中源線のシグナルが
自分の相場観と異なる場合は?
マーケット・スクランブル10月5日の放送では、直近の乱高下において中源線シグナル配信システムがどのように反応しているか、林投資研究所が実際に行っている実験売買の状況などを紹介しました。そのフォローアップ(3)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第70回 中源線シグナルを利用したストレスフリーのバスケット運用)
まずは、前回のフォローアップ(2)でも取り上げた日経平均の中源線について、直近の動きを確認してみましょう。
放送の当日、10月5日に陽転したのですが(2)、翌週10月14日の下げで陰転しました(3)。そこから切り返して強張った結果、10月21日の上げで再び陽転しています(4)。
10月5日の陽転により、(1)の陰転による売りの利益が確定したわけですが、そのあとはダマシの陽転、ダマシの陰転が発生、再び現在は陽線(買い線)となっている状態です。
こういったダマシでは、中源線の3分割売買が損失を抑制し、ストレスを軽減してくれます。
10月5日に陽転したところで、3分割の1単位、つまり「1/3」の建玉をして、その後の増し玉がないので、10月14日の陰転で投げたのは1単位にとどまりました。
10月14日の陰転では当然、1単位を売り建てしましたが、このあとも増し玉がなかったので、直近10月21日の陽転で踏んだのは1単位だけです。
ちなみに10月21日の陽転は、番組でも何度か紹介した「再転換」のルールによるものです。簡単にいえば、“転換後、短期間で再び転換する”ケースです。「再転換」の場合、まずは1/3という原則通りではなく、転換したとたんに2単位を建てるのがルールです。したがって、10月21日の陽転による売買は、「1単位買い返済」「2単位新規の買い」でした。
このように、初動に乗るために機敏に動くのが中源線です。また、ダマシを容認して数量に変化をもたせようというのも、中源線の核心部分です。「とりあえずの予測」と「値動きに対応するポジション操作」、つまり実践的手法としての構造が、中源線建玉法なのです。
なかなかうまくできていると納得できるのですが、ダマシがもっと減らないかと考えるものですし、中源線のシグナルが自分の相場観と異なるケースだってあります。
ダマシのたびに「このダマシが出なければ……」と考えるのが人情ですが、考えすぎてしまうと、“直近の過去に合わせて設定を変更する”ことを検討するだけで精一杯の状態になります。独りですべてを行う個人のトレードでは、バランスが悪くなってしまうのです。
ダマシを想定して「裁量を入れる」という発想もあります。でも、実行が難しいものです。
「ここはいける!」と数量を大きくする場面をつくった場合、そのときがたまたまダマシだと、正しい設定なのにトータルでマイナスになってしまう可能性があります。「これはダマシだ」と決め込んでシグナルを無視してポジションを建てなかったのに、実は大きな儲けのチャンスだった……こんなケースも“相場あるある”です。
結論を述べます。
合わないときは損が出ても仕方がないので、その損が小さい(値幅またはポジションが小さい)か、損となるケースが少ない(勝率が高い)ようにする“調整”にとどめます。そして、ダマシを容認しながら進んでいくのが現実のトレードです。
そのための「適正な設定」を見つけるのに労力が必要ですが、ひとつの答えが「中源線シグナル配信」におけるパラメータ設定です。最長31年間のデータを検証しながら試行錯誤を繰り返した結果、銘柄ごと、価格帯ごとに細かい設定をしてあります。
この試行錯誤では、単にパフォーマンスが向上することではなく、実用に耐えるという実践的な見地を大切にしました。結果的に儲かったとしても、生身の人間が精神的に耐えがたい状況が生まれてしまったら、それは適正な値とはいえません。加えて、利益追求とはいっても多少は“楽しみ”の要素だって必要なので、やたらと長い期間「陰線のまま」「陽線のまま」といったことも可能な限りないようにと考えた結果を盛り込んであります。
私も今、中源線シグナル配信の「ユニバース」から個別株8銘柄を選んで売買していますが、シグナル通りの売り買いで違和感はありません。
番組や、このフォローアップで紹介している中源線チャートは、すべて「中源線シグナル配信」のシステムによるものです。ダマシが出たケースもあれば、想定外のトレンドが発生して利益が伸びたケースもありますが、いろいろなパターンを番組で解説しています。中源線を正しく理解してもらうため、そして、林投資研究所のトレード思想を知ってもらうためです。
フォローアップ(1)でも述べたように、トレードでは「自分のスタイル」を決めておくことが不可欠です。若干の微調整をするのは当然ですが、いろいろな値動きに合わせようとすると、すぐに“行きすぎた変更”となり、スタイルそのものを崩してしまいかねません。
取れない相場があることを容認し、ダマシによる小さな損を経費と認めることで、大きなチャンスでしっかりと取る──これがトレードの「損小利大」です。中源線は、こういう現実を具体的なルールに落とし込んだ、わかりやすい手法なのです。
実際のケースを、もうひとつ見てみましょう。
番組でも取り上げた、6844新電元です。
番組の2週間以上あとの、10月22日までのチャートです。
6月4日に陰転(1)したあと、ダラダラと下げています。9月9日に陽転(2)したところで、売りポジションが約100円幅の利食いとなりました。実に素直に取れています。しかし、9月の後半に弱含んだ結果、短い期間で陰転してしまいました(3)。この陰転は、9月18日です。番組で紹介したチャートは、この転換で陰線になった状態でした。
ところが番組の翌日、10月6日に再び陽転しています(4)。2015年後半の下げで400円前後まで下落したあと、2度目の陽転ということです。
この期間、実際に売買していたら、どう感じたでしょうか。
最初の陽転(2)では、「よし、下げを取った」「今度は上げを取るぞ」というところでしょう。ですが、(3)の陰転でちょっとガッカリします。「何だよ、ダマシか……」と。でも、ここから大きく下げてしまうこともあるので、ルール通りに買い玉を投げ、売り建てします。
その後、短期間で落ち着いたと思ったら陽転しました(4)。「なんだよ、ダマシの陽転に続いてダマシの陰転か」と感じるのは当然ですが、やはりルール通りに行動するだけです。売り玉を踏んで、ドテン買いにまわります。
その後はいい感じで強張っていますが、実はまだ増し玉していない状態です。押しが浅いので、増し玉のシグナルが出ないのです。しかし、つい裁量で買い増ししたくなるような動きです。実際に裁量で増し玉して良い結果になることもありますが、そんなことを当てるのは困難です。ルール通りに行動するか、ルールを破って裁量を入れるか、その破り方のルールは……と深い議論になっていくのです。
ということで再び、ルール通りにやるのが基本だと強調しておきましょう。
そのためには、中源線のルールを理解して納得することが不可欠ですが、中源線のルールは書籍『中源線建玉法』ですべて説明しています。だからこうして、機能しなかったケースも含めて公の場で解説しているのです。
次回のフォローアップ(4)では、現実の値動きの中で「どれだけの値幅を取ることができるか」について考えます。お楽しみに!
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