3月5日放送のフォローアップ(2)
林 知之

制約・制限によって自由を勝ち取る

株価指数の動向を気にする投資家は多いのですが、意外な落とし穴がたくさん……それに、個別銘柄のほうがチャンスがある、やさしく利益を狙うことが可能なのです。

3月5日の放送では、中源線で売買する「銘柄の選び方」を軸に、トレードにおける各種の注意点を挙げ、個人投資家が「どんな資金管理を行うべきか」など、トレードの骨組みを考える内容をお届けしました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第128回 銘柄を絞った「うねり取り」 ~中源線で売買する銘柄の選び方~

同じ基準でも答えはいろいろ

トレードでは、命の次に大切なカネが増減するので、誰でも真剣です。
だから、情報を幅広く集めたり、いろいろな角度から考えたりと工夫するものです。

ただ、「よし売ろう」「買い注文を出すよ」という最終段階に近いところで幅広く考えていると、これは実に不自由な状態です。

いや、念には念を入れて……と慎重なのは当然ですが、「買いだな」と思ってから「いや待てよ……信用の取組は?」なんて思い出したようにチェックする項目がいくつもあったら、いつまでたっても決まりません。複雑すぎます。

サッカーの選手が試合の途中で、「ドリブルをスムーズにするためには、リズムが○○で左足の体重のかけ方が○○で……」なんて考えているようなものです。それは、練習中にやることでしょ!

緻密に考える作業は必要です。いいかげんに売買する人が多すぎます。
ただし、手法の細部を詰めたり、あえてチマチマとした統計数値を気にしてみたりと、「事前に戦略そのものをじっくりと考える」ときの思考を、現場に持ち込んではいけないのです。

とはいえ、目の前でカネが増減する様子は、けっこうシュールですよね。
事例(「中源線シグナル配信」のチャート)を見ながら、現実を考えてみましょう。

7205日野自動車は、この期間、「小気味よくピシピシ当たる」なんて書いてしまったほど、上げ下げを見事に捉えています。これがトレードをするときの「想定」「理想型」で、このイメージを軸に実際の売買を展開します。

ただ、現実でこの流れが続くとは限りません。
次の銘柄を見てください。

2726パルグループHDも、日野自動車と同じく「中源線シグナル配信」で「ユニバース」に選定した銘柄、つまり長期的な分析でパフォーマンスが高く安定していることが確認できています。

でも、値の動きはまるで生き物、機敏かつ明確な判断のために用意したルール(数式)と値動きが少しズレただけで、「あれれっ」となる場面はいくらでも発生します。

「1」の上げは取りました。
陽転直後にモタついた場面でも陰転せずにいました。

問題は、高値での往来です。
「2」の急落で陰転……つまり、買いポジションの利食いが遅れ、けっこう安いところでカラ売りを仕掛けることになりました。さらに、急落後に売り線のまま逆行高、赤い丸印のあたりで再び陽転するのが想定ですが、たまたま中源線の数式と合致しなかったために売り玉をかつがれてしまいました。

おまけに、「3」の戻り高値で陽転し、これもダマシとなったのです。

「4」の陰転は、きれいに乗っています。
「これだよ!」って感じに流れが戻ったわけですが、数カ月の間は「あれっ」という状況が続いたのです。儲けるためにやるわけですし、「この戦略が機能するだろう」と確信して出動するのですから、勝って当たり前。でも、見込み違いも当たり前なんですよね。

この現実を受け入れることで、銘柄の選び方、ポジションサイズの決定も含めた資金管理の知恵など、実践的かつ実用的な作戦が浮かび上がるのですが、賢く計算しようとしても、うまくいかないことばかりなのです。次の項で詳しく説明します。

「ドボン」を避けろ!

リスクの計算、資金管理、ポジションサイズ、ドローダウン(一時的な最大損失)……80年代のバブル期とは比べものにならないほど、考えるための言葉は豊富になりました。論理的、科学的な発想があります。でも、机の上の計算に傾いている人が多いようです。

プロのレベルで、同じ人が同じようにトレードしても、年間通して振るわないこともあります。逆に、手堅い方法で資金稼働率も低いのに、資金が大幅に増加する期間があったりもします。

自分の行動だけならブレをゼロにすることが可能ですが、結果はブレまくります。だから、例えば「3カ月で資金が10%増えたから、次の3カ月はトレードサイズも10%増」なんて計算は、通用しないのです。

「勝つことが前提でトレードすると考えて、差し支えないんですよね? だったら、10%勝ったら、その先の期間も10%勝つ前提でトレードサイズを増やすのが当然じゃないですか」

こんなふうに反論されるのですが、この理屈は間違っているのです。

現実では、勝ちと負けが混在します。
「勝つことが前提」とは、「一定期間が経過した時点で損益がプラス」ということですよね。でも、10%勝った3カ月が、想定する「一定期間」なのでしょうか? 3カ月で10%勝ったあと、次の1カ月で5%負けて、「トータル4カ月で5%の勝ち」が本来の「一定期間」の結果かもしれないのです。

たまたま負けトレードからスタートする場合もあるので、ドローダウン(一時的な最大損失)を考えておくのが常識ですが、「一時的なプラスを過大評価しない」という発想も同時に生まれるはずですよね。

そして、そのブレが思った以上に大きくて読み切れない・・・

結果的に、一般投資家が丁寧に計算した結果の「ここまで大丈夫。トレードサイズはここまで大きくするべき」という数値は、十中八九やりすぎなのです。

だから、ホンネを言える立場のプロが「生き残り」とか「負けないやり方」と神経質な言葉を発しても、ウケがわるいのですが、こういう部分にこそ耳を傾けるべきなのです。目の色を変えて銘柄情報を探す路線とは、ベクトルそのものがちがう世界です。

「枠」を決めて自由に!

トレードの成績不振は、資産の減少という笑えない事態につながります。
小銭ならぬ大銭(おおぜに)を失うのです。

だから、「こんな注意事項ばかり書いたら、読む人が減るんだよね……」と思いつつも、やめることができない、いや、そういったことがトレードの本質を形成しているというのがホンネなので、ウケ狙いの芸風に変えるつもりはありません。

でも、禁止事項ばかり並べるのは嫌いですし、精神的にきゅうくつな状態でトレードするなんて、シゴトとしての売買でもイヤなものです。感情的に受け入れ難いことは、実行できたとしても一時的だから、ムリなダイエット後のリバウンドのように、激ヤバな方向に突き進む危険性すらあるのです。

ワクワク感、適度な笑い、“遊び”を入れる楽しみ──立場に関係なく大切なカネを扱う「トレード」だからこそ、こういった要素が不可欠ではないでしょうか。

人間として、自然に行動する、ギクシャクすることなく高パフォーマンスを実現するには、かるい緊張感があるのがいいと思います。過度な緊張や、圧迫感なんてゼロにするべきです。

「負けることもある」「生き残りが第一」としつこく言うのも、自由にのびのびと行動することを目指してほしいからです。

でも、極めて常識的な人が“のびのび”行動すると行きすぎになるので、ストイックなイメージで狭めの「枠」を設定します。その枠の中では、自由闊達(かったつ)に、感じるままに行動できます。「よし、ここは少し早めに買って……」みたいな遊びも交えて、創造力を発揮することができます。

今回のテーマである「銘柄の選び方」と、セットで考える「資金管理」の問題も、プレーヤーとしてチカラを発揮するための思考です。

事前にガッツリと考えておき、売り買いの決断はサッと行うのがベストです。サッカーならば、練習のことは忘れ、今その場で得点することだけを考えるべきです。試合中にドリブルの足運びなんて考えていたら、シュートのチャンスは生まれません。

次回のフォローアップ(3)は、今回のテーマの結論として、攻めと守りのバランスが取れた設定を考えます。
お楽しみに!


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オトナの「待つ」

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「人は、間違った理由で結婚し、正しい理由で離婚する」
こんな言葉がありますが、未経験の世界に瞬発力で進むのですから、正しいも間違いもないと思います。

相場では、慌ててポジションを取りにいくのではなく、ジッと「待つ」ことが重要だと考えています。

「逃したらイヤだ」という心理でポジションを取っても、慌てて買うんじゃなかった……なんてオチが多いものです。

そう考える一方で私は、「瞬発力」という言葉を大切にします。

でも、「突発的な動きを動物のように察知する」とか、「短期で儲けて逃げる」イメージではありません。

単なる飛びつきではない、ちゃんとした瞬発力を発揮するには、「待つ」ことが第一だという考え方です。

・ポジションなしで値動きを見る(チャンスを待つ)
・波に乗れたらねばる(ポジションを維持して待つ)
・ダメだと思ったらサッと切る(次のチャンスを待つ)

「瞬発力」があるから、待つことができるのです。

理解しても実行できない、体が動かないのが悩みのタネで、無責任な相場格言などは、落ち込むだけで逆効果ですが、視点をずらしてみると意外とカンタンだったりします。

私の提案は、「少し長めの期間を意識する」こと。

売買の期間が1週間なら、月単位で上げ下げを観察する。
1カ月を目安の売買なら、半年、1年のトレンドに目を向ける。

FX取引の世界では「上位時間足」、いつも使っているチャートよりも長い期間のものを見る、という発想があるようですが、道具を増やすよりも、つい近視眼的になる傾向に注意すれば、スッキリとバランスが整うと思うのです。

ちなみに、土日にじっくり考えて月曜日に新しいことをするのは、「待つ」ことを放棄しているケースが多いはずです。


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3月5日放送のフォローアップ(1)
林 知之

個別銘柄の魅力を探る

株価指数の動向を気にする投資家は多いのですが、意外な落とし穴がたくさん……それに、個別銘柄のほうがチャンスがある、やさしく利益を狙うことが可能なのです。

3月5日の放送では、中源線で売買する「銘柄の選び方」を軸に、トレードにおける各種の注意点を挙げ、個人投資家が「どんな資金管理を行うべきか」など、トレードの骨組みを考える内容をお届けしました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第128回 銘柄を絞った「うねり取り」 ~中源線で売買する銘柄の選び方~

平均のワナ

今回の放送は、中源線建玉法を軸にして「銘柄の選び方」を考える内容でした。「どの銘柄にしようか……」と考えるときは当然、「儲かるもの」を探します。では、どのように進めていくと、「儲かる銘柄」を見つけることができるのか? 周囲にある情報を整理する方法を考えてみます。

林投資研究所のサービス「中源線シグナル配信」では、上場する全銘柄を対象に毎日、中源線による分析結果を表示していますが、トップページには参考として2つの指数、日経平均とTOPIXの中源線チャート(およびシグナル)を掲載しています。

日経平均 中源線

TOPIX 中源線

日経平均とTOPIXは、ほぼ同じように動きますが、中源線による陰陽の判断を見ると、異なる部分が見つかります。TOPIXのほうは2018年2月上旬までずっと買い線(赤)と、ストレスなく“当たっている”ことがわかりますが、日経平均の中源線には“残念”なところが見受けられます。

2017年8月に日経平均は弱含んで陰転、しかし下げず……この部分は仕方がないと思います。でも、売り線(黒)のまま上昇し、「2」で上抜いたのに売り線が続いた、つまり陽転のタイミングが遅かったことが気になります。また、2018年1月終わりの陰転はいい感じですが、2月に一時的な陽転も残念な結果でした。

TOPIXのほうが常に当たる、ということではありません。
次に挙げるような点に注目してほしいのです。

  1. 完ぺきな判断基準は存在しない
  2. 当たることを前提に決め打ちするとキケン

例えば、人気のある指数連動型のETF「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」くらいならいいのですが、日経225先物で目いっぱいレバレッジをかけていた場合、ちょっとした見込み違いが再起不能の大ケガにつながります。

儲けるためにトレードするので、「勝つ」ことが前提なのは当たり前ですが、優秀な戦略であっても「負け」は消せません。負け幅を抑えることはできても、それなりの回数で「ブレ」が生じて当然です。参加者みんなでカネを取り合っている競争の構造なのですから、そのブレが連続するケースだって多々あります。したがって、ブレを吸収できるようにしておかないと、わずかなところで「ドボン」ポイントを迎えてゲーム終了となってしまうのです。

もうひとつ、株価指数そのものについて、注意すべき点を挙げます。

日経平均ならば、21,000円、22,000円……と「水準」にばかり目を向けた予測情報が飛び交っています。私たちプレーヤーにとっては、「雑音が多すぎる」のです。

また、日経平均の予測で取り上げられる要因は、為替動向、要人発言、各種の経済統計などが目立ちます。でも、そもそも日経平均とは、東証一部に上場する約2,000銘柄のうち、たった225銘柄の平均値なのです。

2教科のテストの結果が、どちらも50点でも、0点と100点でも、「平均」は同じく50点です。そんな危うげなものを抱えた数字が、平均という計算方法なのです。

「中源線シグナル配信」のトップページには、参考として掲載している指数よりも重要な情報があります。それが、下に示す「個別銘柄の集計」です。

真の意味で「日経平均を動かす」個別銘柄の判断結果が日々、ここに表示されます。そして、どんなに相場が強いときでも「売り線の銘柄」がゼロになることはなく、どんなに相場が弱くても「買い線の銘柄」がゼロになることはありません。

「中源線シグナル配信」のトップページは、中源線研究会への登録(無料)で見ることができます。→登録はこちらをクリック!

日経平均の先物を売買するうえで、「構成する225銘柄すべてを個別に判断する」というアプローチをするプロがいるくらいです。ましてや、トレードの対象が個別銘柄ならば、雑音の多い日経平均や、それにまつわるデータや有名人の予測なんて、害になることはあっても有効な情報にはなり得ないのです。

先に挙げたテストの点数のように、個別銘柄と日経平均の動きは別ものです。このことは、次項で示す個別銘柄のチャートでもよくわかります。

まずは理想型

「中源線シグナル配信」では、パフォーマンスが良好かつ安定している銘柄を「ユニバース」(研究対象銘柄)として選定し、シグナル配信であるにもかかわらず約1年間のチャートまで表示できるようにしています。

その「ユニバース」から、理想的な展開を見せている銘柄を2つご紹介します。
4331テイクアンドギブ・ニーズ、および6962大真空です。

前項で「完ぺきな判断基準は存在しない」と述べましたが、この2銘柄のような理想型を考えるのが、トレード戦略を構築する第一歩です。これは中源線が機能している例なので、「中源線では、こんな動きを想定している」「これがモデルである」という理解が、現実の銘柄選びや資金量の設定などを考えるときに重要です。

ここで追加情報をひとつ。
前項の最後で、「個別銘柄と日経平均の動きは別もの」と述べました。
2銘柄の動きを、先ほどの日経平均やTOPIXと比較してみてください。上げ下げの様子、トレンドの転換ポイントが大きく異なっていることがわかります。

雑音と評した、ちまたにある投資関連情報によって、日経平均の動向と個別銘柄の上げ下げを混同している部分があることに気づかされます。

不可避なブレに目を向ける

さて、個別銘柄の観察を続けましょう。
次に示すのは、1515日鉄鉱業と2281プリマハム、2銘柄の中源線チャートです。

日鉄鉱業も「ユニバース」で、全体に“とてもいい感じ”で機能している様子がわかりますが、「これがなければ……」と考えてしまう残念な部分もあるのです。大きな上げは見事に捉えましたが、赤い丸印で囲んだ天井圏では、陰転がダマシ、そのあとの陽転もダマシ……と連敗しています。

あえて言えば、最初の陰転は正解、でも年末・年始の戻りで陽転したのが残念、というところですが、そんなことをあとから考えたって意味はありません。「いくら計算しても、想定通りに動かないこともある」という現実を素直に受け止めるだけです。

プリマハムも「ユニバース」で、700円超まで1年を超える緩やかな上げは、中源線がずっと買い線のままという、不思議なほど見事な捉え方が実現した事例です。

しかし、2017年9月から2018年初めにかけての天井圏では、トホホな展開……陰転がダマシ、陽転がダマシ、陰転がダマシと往復ビンタをくらったのです。直近の下げ、2018年1月に陰転してからはいい感じですが、1年超買い線が続いたことで「よし! 次の転換で大きく張ろう」なんて意気込んでいたら、完全に想定外の負けを喫するわけです。

結論として、これでもかというくらい静かに、淡々と、トレードサイズを変えずに売買を継続することが大切、ということになるのですが、この気づきは今回のテーマである「銘柄の選び方」にもつながる情報です。覚えておいてください。

リスクにさらす金額を考える

値動きの観察から離れ、ちょっと地味な話をします。
プロがとても重視する半面、一般投資家が考えようとしない「資金管理」の問題です。

中源線について、「理想型の展開」とともに、「わるくない銘柄のイヤな場面」を紹介しました。どんな動きをみせるかなんて、常にあとでわかること。だから、プレーヤーとしてブレないためには、「今回は当たるかどうか……」などという、考えてもわからないことには目を向けず、「いつもと同じように行動する」ことにエネルギーを注がなくてはなりません。

予測が当たって当然、利益が出て当然ですが、納得できない負け方をすることも当然の出来事なのです。だから、当たろうが曲がろうが()、手仕舞いの仕方で対応して「損小利大」を試みるわけです。

曲がる=予測が外れるという意味の相場用語

さて、そんな現実のブレを吸収するためには、資金に余裕をもつしかありません。資金稼働率を上げすぎない、ポジションサイズを過大にしない、ということです。

中源線では、変動の大きい個別銘柄でもブレを吸収できるようにと、最大の資金稼働率を50%と規定しています。「えっ、それだけしかやらないの?」と思う人は、ちまたの情報によって基準が過度になっていると考えてください。

しかし、「トレード資金の稼働率」以前に、そもそも「いくらを取引口座に入れるか」という問題があります。

資産額、収入、トレードへの姿勢、等々でちがうため、一概にはいえませんが、トレードするというのは「資産をリスクにさらす」ということです。上げ下げの判断で見込み違いがあるように、トレード全体が失敗するサイアクの事態まで考えておくことが不可欠です。

儲けるため、勝つためにトレードするのですが、想定外の事態でもキズを最小限に抑えるための安全弁を設けておくのが、社会人、オトナの務めです。行為そのものが驚くほど積極的な「トレード」を実行するのですから、これくらい慎重かつ論理的な考え方が必要ですし、その思考が個々のトレード判断にもプラスに働くはずです。

さてさて、厳しいことばかり並べ立てましたが、それだけ相場の変動が激しいということで、別の角度から考えれば、指数とは異なる動きをする個別銘柄、指数よりも大きな変動率をみせる個別銘柄は、トレード対象として非常に魅力的だということです。

また、個別銘柄それぞれの動きを、丁寧に観察することで、日々飛び交う投資関連情報といった“雑音”の影響をゼロに近づけ、プロと同じ思考を実現することも可能になるのです。

次回のフォローアップ(2)は、プロが行うストイックな思考が、実はプレーヤーとしての「自由」を獲得する道だという話をしたいと思います。
お楽しみに!


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私が「ウソはついたことがない」と言うと、「それがウソだ」と妻に返されます。
どの家庭でも同じですよね? ねっ?

なんだかんだと言いながら、この1、2年、大きく上伸する銘柄がけっこうあります。

だから、「推奨した20銘柄が全部3倍以上」なんて書いてあっても、「200銘柄挙げたのかも……」と考えてみるべきです。
ウソはいっさいありませんが、情報受信者にとってプレーンかつ正確な情報なのかどうか・・・

『億トレIII』には私の父親、故・林輝太郎のインタビューが収録されていますが、身近で見ていた私が最も学んだのはなんだろうと考えたところ、「守備範囲」「行動範囲」を狭くすることかもしれません。

輝太郎は常々「情報の公理」として、「発信者に有利、受信者に不利」と説いていました。

インタビューに詳しく盛り込まれていますが、戦後のヤミ屋稼業にはじまり、カネが飛び交う世界で長く生きていたにもかかわらず意外とだまされやすく、資金を固定して売り買いするうえでは驚くほど冷静沈着、“やってる感”を全く感じさせないくせに、しばらくすると利益が出ている……不思議な感覚がありました。

でも、そんな「枠」から一歩出ると全くダメ。
自分でもそれがわかっているから、また、わずかなつまずきが大きなケガになるのが相場だから、投資家に向けて情報の公理という講話をひたすら繰り返していたのでしょう。

アンテナを高く、情報を豊富にもち、しかし実行するのはわずかな範囲だけ……
そんな姿をカッコいいと感じるべきなのでしょうね。


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林輝太郎のラストインタビュー、若林栄四氏の自由奔放なトーク、独学のシステムトレーダーたち、そして、プロギャンブラー新井乃武喜氏の勝負哲学──今回も、プロの脳にがっちりシンクロできる深い内容を盛り込んでいます。

  • 林輝太郎 「正しい自己流を確立せよ!」
    ~無数の個人投資家と学びを共有してきた戦後の60年
  • 若林栄四 「相場は自ら動いているのです」
    ~半世紀に及ぶ経験をベースに相場の真理に迫るベテラントレーダー
  • 夕凪(ゆうなぎ) 「利益は分析と研究、そして経験の結果です」
    ~イベント投資で年間40%の利益を稼ぎ出す個人トレーダー
  • 金子 稔(ついている仙人) 「チャートは出来のわるいカーナビなんだ」
    ~完全独学で手法を確立した日経225先物トレーダー
  • 山田良政 「答えはシステムと裁量の融合です」
    ~精力的にEA開発を続ける元裁量トレーダー
  • 照沼佳夫 「気が小さいから順張りが基本なのです」
    ~独学でゼロから道を切り開いたシステムトレードのパイオニア
  • 秋山知哉 「“絶対に勝つ”人たちの都合を考えるのです」
    ~静寂な山あいに居を構える独立トレーダー
  • 高山 剛 「予測ではなく目の前の事実を見ることです」
    ~五感と金融工学と禅の思想で臨むオプション取引の専門家
  • 平田和生 「相場が大好き。だからこそトレードを楽しみたいのです」
    ~ヘッジファンドの最前線を知る経験豊富なトレーダー
  • 新井乃武喜(プロギャンブラーのぶき) 「トビラを開ける前に勝負を決めろ!」
    ~世界のカジノで15年以上勝ち続けてきたプロギャンブラー

1月29日および2月5日放送のフォローアップ(4)

1月29日および2月5日の放送内容について、フォローアップ第4回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 『タテ軸を見るな!』  2月10日掲載

フォローアップ(2) 『値幅取りの現実的な可能性』  2月17日掲載

フォローアップ(3) 『賢い人が犯すミス』  2月24日掲載

フォローアップ(4) 『魔法の杖を探せ!』  本日掲載

1月29日、2月5日放送のフォローアップ(4)
林 知之

魔法の杖を探せ!

株価変動は、うねりと呼ばれる適度な上げ下げあり、長く大きく上下するトレンドあり……。予測が難しいのは当然として、値動きに“ついていく”際の判断基準は「天底」ではなく、いわゆる「変化点」であるべきです。

1月29日、2018年最初の放送では、12月の放送で紹介した「変化点」の観点でトレードの本質を追究し、具体例として中源線建玉法の効果を説明しました。

2月5日の放送は、1月の続編として、中源線が「変化点」をうまく捉えた事例を紹介するとともに、表裏一体の欠点によって“手が合わない”事例も紹介し、トレードの現実に迫りました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第125回 うねり取りを深く考察する ~変化点を捉える中源線~
(第126回 うねり取りを深く考察する ~中源線の性格を知り、使いこなす~

トレードのあり方を考えよう

いわゆる「変化点」が、私たちプレーヤーにとって重要です。
1月および2月の放送では、この「変化点」に焦点を当てました。

トレードに関する情報は、多くの場合、目先の予測です。
ところが、「明日どうなるか」「来週どうなるか」「何を買えば儲かるか」といった予測情報は、“商業的なウソ”に傾いています。

「ウソ」といっても、平均的な投資家の求めに業者が応えているだけなのですが……平均的な人たちとは「値動きの発生に力を注ぐ大衆」を指します。常に高値づかみ……とまでは言いませんが、目の前の動きに少なからず振り回され、決してダメダメな思考や行動ではないにもかかわらず、ちょっとしたことで“ドボン”するポイントを迎えてしまうのです。

例えば、「一時的な下げだった。投げ場ではなく、むしろ買い増しのチャンスだった」なんてことがあります。カッコよく買えないまでも、下げる前にちょっとムリをしたために投げざるを得なかった、なんて悲しい結末だけは、避けなければなりません。

「自分だけ儲かればいい」と考えている、常識的なオトナ、ちょっと積極的に行動しているだけの立派な社会人が、誤ったことをしてしまうのが株式市場という場です。だから、こんな解説をしている私も、それを読んでいるみなさんも、そんな大衆のひとりだという前提で、トレードを考えてみるのが正しいのです。

前回の終わりで告知した通り、このあと中源線の事例を一挙に紹介しますが、「あっ、儲かってる!」と気持ちを高揚させるのではなく、「トレードとの向き合い方」を落ち着いて考える材料としてください。

当たっている事例

さて、うまくいった事例だけを見せるインチキくさい広告が多いのですが、自分が選んだ手法が「機能する場面」をからだで覚えること自体は間違っていません。

そんな観点から、まずは、当たっている事例を見てみましょう。

赤い線は「買い線」(陽線)、買いポジションを3分割で増減させます。
黒い線は「売り線」(陰線)、カラ売りポジションを3分割で増減させます。

4331テイクアンドギブ・ニーズは、中央の安値に向かうダラダラ下げを売りで取り、安値圏のジグザグで早めに陽転、その後の大きな上げを買いで取りました。

「うねり取りの極意」「究極のうねり取り?」とハデに書いてしまいましたが、そんな表現が決して大げさではないくらい理想的な展開です。

7205日野自動車は、けっこうチョコマカと上げ下げしていますね。
いわゆる、“つかみどころがない”雰囲気もありますが、中源線がいい感じで変化点をつかまえている様子がうかがえます。

4739伊藤忠テクノソリューションズは、この期間、なかなかの率で上昇しました。
赤い矢印の部分で陽転し、「1」のビミョーな展開でも陰転せず、「2」の中段保合で再びビミョーな動きをみせたにもかかわらず、やはり陰転せず、じっくりと買いポジションを維持した事例です。

8473SBIホールディングスは、チャートの右端に見える急騰に注目してください。

赤い矢印の部分で見事に陽転し、大台を替える暴騰に乗っています。
その直前で一時的に陰転してダマシとなりましたが、それをサッと忘れるほどの変化をうまく捉えた事例です。

手が合わない事例

では次に、中源線が機能しなかった事例、いわゆる「手が合わない」動きを見てみます。3つとも、フォローアップ(2)またはフォローアップ(3)で紹介したものですが、まとめて再掲します。

9994やまやは、暴騰する動きにうまく乗っています。でも、天井圏の対応は心地よくありません。陰転で買いポジションの利食い、でもその陰転がダマシで再び陽転するも、そのあとは弱含み……実際、このチャート以降も、2018年2月に連敗しています。

1515日鉄鉱業は、全体にわるくありません。特に「手の合わない事例」ともいえないのですが、チャートの左端、2017年1月から5月までの往来では、実際に売買していたらイヤになる連敗があります。

「これがなければ……」と考えるのが人情ですが、それは求めすぎ。
連敗では小さくヤラれ、大きな動きを取り、「損小利大」が実現したということです。

最後の銘柄は、1722ミサワホームですが、これはヒドい・・・

紹介している銘柄は、すべて「中源線シグナル配信」で「ユニバース」に選定しているものです。最長31年間の過去データを検証し、パフォーマンスが良好かつ安定しているものだけを「研究対象」として選んだので、将来的にも不安なく手がけることができるという前提ですが、ミサワホームはこの期間、いいとこなし……。

「当たんないじゃん……」と書いた通り、つらい連敗です。

シグナル配信のスタート時に、私たちは次のようなことを考えました。
「いまひとつの状況でも、ひとつの銘柄を1年間続けたらプラスになる──こう言えたらいいね」

でも、株価のサイクルは意外と長く、1年程度の期間では“わるい”方向に傾いたままのこともあります。逆に、“バンバン当たる”状況もあるわけです。

これらを“均して”考えるのが正しいのですが、この業界には「いいところだけを見せる」「直近で機能するように調節した結果を見せる」といった、ゆがんだ宣伝が見受けられます。冒頭で述べた“商業的なウソ”です。

でも、そんなものに腹を立てたって、一銭にもなりません。
投資関連情報の真実を見極め、自分の理想的な行動を考えましょう。

システムの当たり外れを当てる?

魔法の杖を見つけたい!
誰もが理想として思い描くことですが、現実がどこまで応えてくれるのでしょうか。

中源線は、ルールが極めてシンプルです。
つまり「アレンジの余地がある」のですが、その前に「勝った理由が明確」「負けた理由が明確」という点に目を向けるべきです。

中身がわからないトレードシステム、一貫性を見出すことのできないオススメ銘柄配信・・・要するに、「ブラックボックス」です。なぜ買いなのか不明、なぜ売りなのか理解できない……それでも、勝ったり負けたりします。サイコロをころがしたって当たったり外れたりするのが相場ですから、実は当たり前なのですが、当たった結果が感情に刺さり、「逃したらイヤだ」などと考えてしまうので、実行力や技能を高めることのないブラックボックス情報でも、宣伝さえ上手ならば投資家が集まるのです。

人間の心理のゆがみですね。

中源線の結果を見たときも、そんな心理のゆがみが働きます。
中源線はルールがシンプルでアレンジの余地がある、といっても、長所と欠点はセット、表裏一体のものなので、カンタンに欠点を消し去ることはできません。

中源線が機能する場面だけ中源線に従い、機能しない場面は休む、あるいは別の方法で売買する……こんなムチャなことに正面から挑んだら、迷走してしまいます。

中源線に限ったことではありません。ある特定の予測法、ある特定のトレードシステムを見ながら、その当たり外れを当てるなんて神通力がないとムリです。そんな神通力があれば、昭和の大道易者の決まり文句「黙って座ればピタリと当たる」のごとく、システムを使わずともすぐに億万長者になれるでしょう。

独自の確信こそが魔法の杖

どんな方法を用いても、見込み違いが格段に減ることは期待できません。
参加者の売り買いで値段が決まるのがマーケットの構造なので、頭のいい人でもズバ抜けた結果は出ないものです。

そんな現実を踏まえ、「トレードとの向き合い方」を考える時間が必要です。

私が常に強調するのは、予測が当たったり外れたりする中で、「理想的な勝ち方」と「理想的な負け方」を予定通りに実行することです。

言い換えると、「自分を見失うことなく、自らの売買行動をコントロールし続ける」能力です。

いいときは上手に勝ち、わるいときはカッコよく撤退する──そんな姿勢を“そこそこ”のレベルで継続するのがプロトレーダーです。背伸びして全く同じことをする必要はなく、本業をもつ兼業トレーダーとして十分に対応可能な範囲を定め、その中だけでOKなので、プロと同じ行動スタイルを目指すべきです。

誰にも明日の株価なんてわからず、真剣に「買いだ!」と考える投資家と「売りだ」と結論づけた投資家が同じ数だけいて値段がついているのですから、いわゆる「正解」を求めず、自分だけの答えを導き出すこと、それをかたくなに続けることです。

投資家1,000人のうち999人が「ちがうよ」と言っても、自分1人が「正しい」と思えば、それが本当の意味の正解。その正解を捨ててしまったら、自分で自分をコントロールするという当たり前のことがブレてしまうのです。

宮沢賢治と相田みつを

番組の中で、詩人で書家だった相田みつをの言葉を紹介しました。

「アレもコレもほしがるなよ」
「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」

トレードで資産を殖やすには、自分自身が成功を信じるしかありませんが、実際にやるのは、現実に合わせた「欲を現実にする最短距離」を探すことです。そんなイメージがピッタリの言葉、実に自然体の姿勢だと思うのです。

しかし、私が相田みつをの書を披露したら、大橋さんが「雨ニモマケズではないの?」なんて言いましたね。宮沢賢治氏の作品として有名です。

「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治の没後に発見された遺作のメモといわれています。とてもステキな内容ですが、最後の一文「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」が引っかかるのです。

理想として目指すべき姿をつづりながらも、「そうなる」と宣言するのではなく「なりたい」と結んでいる。誤解を恐れずにツッコミを入れれば、「ただのあこがれ?」ということです。

「ちょっとできそうだ」というカッコいい売買にあこがれるのではなく、つまらなくてもいいので、確実に実行できる方法を選び、勝ったり負けたりしながらもゼッタイにドボンはしない、そんなあり方を目指すのが基本だと私は考えています。

これで、1月29日および2月5日放送のフォローアップは終わりです。次の放送は次週、3月5日の夜8時、中源線における「銘柄の選び方」をテーマにお送りします。
お楽しみに!


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連載「トレード哲学」……23
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カーリングのストーンには、スコットランド沖の無人島アルサグレイグ島でしか産出されない特別な花崗岩が使われ、1個あたり約10万円……そんなことはともかく、オリンピックで活躍した日本女子チームの笑顔はステキでした。

分析によって先行きを当てようとするのが「当てもの論」
強気と弱気が値の動きを争うと考えるのが「勝ち負け論」
そうではなく「順応論」で値の動きについていくべきだ。

以上は、林投資研究所オリジナル書籍で、超ロングラン、ベストセラー『相場技法抜粋』の一節を要約したもの。

ちなみに、「この銘柄がこんな高値になるなんて……」とカラ売りで勝負するのは対立の姿勢です。

株価が急激に下げる中で「落ちるナイフをつかむな」「いや、つかむんだ」といった議論は、議論そのものに疑問あり!

では、順応する、ついていくとは?

安値を当てるのではなく「ついていく」って、上がるだけ上がって天井を打って、再び下げて安値に達しない限り、「あれが天井だった」とは確認できないはず。

つまり、半歩遅れてついていこうと試みたり、ちょっとだけムリを承知で先回りの逆張りをしたり、そんな控えめでおとなしい感覚です。

「勝負!」なんてセリフとは、全く接点のない静かな世界です。


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