12月4日の放送内容について、フォローアップ第2回を「週報」に掲載しました。
フォローアップ(1) 『動きに反応すればいいじゃないか』 12月9日掲載
フォローアップ(2) 『いわゆる“成功”の再現性を考える』 本日掲載

12月4日の放送内容について、フォローアップ第2回を「週報」に掲載しました。
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田代岳、坂本慎太郎、林知之の三者による“言いたい放題”の巻末対談
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底値をズバリと当てる、天井をビシッと言い当てる……誰もがあこがれる理想の結果ですが、実はプレーヤーが目指すべきことではありません!
トレードの本質は、一歩遅れてもいいからトレンドの変化を検知し、サッと行動に移すことです。
2017年12月4日の放送では、値動きの「変化点」をキーワードに、トレードの核心に迫りました。難しいワザではなく、シンプルな判断と素早い行動によってプロのトレードを実現できるのです。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第122回 中源線で実現する究極のうねり取り ~変化点に機敏に対応するトレード~)

私たちのように“値動き”を追う投資家は、どんな方向に偏っていくか──。
いろいろな偏りがある中で、「つい天井や底に目を向けてしまう」傾向を挙げることができます。最安値を当てたい、最高値を予測したい……そんな願望が自然です。
でも、それはプレーヤーが目指すべきことではありません!
儲けるためには「安く買って高く売る」ことだといわれますが、「安く買う」だけでは利益になりません。株価が人気で動意づき、マネーゲームで上げが加速する現実を考えたら、むしろ「高く買って、さらに高値で売る」のが正しいイメージです。
そのイメージをベースにして、「できれば安く買おう」と考えるのが、実践的な思考なのです。
番組の冒頭で、フリップを示しました。
「変化点に対応するのがトレードだ」
「× 天井を当てる」
「× 底を当てる」
「○ 変化を検知する」
予言者よろしく、最安値や最高値を言い当てることなど忘れ、変化を検知して素早く乗る(あるいは降りる)ことに焦点を当てるべきです。
だから今回、「変化点」というキーワードを強調し、プレーヤーにとって最も大切なイメージを理解してもらおうとしたのです。

例えば「最安値を当てよう」としても、現実に難しいことはご存じのはず。ましてや、私たちプレーヤーは、実際に「売り」「買い」の行動を伴った状態で値動きを観察します。自分の売買を考え、目先で生じた評価損益といった生々しい情報を抱えながら思い悩む人間は、うまく当てることから大きく離れてしまうのが当然です。
だから、「変化点」を検知し、少し遅れることを承知で「素早く行動する」ように努める、「それだけができればいい」と考えるのです。値動きを図で説明しましょう。
今回取り上げる「変化点」は、誰にでもはっきりと見える“傾向の変化”です。微妙な変化には、あえて目を向けていません。上の図では、「1」で示した上昇の兆し、「2」の下落のスタートを指します。
もちろん、「1」で「上昇し始めた」と思って買っても、出損なって横ばいになったり、さらに下落トレンドに移ったりすることもあるのが現実ですが、明確な判断で行動すれば、「見込み違いだ」と認めて撤退することもできます。避けようのない負けトレードの損失を、抑えることが可能だということです。
さて、それでも気になってしまう最安値は、はっきりした変化点「1」の手前にあります。この最安値近辺でも、いわゆる「変化点」を見出すことはできます。「下げ止まったようだ」といった観察ですね。
先ほど「あえて目を向けない」と述べた小さい変化ですが、この変化を見出そうとする“狙い”だけは確認しておきましょう。「1」の手前で苦労しながら買うときの狙いは、「以前よりも安くなった」という論理ではなく、「1」を経てググッと上昇する動きを取ることです。時間軸を過去に置いて“値ごろ”で買うのは誤り、未来の上げ波動を見据えて買うのです。
結論は、まずは「1」のような変化点をイメージするべきだ、ということなのです。
さて、「天井を当てるのではない」「底を当てるのではない」と述べました。
「いわゆる変化点を検知する」のです。ここで別の図を示します。
どっちつかずの保合から上昇に転じたパターンです。
(点線のほうは、保合から下落したパターン)
この値動きには、「底」とか「天井」という概念はありません。
“新たな動き”が検知できた、では行動しよう、という実践的な発想だけです。
2つの図で説明した「変化点」の検知、そして実際にポジションを取る(買い、またはカラ売り)行動が、中源線建玉法のロジックそのものなのです。

中源線の事例はあとで示すことにして、私たちプレーヤーが“チャートでなにを見ているか”を考えてみます。
損益という結果がシュールすぎるので、つい「価格」ばかりを考えてしまいます。前述したように、「天井」や「底」に焦点を当ててしまうのも、「価格」だけに目を向けた結果の誤った思考です。
でも、チャートは「二次元の図」です。
だから要素は2つ、タテ軸の「価格」とヨコ軸の「時間」(日柄)ですね。
これら2つの要素で、トレンドを見ます。「上げ」か「下げ」か。
また、やはり2つの要素の関係から、トレンドが「急」か「緩やか」かを判断します。さらには、例えば「緩やかな上昇から急騰に移った」といった変化……言葉を重ねたら「変化の度合いが変化するさま」を読み取ります。
こんなふうに考えていくと、あらためて「底」や「天井」に焦点を当てることには意味がない、と理解できます。チャートを構成する2つの要素「価格」「時間」を等しく扱い、もっと「変化点」に注目するようにしましょう。

「変化点」を検知し、「素早く行動する」と述べました。
天底を当てることなど考えず、現実にポジションを取ることに意識を向けるのが正しいのです。自分が“ポジションを取ることができるタイミング”を探すのです。
私はよく、トレーダーの行動をサーファーになぞらえて説明します。
海面でサーフボードにまたがって波を待ち、「よし、この波だ!」と感じたらサッと行動し、あとは上手に乗ることに集中する──「判断と行動」という点ではトレードの実践と同じです。
海の波がなぜ存在するか、目の前にある波はどこで発生したか……そんなことに興味を示さなくたっていいのです。すべては行動のため、“行動してなんぼ”なのです。
さて、テーマである「変化点」を、実際の中源線チャートで確認しましょう。
(赤い線が買い線、黒い線が売り線。それぞれ、3分割でポジションを増減させます)
2502アサヒグループHDは、「1」の売り線でつくったカラ売りが損になりました。赤い矢印の「変化点」で陽転と判断し、カラ売りを損切りして買いにまわったのです。
「検知」+「行動」です。
「2」の買いは利食い、でも「3」の売りは損。しかし、再び変化を検知して買いにまわったことで、「4」に至る上げを取ることができたわけです。
次の銘柄は、4739伊藤忠テクノソリューションズです。
これも、先ほどのアサヒと同じように、「保合からの上放れ」という変化を検知して行動した結果、利益になった事例です。
「1」の売りはヤラレ、でも「2」で陽転と判断してドテン買いにまわったことで、「3」までの大きな上げを取ることができました。
中源線を使えば常にこうやって儲かる、ということではありません。
説明のために、成功例を示しているのです。
でも、目指すべきトレード、成功のイメージをつかむことができると思います。

次回のフォローアップ(2)は、もっと現実に近寄って「成功の再現性」を考える内容です。
お楽しみに!
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連載「相場のこころ トレードの本質」その31
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まとまった原稿を書くとき、着手が遅れがちです。
でも、ファイルを用意して数行だけでも書いておくと、いつのまにか頭の隅で考えているので、時間が経過するうちにアイデアが整っています。
素早く一歩だけ行動することで絶大な効果が得られる例ですが、ほかの仕事にも私生活にも応用できるワザだと思います。
金融の世界は、意外と単純です。
すべてが数字で計算されるので、極端な言い方をすれば「子どもでもできる」。
マーケットの価格変動が大きいだけです。
しかし、数字の約束事が細かいので、「分野ごとに知識も対応方法も大きく異なる」といえます。
私は株の世界で経験が長いのですが、同じ株でも、例えば新規公開のことだと乏しい知識しかありません。
オプション取引の基本的な仕組みは理解していても、いざ具体的な戦略をつくろうとしたら突破口に迷います。
外務員試験に出た「債券の利回り計算」は今でも記憶していますが、債券市場の現状については情報がわずかしかありません。
以上のことから、次の2つの実践論が導き出されます。
1.勉強することが必要
2.でも、狭い範囲だけでいい
金融市場は単純だと述べました。
資金さえ用意すれば、誰でもサッと参加できます。
(口座開設等の手続きだけは必要)
まるで、ウェアから板までなんでも貸してくれるスキー場です。
こんな手軽さがあるため、勉強しないで実践する人ばかり。
でも、ちょっと勉強するだけで、
自信がつく、
行動の理由が明確になる、
実際に他人より前に出られる、
と断言します。
最新刊『凄腕ディーラーの戦い方』に登場する田畑昇人氏は、負けトレードの“振り返り”を簡略化する理由を次のように述べています。
「僕も怠惰な人間なのですが、多くの人も同じように怠惰だからです(笑)。だからこそ、金融マーケットに値動きがあり、FXの場合は株よりも合理的とはいえ、必ず値動きが加速する場面があるのだと思っています」
金融の世界、トレードの競争にも「素早く一歩だけ行動することで絶大な効果が得られる例」があるのです。
ラクな気持ちで、小さな疑問について調べるクセをつけましょう!
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連載「相場のこころ トレードの本質」その30
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韓国料理は、きれいに盛りつけたものを“まぜまぜ”して食べるものが多いようですが、国や地域によってはとても不評だとか。
私は、韓国料理ならば“まぜるもの”、まぜて食べるべきだと思いますが、目の前でカツ丼をまぜられたら食欲が失せます……。
ものの見方というのは人それぞれ、また、そのときの状況によって異なります。
中源線のように「上げを見て陽転」「下げを見て陰転」は順張りだと称されますが、「安値圏の出口で買ったら逆張り」と認識することもできます。
上げ波動に入ってから押し目で買いを入れるやり方について、「順張りの中の逆張り」と表現する人もいます。
新刊『凄腕ディーラーの戦い方』に登場する沼田武(アンディ)氏です。
波動の捉え方は順張り、玉の入れ方は逆張り、ということですね。
でも、実践においては、呼び方なんてどうでもいいのです。
また、沼田氏のやり方と「動きがないうちに安値を拾う」やり方を比べて優劣をつけることもできません。
それぞれに一長一短がある、ということです。
さらには、けっこうカチッとした売買ルールがあっても、捉え方はマチマチになるでしょう。
見え方、表現の仕方(言葉の使い方)、行動のあり方……自分なりに整合性がとれていればいいのです。
ちまたにあるサラッとした説明は、わかりやすい、助かる、ということで「これだ!」と落ち着くのですが、ある意味、要注意です。
究極は、「この銘柄が上がります」って情報ですね。
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11月6日の放送内容について、フォローアップ第3回を「週報」に掲載しました。
フォローアップ(1) 『知っておくべき投資家の“うっかり”』 11月11日掲載
フォローアップ(2) 『ホンモノのテクニカル分析』 11月18日掲載
フォローアップ(3) 『投資情報に「ウソ」が生まれるカラクリ』 本日掲載


為替相場の動向、要人の発言……多くの人が気にかける材料は、カタチのないファンダメンタル分析につながっています。
2017年11月6日の放送では、情報の落とし穴を確認するとともに、中源線の事例をもとにトレードの現実を考えました。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第120回 トレードを決する情報とは? ~世間に流されてはいけない~)

金融マーケットで価格がつくのは、売りと買いが出合ったからです。当たり前のことですが、ここに真理があるのです。
真剣に「売りだ」と考えている参加者と、確信をもって「買いだ」と考えている参加者が同じ数だけ存在している、ということです。
私たち投資家は、いろいろな理論で「上がる」「下がる」と予測を立てますが、根本にある理論では・・・どんなときでも「上か下かの確率は必ず2分の1」なのです。
しかし、そんな理屈を前面に出してしまうと、「情報屋」の商売が成り立ちません。「当たりまっせ!」「儲かりまっせ!」という雰囲気をかもし出し、「どこかに秘密があるのではないか」と期待する大衆に迎合するのが、最も効率の良いビジネスです。
あからさまなウソもありますが、いわゆる悪意のないウソも生まれる──株式市場には、そんな構造があります。投資情報に「ウソ」が生まれるカラクリが、厳然と存在しているのです。
ただ、残念がる必要はありません。
小さな正義感を持ち出して怒る必要もありません。
プレーヤーは、そんな偏った情報の中に身を置いている現状を認識し、情報に注意したり、自分の行動をコントロールする最善の方法を考えればいいのです。
情報について、発信者の真の意図はなかなか見えませんが、ベタな方法に気づくことはできるでしょう。例えば、「切り取った情報」です。
株価チャートの短い期間だけを見せて、「ほら、こうして買い場が見つかるんですよ」みたいな説明がある場合は、警戒すべきですね。
あとで、事例を挙げて詳しく説明します。

どんな銘柄でも天底を当てることができる……あり得ません。
銘柄を絞れば、さまざまな場面でカッコよく泳ぎ切れるのでは?
これも実現不能! 生産性ゼロどころか、マイナスの価値しかもたない妄想です。
でも、勝率を高める、俗にいう「当てる」ことを目指すのは自然なことです。例えば「上でも下でもいい、動いたほうについていく」と、事前の予想なしでトレードに臨んだとしても、行動の瞬間には、未知の未来を「当てよう」としているのです。
賢く平易に考えていたって、勢いあまって行きすぎた妄想を抱くことがあるのです。
前項で述べた“投資情報に「ウソ」が生まれるカラクリ”は、業者側に問題があると読み取れたかもしれませんが、「予測的中」を求める投資家側の心理こそがカラクリの根幹かもしれません。
「頭ではわかっているんだが……」と、つい望ましくないほうに傾く投資家心理を理解したうえで「自分もそのひとりだ」と考えるべきです。その謙虚な(現状を正確に計る)姿勢が、合理的なやり方、実践における注意点など現実的な対応に気づかせてくれるのです。

「短い期間だけを見せる都合のいい説明」のつくり方を、実際の中源線チャートで考えてみます。
※赤が買い線、黒が売り線。いずれも3分割のポジション操作を行います。
4714リソー教育、2014年11月からの約1年間の中源線チャートです。
大まかには、上げ→下げ→上げという流れですが、中央の下げの途中でダマシの陽転が出現しています。この部分について、まずは、2つの観点で“プレーヤー目線”の解説をしましょう。
1.「見送る」という裁量
陽転の段階では、「下げの期間が足りない」「日柄も不足している」と感じます。それをもって「売りポジションは手仕舞いするが、買わずに様子見」という対応があり得ます。実践的だと思います。
でも、「はい、こんな対応で欠点のマイナス効果を極めて小さくできます」と言い切ってしまったら、さすがにインチキくさいのです。理由は後述します。
2.切り取ることも可能
ちまたにある“警戒すべき”宣伝では、上記のようなビミョーな部分を捨ててしまいます。チャート後半の下げ、切り返していく上げだけで、「ほら、こんな機敏に反応するんですよ」と示します。実にわかりやすい情報で、宣伝の効果も高いのですが、相場の真実を隠した“商業的ウソ”だと言いたくなります。
同じリソー教育について、こんどは直近の中源線です。
陽線(買い線)のまま大きく上伸し、「中源線で大幅利益」と説明できる上昇をみせました。「1」の一時的な下げで陰転せず、「2」で本格的なジリ高に移行、「3」の急落でも買い線のまま「4」まで上昇した、という見事な結果です。
でも、「4」以降はいいとこなし……「5」の陽転もワクワク感がいまひとつ。
さきほど「後述する」と宣言したことに触れます。
1つめのチャートでは「下げの値幅不足、日柄不足だから買いを見送る」作戦が大成功でした。でも、2つめのチャートの「4」以降は、その作戦も通用しません。売っても買っても取れない動きが何カ月も続いているのです。
これも、「4」までの上げ過程だけを示して「ほ~らスゴいでしょ!」とやれば、飛びつきたくなる“ピカピカ”な情報に仕上がります。
同じ銘柄なのに、時によって機能したり機能しなかったり……どんな方法を持ち出しても、連戦連勝の安定した結果なんて、なかなか望めません。これが現実なのです。

これで、11月放送のフォローアップは終了です。
次回、12月の放送は、仮題「変化点を見出すプロの目線 ~株は来年どうなる?~」。
お楽しみに!
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連載「相場のこころ トレードの本質」その29
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ネット上には雑音が多いのですが、楽しみの要素も豊富です。
子どもたちのテスト珍解答、私は好きですね(^^)
「い」「り」「ぬ」「ね」「た」「き」を並べ替えて言葉をつくると……出題者の想定は「たぬきねいり」ですが、「ねたきりいぬ」という選択肢も!
単純なテストにも、複数の正解があるんですね。
株価の適正水準を計る指標は多数……でも、決め手になるものはありません。
明らかに「割安」と思って買ったら思惑通り上昇するがある一方、いつまでも割安のままで「おかしいなぁ」というケースだってフツー・・・
明らかに「割高」でも、勢いがあれば、新規参加者の買いでどんどん上伸します。
理論派がカラ売りを仕掛けてかつがれる、ってパターンですね。
株式市場では、どんな行動が“お利口”か──。
個々のケースで判定すると、優秀な人やプロでも、的中率は意外と低いもの。
心は千々に乱れます。
この状況から一歩前進するために、ひとつ上のステージへ上がるためにはどうするか、が課題です。
必死に突破口を探すか、開き直るか……どちらも正解、両方をバランスよく実践しようとするべきなのでしょう。
「これで儲かりまっせ!」という情報ばかり飛び交う中、林投資研究所のメッセージは『確信ある自分流』。
研究も、ひとつひとつのトレードも、“迷いなく行動”したあと考える、の繰り返しです。
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連載「トレード哲学」……21
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今朝、誇らしいニュースを目にしました。
「日本の15歳 世界2位」
15歳を対象に「他人と協力して問題を解決する能力」を測った経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査、日本は地域中2位、機構加盟国中で1位。
(日本経済新聞より、元記事はこちらをクリック!)
日々、たくさんの情報を受け、株価の先行きを考えます。
しかし、結論を急ぐあまり、“カタチのないファンダメンタル分析”になりがちです。
いっそ「ファンダメンタル分析なんて100%捨てよう!」というのも手です。
私も基本、この考え方に基づいてトレードします。
株式市場には、「自分だけでもいいから儲けたい」と考える人が、世界中から参加します。“不特定多数”というやつですね。
初心者もいますが、膨大なデータを分析する機関投資家もいるので、たくさんの最新情報が随時「株価に織り込まれている」と考えるのです。
わかりやすく表現すると、こうなります。
『オレなんかが考えなくても、頭のいいプロたちが分析して売買しているから、“今の株価が正当な評価”と思えばいいんでしょ!』
今の株価が割高か割安か……そんな判定はしない。
そのかわり、株価(他人の判定)が変化するさまに注意する。
その変化(上げ下げ)への対応(ポジション操作のやり方)を考える。
盲点が生まれることを恐れず、「株価を見るのがサイコーのファンダメンタル分析」としてしまい、売買に集中するのが実践的なテクニカル分析です。
シンプルで、個人投資家が採用すべき方法だと思いますが、この考え方だけが正解とは限りません。
新刊『凄腕ディーラーの戦い方』に登場する本間忠司氏は、「ニュースに反応する株価に“ゼロ番手”で乗れる」と言います。
それだけの知識、経験、想像力があるからです。
マネしようと思わなくても、こういった異なる価値観に触れるべきです。
まれに、「自分が取り入れるべき」ことがありますし、なによりも、『自分のやり方を再認識して自分の強みを知る』ことができるからです。
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