ウイークエンド株式投資2月19日。
3万円の大台を挟んで、急ピッチに上値を追った日経平均。
押し目を待っている投資家にとってはイラ立つ展開だったかもしれません。
週の後半はさすがに一服、押し目形成しそうですが、「兆し」は今週前半、日経平均が最高値をつけた2月16日に出ていました。
ウイークエンド株式投資2月19日。
3万円の大台を挟んで、急ピッチに上値を追った日経平均。
押し目を待っている投資家にとってはイラ立つ展開だったかもしれません。
週の後半はさすがに一服、押し目形成しそうですが、「兆し」は今週前半、日経平均が最高値をつけた2月16日に出ていました。
あれよあれよという間に、日経平均は3万円目前。
ここにきて、出遅れの物色や小型株の巻き返しが目につきます。
【3万円突破】もう一段上を目指すには、どんな流れが必要なのでしょうか。
私は、株式市場に対して強気です。
中長期で上げだと考えていますし、目先の2月から3月にかけても「買い目線」を維持できないかと感じています。
そんな個人的な見通しは別として、相場である以上、上げ下げはあります。
私の予測が当たったとしても、物色の対象が広がって買い一巡すれば、全体的に下げる局面もあるでしょう。個別の上げ下げは、当然のように起こります。
下げ相場において個人投資家が打つべき手は?
どんなことがポイントなのか?
2月8日の放送では、実践論をわかりやすく解説しました。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
(日経平均はどこまで上がる? 株価急落前に打つべき最善手)

複数の個別銘柄を保有した状態で、多くの投資家は急落を警戒します。
株式市場では、「○○ショック」と呼ばれる突発的な下げがあり得るからです。
「暴落時の対応は?」と問われ、「日経平均を売り建てする」と答える投資家も多いようです。
先物でなくても、日経平均に連動するETF(上場投信)やCFD(差金決済取引)を利用すれば実行はカンタンです。手持ちの現物はそのままに別途、日経平均が下がると利益が出るポジションをつくればいいのです。
でも、こういった方法が本当に値下がりをヘッジ(損失のカバー)するのでしょうか?
「現物の保有」に「指数の売り建て」を追加した場合、以下に挙げるような問題が気になります。
上記のようなことを真剣に考えた戦略ではなく、下げに遭遇して、慌てて思いついた対応であることが多いようです……要注意!
せっかく買った銘柄を手放したくない、個別銘柄を細かく動かすのは手間だ、ちょっとカッコいいことをやってみたい──こんな心理が誰にでもあるのですが、もっとシンプルに考えてみてはどうかというのが、私からの提案です。

前項で述べた「ポジションをほぐすのに苦労する」という部分には、疑問をもつ読者もいると思います。
まずは、単純な手仕舞いを考えてください。
利食い手仕舞いは、ルンルン仲良しの恋人と別れるようなもの……明確な理由を見つけにくいのです。一方の損切りは、「このポジションはダメだ」と手仕舞いする理由は明確なのですが、自分自身で負けを認めることに抵抗を感じます。やはり難しい……。
いずれにしても、つくるのはカンタン、捨てたり壊したりするのは難しいのです。
買った銘柄が上がったので、「利益確保」を狙って両建てにする(買いポジションは維持したまま、同じ銘柄をカラ売りする)──そのあと、どうするのですか? 値動きを見ながら臨機応変に売り買いして利益を積み上げていくという狙いでしょうが、混乱して余分な売買をしてしまうことが懸念されます。
日々の値動きや大量のニュースによって、ただでさえ混乱しがちなのが株式投資・トレードという行為です。その波に巻き込まれないようにするには、よほどシンプルな行動指針が必要です。
少なくとも、自ら複雑な状況をつくり出すなんて得策ではありません。

相場の世界には、さまざまな人がいます。売買で生活している「相場師」(トレーダー)から、コツコツと資料を作るアナリスト、現場で日々、投資家と接している営業マンなど。総称して、「業界人」としましょう。
業界人が口をそろえて言うのは、「一般投資家は、売買をやりすぎる」という言葉です。
株数が多い、資金稼働率が高い、そもそも資金の額が多い、情報に敏感すぎる等々。
「今日はこれが上がった。次はなんだ」
「買っておけばよかった。こんどは取り損なわずに儲けたい」
機会損失を嫌うあまり、やりすぎてしまうのです。
なんとなく違和感を覚えても、前述したように「ほぐすのが難しい」ので、ポジションは積み上がりやすいのです。意外と簡単に限界を超え、動けなくなります。
ぜひとも、「ポジションゼロ」という状態を、アイデアとして頭にキープしておいてください。
機関投資家とちがい、私たち個人投資家には、「こうしなければならない」といった課題がないのです。気分が乗らなかったら、仕事が忙しかったら、自分の好みの相場つきでなかったら、手を出さずに見ていていいのです。
機関投資家は、決められた資金を最大限効率よくまわすため、ギリギリの線までポジションをつくります。そして毎日、その管理に大きなエネルギーを費やします。でも、個人投資家がそのマネをする必要などありません。いや、マネするべきではないのです。
まずは大きく負けないこと。そのためには、「機会損失」なんて言葉を気にせずに余分なことをしない習慣を身につけるのが第一です。そして、「ここだ!」と思える場面でスルスルッと出動し、サクサクッと撤退して利益を残す。
個人投資家の資金は、数十万円、あるいは数百万円か数千万円、かなり多くても数億円でしょう。緻密に計算したり、難しい技を使う必要はなく、上手にメリハリをつけることで高効率の運用が可能だと考えてください。
個人投資家にとって、全くポジションのない状態である「ポジションゼロ」(「マル」とも呼ぶ)が、実はニュートラルポジション、ホームポジションなのです。この発想を大切にして、常にスムーズに押したり引いたり、攻めたり守ったり、自らを完全にコントロールしている状態を維持してほしいのです。

番組で取り上げている中源線(中源線建玉法)は、上げ下げの判断を明確に出します。
上げから下げへの転換(陰転)、下げから上げへの転換(陽転)の際には、スパッとポジションをひっくり返します。売り買いを逆にすることを「ドテン」といいますが、相場なので“朝令暮改”よろしく「やっぱり買いだ」「いや、売りだった」と判断を覆すなんて当然のこと。この現実を無視しないので、両建てなんて中途半端なことは規定にないのです。
そのかわり、資金稼働率が定められているうえに、3分割でポジションを動かします。
こうして全体にバランスよく組み立てられているので、いっさい混乱を生まないシンプルな行動が成立します。実際に利用すると、多くの投資家は、「なるほど、落ち着いている」「これなら継続できる」と納得します。
機械的判断に従う売買では、「えっ、ここで売り?」みたいに、ちょっとキモチわるい場面もあるのですが、人間の判断のようなブレが全くありません。小さなブレが重なって大きなケガになる、そんなケースは考えられないわけです。
ペン習字のお手本のように、中源線どおりの売買をすることで、プロが理想と考える臨機応変かつ堂々としたポジション操作を体験・体感できます。「うまくつくられた売買ツールであると同時に、最高の練習道具」と評価される理由がここにあります。

フォローアップ第2回は、今回のテーマをさらに掘り下げて考えます。お楽しみに!
※番組フォローアップ(2)は、「中源線シグナル配信」(対象:全上場銘柄)の会員限定のブログに公開し、同時に会員限定でメール配信も行います。
2020年12月新刊
2月1日放送のフォローアップを、「週報」に掲載しました。
番組タイトル: 日経平均はどこまで上がる? 株価急落前に打つべき最善手
先週末、1月28日、29日の2日間で約1000円下げた日経平均。調整局面入りの兆しとみるか、急ピッチで上げてきた日経平均がスピード調整しただけとみるか。
強弱論争は不毛ですが、相場全体の変化を冷静にみる対応は必要です。今週は「N字の切り返し」に着目しながら、市場の変化、個別銘柄の値動きをダイジェストしました。
株価指数が高値を追い、「悪材料で海外安が発生し、日本も全体に下げるのか」と思わせて下げない……今までにない不思議な強さに、戸惑う投資家が多い状況かもしれません。
そのためか、下げ警戒論が支持されて「買いたい弱気」が台頭する──常に強気と弱気がぶつかり合うマーケットに対して断定的なことを論じるのもどうか、というところですが、個別銘柄の値動きを見ていると、「食い散らかした」感がありません。今のところ、まだ買い目線でいいと私は考えています。
毎月第1週は定点観測。2月1日の放送では、上記のような強気の姿勢を紹介しながら、いつもの8銘柄を解説しました。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
3万円は通過点!? ~日経平均急騰の影で、面白い動き見せる個別銘柄~

チャートを見ると、この銘柄は上がりたがっている──。
株価そのものを事象として観察しているのに、擬人化したような、とても情緒的な、味のある表現が使われることがあります。株式市場の「文化」と呼んでいいでしょう。
こうした情緒的な表現は市況解説でも使われますが、使い方に疑問を感じることがあります。
例えば、上げが鈍くなった状況を示すために「買い飽きた」とか……。
マーケット参加者はみな、儲かるのなら、とことん儲けようとします。
買い飽きるなんて、ないでしょ!
商業的に“万人ウケ”を狙った情報は、たいてい次の2つのどちらかです。
私たち人間は感情の生き物です。
株式投資・トレードにおいても、情緒的な言葉を使って考えることが自然です。とはいえ、感情をかき回すような表現には警戒すべきです。
次項、冷静さを維持するうえで、株価が動くメカニズムを考えてみます。

株価が上昇するのは、買いが集まるからです。
では、弱気筋のカラ売りが下げ相場を引き起こすのでしょうか?
アメリカの株式市場で1月、ゲームストップという銘柄が大暴騰しました。
「ロビンフッダー」と呼ばれる個人投資家の集団(株売買の人気アプリ「ロビンフッド」のユーザー)が、機関投資家のカラ売りに真っ向から対立して買い上げたと報道されていますが、実は個人投資家の買いを扇動する存在があったとか、なかったとか……。
いずれにしても、こういった仕手戦(してせん)、買い方と売り方が“勝負”する構図は特殊なケースです。
通常は、「買い人気」で上昇し、その買い人気が膨らんでいく動きが止まることで、自然に下落トレンドに移るのです。上昇した時点から、下げを狙うカラ売りも増えるのですが、彼らは決して主役ではないのです。
「買い飽きる」ことなんてありませんが、上昇を疑問視していた投資家までもが強材料に納得した段階で、すでに新規の参入者は激減しています。ここが、天井を打って下落に向かうタイミングです。
ということは、個別の銘柄でも、マーケット全体でも、参加者の買い余力がなくなってきた、つまり、すでに多くの参加者が買いついて「上がってくれ」と強い期待を抱いている状態で黄色信号、赤信号が点灯するということです。
個別銘柄を見ると「まだ食い散らかした感がない」──これが、現在の株式市場に対して私が強気でいる根拠です。
2020年11月後半あたりから、物色の対象が移り変わる動き、いわゆる「循環物色」の色彩が感じられます。でも、まだクッキリした循環物色ではなく、過熱感もなく、参加者が乗れていない、買い余力が十分にある状況だと感じているので、2月1日の放送でもそれを紹介しました。

「上がる」という予測を立てる強気筋と「下がる」と考える弱気筋がいるから、売りと買いが出合って値段がついています。上にいくか下にいくかは常に50%と考えるのが、理論的には正しいのです。
でも、私たちは実践家です。
株価を観察して理屈を言うだけの傍観者ではありません。
「わからない」という答えしか出ずに手を出さないケースはありますが、ポジションを取るうえでは「上がる」「下がる」のどちらかに態度を傾けなければなりません。
こうした根底の理論をシンプルに受け止め、「自分の行動をどう偏らせるか」を考えるのが、株式投資・トレードという行為です。オトナとして、コントロール可能な範囲に抑える工夫は欠かせませんが、買うのか買わないのか、売るのか売らないのか、自分自身の方向性については、堂々と、思いきった決断をすればいいのです。
少なくとも、外部の情報に目を向けた“正解さがし”は通用しません。いや、オソロシイほどマイナスの影響しかありません。

さて、前項までで述べたことから、番組で紹介している中源線だって、相当に偏った価値判断を示すものだといえます。その意見は否定しません。
でも、きわめてシンプルな基準で強弱(上げ下げ)を判定し、利用者が判断する余地をたっぷり残しているところが非常に平易(プレーン)なのです。文字通り、プレーンオムレツのように、「好きなように味をつけて召し上がってください」ということです。
また、予測をムリに当てようとせず、3分割の売買でゆらりと株価の波を泳ごうとします。
ときどき使う表現ですが、「当てることを放棄している」といっていいほどプレーンなのです。
だから、番組を通じて多くの人に紹介し、中源線を積極的に使ったり、根底にある考え方を取り入れたりしてほしいと考えているのです。
世の中には「脅威の的中率、○○%!」なんて投資家を惑わすような宣伝も多いのですが、今回述べたような基本の理屈をサラッと再考するだけで、ホンモノとニセモノを区別することができるでしょう。
また、外部から受け入れて大切にしていたのに、よく考えたら実用性がなかった……自分のなかにある、排除すべき考え方に気づくこともあるでしょう。
オトナとして落ち着いて考えることができれば、少なくとも、「上がる」「下がる」と意見をぶつけ合う強弱論争には、興味がなくなるはずです。逆の意見を聞いたら「なるほど、そんな観点から弱気なんだね」と受け止め、「オレは、この部分に注目して強気なんだよ」と自らの意見を披露するだけです。
そして、淡々と自分の考えをポジションに反映させます。
予測が当たっても当然ですが、曲がっても当然……当たったら静かに利食い手仕舞い、曲がったら粛々と敗戦処理を行います。
こういった実践論を集約したのが中源線なのですが、どんな方法を用いる場合でも、プレーヤーとして堂々と、かつ落ち着いた姿勢を維持したいものです。

来週は、テーマ別の番組をお届けします。
私の強気論が当たれば、ここからも循環物色が継続し、それこそ「食い散らかした感」が強まるでしょう。その過程を傍観するか積極的に参加するかは人それぞれですが、急落へのそなえが求められるようになります。
2月8日の放送は、「日経平均はどこまで上がる? 株価急落前に打つべき最善手」というテーマでお送りします。
お楽しみに!
2020年12月新刊
日経平均の急騰をよそに、個別銘柄の波動はバラバラ。
しかし、出遅れに資金が回り、裾野が広がれば、むしろ【日経平均3万円】は通過点となるかもしれません。
林投資研究所オリジナルのトレンド分析をもとに毎月、同じ銘柄群(8銘柄)の値動きを継続して定点観測することで、相場の特徴と市場のセンチメントを読み取る、実践論とセットの「超」相場解説です!
株価指数の強さばかり際立ちますが、売買するのはやっぱり個別銘柄!
今週は、中源線シグナル配信のユニバース銘柄(最長31年のバックテストで、パフォーマンスが高く、かつ安定している銘柄群)の中から、日経平均寄与度の高い「あの銘柄」の値動きを分析。
「指数より個別」の理由(わけ)がはっきり見えてくるでしょう。