売買実践のための「値動きモデル」 | 株式投資「虎の穴」

テクニカル分析(チャート分析)の三原則のひとつは、「歴史は繰り返す」です。

 

過去に出現した値動きパターンが、将来にも再現される、という意味です。

といっても、常にピタリと同じ動きが再現されるはずはありません。

 

株そのものの上げ下げの特性、銘柄ごとのクセなどが、“ある程度は存在する”と考えて差し支えない、というだけのことです。

 

でも、こんな観点が、実践するうえでの予測につながります。

「この値動きからは、この先の数カ月でこんな変化があり得る」というような、ポジションを動かしていく前提です。

 

その場の感触によって調整を加えますが、ベースとなる前提が大切です。

私はこれを、「値動きモデル」という言葉で認識しています。

 

現在、株価指数は半年ほど上昇して、高水準にあります。

個別銘柄で動かないものも多く見受けられますが、グイグイと上伸した銘柄が数多くあります。けっこう熱くなってきています。

 

月足で3本、4本、5本と連続陽線をみせる銘柄の数は、おそらく記録的です。

 

こうしたことから、「市場の環境が著しく好転している」と解釈できます。

これから先も、強気で臨んでよさそうです。

 

でも、相場なので、上げがあれば下げもあります。

ぼちぼち、上げ止まって下げに向かう銘柄が増えても不思議ではない状況です。

 

相場が変わったんだ、古い感覚ではダメだ……こうした意見をもとにグイッと攻めていく投資家もいますが、その場の調整を超えて、基本の「値動きモデル」を崩すような変更は、とてもキケンです。

 

いずれにしても、アタマからシッポまで取ることなどできません。

私は9月に少しポジションを落としましたが、9月末から雰囲気が変わってきたようなので、もう少しポジションを落として、秋から年末の安値を想定して臨みたいと考えています。

 

短期的な予測がズレて、利益を取り損なうかもしれません。

でも、それが「自分が取れる範囲」だと考えるしかありません。

 

基本の値動きモデルがあり、その場に合わせた微調整がある──この認識が、大ケガをしないで安定した結果を得るための姿勢をつくると考えています。

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