4月上旬にかけての急落は、かなり意外でした。
今年になって個別銘柄の動きは好転をつづけていました。
でも、決して「過熱」といえるほどではありませんでした。
しかも、昨年8月はじめにかけての急落以降、動かない時期が長かったのです。
そもそも、トランプ大統領の発言はいかにも過激ですが、あれほどいいかげんな数字を見て、まともに受け止めるほうがどうかしています。
でも、実際に株価は急落した……
ファンドが売りを仕掛けて成功し、大衆が巻き込まれたわけです。
しかし、下がったのは事実。
「この銘柄が、ここまで売られる?」
と首をかしげるケースが多発したのですが、それもマーケットの真実です。
私は結局、なにもしませんでした。
荒れ場で出動することは想定していません。
しかし、下げる理由がないと考えていたので、投げることもしませんでした。
とはいえ、「おい、ちょっと待てよ」という感じで、ストレスがありました。
十分に資金の余裕を残していたので、ポジションを完全に維持したまま、やりすごすことができましたが、こんなことを思いました。
考えていたよりも、マーケットのボラティリティが大きくなっている
細かい動きは、本当に予測不能です。
一定のゆとりを残しておかないと、いわゆる相場のアヤで、ヘタな手を打ってしまいます。
最強は、「どっちでもこい!」という姿勢を維持した状態です。
- 少しくらい下がっても大丈夫
- 大きく下がって投げても傷は浅い
- 買い増しする選択肢もある
- 上がったら利食い
- 上がったとき「さらに上がる」と踏んで買い増しもあり
イメージしにくい展開をすべて想定して、選択肢をたくさん用意しておく、その選択肢を減らさないようにする、ということです。
理想論のようですが、とにかく資金に余裕をもつ(資金稼働率を低くしておく、安易にポジションをつくらない)ことで、かなり強い状態をつくることができます。
常識的なオトナが、まじめに考えた結果の設定が「やりすぎ」……
これが、相場の世界の常識なのです。