相場の「強気」にもいろいろ…日経平均の見通しとか | 株式投資「虎の穴」

「相場は強いね~」
「上がると思うよ」
「株は買いだろ!」

「強気」という言葉でひとくくりにされる相場見通しですが、同じように表現しても内容はいろいろです。
また、同じように目先の相場について強気を語る場合でも、人によって大きく異なります。

「日経平均はまだ上がる」と考えている場合もあれば、「出遅れ株がチャンス」という視点だってあり得ます。あるいは、「グイグイきている銘柄に、まだ上値がある」と狭い範囲に限定した相場観かもしれません。

場合によっては、「買った銘柄が上がっていて、そろそろ利食いを考えている」なんて状況で他人に強気を言う、いわゆるポジショントーク、「売りたい強気」というケースもあります。

ズルいよ……と感じるかもしれませんが、人間の自然な心理かもしれません。

相場の先行きを当てたいので「見通し」「予測」に目が向きがちですが、大切なのは、その見通しと具体的なポジション操作のセットです。

だから、「今ここで取るべきポジションは?」とか「次の一手は?」というイメージから考えはじめ、「その根拠となる見通しはなに?」と確認するのが実践的だといえます。

仮に見通しどおりになったときの手仕舞いや、見込み違いだったときの損切りについて、きちんと考えることにつながるからです。

YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」で毎月、相場の話をしていますが、人気度を上げるためにはズバリの予測を自信満々に語るべきなのでしょう。
外れたら「おい、こんどは当ててくれよ」、当たったら「次はなに?」と視聴者を引きつけるからです。

でも私は、そんなふうに“情報をつくる”姿勢が嫌いなので、実践につながる観点を紹介しています。

日経平均が強張っている……これだけで考えても具体的な対応策は見えません

 

自分なりの戦略に照らし合わせ、対象とする個別銘柄を判断するのが実際です。

その際に、「わからないから手を出さない」といった選択肢を用意しておくことも重要です。

次の一手──とても大切な視点です。
7月2日のブログで、もう少し突っ込んだ解説をしましょう。
 

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