2016年の計画

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

林投資研究所は今年、以下のことを実行する計画です。

  • 単行本の発行
    実践的な内容を盛り込んだ、具体的な手法に関する書籍を作ります。
  • 中源線シグナル配信のより一層の充実
    より使いやすくするため、ガイドとなる情報を増やします。
  • 各種の情報サービスを拡充
    定期刊行物『研究部会報』、投資家フリートーク交流会、セミナーのほかにも、WEBセミナーの計画などを前進させていく予定です。

本年もよろしくお願い申し上げます。

林投資研究所
代表 林 知之
スタッフ一同

謹賀新年

12月7日放送のフォローアップ(3)
林 知之

取れるときに取る


裁量でもシステムでも、見込み違いのダマシは必然──。そのダマシを、トレードの実践でどう処理するかは切実な問題です。マーケット・スクランブル12月7日の放送は、「“ダマシ”とどう付き合うか」をテーマにお送りしました。
そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第74回 “ダマシ”とどう付き合うか


今回の放送のタイトルは「“ダマシ”とどう付き合うか」、言い換えれば、「ダマシをどう認識するか」「ダマシを、どのように容認するか」ということです。

結論は「黙って従うしかない」「ただ受け入れるしかない」ということですが、「損になるケースも受け入れましょう」だけでは、フォローアップ(2)でも取り上げた「精神的なつらさ」が勝ってしまい、トレードを継続していくのが困難です。

最終的にはプラスの成績にするためにトレードするのですから、ダマシの出現による“負けトレード”を想定するのとは別に、いや、それ以上に“勝ちトレード”のイメージを持つべきです。心の持ちようの問題です。

混在する「勝ち」と「負け」で、トータルがプラスになるようにするのです。勝率が5割、あるいは5割未満でも、負けが小さくて勝ちが大きければ、トータルでプラス、しかも満足できる利益率が実現します。俗にいう「損小利大」です。

損小利大のイメージ

こういう流れを意識して、ダマシというものを、まずは理屈で納得することが必要でしょう。その次に、「負けがあれば、そのあとに勝ちがあるんだ」という感覚的な理解に至れば、勝ち負けが混在する現実のトレードを、極端なストレスなく継続していくバランスが整うと思うのです。

上のイメージ図は「小さく3回負け、大きく1回勝つ」というパターンですが、スタート後に負けが4回続くかもしれません。その際、「なぜ負けたか」「なぜダマシになったか」を確認することが不可欠です。使っているルールを熟知していれば、「負けちゃったよ……」という負の感情を持ちながらも、将来のために落ち着いて考えられるだけの理論的な裏付けがあります。自分が使っているルールについて、しっかりとした理解が必要だということです。

もしも中身のわからないシステムを使っていたら、ちゃんとした経験の蓄積ができないので、“サイコロをころがしたほうがまし”といえるかもしれません。良い結果も悪い結果も、自分なりに評価して納得し、体の奥底までスーッと受け入れるべきです。

大きな勝ちが先行する場合もあります。スタートして、いきなり期待以上の利益が出るというパターンです。感情的にはプラスなので問題なさそうですが、こういった場合も「なぜ大きく勝ったのか」を確認しなければなりません。感情にまかせていると、「次も同じように大きく勝たないとイヤだ」などと自分の都合だけで考えるようになってしまうからです。

このような感情の振れ、つまりバランスの悪い心の動きを示すと、「そんなことはない」「私はそんなふうにはならない」と反論があるものですが、人間のマインドは必ず、状況に応じて、ある方向に傾くものです。

だから、フォローアップ(2)でも述べたように、カタチを整えて傾きを抑えるよう工夫するべきなのです。

  1. 同じ基準で続ける
  2. 目一杯に建てない
  3. 銘柄を分散する

「1」を実行するには、手法という概念が必要です。「2」を実行するには、資金管理、ポジションサイズの調整といった発想が求められます。「3」の分散は、勝ち負けの混在する継続的なトレンドを明瞭にイメージすることで、バランスよく実行できるでしょう。

これら3つに共通して必要なのは、「ルールを理解していること」「ダマシを正しく認識すること」です。当然、「負けは小さい」「利益は大きい」という実践的な捉え方が整うということです。

多くの実践家が「勝率は5割がちょうどいい」といいますが、中源線の個々のポジションについて勝率を計算すると、5割を下回ります。保合相場に弱く、ダマシの発生を抑えられない場面があるからです。

そのかわり、ひとたびトレンドが発生すると、とことん最後まで追いかけ、アタマとシッポを捨てながらも「身」は食べ尽くします。こうして、「損小利大」が実現するという計算なのです。

今回も、中源線シグナル配信の「ユニバース」から銘柄を抜き出して紹介し、シンプルな解説を加えます(放送後の動きも追加した、12月19日までのチャートで解説します)。

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値動きが荒いようですが、中源線が機能している(合っている)ことがわかります。この先、多少のダマシが出ても余裕があるということです。決して、「今までのように当たり続けないとイヤだ」なんて思ってはいけません。これから手がける場合は、特に注意したい点です。

細かいことまで言及すれば、「今後、値動きが変化して合わなくなる」「パラメータの調整が必要になる」といった状況も、可能性として頭の隅に置いておくことが必要ですが、それを前面に出していたらトレードできません。

※5445東京鐵鋼は現在、貸借銘柄ではないため、証券会社によってはカラ売りができません。

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これは、同じ方向の動きがダラダラと続いた事例です。なんと、2015年3月以降ずっと陰線でダラダラ下がりをみせているのです。こういう銘柄を買って損切りするタイミングを逸していたら、それこそサイアクです……ダメなポジションに資金を寝かせ、さらにジワジワと損が発生してしまうわけです。

ちなみに、たまたま放送当日に陰陽の転換が起きています。9カ月ぶりの陽転です。ちょっとワクワクしますが、さらにダラダラの推移が続いて再び陰転する、つまりこの陽転がダマシになる可能性だってあるのです。こういった現実を受け入れながら、大きな利益を求めて行動するのがトレードです。

さて、3月以降のダラダラ下がりにおいて、中源線では売り線が続いたので損害はありませんが、われわれトレードする者は、「その間、もっと儲かる銘柄があった」などと考えてしまいます。このように、実際にはコントロールできない部分まで気にしてしまうのが、生身の人間です。この問題を解決するのが、前述した「分散」です。一時的にダマシが続く銘柄、利益効率の悪い銘柄があると、「自分だけが儲かっていない……」と考えてしまいがちですが、分散していると、調子の悪い銘柄がある一方で利益になる銘柄があるので、感情的に納得しやすいのです。単一銘柄だと儲かるときの率やスピードがすごいのですが、こういったプラス方向への偏りも、分散によって均されるのです。

次回のフォローアップ(4)では、テーマである「“ダマシ”とどう付き合うか」を軽くまとめながら実践する心構えなど、“求める自分になる”ためのひと手間を考えます。お楽しみに!


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12月7日放送のフォローアップ(2)
林 知之

理屈だけでは片づかない
カタチも整えよう


裁量でもシステムでも、見込み違いのダマシは必然──。そのダマシを、トレードの実践でどう処理するかは切実な問題です。マーケット・スクランブル12月7日の放送は、「“ダマシ”とどう付き合うか」をテーマにお送りしました。
そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第74回 “ダマシ”とどう付き合うか



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前回のフォローアップ(1)で、「ダマシには黙って従うしかない」と結論を述べました。ポジションを取る前からダマシだなんて、わかるわけがないからです。

手法に長所があれば、表裏一体の欠点があるのは当然です。だから、長所を生かすためには欠点も含めて丸ごとすべてを受け入れるしかないのです。ましてや、予測不能の金融マーケットに臨むのですから、「相場の損は経費だ」「損することを嫌うな」「見切り千両というじゃないか」と考えるだけです。

とはいえ、ダマシに遭うとつらい、連続すれば苦しい、たった1回のダマシでも感情的には受け入れ難いものです。だから、「儲かる」という素晴らしい結果を求めてワクワクしながらも、ダマシが続いたときのことを想像する、ズバリ言えば“最悪の事態を想定しておく”ことが求められるのです。

相場は非情です。そして、得てして皮肉な方向に動きます。
苦しみながら買い下がり、耐えきれなくなって投げると、ほぼ次の日から上げ始めます。「誰かが見ていたんだ……」と、サスペンスドラマよろしく疑心暗鬼が生じるほど、見事なまでに裏切ってくれます。つらい、苦しい……世界で自分ひとりだけがダメな決断をしている気分になります。

この苦しみを乗り越え、次に到来する「宝の山」を手に入れようということで、人によっては精神力を鍛えようと考えたりするのですが、私は賛成できません。そんな達観した人ならば、カネを求めてトレードなんかしていません。カネがほしいと考える俗物でいいではないですか。ちょっと賢い俗物を目指すのが正解、少なくとも特殊な能力なしで達成できるゴールのはずです。

だから、カタチを整えておくべきです。
酔っ払って歩くとキケンですから、駅のホームでは真ん中だけを歩くべきです。サイアク転んでも、線路に落ちることだけは避けられます。これと同じような注意を、トレードにも適用しようということです。

  1. 同じ基準で続ける
  2. 目一杯に建てない
  3. 銘柄を分散する

「1」と「2」は、当たり前のようでいて、とても実行しにくい事柄です。

しっかりとコントロールされたトレードを目指す、つまり“シゴトとしての売買”のクオリティを求めたら、かなりストイックで、やり方や対象銘柄を絞り込むことになります。これに対して多くの個人投資家は、焦点が定まっていないようです。値動きだけで選んだかと思うと「経営指針」で企業を選別したり、ポジションを持つ期間を事前に決めておかないなど、臨機応変のようでいて実は“行き当たりばったり”の行動になりがちです。

また、「予測が当たる」「利益になる」ことを強く考えすぎるのか、見込み違いだった場合の“守り”が手薄になり、ついポジションサイズを膨らませすぎてしまうのです。

「3」の分散は、よくいわれるアイデアですから、多くの人が「知っている」「実践している」と考えるでしょう。しかし、分散することで、単に薄めてしまっているケース、個々の判断が軽くなりすぎているケースも多いと思うのです。逃避ではなく、計算のうえで計画的かつ積極的に分散することが大切です(このあと、実例を解説しながら詳しく説明します)。

今回示す実例チャートは、4714リソー教育、中源線シグナル配信の「ユニバース」(パフォーマンスの良い研究対象銘柄)に入っている銘柄です。

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青い線で囲んだ部分は、数カ月間の保合です。こういった動きでは、システムでも裁量でも取りにくいでしょう。シグナル配信でも、ダマシの陽転が出現しています。レンジ相場を想定したとしても、値幅が小さいので望み薄です。こんな動きをされると、「つまらない」「取れない」と感じてしまいます。そして、基準を変更したくなります。例えば、ほかの銘柄に乗り替えるとか、この銘柄だけポジションサイズを小さくしてしまう、といった思いつきの対応です。

結果として、その後の下げ、安値からの上昇を取り損なうことがあり得ます。

中源線の旧来の考え方では、銘柄をかなり絞り込んで「うねり取り」を行います。例えば、このリソー教育だけが対象だった場合、青い線の中にあるダマシの陽転を、「下げの日柄が不足」「下げの値幅も足りない」といった理由で見送る、裁量による対応が考えられます。

しかし、「見送ってみたら、結果としては儲けのチャンスだった」ということもあります。だから、職人的で高度な対応を迫られるといえるわけです。

そこで、もっと淡々と、中源線の答え通りにポジションを取り続け、ストレスも少ないうえにパフォーマンスも悪くない……そんな取り組み方はないだろうかと考えてみたくなります。そんなワガママな要求に対する答えが、分散なのです。

ダマシを容認し、利益にならない期間があることを受け入れるために、銘柄の数を増やし、常に「目先は利益にならない銘柄がある一方、利益になる銘柄がある」という状況をつくろうという発想です。

たまたまダマシが連続した際、深読みしすぎて利益のチャンスを逃す──これが最も避けるべき失敗です。ダマシそのものは、失敗というよりも、利益を出そうとする積極的な行動の副産物です。こう素直に考え、偶然の要素が多い目先の当たり外れを気にしないですむトレード環境にするべきです。より大切なことに神経を使い、もっと考えるべきテーマにエネルギーを注ぐためです。

なんとなく複数のやり方を同時進行したり、なんとなく銘柄を増やすだけでは、根幹をブレさせてしまうだけですが、物理的に「結果が安定する」、そして心理的に「ラクで冷静になる」ための計画的な分散は、非常に有効な取り組み方です。

こういった分散は、前述した通り、やみくもに行うと“薄める”だけの結果になってしまいます。適正な分散を実現するには、計算と計画を裏付けるデータが必要で、手間と工夫と時間が必要になります。しかし、中源線シグナル配信のシステムでは、個別銘柄のパラメータがほどよく設定されているので、例えばユニバース(パフォーマンスの良い研究対象銘柄)のチャートを見ながら、特性の異なる複数の銘柄を選定することも可能です。

実際に私も、「比較的、転換が多い」という観点で選んだ8銘柄を対象に、バスケット運用的な実験売買を行っていますが、「意外とストレスがない」と心地よく感じながら継続しています。それぞれの銘柄について株数を抑えておけば、総資金は少額にとどまります。新時代の利用方法として注目し、提唱しているのです。

この売買については、林投資研究所の『研究部会報』の「中源線実践リポート」で報告しています。今後の展開に、ご期待ください。

次回のフォローアップ(3)では、ダマシを容認する根拠である、「取れるときに取る」という積極的な考え方に焦点を当てます。お楽しみに!


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12月7日放送のフォローアップ(1)
林 知之

欠点のない手法は存在しない


裁量でもシステムでも、見込み違いのダマシは必然──。そのダマシを、トレードの実践でどう処理するかは切実な問題です。マーケット・スクランブル12月7日の放送は、「“ダマシ”とどう付き合うか」をテーマにお送りしました。
そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第74回 “ダマシ”とどう付き合うか


今から20年ほど前、私が30代前半の時でした。同級生が集まると、結婚している者と独身の者に二分される状態でした。自然と独身者に対して「どういう人がいいの?」なんて質問が出るわけですが、ある男が次のように好き勝手なことを言いました。
「若くて気立てが良く、料理は上手だし寛容で、何があっても笑顔で許してくれる人だなぁ。あと、ファッションセンスもあって……」
もちろん、途中からは誰も聞いていません。そして誰かが「人形でも買って飾っておけ」なんて(笑)。

合う合わない、好き嫌いはありますが、どんな視点を持ち出したとしても“欠点のない人間”なんて存在しません。

トレードも同じです。
ルールを数式化したトレードシステムで、保合もこなすし大きなトレンドにも乗れるなんてシロモノはありません。ゆったりした上げ下げでも乱高下でも利益になるなんてルールを作るのは至難の技です。

そこで多くの人が、ルールを調整したり、異なるルールを入れ替えるなど「臨機応変にやろう」と考えるのですが、予測不能な相場の世界において緊張した状態が連続しながら、そんな器用なことができるはずがありません。自らの基準を見失って迷走するのがオチです。

ひとつのやり方に限定し、取れない時期を受け入れるのが、最も現実的で賢い対応です。取れない時期に大きな損を出さないように工夫し、あとからしかわからない「取れる時期」にしっかりとポジションを持っているようにするのが正解です。

どんなルールでも──それが裁量トレードでもシステムトレードでも──見込み違いは必然です。結果的に“ダマシ”となる判断、いけると思ってポジションをつくったのに切るしかないという状況は、絶対に避けられません。

ダマシが少ない、つまり勝率が高いシステムは、使っていてストレスが少ないのですが、実際に儲かるかどうかというと大いに疑問です。

番組でも説明した、単純なルールを紹介しましょう。
デイトレードで、毎日「寄付で必ず買う」「買えたら、買い値の2円上で売り指し値を出しておく」というルールで臨んだら、どんな結果になるでしょうか?

寄付後にどんどん下がっていくだけの動きなんて、出現する頻度は低いでしょう。つまり、このルールだと高い勝率が得られそうだと想像することができます。では、問題の利益はどうなるか──利益の上限が2円なのに対し、損失は大きくなりがちです。「2円上なら売れるだろう」と期待しているうちに下げていったら、5円、10円、20円……と損失が膨らんでいく可能性があります。2円の利益を9回取れば累計利益が18円になりますが、10回目で20円やられたら、9勝1敗(勝率90%)でトータル2円のマイナスとなるわけです。

ダマシに遭遇しても、はたまたダマシが連続しても、黙って従うしかないのです。ダマシが続いてイヤになったあとに大きな利益のチャンスが到来するのは、まさに“相場あるある”ですからね。

あまりにもダマシが多いとか、勝ったり負けたりで極端に勝率が低いわけでもないのに儲からない……こういった結果が出たら、判断ルールそのものか、資金管理やポジションサイズの設定を見直す必要があるということでしょう。

では、番組でもご覧に入れたチャートの実例で、「ダマシの出現」と「利益のチャンス」について考えてみます。ここで紹介しているチャートは、すべて「中源線シグナル配信」サービスにおいて、パフォーマンスの良い銘柄を中心に選定した99銘柄のグループ「ユニバース」から選んでいます。

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ダマシも、うまく取れた値動きも、チャートに示した通りです。
後半部分に注目してください。夏に暴落したあと、9月にはダマシが2回続いています。ダマシの陽転の数日後にダマシの陰転があったのです。しかし、ここでブレずに続けた場合、現在の上げにサッと乗れる結果となるわけです。

もう1銘柄、見てみます。

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中源線は、トレンドフォロー型のシステムです。したがって、保合には弱く、上げでも下げでも初動は取り損ないます。しかし「一定の値幅が取れたから手仕舞いして終わり」という規定はないので、いわゆるアタマとシッポを捨てるものの“実は食べ尽くす”ことが可能です。

「取ったり取られたり」は、すべての手法に共通する宿命ですが、中源線は、大きなトレンドが発生したときにグンッと利が伸びるので、ダマシを受け入れやすいといえます。

しかし、ここで重要なのは、ルールを理解していることです。ルールを知っていれば「ダマシになった理由」を理解して小さな損を容認することができます。机上の論にとどまらない、現実的な姿勢、実用性のある取り組み方が重要なのです。

次回のフォローアップ(2)では、「それでもダマシはつらいんだ……」という、生身の人間に共通の自然な心理を、掘り下げて考えてみたいと思います。
お楽しみに!


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11月9日放送のフォローアップ(4)
林 知之

トレードは「予測法」+「ポジション操作」の実行力


マーケット・スクランブル11月9日の放送では、「トレードで値幅を取る」というテーマを掲げ、中源線のトレンド途中の手仕舞い、陰陽転換時の手仕舞いを解説しながら、トレードのツボを考える内容でお送りしました。そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第72回 値動きに身を任せて“値幅取り”を実現する


今回のテーマは「値幅取りの実現」です。
トレードでは、見込み違いによる負けが必然です。ゼロにはできません。ヤラレるときには、きっちりとヤラレるしかないのです。もちろん損の額を抑えるように努めるのですが、それと同時に「取れるときに取る」試みも非常に重要です。「値幅を取る」とは、そういう意味です。

では、値幅取りのために何をどうすればいいのか──。
今回のフォローアップについて、まとめてみます。

予測を当てるのではなく「対応」

タイムマシンがない限り、未来を言い当てることはできません。
「当たる予測をするのがプロ」と考えている人も多いようですが、マーケットは構造的に参加者の売買で価格が動くので、特殊なインサイダー情報を除けば、立場によって予測の的中率が変わることはありません。やはり、「値動きへの対応」がカギとなるのです。

値動きという「事実」は画一的な数字かもしれませんが、それを評価する基準はさまざまです。例えば300円の株価が2カ月で500円に上昇しているとして、「ここから上げが加速する」と読むか、「上げ止まりだ」と読むかは、人それぞれです。

たとえ評価が同じだとしても、その後の行動が人によって異なります。
強気の予測をして買い出動するとして、ポジションを入れるタイミングもトレードサイズも、人によってバラバラなのです。

そして、その行動によって、その後の事実(値動き)は異なったものとなり、さらに評価して次の一手を考えるので、そもそも最初の「上がる」とか「下げる」といった予測について当たり外れを論じることなど、できなくなっているはずです。
だから、すべては「対応」の仕方なのです。

“自分の都合”で考えない

中源線では、「下げすぎたから買う」「上げすぎたから売る」という発想をしません。下げトレンドのあと上げ始めたら「トレンドが変わったから買い」と判断して行動に移し、逆に「下げ始めた」と思える動きに対応して売りを仕掛けます。

これによって、中途半端な往来では少し苦労するものの、大きなトレンドが発生した際にはガッツリと取ることができます。アタマとシッポ以外の「身」は、とことん食べ尽くすのです。保合で発生するダマシを容認することで、大きなトレンドを取る──これが中源線の特長です。

実は、大きなポイントとなるのが、「時間軸を未来に向ける」姿勢です。

例えば相場の上昇をうまく当てたとして、「1,000円で買って現在は1,200円だから2割も儲かっている」というのは過去のことです。こういった過去のことを基準に「手仕舞いしよう」とか「ドテン売り越ししよう」と考える姿勢は、本当に適正なのかという疑問が生じます。

中源線では、常に「未来」に時間軸を置きます。
評価益が出ているとか、逆行しているとか、そんな個人的な事情を優先させることはありません。値動きを客観的に捉え、「この先の値動きについて確固たる答えを出し、その答え通りにポジションを取っておこう」とします。

この考え方がわかりやすく表現されているのは、トレンド途中の利食い手仕舞いルールでしょう。3分割の売買における手仕舞いを「1/3手仕舞い」「2/3手仕舞い」「3/3手仕舞い」と規定していますが、例えば「1/3手仕舞い」は、「必ず1単位手仕舞い」という意味ではありません。「3/3を基準に1/3減らした量にする」という意味なので、「1/3手仕舞い」=「残玉を2/3にしなさい」ということなのです。

したがって、値がグッと伸びて「1/3手仕舞い」のシグナルが出ても、現在のポジションが1/3あるいは2/3ならば、売買のアクションは起こしません。未来に目を向けて、残玉の数量を整えるという対応なのです。

ダマシを容認して「身」を食べ尽くす

あらためて実例で確認してみます。
番組でも取り上げた、7968TASAKIの中源線チャートをご覧ください。

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チャートに書き入れた通り、忙しく転換してダマシとなっている箇所が気になるかもしれませんが、ダマシを容認して素早く行動することで、一定のトレンドが発生した際に「身」をとことん取ることが実現するのです。

こういった、現実的かつ適切な対応、自分の都合や感情にとらわれない行動をスムーズに実行するために、シンプルな判断基準と3分割の売買が規定されている──これが中源線建玉法なのです。

今夜は生放送

相場の状況は、目まぐるしく変わります。
だから「対応」が重要なのですが、緊張しながら適切に対応し、悔いのない行動を取るには、事前に戦略を決めておかなければなりません。繰り返し述べている「ダマシの容認」も、考えておくべき大きな課題です。

今夜8時からの生放送は「ダマシとどうつき合うか」と題して、裁量トレードにもシステムトレードにも通じる“事前の設定”について考えてみます。
お楽しみに!

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11月9日放送のフォローアップ(3)
林 知之

中源線の視点は常に「未来」


マーケット・スクランブル11月9日の放送では、「トレードで値幅を取る」というテーマを掲げ、中源線のトレンド途中の手仕舞い、陰陽転換時の手仕舞いを解説しながら、トレードのツボを考える内容でお送りしました。そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第72回 値動きに身を任せて“値幅取り”を実現する


今回のテーマは「値幅取りの実現」です。
値幅取りのために、相場の反転を見逃さない、しかし値幅が発生したときに取り損なわない──これら相容れないような2つの目標は、安易な予測だけでは達成できません。紛れもなく、「実践的な予測」+「ポジション操作」の組み合わせです。「手仕舞いする」のか「維持する」のかを決断する基準と、それを支える考え方が必要なのです。

フォローアップ(1)でも述べたように、相場とは、先行きを当てるゲームではありません。真剣に考える姿勢には「当てたい」というイメージが含まれているのは当然ですが、「当てよう!」と躍起になるとバランスを崩してしまうということです。

日常生活に当てはめれば、「天気の予測」と「行動」みたいなものです。「雨は降らない」と予測してカサを持たずに出かけたのに雨が降ってきた……このとき、ずぶ濡れになって歩き続ける人なんていません。カサを買う、雨宿りする、タクシーに乗るなど、何らかの方法で対応します。

相場も同じで、「上がる」と読んで買ったのに見込み違いのようだ……この場合、予測を修正して“次の一手”を考えます。買い玉を減らす、買い玉をゼロにする、ドテンカラ売りするなど、戦略や状況によってさまざまですが、何もしないまま値動きが変わることを祈っているようでは、「カサがないのでずぶ濡れ」と同じです。

  • 現時点での予測→行動→対応
  • 雨は降らない→カサを持たない→(雨が降って)カサを買う
  • 相場は上がる→買う→(下げそうな動きになり)ポジションを落とす

中源線では、状況に応じて「売り」「買い」をサッとひっくり返します。しかし機敏な行動によってダマシが続くこともあるので、ポジション操作を考えます。つまり、3分割の売買によって、ダマシの損失を抑えながら当たったときの利益を伸ばす「損小利大」に努めるのです。

また、「売り線」または「買い線」が続いているときでも、順行(買い線時の上昇、売り線時の下落)が大きい場合、ルールに従って一部を手仕舞いします。これについて、概略を説明しておきましょう。下の図をご覧ください。

トレンド途中の手仕舞い

実際には、カンタンに計算するルールがあるのですが、要するに“連続して伸びたら一部を手仕舞いする”ということです。相場には上げ下げがありますから、順行の動き(買い線時の上昇、売り線時の下落)だけを拾って判断します。

この、トレンド途中の手仕舞いでも当然、3分割をベースに数量が示されますが、そのシグナルと実際の売買アクションは必ずしも一致しないのです。下の表を見てください。

中源線の手仕舞いとアクション

例えば「1/3手仕舞い」というシグナルが出ても、現在のポジションが1/3あるいは2/3だったら、売買アクションは起こしません。「1/3手仕舞い」というのは、「残玉を2/3にしろ」という指示なのです。

「3/3」満玉の状態を基準に考えるので、1/3手仕舞いの意味は「1-1/3=2/3」と、これから先の値動きに対して“どんなポジションを残して臨むか”を決め、それをカタチにすることなのです。

トレンドが続く限りは持ち続けるのですが、途中でグッと伸びたら一部を手仕舞う、その際は「いくら取れたか」と過去に時間軸を置くのではなく、「これから先の動きに対して、どうするべきか」と時間軸を未来に置いて実践的に考えます。人間の感覚で素直に納得できる行動指針が、中源線の大きな特長なのです。

例えば「2割取ったから十分」と、自分の都合とトレンド転換への恐怖心で手仕舞いするのは望ましくありません。もちろん、「利食い千人力」と考えて利益をふところに入れることも大切ですが、トレンドが続く気配ならばポジションを維持して値幅を取り、避けようのない損失をカバーして有り余るだけの利益を取ろうと努めるべきだからです。

「利食いドテンは愚の骨頂」という相場格言があります。
これこそ、自分の都合だけでポジションを取ってしまう典型的な誤りを指摘したものです。例えば上げ相場を当てたら、多少なりとも興奮します。そして、「これから先も自分が思った通りになる」と考えてしまいがちです。その結果、「よし、ここが天井だ」と、買いポジションを手仕舞うと同時に、下げを狙う売りポジションを建てる……こんな行動は“思い上がりだ”と戒めるのが、この格言です。

上げを当てたのは事実でも、「天井を言い当てられる」と多大なリスクを取る根拠にはなりません。ところが、こういった行動をしがちなのが、私たち人間です。

中源線では、掲載した表のように、トレンド途中でポジションの一部を手仕舞いますが、一定の逆行(買い線時の押し、売り線時の戻り)で増し玉のシグナルが出るので、割と短期間のうちに再び「3/3満玉」に戻ります。だから、トレンドが想定外に大きかった場合でも取り損なうことなく、アタマとシッポは捨てるものの「中身をガッツリと取る」ことができるのです。

中源線では、陰陽の転換を判断したら、そこではじめてポジションをドテンします。トレンド途中では、一部を手仕舞いしたり再び増し玉したりするのですが、陰陽の判断を転換してポジションをドテンした時点ではじめて、一連のトレードについての損益が確定するのです。

次回のフォローアップ(4)では、今回のフォローアップ(1)~(3)の内容をまとめ、すべての手法に通じる「トレードのあり方」を考えてみようと思います。お楽しみに!

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11月9日放送のフォローアップ(2)
林 知之

値幅を取るために……
アタマとシッポは捨てても
「中身」をガッツリ取る


マーケット・スクランブル11月9日の放送では、「トレードで値幅を取る」というテーマを掲げ、中源線のトレンド途中の手仕舞い、陰陽転換時の手仕舞いを解説しながら、トレードのツボを考える内容でお送りしました。そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第72回 値動きに身を任せて“値幅取り”を実現する


アタマとシッポはくれてやれ──。

この相場格言は、「最安値で買おうとするな」「最高値で売ろうとするな」という戒めですが、アタマもシッポも、わざわざ他人にくれてやる必要などありません。取れるなら取るべきです。

しかし現実を考えると、アタマもシッポも取って中身も取るというわけにはいきません。人によってトレードに対する考え方も具体的なやり方も異なるものの、一般的に、「安く買う」「高く売る」を考えてギクシャクするよりも、うまく乗れたときに値幅を取ることにエネルギーを注ぐほうが成果が上がると考えられるのです。アタマとシッポは誰かにくれてやり、自分は「中身をたっぷりと食らおう」というわけです。

これで、狙い所は定まりました。でも、やはり現実は厳しいもので、値幅を取ろうとねばっているうちにトレンドが終わってしまったり、手仕舞いしたあとに大きな値幅があったりと、1日先、2日先さえわからないマーケットにおいて、希望通りに値幅取りを実現するのは困難です。

あらためて、見込み違いの損を抑えながら見込み通りだったときの利益を大きくする「損小利大」の要素を考えてみます。

  1. 勝つときの値幅を大きくする
  2. 勝つときの株数を多くする
  3. 負けるときの値幅を小さくする
  4. 負けるときの時間を短くする
  5. 負けるときの株数を少なく抑える

中源線建玉法は、実践者の感覚を単純なルールにしたものなので、これら5つの要素をすべて含んでいるのですが、今回のテーマは、「1.勝つときの値幅を大きくする」ことです。

さて、番組でもご覧に入れたフリップを以下に示します。
現実の値動きで、どれだけの値幅を取れるのか──。

半分取れたら名人

1,000円から1,500円まで5割上昇したら、けっこうな上昇率です。しかし、最安値を買うのはムリ、最高値で売るのはムリなので、「安値から10%上値で買い」「高値から10%下値で売り」と試算してみます。わずか10%なので、これだって実現は難しいでしょうが、たった10%ずらしただけで、取れる値幅は変動の半分である250円に減ってしまうのです。

実際、ゆっくりと下げて静かな底練りをしてくれたら、安値の1,000円ちょうどで仕込むのはムリでも、平均で1,030円とか1,050円の買いポジションはつくれるかもしれません。ところが問題なのは、見込み通り上昇したあとの利食い手仕舞いです。

買った時点で、「1,500円が天井だ」とわかっているわけがありません。だから例えば、1,200円になって「確実に売っておこう」と考えたりします。あるいは、必死にねばって1,400円で売ったら、その後も上昇して2,000円になり、「もっと取れなかったのだろうか……」となるのも、トレードあるあるです。

こういった裁量の限界に対して中源線は、トレンドが反転するまで、売りまたは買いのポジションを維持するので、値幅の真ん中で降りてしまうといった取り損ないはありません。もう一度、日経平均の中源線チャートを見てみましょう。

fup2_225

フォローアップ(1)では、直近で転換を繰り返した場面でのポジション操作を紹介しましたが、今回は、チャート前半の大きな上げトレンド、2014年10月から2015年4月までの買い線(赤色の線)に注目してください。

中源線では、上昇しかけてから「トレンドが転換した」と判断して動きに乗るので、最安値では買えません。大きく上昇したあとは、下がりかけてから陰転を判断してドテン売りポジションにするので、最高値で売ることもかないません。しかし、買い線の中段で売り逃げして、残りの値幅を取り損なうことはありません。「トレンド途中の一部手仕舞い」のシグナルが出ても、押し目があれば再び増し玉するので、結果として上げ幅の7~8割を取ることができます。

これが、中源線の最大の強みなのです。

表裏一体の弱点として、保合でダマシが続くことが挙げられますが、すべての動きを取るシステム(数式)などあり得ませんし、中源線では3分割の売買で「負けるときの値幅」と「負けるときの株数」を抑えるようになっているので、納得できる売り買いが実現します。

次回のフォローアップ(3)では、さきほど触れた「トレンド途中の一部手仕舞い」について、中源線のルールの興味深い定義を紹介します。
お楽しみに!

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11月9日放送のフォローアップ(1)
林 知之

相場は「当てる」ゲームではない


マーケット・スクランブル11月9日の放送では、「トレードで値幅を取る」というテーマを掲げ、中源線のトレンド途中の手仕舞い、陰陽転換時の手仕舞いを解説しながら、トレードのツボを考える内容でお送りしました。そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第72回 値動きに身を任せて“値幅取り”を実現する


2015年も年末が近づいてきましたが、今年は利益を出すのに苦労している人が多いようです。夏までの上げで利益を出しても、その後の下げで吐き出してしまった……そんな向きも少なくないでしょう。

あらためて、「相場とは」「トレードとは」何かを考えてみましょう。

誰もが「当てたい」と願っていますし、そのイメージは絶対に必要ですが、努力しても予測の的中率を大幅に高めることは困難です。したがってトレードという一連の作業は、予測してポジションを取り、その後の動きで再び予測してポジション調整を考えるという“連続的で複雑”な工程になるわけです。

つまり、「現時点で、3カ月先までの動きを当てる」とか、「2週間先まで動かす必要のないポジションを、この瞬間で決め打ちする」といったことを求める必要はないのです。このような方向で考えてしまいがちの人は、発想を改めるべきだと思います。

直近の日経平均を見てみましょう。

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9月の終わりに突っ込んだところが最安値で、10月に入ってからは上昇を続けています。そんな動きの中で、中源線シグナル配信における日経平均は、10月5日に陽転しています。

「9月29日に安値に向かって買い下がれないか」という意見もありそうですが、それを実行しようとしたら、お腹いっぱいに買ったあとさらに下げ、それこそ上昇直前の突っ込み安値で投げてしまうとか、苦しい思いをしたために落ち着きのないトレードをすることになりかねません。9月29日の安値では、「分割による仕込みの一部分を入れる」のが限界と考えるべきです。

さて、10月5日に陽転したとはいえ、10月14日に18,000円を割り込んだ時、いったん陰転しています(1)。その後、10月21日の「再転換」であらためて陽線に変わったのです。この流れの中、中源線の3分割売買は、10月5日の陽転で1単位買い建て、10月8日の押しでは買い増しせず、10月14日の陰転で1単位投げ+1単位売り建て、10月21日の陽転(再転換)では1単位踏み+2単位買い建て、と機動的にポジションを動かしたわけです。

これが、「当てることを求めすぎない」「動きに応じてポジションを操作する」ということです。そして中源線は、非常にわかりやすく感覚的に納得できるポジション操作が、単純な数式から導き出されるシステムなのです。

今度は個別銘柄から、最近の値動きを確認してみます。
7968TASAKIです。

fup1_7968

青い線で囲った部分をご覧ください。
10月1日に陽転し、短期で上昇した成功例ですが、2,000円手前で「2/3手仕舞い」というシグナルが出ました。トレンド途中の利食い手仕舞いなので、中源線では、その後の逆行(買い線なので逆行=押し)で増し玉して再びポジションを増やします。TASAKIの場合は、図に矢印で示した部分、10月26日と27日に買い直しています。ところが11月5日に陰転して「ドテン売り」なので、最後に買い増ししたポジションは損になったわけです。

もし「最後の買いポジションを損切りしたくない」といった“自分の都合”で考えてしまうと、そのあとのトレードがガタガタになってしまうかもしれません。しかし、「相場を行う」「値動きについていく」姿勢ならば、最後に増し玉した買いポジションを損切りしてドテン売り越しして(中源線のルール通り)、「この短期間の上げではトータル利益になった」と満足して区切りをつけることになります。

2つの事例で、中源線のポジション操作について理解が深まったと思います。でも、今回のテーマは「値幅を取る」ことです。中源線では、どの程度の値幅取りが実現するのか──次回のフォローアップ(2)でご紹介します。
お楽しみに!

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10月5日放送のフォローアップ(4)
林 知之

波動の50%取れたら名人?


マーケット・スクランブル10月5日の放送では、直近の乱高下において中源線シグナル配信システムがどのように反応しているか、林投資研究所が実際に行っている実験売買の状況などを紹介しました。そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第70回  中源線シグナルを利用したストレスフリーのバスケット運用


アタマとシッポはくれてやれ──。
価格の変動が、われわれトレーダーの“メシのタネ”なのですが、底から天井までまるまる取れるわけではありません。実践的には、「どこからどこまで取るか」を考えなければなりません。いや正確にいうと、「どこからどこまで取ろうとするか」という“狙い”を決めてトレードに臨むということです。

中源線は、「逆行」の動きに注目します。
陰線(売り線)のときは「上げ」の動きに注目してトレンド転換を判断しようとし、陽線(買い線)の場合は「下げ」の動きをチェックして下げトレンドへの変化を見極めようとします。

したがって通常、底値を過ぎてから陽転(買い転換)、天井を過ぎてから陰転(売り転換)します。必然的に、「アタマ」と「シッポ」は捨てることになるのです。

これが弱点といえば弱点ですが、「トレンドの途中で降りて、値幅を取り損なう」ことはありません。上げ相場ならば、天井を過ぎて下がりかけるまでは陽線のままなので、シッポは取れないまでも、真ん中の「身」の部分は最後まで食べ尽くします。

実際のチャートを見ながら、確認してみましょう。
まずは、4997日本農薬です。番組で使ったのは10月2日までのものでしたが、これは直近、10月29日まで入っています。

4997_hir300_20151029_40934

(1)の陽転は安値を過ぎたあと、(2)の陰転は高値を過ぎたあとですが、この2カ月ちょっとで、上げトレンドの中身の約400円幅を取っています。

その後の下げトレンドでは、(2)の陰転から(3)の陽転、そして(4)の陰転と少し残念な結果になっていますが、(4)から(5)にかけての下げをバッチリ取っています。大きな目で見れば、高値圏の(2)から安値圏の(5)までの値幅を、それなりに取ることができているわけです。

「変動幅の50%を取ることができれば名人」といわれます。実際にポジションを持っていると、「ねばれば利が伸びるかもしれない」と思いつつも「いま手仕舞いすれば利益が確定する」と考えて降りてしまうケースが多々あります。それなりの値幅が発生したとしても、いや、それなりの値幅だからこそ、半分取るのが精一杯、半分取れたら大満足というのが現実なのです。

日本農薬は(5)で陽転し、「これだけ下げたあとの転換だから」と期待させておきながら、再び(6)で陰転してしまいました。でも、こういった変化に合わせてポジションを取っていると、大きな変化にもついていくことができます。これが中源線を使う、つまり「中源線の長所も弱点もまとめて受け入れる」ということです。

もうひとつ、個別銘柄を紹介します。
やはり番組でもご覧に入れた7014名村造船所の、2015年5月から直近10月29日までのチャートです。

7014_std600_20151029_40934

(1)から(2)は、2015年春以降の保合で、ダマシが続いた時期です。(2)で陰転したあとも、少し戻して保合が続いています。こうした状況では、ちょっとイヤな気分になるものですが、中源線のロジック(ルール)を理解していれば、「まあ、仕方がないか」と受け入れることができます。そして、(3)にかけての下げを取り、直近までの上げトレンドにうまく乗れているわけです。

番組で紹介したのは、(4)の時点でした。
その後、一部手仕舞いのシグナル、再び増し玉して3/3満玉に戻って現在に至る、というところです。ちなみに、番組でも話した通り、この銘柄は実験売買の対象として現在、買いポジションを持っています。もちろん、最後に陰転するまでは結果が確定しないのですが、ちょっと楽しみな動きをみせています。

さて、10月5日の放送についてのフォローアップは、これで終わりです。
来週、11月9日の生放送は、「値幅を取るトレード」といったテーマでお送りする予定です。お楽しみに!