脱結果論、脱株価指数
マーケット・スクランブル、8月10日の放送は、最近みられる急落時の対応を考える内容でお送りしました。そのフォローアップ(1)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第66回 トレードはわがまま放題でOK? ~自分自身の想定を大切にする~)
まずは、「急落時の対応」について、3つのパターンを示します。
番組でも説明した通り、その先の動きなど誰にもわからないので、A、B、Cのどれでも正解、いや「正解になり得る」のです。切ってしまったのに戻ったから「失敗だった……」というのは、単なる結果論です。急落が一時的なもので終わるか、下げの始まりかなんて、その時点ではわからないからです。
だから、自分の手法、自分の判断基準で決めた対応こそが「正解」なのです。
では、結果的に見込み違いだった場合、どうするか──。
自分自身の答えが「切ってドテン売り」だった。その通りに行動した。しかし戻った……また買えばいいだけです。戻ったところで買い直すか、さらに上にブレイクしてから買い直すかは、手法や戦略によって決まります。
自分の基準に従って行動できなかった場合、サイアクの結果があり得ます。
「ここは、自分のやり方では損切りして休みなんだが……」と思いながら切らずにいてドンドン下がってしまったら、フリーズしたまま「おい、戻ってくれ~」と祈るだけの状態になってしまいます。
値が戻してくれた場合は、もっと悪いことになります。「買いポジションを放置して待っていれば、戻ってくれるんだ」という自分勝手な認識が強くなってしまうのです。
相場を当てることは困難です。実際、株価指数が高い位置にいる中で、どんどん下げている銘柄だってあるのです。自分の答えで行動するだけでなく、多くの人が気にする指数の動きに惑わされないことです。「まずは指数の動きを語り、次に取って付けたように個別銘柄の解説」という順序は、ある意味、迷っている投資家を上っ面の情報で煙に巻くアプローチで、実践的とはいえません。
さて、当てることは困難でも、値動きに対して一貫性のある行動を取ることなら可能です。トレードの「型」を持ち、それをかたくなに守ることが大切です。
中源線建玉法の場合、その「型」がシンプルな数式になっていて、感覚的にも納得できるのが大きな特長です。
中源線では、目先の動きで、割にあっさりと陰陽の判断を転換させます。プロが行う分割売買があるので、バランスが取れるのです。急落して戻った場合、中源線では、次に示すような対応になることが多いでしょう。
ガクンと下げた場面で、買いから売りにドテンしたとしても、3分割なので「まずは3分の1」だけ売り建てします。その後、強張って陽転と判断したら、カラ売り玉を踏みますが、3分の1しかないので損失は抑えられます。陽転後、中源線のルールによって「この転換は確度が高い」と判断したあとは増し玉(やはり3分の1ずつ)していきます。
同じパターンを、実際の値動きで紹介します。
3116トヨタ紡織です。
トヨタ紡織は、7月の急落でいったん陰転しています(2)。しかし7月の終わりに再び陽転しました。この間、買い玉を手仕舞い、ドテン売り建て、売り玉を踏んでドテン買いとポジションを変化させることになります。
売りに転換した部分がムダなように思えますが、それこそ結果論です。買いポジションを持ったまま暴落した場合に、動けなくなってしまうことが最もキケンなのです。
次回のフォローアップ(2)では、実際に下げてしまった実例を挙げながら、現実での適切な対応をさらに考えていきましょう。
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