手法には長所と短所がある
マーケット・スクランブル、9月7日の放送は「エントリーのタイミング」をテーマに、直近の急落場面において、林投資研究所が力を入れて開発した「中源線シグナル配信」がどんな“答え”を出しているかを紹介しました。そのフォローアップ(3)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第68回 中源線建玉法 実践の手引き ~銘柄選別とエントリーのタイミング~)
どんな手法にも、どんなシステムにも、長所があれば弱点もあります。あらゆる値動きに対応できる数式(ルール)なんて、存在しません。あらためて、中源線の長所と、表裏一体に発生する弱点を考えてみましょう。
中源線はドテンのシステム
中源線は、上げトレンドと下げトレンドの両方を売買の対象にします。売買は実践的な3分割ですが、常に「売り」(陰線)か「買い」(陽線)のどちらかが示されるので、基本的には常に最低1単位(3分割の1/3)はポジションを持つことになります。そのため、値幅が発生したときにも取り損なうことはなく、利を伸ばすことが可能です。半面、中源線の想定に反するような中途半端な往来では、細かい損失が続くケースもあります。
中源線はトレンドフォロー型
厳密な分類は難しいのかもしれませんが、中源線はトレンドフォロー型といえます。上昇を見て「上げに転じた」と判断する(買い始める)、下落を見て「下げに転じた」と判断する(売り始める)のが中源線のロジックです。したがって通常、底を通過したあとに買う、天井を過ぎてから売る、という行動になります(仕掛けだけでなく、それまでのポジションの手仕舞いも)。そのため、中途半端な往来に弱いのですが、前述した通り、大きく動いたときに本領を発揮して値幅取りが実現します。
3分割でポジション操作を行う
3分割によって、実践的なプロの分割トレードが実現します。動き始めたと判断してサッとポジションを取るときも「まずは1/3」なので、ストレスが少ないのです。しかし、動意づいた直後に大きく動いた場合(上げでも下げでも)、増し玉する前にどんどん順行してしまうこともあり得ます。スピーディーな動きに対して転換はしても、増し玉が追いつかないケースも考えられます。
大引で判断、翌日寄付の売買
中源線では、終値のみの「日足折れ線チャート」を用います。したがって、大引値で判断して翌日の寄付で売買するというスタイルになり、トレンドフォロー型ということも相まって「初動に乗り遅れる」という指摘があります。のんびりとしたトレンド転換を想定しているということで、そんな条件に合致する銘柄を選び、急激なトレンドの変化は表裏一体の弱点として受け入れるしかないのですが、例えば「大引前のある時点で判断して大引で売買する」といった対応が可能な仕組みを作れば、パフォーマンスが向上する可能性もあります。今のところ具体的なプランはありませんが、林投資研究所としては今後の研究課題と位置づけています。
中源線の長所と弱点という観点から、大まかなところを挙げて解説しました。これらを知ることで中源線を理解でき、実践を通じて納得し、さらに実践経験を積むことで「ツールとして使いこなす」レベルに達します。ロジック(ルール)が公開されているシステムを選び、きちんと理解する努力を怠らず、同じものを継続して使うことが極めて重要なのです。トレードは、カネが目の前で増減するので、メンタル的にとてもデリケートな行為だからです。
さて今回も、チャートの解説をしましょう。林投資研究所が選定したユニバース銘柄から、6460セガサミーHDです。番組では9月4日までのチャートでしたが、2週間先の9月24日までのチャートを掲載し、放送時よりも細かく解説します。
左端、2,000円超の高値(1)から2015年1月の陽転(4)までの下げを、しっかりと取っています。下げの途中、(2)と(3)の陽転はダマシですが、これを受け入れればトータルでプラスになっているわけです。(4)の陽転はダマシにならず、(5)の高値まで短期間で取れています。
3月に陰転(5)したあと、(6)でダマシの陽転がありますが、その後は直近の安値まで相当な値幅が取れています。最高値が3月(5)、本格的に下げ始めたのが6月と、株価指数やほかの銘柄と比較して、かなり早いタイミングでトレンドが変わっています。7月の急落時(7)には、すでに売り玉に大きな利が乗っていて、8月の下げでさらに利が伸びました。実際に売買する個別銘柄の値動きを、きちんと見ることが大切ですね。
そして8月後半の急落では、2/3手仕舞いのシグナルが出ています(8)。しかし、そのあとの戻り(9)で再び増し玉です。こうして、とことん動きについていくのが、中源線の特徴です。最後はヤラレになる可能性があるのですが、変動幅の半分しか取れないといった「取り損ない」は起こりません。
番組でご覧に入れた時は陰線(売り線)の状態でしたが、放送の2日後、9月9日の上昇で陽転しています(10)。実は、この陽転がダマシとなり、24日の下げで再び陰転しています。この先も市場に波乱があれば、小さなダマシが続く可能性もありますが、ここまでの下げを取って利益確定した、下げを見事に当てたので、今後の売買にゆとりが生まれています。番組内でも、またフォローアップ(2)でも、「中源線は期待以上に機能している」と申し上げたのは、実際にこれと同じパターンでうまく下げを取っている銘柄が多いからです。
次回のフォローアップ(4)では、転換直後の「再転換」のルールを、あらためて紹介します。転換と判断したあとに「いや、以前のトレンドが続いていた」とドテンするのですが、この再転換の規定に、とても実践的な考え方と行動指針が盛り込まれているのです。お楽しみに!
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★中源線建玉法
最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。
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