中源線の3分割 | 株式投資「虎の穴」

プロの対応を実現する」と説明している中源線建玉法
その3分割の売買を、詳しく説明しましょう。
あらためて、中源線による3分割売買の流れ(図)をご覧ください。



中源線は、終値を結んだシンプルな折れ線チャートのパターン分析でトレンドを判断します。「上がる」と予測して買うか、「下がる」と想定して売るか、つまり、強弱の判断を最初に行います。

そして、上がると予測しているときは、終値と終値を赤い線で結びます。
これが「買い線」です。


しかし、下げを想定した場合には、黒い線で終値を結びます(売り線)。
この判断基準が、明確にルール化されているのです。

図は、買い線からスタートしています。
途中、弱い動きになったところで中源線が陰転、買いポジションを閉じて1単位(計画の3分の1)を売り建てします。

しかし、再び強張ったところで陽転、1単位のカラ売り玉を手仕舞いして、こんどはドテン買いに回ります。でも、まずは1単位だけです。
押し目で、1単位ずつ増し玉して、計画の総量である「3分の3」までポジションを増やします。その状態で、狙い通りに上がり始めた、という流れを示しました。

陰陽の転換、増し玉を始めるかどうか、どのタイミングで増し玉するかなど、すべてのアクションがルール化されています。
そのため、状況によっては人間の感覚に反した判断が下されますが、重要なのは「確固たる判断と行動指針がある」という部分です。

「どうしようかなぁ……」と迷ったり、「このままでいいかな」と甘い考えで先送りするといった不安定な対応は、絶対にあり得ないのです。


必ず明確な答えを出し、その答え通りに行動することになるので、損失がどんどん膨らんでしまったり、行動できないままフリーズした状態に陥ることはありません。
また、人間の感覚だけでは行動に踏み切れないケースでも、「買え」「売れ」と、中源線が明確な“答え”を示してくれます。

「こんなときは思い切って行動したいよね。でも、完全な決め打ちはよくないなあ」といった実践家の感覚を、シンプルでわかりやすいルールに落とし込んであるのが中源線です。裁量では対応しきれない部分を、補ってくれる存在です。

中源線は、転換後に3分の1ずつポジションを増やします。
しかし、利益が伸びたとき(買い線で上伸、または売り線で下落)に、順行線をみて一部を手仕舞いするルールがあります。そのあと、一定の逆行線をみて再び増し玉します。

この、トレンド途中の手仕舞いと再度の増し玉については、「あまり意味がない」との意見から議論もあるのですが、以下のような効果があります。

人間の行動は、偏りがちです。
買って上がったら成功ですが、完全に手仕舞いするまでは終わりません。
よくあるのが、ねばって評価益が膨らんだまでは良好、しかし放置したために利益が思いきりしぼんでしまった、というもの。

そこで、「やはり、上げ相場では勢いのあるうちに売り逃げなくちゃ」と考え、その通りに実行したら、結果的に上げの初期で降りることになり、「まだまだ取れたのに……」と嘆くのも、相場あるあるです。

天井で売るなんて不可能ですが、「取れるときは取る」と考えて値幅取りに努めることも大切です。
大きく動いたときは、だいたい変動値幅の半分取れれば名人級と考えるべきですが、あまりにも早く利食いしてしまった、さらなる勢いがあると十分に判断できた、と反省するケースも少なくありません。

対する中源線は、逆方向の動きを感じるまでポジションを放置します。
その放置の中で、一部手仕舞い、再びポジション増加というアクションを起こすところがミソです。

値動きに応じて行動を取りながらも、芯となる見通しは変えない──まさにプロの姿勢が表現されているのです。

 

 

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