自立と確信がキーワード | 株式投資「虎の穴」

自立」と「確信」がない場合は、「ブレ」「混乱」が生じます。
私が考える最大の混乱で、かつ自分自身で最も気づきにくいのは、「考えていることと合致しない売買」です。

買った銘柄が思惑に反して弱含みのとき、「まずいかなぁ…」と思いつつも切ることができない、引くべきだと考えながらも引かない──これは、まぎれもない混乱です。
様子見だ」なんてつぶやきで、よろしくない先送りをするケースです。

あるいは、「ここは出動の場面だ。買いだ」と感じつつも、周囲の慎重論を気にして手を出せない──早めに見込み違いと判断して撤退してもいいのに、必要以上に失敗を恐れてしまうケースです。

どちらも、「自分の価値判断と行動が不一致」という状態です。
これを許してしまうと以後、不一致が当たり前、不一致でもオーケーという認識が強まります。

ラーメンを食べたいのに、気づいたら牛丼屋に入っている……そんな状態でいいはずがありません。
確固たる価値判断と、それに合致した行動は、絶対に守るべき大切なことです。

正しい姿勢を支えるのが、自らのモノサシで価値判断するという「自立」の思考ではないでしょうか。

情報に対してアンテナを高くしつつも、自ら情報を選別する堂々たる態度です。

私の言葉ではありませんが、株式市場についての説明で「秘密がないのが最大の秘密」というのは、まさに言い得て妙、素晴らしい表現だと思います。

カネの世界ですから、詐欺話が山のようにあります。

一定のルールはありますが、参加者の誰もが自らの利益を守ることに集中する結果、とんでもないズルだってあるのです。
実体を伴わない企業が新興市場に上場したケースもありますし、老舗の上場企業である東芝が粉飾決算をしていた衝撃的な事件も、投資家なら忘れていないでしょう。

でも、マーケットで500円の銘柄は、誰が買っても500円……この一点にウソはありません。たとえ裏に大ウソがあっても、500円の株を買ったら500円支払い、売った人は500円を受け取るのです。

隠れた情報の存在は認めるものの、隠れているのだから探っても仕方がない、世に出ている情報はすべて現在の株価に織り込まれている──「テクニカル分析の三原則」にも挙げられている考え方で、私は基本的にこれを支持しています。

判断材料を株価情報に限定して材料集めをせず、自分の手法による価値判断と今後の行動に思考を集中させます。
自らの出処進退を中心にすべてを考える、「相場技術論」の思想です。

林投資研究所が提唱する「中源線建玉法」も、この「相場技術論」の思想に基づいた投資法です。


隠れた情報を無視する姿勢には弱点が生まれると考える向きもあるのですが、株価だけを見るので、いたってシンプル。特別な情報網や特殊な分析能力を必要とせず、常識的な知識を備えた個人投資家なら誰でも実行できる点が、大きな強みなのです。

少なくとも、価値判断が揺れるスキがなく、価値判断と行動を一致させることが容易です。スッキリはっきり、迷いのない行動を連続させるプロの売買と考えれば、「正しい儲け方」の基本を実現するツールです。

だから、中源線は、いちど触れてみる価値がある──こう確信し、繰り返し紹介しているのです。

 

 

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