学歴詐称の疑いが話題となるケースがありますが、私自身はピンとこない……
学歴というものを気にしたことがないからです。
立候補者の学歴って、“過去の属性”ですよね。
当選したあと「できること」「やろうとしていること」と、関係ないと思うのです。
私は学歴を聞かれたことがありませんし、誰かと仕事をするときに学歴を聞いたこともありません。
でも実際、学歴や経歴を偽った場合、選挙の立候補者は公職選挙法違反の罪を問われる可能性があります。一般的に、軽犯罪法違反だそうです。
私たちが暮らす社会は信頼関係が前提なので、経歴、学歴、属性も重要です。
警察官ではないのに警察官と名乗る、医師ではないのに医師と名乗る──人をだます目的でウソをつくケースでしょう。やはり、厳しいルールがあるべきです。
いわゆる属性を、私の場合は軽んじる、いや、ほぼ無視します。
でも、社会に必要不可欠です。
また、属性による分類が便利で実用的な場面もあります。
ただ、株価変動を相手にして売買で利益を上げようとするとき、その銘柄(企業)の属性とか衣(ころも)の部分は、本質とはほぼ無関係です。
ある銘柄が急騰したら、その理由を説明する解説が登場します。
でも、そこで挙げられる材料は、突然に表面化したことではなく、以前から存在して認識されていたこと……そんなケースばかりです。
“解説のための解説”が、商業的な価値をもってしまうのです。
私の売買について説明すれば、20年間の値動きと直近7年くらいの業績推移などを見ているけど、何を作っている会社なのかも知らずに買っていたりします。
銘柄を選ぶ段階では「○○の会社」と確認しても、いつの間にか忘れてしまいます。
ウォーレン・バフェット氏のような投資スタイルではなく、株価が動けばいいと考える「投機」なので、これでいいのです。