損切り貧乏から脱出する方法(2) | 株式投資「虎の穴」

 

 

10月22日のブログ ↑ のつづきです。

3.利益が少ない
見込み違いの損失を抑えても、予測が当たったときの利益が少なければ、マイナスをカバーしきれません。当たったり外れたり……それなら、当たったときは、バッチリとまでいかなくても、ある程度の利益を取りたいものです。

実は、この「3」が、売買の核心なのです。

当たったり曲がったり、取ったり取られたりが現実です。
まずは、見込み違いのダメ玉を残さないことです。

 

損が小さく(損切りまでに時間もかけない)、現金ポジションが高めに維持されて常にゆとりがあり、精神的にも疲れない売買を継続できます。

そのうえで、当たった予想を伸ばす、当たった予想を“育てる”発想こそが大切です。
いわゆる、「損小利大」を実現する売買です。

予想が当たったとき、適度にねばって値幅取りを実現すれば、小さく抑えた数回分の損をカバーして、さらにプラスが残ります。

小さい損が5回あっても、1回の利益でそれを大きく上回る利益を出すことも可能です。それを可能にするだけの価格変動が、株式市場にあるからです。

だから、「損切りの回数が多いのは問題ではない」と述べたのです。

損切りは重要ですが、損切りにフォーカスするよりも、損切りをサラッと実行したうえで、肝心の「利益を取る行動」を大切にするのが、売買で重要なことなのです。

売買を、旅行にたとえてみましょう。
慣れない場所に行くから楽しいのですが、それだけに事故に気をつけなければいけません。事故を起こしてしまう、ふいにケガをしてしまう……せっかくの旅行が台なしです。

でも、「事故がなければOK」というだけでなく、目的地へ向かう道中も含めて、その時間を楽しむことが最大の目的ですよね。

事故がない=見込み違いの損失が小さくて許容範囲
楽しむ=最大の目的である「利益を取る」こと


売買・トレードについて「損切りがすべてだ」なんて、損切りの重要性を極端に強調する専門家もいますが、私は少し異なる捉え方をしています。

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