2月8日放送のフォローアップ(3)
林 知之

当てようとしてはいけない


林投資研究所が現在、力を入れている新システム「中源線シグナル配信」について、具体的な利用方法を想像してもらおうと考え、マーケット・スクランブル2月8日の放送は、「ところでシグナル配信ってなーに?」というタイトルでお送りしました。1月放送「そもそも中源線建玉法ってなーに?」の続編です。
そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


トレードにおいて、「予測」とは何でしょうか。

どんな方法を用いても、実際には“当たったり外れたり”します。そこで、「当たるも八卦当たらぬも八卦」などと表現することもあるわけですが、大切なカネを使ってポジションを取る私たちプレーヤーは、そんなサッパリとした言葉で片づけるわけにはいきません!

予測が当たらないとカネが減ってしまう……それだけ切実な問題なのです。

予測が当たったり外れたりするのは事実とはいえ、「外れたっていいや」と投げやりになってはいけません。真剣な予測でなければ、大切なカネを投じてポジションを取ることなどできないのです。

半面、「外れても当然」と認識して悠然(ゆうぜん)と構える姿勢が求められます。

はてさて、どうしたものか……。

「当たる」とか「外れる」といった生々しいイメージから、離れてしまうのが正解だと思うのです。いや、切実な問題だからこそ離れきれないのですが、可能な限り離れるため、異なる捉え方を試みようという発想はアリです。

「予測」とは、予測不能の未来に向かってポジションを取るための基準

感情的には「そんな他人事みたいに……」というところですが、合理的かつ理論的に考えると、このように定義するのが利益への道だといえるはずです。

「買い」と判断したら確実に買い、ダメだったら投げる。想定通りに上がったら、事前に考えていた通りの基準で利食い手仕舞いする。ただそれだけ。
このように淡々と行動するのが理想です。人間ですから、「わー」とか「ぎゃー」などと叫んだり、利が乗って有頂天になったり……感情の動きをゼロにはできませんが、少なくとも、感情のままに行動してしまうことを避けなければなりません。

人間は、どうしても合理的な判断が苦手です。
日常生活の買い物も、ビジネス上の取引も、一定のところまでは理論で考えていても、最後に背中を押すのは感情です。“ワクワク感”があるから決断する、無意識的な“違和感”があると手を出さないのです。

ところがトレードでは、この“人間らしさ”がマイナスに作用しがちです。結果を逆、逆、またまた逆にもっていこうと働くのです。「こういう場面はポジションを減らすべきだ」と合理的に考えながらも、創造性を生み出す感情が許してくれません。減らすどころかポジションを増やして失敗し、あとで「ほらね……」なんてことになるのです。

そもそも多くの人が、同じような心理的偏りを持っています。マーケット全体が下向きのときに買いポジションの評価損が膨らむ状態は納得できても、上げ相場の中、損はしないけど利益も出ない状態には超イライラするものです。考え方がダメなわけではなく、それが”ジョーシキ的なオトナ”の自然な心理だと思うのです。

よくあるのが、ダラダラッと下げていく中、買ったまま何もせずにフリーズしてしまうことです。上手な人でも、やってしまいます。
いつものように「中源線シグナル配信」の「ユニバース」からチャートをご紹介しますが、これら4銘柄はいずれも、「ダラダラと下げているなぁ」という印象です(チャートはいずれも、2月18日大引まで)。

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株式市場全体について、「8月まで高かった。そのあと下げた」と認識している向きは多いでしょう。しかし、個別銘柄の動きは常にマチマチで、株価指数とはズレがあります。これら4銘柄も、早い時期から下げ始めています。

中源線による判断で、線が赤と黒の2色に分かれています。
赤は陽線(買い線)で、買いポジションを取る時期と決まっています。対する黒は陰線(売り線)で、この時期には売りポジションしか取りません。予測の外れを吸収するとともに当たりを利益に結びつけるため、買いも売りも3分割で行うのが規定です。

4銘柄ともダラダラとした下げを演じてきた結果、この期間は「陽線がダマシ」「陰線では取れている」というのが全体的な傾向です。

こうして中源線の判断通りならば、わかりにくい陰湿な下げでも利益を確保できますし、たまたまダマシが連続しても、値幅と数量を抑える工夫によって損失が膨らむことを避けます。

もし、確固たる基準を持たずに買っていると、つい指をくわえたまま下げ相場に身を任せてしまいますし、「ここまで下げたんだから……」と値頃感で買い増ししてキズを深くしてしまうかもしれません。下げ相場の怖さを痛感すると同時に、基準を持つことの大切さを再認識できますね。

次回のフォローアップ(4)では、さらに別の観点から、事前のプラン(計算)と実際のパフォーマンス(現実)の間に生まれるギャップを考えます。
お楽しみに!


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量や大きさを感覚で捉える

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地震の規模を表す“マグニチュード”という単位があります。
「地震が発するエネルギー」ってことなのですが、数字が「1」増加すると規模は31.62倍、「2」増加で1,000倍、わずか「0.2」のちがいがエネルギーで2倍の差だというのですから、地震速報で数字を聞いても全くピンときません。
私は、「強い」とか「やや強い」という形容詞を見ています。
でも、「震度」という単位は経験上、体感と一致しますね。

相場では、とかく予測に関心が集まります。
当たるか外れるかで正反対の結果になるのですから当然ですが、感情によって気持ちが偏ってしまうもので、「儲け話がころがっているわけないよなぁ……」と思いつつも、「いい銘柄ない?」なんてオトナが言ってしまうのが現実です。

実際の行動も、どこか“オトナ度”が低くなりがちです。
ちゃんと説明を聞いたのに、頭に残っているのは「銘柄名」だけだったり、何か買いたくてウズウズして、「予測の背景なんていいから銘柄だけ教えて」なんてハッキリと言う人までいます。

短絡的になればなるほど、ポジションの閉じ方を想像できなくなります。
「期待通りに上がったねえ。だけど、どこで売ればいいの?」とか、「下げちゃった……投げるべきか! そもそも買った理由は何だっけ?」といった具合になるでしょう。

林投資研究所では中源線建玉法による分析結果を「シグナル配信」として公表していますが、中身を知らずに売り買いのシグナルを見ていたら、「当たった、外れた」と一喜一憂するだけになってしまうので、完全公開している中源線のロジックをセミナーあるいは学習DVDで説明しています。

トレードシステムで、中身のロジックが全くわからない状況は望ましくないと考えています。利用価値のあるツールというのは、トレードを経験しながら自分なりのカタチを模索していけるものだと考えています。
意味がわかる、次第に感覚と結びつく、だからこそ実用性が生まれるのです。

整理して条件を示すと、(1)基準が明確である、(2)同じ基準を継続的に使う、の2つでしょう。数字と感覚を一致させ、自分にとっての“見える化”を図ることが不可欠なのです。

車の燃費について「リッター15km」と聞けば良い悪いを評価できますが、アメリカ人は「ガロン」と「マイル」じゃないと数字の“大きさ”を想像できないでしょう。

学問とは遠い身近な数字でも、同じものを継続的に使って慣れないと、実用性が生まれることはありません。
理論と感覚をうまく結びつけないと、実用に耐えないわけです。


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中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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2月8日放送のフォローアップ(2)
林 知之

中源線はロジックを完全公開


林投資研究所が現在、力を入れている新システム「中源線シグナル配信」について、具体的な利用方法を想像してもらおうと考え、マーケット・スクランブル2月8日の放送は、「ところでシグナル配信ってなーに?」というタイトルでお送りしました。1月放送「そもそも中源線建玉法ってなーに?」の続編です。
そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


前回のフォローアップ(1)では、林投資研究所が力を入れてスタートさせた「中源線シグナル配信」について、自慢の点を並べました。

最も気をつけたのは、コンピュータの利点に目を奪われて“盲点”をつくり出してしまうことです。これについては、番組でも紹介した日本経済新聞の記事が、とても参考になります。
1月6日付朝刊「ここにもAI(4)はこぶ 事故発生、パニック防ぐ」

電子版へのリンクをはりましたが、有料会員限定なので、私が注目したポイントについて引用しながら説明しましょう(以下、「 」内が引用)。

記事では、JRが列車の運行に人工知能(AI)を活用する試みを説明しています。「電車の運転士にとって『判断』が重荷になっている」という問題があるそうなのです。ダイヤが過密化する中で、より質の高い運行が求められ、不測の事態への対処を担う運転士には相当な重圧がかかるのでしょう。そこで、AIを上手に利用しようということなのです。

「切羽詰まった状態での人為ミスをなくすのが目的」とのことで、記事では車両火災
を例に挙げ、「乗客の安全確保に停車すべき」「トンネル内を走っている場合の停車は危険で走り抜けるべき」と難しい判断が必要な状況が示されています。
なるほど! と思いますね。

しかし、肝心の人間が思考停止してはいけません。
記事の中にも、「命を預かる判断がブラックボックスになってしまうことを避ける」との発想が紹介されています。ここが、実に大切な点だと思うのです。

システムトレードでは、「儲かる数式」探しになりがちです。
そして、ダマシを嫌うあまり、ロジック(ルール)も複雑になりがちです。

そこで私たちは、次のように考えます。
「ロジックは極めてシンプルにとどめ、“ダマシによる損失回避”や“利を伸ばす試み”はポジション操作で実現するべきだ」

「中源線シグナル配信」は当然、コンピュータプログラムを活用したシステムですが、中源線本来の“値動きを受け止める人間感覚”を壊すことなく、また、カーブフィッティング(過度な最適化)を避けるべく、手作業による試行錯誤をいとわずに完成させました。

トレードの狙いは、手持ちの現金を殖やすことです。
その先にあるのは、利益を楽しく消費することです。
だから、“売買マシンになろう”という、どこか無機質なイメージは相容れないように思うのです。値動きを感覚的に捉えるシステム、感覚を主にしても納得できる答えを出してくれるシステム──これが最も使いやすく、継続しながら使用者の技能を高めてくれるものだと信じています。

さて、番組で毎回のように個別銘柄の中源線チャートを紹介していますが、私が実際にポジションを取っている「実験売買」について説明しましょう。

市場全体の値動きによって、あるいは銘柄ごとの価格推移によって、どうしても取れる時期と取れない時期が発生します。そこで「取れそうもない時期に休む」という地味で無難な裁量を入れる余地があるのですが、実験売買では、ダマシをすべて容認しながらシグナル通りにトレードしています。

そのかわり、損益という生々しい結果を均(なら)して“心にやさしい”状況を生み出すため、以下のように設定しました。

  • 8銘柄に分散した
  • 波動が異なる8銘柄を選んだ
  • 銘柄ごとの投資金額が著しく離れないようにした

極めて単純ですが、人間の目で評価して改良を加えることを考えると、こうした設定が最適です。

相場全体のすう勢によって、8銘柄全部が売りポジションになる、逆に8銘柄全部が買いポジションになるといった状況も、時によっては避けられませんが、平時ならば「売りと買いが混在してロング・ショートのようなポジションになる」と期待できます。とにかく損益の結果が平らになって「つらさ」を感じない、だから「ワクワク感」が勝る、そして落ち着いた気持ちが持続できるから素直に納得できる、長く続けられる──そんな職業トレーダー的発想による売買を実現するための“バスケット売買”を目指したのです。

2015年8月にスタートして約6カ月が経過していますが、今のところ狙い通りの展開だと感じています。もちろん、さまざまな観点から評価していくことこそ実験の目的ですから、これからも研究を続け、気づいた点を報告します。

では、前述した「取れる時期と取れない時期が発生する」という事実を、実際の中源線チャートで説明しましょう。
私が実験売買で手がけている、5911横河ブリッジです。

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2015年1月~4月は、保合の中でダマシが出ています。取れない時期です。
5月に陰転したあとは、8~9月の安値圏に向かって大きく下げました。その後、現在まで取れる時期が続いています。

10月の陽転は、残念ながらタイミングが遅かったと感じます。10月上旬の、安値保合からの上放れは、感覚的には「よし買いだ」というところです。しかし、こうした個々の判断に合わせてルールをいじろうとすると、本来の長所を壊しかねません。

実際、全く同じロジック、全く同じ設定で、12月下旬には見事なタイミングで陰転しています。

次回のフォローアップ(3)では、「当てたい」と考える自然な心理を取り上げ、人間の心の偏りに焦点を当てます。
お楽しみに!


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2月8日放送のフォローアップ(1)
林 知之

こだわりを聞いてくれ!


林投資研究所が現在、力を入れている新システム「中源線シグナル配信」について、具体的な利用方法を想像してもらおうと考え、マーケット・スクランブル2月8日の放送は、「ところでシグナル配信ってなーに?」というタイトルでお送りしました。1月放送「そもそも中源線建玉法ってなーに?」の続編です。
そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


中源線の説明では繰り返し「シグナル配信」を宣伝していますが、単に“売れそうなサービス”をつくったつもりはありません。「自分で使いたい」と本気で思えるものをつくりました。人によって好き嫌いがあるのは当然ですが、これ以上ないと胸を張っていえるくらい真面目なシステムを公開していると自負しています。

私たちのこだわりを、聞いてください!

「シグナル」ってなんだよ?

「シグナル配信」という言葉そのものがピンとこない……そんな声もあるようです。
FXトレーダーの間ではなじみがあるのでしょうが、株の売買をしている限り、「シグナル? 赤、青、黄色とかの信号?」なんて思ってしまうかもしれません。

「シグナル」とは、端的に言えば、“売り買いの具体的な指示”という意味です。

「中源線シグナル配信」なので、個々の銘柄について、中源線によるポジション操作の答えを表示するということです。

でも、ブラックボックス化されたシステム、つまり「中身がわからない」シロモノから出てくる売買指示では、いろいろと不具合が生じます。だから中源線建玉法は、ロジックをすべて公開しています。

中源線は、単なる予測法ではなく、具体的なポジション操作の要素をそなえた“トレード手法”ですが、予測の部分で当たり外れはあります。しかし、その当たり外れについて、「なぜ、そうなったか」という理由が誰にでもわかる構造なのです。

産みの苦しみを、ちょっと聞いて

中源線は、林投資研究所で手がけて40年以上経過しているトレード手法です。当然、多くの愛用者がいます。トレードを学ぶための道具としても評価されていますが、本格的なトレードを継続的に行うためのツールとしても利用されています。そして今までに、たくさんの議論がありました。

だから自信はあったのですが、未知の将来に対してポジションを取るのがトレードですから、不安要素がゼロになることはありません。いろいろな値動きを観察しながら、「中源線は、これからも有効なのか」と、いったん疑いの目を持つように努めて研究しました。

中源線の実効性を再確認するために、実際に稼働させるかどうかを決めないまま「中源線シグナル配信」のシステムを構築しました。先行投資を伴いましたが、新しいことに挑むのですから、コストや手間がかかるのは当たり前です。
これが、2014年の前半でした。そして2014年の後半、中源線の普遍性と実効性を確認し、サービス開始を決定しました。

決まったからには1日でも早く稼働させたい──。そう考えながらも、約3,500の上場銘柄を対象に、長期にわたる過去データを使った検証を行うには、覚悟していた以上の時間がかかりました。

しかし、時間をかけたかいがあり、プラン通り上場全銘柄のシグナルを毎日配信する仕組みが整いました。また、東証一部の銘柄から、売買パフォーマンスが良好かつ安定した98銘柄を、「ユニバース」として選定しました(2016年2月現在では99銘柄)。

たまたま見つけた“儲かりそう”な銘柄を公表するのは、一貫性のない予想情報です。そうではなく、落ち着いた姿勢で継続的に利用できる、質の高いトレードツールを提供するのが絶対でした。

中源線のロジックを完全公開し、上場全銘柄を対象にすることで、研究の幅が広いだけでなく、プロの売買を展開する実践ツールとしての条件がそろいました。
また、ユニバースの選定によって、経験が少ない人にも使いやすいシステムにすることができました。

最長31年間の検証でパフォーマンスを公表

どんなロジック(判断基準)でも、パラメータ(変数)の設定によって答えが変化します。パラメータとは、いわば調節つまみ、システムの反応度合いを強くしたり弱めたりする役割を担います。

さて、上場全銘柄を対象にしたとはいえ、すべての銘柄で利益が期待できるはずがありません。中源線に合う銘柄と合わない銘柄、つまり中源線との相性があります。

また、たとえ合う銘柄であっても、「シグナル通りに売買した場合のパフォーマンスをより高くする」、それ以上に「実践している生身の人間に過大なストレスを与えない」という現実の問題をクリアーすることが求められました。

私たちは、最長31年間の過去データを使い、検証と設定の試行錯誤を行いました。しかし、パフォーマンスの良い期間だけを拾うのは言語道断、単に平均値を見てパフォーマンスを判断したり、直近の数年間だけを見て判断することもありませんでした。高パフォーマンスの銘柄を見つけたり、個別銘柄のパフォーマンスを向上させる設定を探しながらも、実際に不安を抱えながらポジションを取る人間の問題を最優先に考え、「安定性を持たせる」ことに力を注ぎました。

こうした作業によって導き出した数値を、シグナル配信におけるパフォーマンスとして公表していますが、ここでも、錯覚を起こして利用方法を誤らないように注意し、当たり続けることが前提の「複利計算」を行いませんでした。

例えば「1年」という期間で必ずプラスになることが保証されているのなら、難しいことを考える必要などありません。「平均して年間30%の利益です」などと表記すればいいだけです。しかし、現実のトレードでは必ず浮き沈みがあります。値動きによっては、その浮き沈みが極端に大きくなります。この可能性を考えて設定しておかないと、計算上は問題ないのに大きな損を確定してトレード継続不能、といった結果も十分にあり得ることなのです。

例えば、100万円の資金で年間50%の利益を上げ、翌年に利益分を再投資したとします。つまり、2年目は「元金100万円」+「利益50万円」の合計150万円でトレードするということです。
さて2年目、1年目の利益を帳消しにする「マイナス50%」の成績になってしまったとします。しかし、50万円を再投資して元金が150万円になっているので、50%のマイナスは75万円の損失、2年間トータルは25%マイナス、軍資金は75万円に減ってしまうことになります。

現実のトレードでは、このような計算上の錯覚と感情的なゆがみが負の相乗効果を起こし、大きなミスが生まれるのです。

要するに、こういうことです

さて、深い部分が大切とばかりに難しい説明も並べてしまいましたが、わかりやすくまとめると、「中源線シグナル配信」とは次のようなものです。

  1. 上場全銘柄が対象
    約3,500銘柄の上場株式について毎日、15時の大引で判断した結果を夕刻に公表しています。
  2. 銘柄ごとに最適化
    パラメータは、銘柄ごと、価格帯ごとに最適化しています。しかも、最適化の基準は単に高パフォーマンスを追うのではなく、“実用性”を重視したものです。
  3. ユニバース銘柄を選定
    上場全銘柄が対象なので選択肢が豊富ですが、逆に多すぎてしまうことも懸念されます。重要な銘柄選びをスムーズにするため、高パフォーマンスかつ安定した銘柄を99銘柄(2016年2月現在)選定し、市場ごとの区分とは別に表示できるようにしました。

使ってみて合わなければ返金します

要するに、まずは適正なトレードツールとしてのクオリティを持たせ、次に、できる限り多くの人に使ってもらえるよう、使い勝手を整えたのです。
しかし、それでも合わないケースはあるでしょう。生身の人間として感情が優先し、「好み」が生まれるのが当たり前ですから。

そこで、期間途中の解約で、残存期間に当たる料金を月単位で案分して返金するだけでなく、契約日の翌月末までならば契約金を全額返金する(手数料1,000円のみ負担していただきます)「返金保証制度」も設けました。

利用をスタートする人は今のところ、2つのパターンに分かれます。
ひとつは、「ユニバースから数銘柄、好みのものを選ぼう」というパターンです。試行錯誤を通じて、自分の理想通りのポートフォリオを見つけようというケースです。
もうひとつは、自分が追いかけている銘柄について、中源線シグナル配信の答えを見ていこうとするケースです。

今後、新しい利用パターンが見つければ、可能な限り応えていきます。

中源線チャート紹介
7014名村造船所……ワクワク感満載

さて、いつも通り、中源線シグナル配信の実際のチャートを紹介しましょう。
7014名村造船所です。

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コンスタントに上げ下げをみせる銘柄です。
細かく見ると、少しバタバタッとする場面もあり、それがダマシにつながっていますが、取れる場面もまずまずの頻度で出現しています。
私は2015年8月から手がけ、2015年9月の陽転で買ったのが最初の建玉ですが、「ダマシがちょこまか、でも取れている」「ストレスよりもワクワク感が大きい」と感じています。

直近の動きでは、2015年12月に目先の高値圏で往復ビンタ(ダマシの陰転+ダマシの陽転)がありましたが、その直後の陰転は取れました。そのあと、1月下旬の陽転がダマシとなって陰転していますが、下に抜ける下げで利が乗っています。

もう少し手前の動きもチェックします。
2015年11月に短期間のダマシ(ダマシの陰転、黒い線)がありますが、これによって9月中旬の陽転による利益が確定したわけですし、11月に再び陽転してからも利益が出ています。

次回のフォローアップ(2)では、システムのロジックを理解することが、いかに大切かという、極めて現実的で、どんな実践者にも重要な観点をご紹介します。
お楽しみに!


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今夜8時は生放送

今夜、2月8日夜8時から、マーケット・スクランブルの生放送。本日は私、林投資研究所の林知之が、「中源線シグナル配信」を詳しく説明します。

中源線シグナル配信ってなーに?

ロジックをすべて公開している中源線建玉法──最新システム利用の効用を、トレードテクニックの観点でしっかりと説明します。お楽しみに!

※放送後、数日以内にオンデマンドでも視聴可能。

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裁量トレードとシステムトレード

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ヒモを結ぶのに苦労している子どもに「頭を使え」と言ったら、頭のてっぺんを押しつけた。おじいさんに「赤ちゃんを見ていてください」と頼んだら、ぐずって泣き叫ぶ赤ん坊をジッと見ていた。自宅で食べ歩きしている息子に「座って食べろ」と注意したら、その場で床にしゃがんだ。言葉通りで正しいようでも「誤りである」と判定される“日常生活あるある”ですね。

でもトレードでは、言葉通りにルールはルール、感情を切り離してハッキリさせないといけない場面ばかりです。数字を基準にして、しゃくし定規に行動すべきことが多いので、数式でアプローチするシステムトレードが優れています。

資金稼働率についても、ルールを定めておくことが求められます。
しかし、自分で決めたルールでも、つい破りたくなることがあります。

ダマシの連続で資金が大きく減る、あるいは心が折れて継続できないなんて状況を避けるために「資金稼働率は70%」と決めていても、買いポジションをつくりながら驚くほど下げてしまうと、「ここは一発、残り30%を出動させようか……」なんて具合に、いつもと異なる対応をするケースがあります。

余裕を生むための30%について出動が正解かどうか──「当たるかどうか」の観点ではなく、思いつきの特別ルール発動ならば“アウト”、事前に決めていたならば“セーフ”というのが、ひとつの判定方法でしょう。

裁量トレードでは、こういった点があいまいになりがちです。
しかし同時に、創造性を生み出す部分でもあるのです。

仮にアウト判定の思いつきでも、そういったことこそが利益を生むアイデア、手法を改革していくための大切な素材、あるいはトレードの姿勢を一変させる大いなるきっかけだったりするからです。

車が停止線を30センチ越えただけで、信号無視や一時停止違反のキップを切られたら納得できません。でも、新幹線の発車時刻を3秒過ぎてドアが閉まったら、感情的には複雑ですが、JRに文句は言えないでしょう。

対するトレードでは、整理しきれないほど多くの条件の下で、悩み、迷い、苦しみ、混乱しながら、自分ひとりで難しい議論を進めなければなりません。でも、ひとりで考えるからこそ、オリジナリティのある発想が生まれるともいえます。

裁量では、どこまでが「適正な裁量」で、何が「ダメな思いつき」かが重要です。
システムでは、自分で決めたルールを守りながら、「何が盲点か」を考えることが大切です。そして、それぞれに一長一短があるとしかいえないのでしょう。


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 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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1月4日放送のフォローアップ(4)
林 知之

職人の売買から理論派の未来志向へ


今まで、さまざまな角度から中源線建玉法を解説してきましたが、あらためて「中源線とは」という観点で情報をまとめてみようと思い、マーケット・スクランブル1月4日大発会の放送は、「そもそも中源線建玉法ってなーに?」をテーマにお送りしました。中源線の全体像、数ある手法や予測法との比較で考えてみてください。
そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第76回 そもそも中源線建玉法ってなーに?


中源線建玉法は、中国の古い資料を基に再構築したトレード手法です。
後人の加筆と思われる部分などを慎重に精査し、膨大な統計を取ってルールを確立したうえで書籍にまとめたのは1974年、今から約40年前のことです。

当時もコンピュータはありましたが、一般の人間が手軽に使えるような環境ではなく、中源線の研究における統計データの整理は、もっぱら手作業による手間のかかる仕事でした。また実際にトレードに使う際も、手作業によるチャート描きを中心とするため、コンピュータが発達した現在で当たり前に思いつくような作業も、避けざるを得なかったようです。

例えば、パラメータ(中源線では「キザミ」と呼ぶもの1つだけ)を変更した場合のパフォーマンスを計算するとか、小数点以下の数字を設定するなど、人間には扱いにくい作業は敬遠することになり、現代のシステムトレード的なきめ細やかなアプローチはしていなかったわけです。

それでも、中源線が十分に機能することは確認できました。もともと、コンピュータなどなかった時代に、トレード実践者の切実な思いをシンプルな数式に落とし込んだ機械的売買手法です。銘柄による相性はあるものの、値動きをパターン化したトレンドの判断、その判断をベースとした3分割のポジション操作は、経験豊富な実践者たちに受け入れられて積極的に利用されるだけでなく、初心者がトレードの基礎となる「型」を身につける“練習の道具”としての優秀さも認められてきました。

林投資研究所では2012年、あらためて中源線建玉法を研究し、その価値を再認識しました。そして、インターネットを活用した情報交換の場として「中源線研究会」を立ち上げたのです。

その研究活動の中で現在、“目玉”と位置づけているのが、2015年4月にサービスを開始した「中源線シグナル配信」です。

このシグナル配信は、「単に売り買いのサインを示す」だけではありません。
中源線のロジック(ルール)を完全に公開しているうえに、セミナーや学習DVDの中で、各ルールが生まれた経緯をすべて解説しているため、「当たった」「外れた」と感情を動かされることよりも、「相場を張るための判断と行動の確固たる指針」として冷静かつ能動的に受け入れることができるのです。

利益を求めてトレードしながら、その利益を伸ばしたり安定させるための勉強、応用できるようにするための深い理解が自然と促される──私たちの理想をシステム化したのが、中源線シグナル配信です。

人間のマインドは、その能力の高さゆえに複雑で、自分自身でコントロールするのが難しいものです。だから、「正しい判断と行動」を定義していても、いざその場になると実行できない、いや、真逆の行動に出ることも多いのが実際です。

だから、緻密なルールを定めたトレードシステムに意味があるのですが、自分で構築するには知識だけでなく膨大な作業が必要、市販のものは機能するかどうかわからないだけでなく、ロジック(具体的なルール)が不明なので不安が残る……こういった悩みを抱える人が多いはずです。

しかし中源線は、前述したように、ロジックを公開しています。
また、長年にわたって利用している人が大勢います。
私たちは、確信の持てる売買ロジックを、使いやすいシステムとして仕上げたと自負しています。また、真の理解を目的とした情報発信は、「中源線研究会」のサイト、セミナー、学習DVDといったラインナップにより、まちがいなく進化しています。

タイトルの「職人の売買から理論派の未来志向へ」という変化を具現化し、泥くさい作業よりも明快な理論を重視しながらも、根本のトレード思想を絶対に無視しない──新時代のカタチが出来上がったのです。

「中源線シグナル配信」に関する詳しい情報は、こちらのページでご確認ください。

さて今回も、実際の中源線チャートを見てみましょう。
中源線シグナル配信サービスで「ユニバース」(パフォーマンスの良い研究対象銘柄)に選んでいる、8248ニッセンです。この銘柄は、林投資研究所による実験売買(『研究部会報』で詳しく報告しています)の対象でもあります。

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2014年12月後半から現在に至る、“ダラダラ下がり”がよくわかります。
価格帯が安いので、見た目以上に変動率は大きく、この間で半値になっています。
こういった銘柄を以前から持っていたり、値ごろで買ってしまうと、資金を寝かせて時間をムダにするだけでなく、損失の率も膨らみがちです。

このような値動きに対しても、中源線のような機械的な判断が有効です。
下げの途中で3回、買い線(赤い線、陽線)に転換していますが、その後は再び売り線(黒い線、陰線)に転換しているので、この指示通りの売買によって、まずまずの利益が出ていることがわかります。特に2015年9月の陽転は、まさに「いいところを買えた!」という感じですが、結果的にジリ安が続いているのですから、「損切りはつらい、投げたくない……」といった感情を捨てて機械的に行動することの意義を再認識できる事例でしょう。

ちなみに実験売買では、少し波動の異なる8銘柄を同時に手がけています。
銘柄が少ないと結果にムラがあり、つい余分な裁量を入れたくなります。適切な裁量を入れるという取り組み方にも有効性はあるのですが、やはり職人的な対応が求められます。

中身が不明な売買サインを受け入れるといった“思考停止型”のトレードに陥ってはいけないのですが、中源線の特徴を理解したうえで“精神的にラク”な方法として、積極的な分散を試みることには大きな意味があるのです。

こういった分散を含め、現代の環境と知識に則した取り組み方が数多くありそうです。今後も研究を進め、実践的な情報を発信していきたいと考えてます。

今回で、1月4日放送のフォローアップは終わりです。
そして来週、2月8日は、再びマーケット・スクランブル生放送の日。

林投資研究所の「中源線研究会」で目玉と位置づけている「中源線シグナル配信」について、現実のトレードにどう使うか、どんなことが期待できるかをテーマにお送りします。
お楽しみに!


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