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☆投機の綻び
日本株の6万円が遠くなってきた。日経平均は2月末に5万9000円台にまで買われたが、米国とイスラエルがイランを攻撃したことが原油高に繋がり、3月23日には5万1000円を割り込むところまで売られた。その期間を通じて、そしてその後も、トランプ発言を受けて、大きな値幅で上げ下げを繰り返している。
一方、米株は先週の金曜日で5週連続の下げとなり、ナスダックなどはベア相場入りした。このまま株式が下落するようなことがあれば、イラン攻撃が株式市場のトレンドを変えてしまったとして、将来にわたって語り継がれることになるかもしれない。
とはいえ、イラン攻撃がなくても、時間の問題で株価の「右肩上がりの神話」が崩壊していた可能性がある。何故なら、これまでの世界的な株高は「インフレ」の一環でしかなく、世界は既にそのインフレに耐えられなくなってきていたからだ。
インフレとは、モノやサービス価格の上昇だ。つまり、モノやサービスの価値が通貨と比較して上げたものだ。ここで、株価を含め、至る所でほとんどのものが値上がりしているとすれば、それは通貨が安くなったことしか意味しない。
何故、通貨が安くなるのか、通貨が過剰に出回っているからだ。振り返れば、株価の上昇が始まったのは、リーマンショック後の政府と中央銀行による大量の通貨供給が始まってからだ。そして、随所にバブルの兆候が見られるようになったのは、コロナ対策の一環としての政府と中央銀行による大量の通貨供給の後だった。
バブルに割高や割安などという価値基準はない。典型例では、2021年にジャック・ドーシーの初ツイートNFT(デジタル資産)は291万5835ドルで落札されたが、NFT市場そのものが崩壊状態となったために、転売時には数百ドル程度の入札しかなかったとされている。価値をいうならば、数百ドルでも安いとは言えないのだ。NFTの価値は、買った人が支払った金額でしかないからだ。
ここで注意を要するのは、物価でも株価でも、その値がついた時点で、価値と通貨量とが見合っているということだ。そして、その価値を維持するためには、余力の通貨が必要なのだ。
例えば、1000円持っていて、1パック100円の卵を5パック買った時、余力は5パック分残っている。これが1パック200円の卵なら、余力はゼロだ。それでも買いたいのなら、資金を工面する必要がある。それが全資金だったのなら、何かを売って資金をつくるか、借金するしかない。売るものがなく、借金もできなければ、もはや卵1つさえ買えなくなる。余力がなくなる。これがインフレの恐さだ。
とはいえ実際には、銀行やノンバンク、最終的には国が信用を供与することで、買えるようになる。1パック200円の卵でも、もっと資金を供与すれば買えるようになるのだ。そして、それは更なるインフレを示唆し、財政悪化、公的債務の拡大、通貨価値下落の繰り返しに繋がることを示唆している。世界はそうしたスパイラルに入っていた。
米国での大統領選挙の争点は「アフォーダビリティ」、つまり、生活を維持できる水準にまでモノやサービスの価格を下げることだった。日本の総選挙でも生活防衛が争点で、だからこそ、各党は消費減税を約束した。これはインフレ退治を意味する。つまり、通貨の価値を物価や株価よりも高めることを意味する。生活が大事か、株価が大事かの選択だとも言えたのだ。
バブルは買える人がいなくなることで、自律的に崩壊する。その兆候は、随所に見られ始めていた。NFTやSPACは過去のものとなったが、マグニフィセント7、AI、プライベートクレジット、ビットコイン、金や銀なども、端的に言えば、買われ過ぎた。余力がなくなってきていたのだ。
日本株はもっと酷い。個人、金融機関、年金などが売り続ける中で、日銀、事業法人、外国人が買って上げてきた。うち、日銀は今年から売りに回り、事業法人の買いは自社株だけで、政策株など他社の株は売っている。外国人も多くは短中期の投機資金だ。そんな中、買い残がリーマン前の水準に膨れ上がってきている。信用買いを含む投機資金の買いは、どこかで売るので、近未来の株価の急落は不可避だとも言えたのだ。
そこに来たのが米国とイスラエルによるイラン攻撃だ。米がその攻撃を止めるための条件は、事実上の米の植民地になることに等しい。トランプは既に指導者たちを「皆殺し」にしたと述べたが、残った人々に「死にたくなければ、従え」と迫っている。いわゆる「力による平和」だ。
私見では、米国とイスラエルが撤退しない限り、イラン戦争は長く続く。トランプが望むような植民地化は考え難い。何故なら、トルコ、シリア、イラク、イランには亡国の民族と呼ばれているクルド人たちが、今も武器を捨てずに戦っているからだ。ISなどのテロリストたちもいる。一説には米国が彼らを支援し、イランが同地の治安維持に当たってきた。
その6000万人のペルシャ人たちが亡国の民族となったなら、中東は混乱する。サウジアラビアを含め、石油の安定供給など望めなくなる。
一方、原油も天然ガスも、世界一の産出国は米国だ。このところの原油在庫は増え続けている。アラスカ産原油は多くが未開発だが、原油のない日本が開発し、港湾まで整備し、輸出可能にしてくれる算段だろう。
米国にとっては、仮にイラン原油を自分のものにできなくても、中東そのものが減産になっても、得るものしかないというわけなのだ。
そして、それはエネルギー価格の上昇、石油製品の上昇を意味し、輸入増による貿易赤字の拡大、円安、インフレを意味する。資金は輸入品購入に吸い上げられるようになる。それでなくても借金まみれの日本は追い詰められていく。トランプに好かれて、浮かれる理由などどこにもないのだ。
日経平均6万円の夢は、さらに遠退いたと言えるのではないか?
・Book Guide:What has made Japan’s economy stagnant for more than 30 years?/ How to protect the pension and medical care systems (Arata Yaguchi)
・Quiz Book:What has made Japan’s economy stagnant for more than 30 years?: 57 questions to reveal the problems of the Japanese economy (Arata Yaguchi)
・著書案内:日本が幸せになれるシステム: グラフで学ぶ、年金・医療制度の守り方(著者:矢口 新)
・著書案内:日本が幸せになれるシステム問題集・日本経済の病巣を明らかにするための57問(著者:矢口 新)
・Music: Tears of the Sky (R&B, hip hop, blues, metal, soul)
・Music: La Lune Rouge (French lyrics: hip hop, R&B, French pops, funk, blues)
・Music: Corazon Enamorado (Spanish lyrics: salsa, hip hop, reggae, R&B, samba, blues, bossa nova)
・Music: 百万羽蝶の浜辺 (R&B, metal, funk, pop, soul, reggae, ballade)
・Music: Love Songs for Grown-Ups (R&B, blues, rock, reggae, hip hop, metal, funk, soul)
・Music: Ancora Caldo (Italian lyrics: hip hop, R&B, soul, rock, blues)
・Music: Тоннель (Russian lyrics: R&B, hip hop, rock, blues, soul)
・Music: クレイ (hip hop, metal, blues, R&B, pop. funk)
・Music: The Dreamtime (blues, funk, soul, hip hop, rock, R&B)
・Music: Der Kai (German lyrics: hip hop, R&B, soul, rock, blues, bossa nova)
・Music: The Final Dawn (rock, metal, soul, reggae, R&B, hip hop, blues)
・Music: 化け猫 (metal, R&B, pop, blues, reggae, hip hop, ballade, bossa nova, J-pop)
・Music: The Pit (R&B, blues, hip hop, metal, rock, soul)
・Music: 月の光 (R&B, blues, metal, pop, hip hop, reggae)
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