個人投資家こそ「売買のプロ」であれ! | 株式投資「虎の穴」

どんな分野でも、プロとアマには驚くほどの差があります。

 

例えばスポーツ選手。

体の大きさからしてちがいますが、身体能力というのでしょうか、動き方が異次元。

 

ゴルフのプロが放つショットを見ると、「同じ人間?」と考え込んでしまいます。

 

相場は、どうでしょうか。

相場には、肉体的な要素がありません。

いや、実際は、「反射的な判断と行動」という部分があるので、ある意味、肉体的な要素もたっぷりなのかもしれませんが、まあ、もっぱら脳内の問題ですよね。

 

「脳内」といっても、人間ならではの感情がからむので、専門家は「マインド」(脳と心)と定義づけて説明していたりします。

 

いずれにしても、論理的思考やイメージのもち方で“適切な行動”を習慣づけることですよね。

 

常識的な人が、丁寧に考えて売買戦略を組んでも、なかなか通用しません。

マーケットの常識は、一般の常識とは異なるのです。

 

例えば、私たちは教育のなかで「努力して環境を変化させる」ことを教わりました。

物理的な環境だけでなく、周囲の人の行動、自分への接し方などは、自分の行動や態度によって変えることができる、といった知恵です。

 

でも、投資家がどんなに頑張っても、マーケットの状態は変わりません。

どんなときも、予測不能で突飛な動きをみせる……ひたすら、その突飛な動きを後追いしながら「どうにか結果を出す」のが、売買・トレードという行為です。

 

脳ミソで勝負!

それなら、スポーツの世界とはちがって誰にでも勝つチャンスがあるということですが、それこそデリケートで厳しい部分があるでしょう。

 

ところが、凄腕のプロたちと同じマーケットで、いっさいハンディなし……直接対決がないだけで、競争というものが歴然とあるのです。

 

勝つ道は?

範囲を限定することです。

 

料理にたとえれば、炒めものも揚げものも、そしてスープも、どんな種類でも上手にこなす必要はありません。

シンプルだけでおいしいチャーハン、これ一品だけ上手に、安定して作ることができればいいと思います。

  • 難しい動きだったら、手を出さな
  • 資金量も抑えめにして、資金稼働率(ポジション量)も控えめにする
  • 毎月チャンスをものにしなくてもいいから、大きく負けないでいること

こうした説明を聞いて「なるほど!」と言ったあと、次のような言葉を口にする人がとても多いのです。

 

「慣れて上手になったら、こうした制約をゆるめればいいのですね」

 

ちがいます!

どんなに上手になっても、これらを守りつづけるのです。

シンプルなチャーハンだけを、作りつづけてください。

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