4月2日放送のフォローアップ(3)
林 知之

情報弱者にならないために

売買の対象を考えたとき、個別銘柄の活発な動きは大きな魅力です。でも、業績の変化その他で極端な動きをすることもあるし、それを均(なら)そうとして組み合わせを考えるとハードルが高い……。

しかし、プレーヤーとして積極的に考え、プロと同等に、計画的かつ戦略的な銘柄選びを行う突破口は意外とカンタンに見つけることができます。

2018年4月2日のマーケット・スクランブルでは、受け身の姿勢の「情報弱者」ではなく自ら行動するための思考と、銘柄選別の具体的な方法を紹介しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第130回 「最適な分散投資」の秘密 ~中源線のバスケット運用でトレードの秘訣に迫る~

オトナこそ落とし穴にはまる

私たちは一定の経験を積んでいて、さまざまな知恵があります。
その知恵を使って、ムダなく正解にたどり着こうとするのが自然なことです。

また、現代の生活も、資本主義における仕事も、「効率化」が大切なキーワードです。

そんな発想を、トレードでも活用します。
「手抜きはダメ」と認識しながらも、「ラクして儲ける」は“効率化”という意味では間違っていない、むしろ「そう考えるべきだ」と理解しています。

しかし、効率化を助けてくれると期待を寄せる投資関連情報が大量にあるため、的を絞れずに混乱してしまいます。オトナの知恵が通用しないどころか、アダになってしまう可能性が高いのです。

誰にも明日の株価はわからない、株式市場に秘密はない、といったことが、いわば“最大の秘密”なのですが、知恵があるために盲点になってしまうのだと思います。

今回の放送でご覧に入れた中源線のチャートを、あらためて見てみましょう。

赤が買い線(買いポジションを3分割で増減、黒が売り線(売りポジションを3分割で増減)です。

どの銘柄も、林投資研究所の「中源線シグナル配信」で「ユニバース」(パフォーマンスが長期に良好かつ安定している“研究対象”銘柄)に選定しているものですし、すべて東証一部ですが、個々の上げ下げはバラバラです。

同じ基準で複数銘柄に戦略的な分散を行うのが安定化を図るポイント、「動きの異なる銘柄を選ぶ」ことが重要、というのが今回の結論ですが、考える過程には、トレードの姿勢を見直す大切なヒントがあります。

効率化を考えて結論を急ぐオトナが大半なので、情報を売ることに必死な業者は、「これですよ!」といった“銘柄情報”に、常に傾いています。すると、十分に賢く、正しい姿勢にたどり着ける人でも、知らないうちに流れされてしまい、「銘柄の当てっこ」に走るのです。

同じ期間で往来している3銘柄が、
・タイミングが異なる
・波動の数も異なる
といった視点は、ちまたの投資関連情報にはありません。

「他人とちがえばいい」ということではありませんが、少なくとも、「多くの人と同じ」だと、高値を買ったり安値を売ったりしてしまうのが株式市場の構造、大きな値動きを発生させる要因なのです。

値幅取りの醍醐味

自分の感性を信じる、自分だけの見方をもつ──トレードにおいて必要不可欠なことですが、なんにでも逆らおうとすると、意味のないひねくれになることもあります。

例えば「値幅取り」という発想は、現実を無視して“欲しがる”心理のようですが、プロの感覚でも決して間違った考え方ではありません。

相場なので、プロでも見込み違いはあります。
予測の的中率だけを見たら、プロもアマも、ベテランも初心者も、特段の差はないでしょう。ただしプロや上級者は、見込み違いの損を膨らませないようにする技術があり、その技術を土台にして、現実的な範囲で「値幅取り」を実現しています。

そんな現実の問題はありますが、やはり理想的な成功例をイメージすることも不可欠、ということで、値幅取りの事例を2つ紹介します。

赤が買い線(買いポジションを3分割で増減、黒が売り線(売りポジションを3分割で増減)です。

1つめは7717ブイ・テクノロジー、2つめは9983ファーストリテイリングです。

1つめのブイ・テクノロジーは、チャートの中央あたりでモタモタと推移して連敗する場面もありますが、「1」「2」と数字で示した上げ波動は、とてもスピーディーで、「乗っていたら快感!」と想像できますね。

2つめのファーストリテイリングは、この期間、全体的に見事に取れています。特に、中央の上げなんてヨダレが出てしまいます。

とはいえ、どちらも価格が高いですよね。
100株単位でも、最低の金額が300~500万円……資金量が大きくないと、手を出しにくい銘柄です。

余談ですが、東証が上場株を100株単位に統一すると決め、上場企業もそれに従っているのが現在の流れですが、「望ましい投資単位は5万円以上50万円未満」というお題目は関係ないのでしょうか?

単元株数(最低の売買単位)を1,000株から100株に下げると同時に、大幅な株式併合を行う企業が多数あり、今も続いています(大半を占める「10株→1株」だと株価が10倍になる)。併合によって、会社の価値も内容も変化しないはずですが、個人投資家にとっては、わかりにくくなりました。

慣れ親しんだ環境がガラッと変わるのは、感性や創造性を駆使する生身の人間にとって望ましいことではありません。「キモチわるい……」と感じつつ、新しい状況に早く慣れることが求められます。

オレの銘柄

東証一部上場は現在、2,000社を超えています。
前項で挙げた2銘柄のように価格が高いものに固執しなくても、値幅取りを狙える銘柄は十分にあります。

今回の放送では、「値動きの異なる銘柄を組み合わせる」というアイデアを紹介しました。

「とことん時間を費やさなくても、ものすごい分析能力がなくても、自立した個人投資家として自分の哲学を構築していく突破口はある」

これが、最重要メッセージです。

効率よく進めるうえでは、適正な範囲の手抜きもアリですが、完全に受け身の姿勢で情報弱者にならないために、「途中からは自分で考えてよ!」と言いたいのです。

でも、そのヒントを出す一環として、私が売買している「値幅取り」銘柄を1つ紹介します。お手ごろな価格帯です。

5911横河ブリッジは、動き始めるとトレンドを出す場面が多い銘柄のひとつです。この期間、約1,000円幅を取る見事な結果を出しています。

でも以前は、値幅が出たのに中源線の判断が微妙にズレて、なんとなくガッカリな結果になることがありました。「転換が遅れる場面が多いよなぁ」と感じるケースが多かったのです。

だから、「この銘柄は神だ」みたいな先入観で取り組むと、長く売買する間に発生するであろう“手の合わない”時期に、中源線について、あるいは、トレードそのものについてヘンな誤解をしてしまう可能性があります。

そんな現実を考えて、「当てようとするな」との戒めがあります。
そして、「動きの異なる銘柄を組み合わせる」という戦略が生まれるのです。

打ち出の小槌は存在しない!
だから、いろいろと研究することが必要。
かつ、自分で答えを出す覚悟も必要。
そのうえで、戦略的かつ計画的な分散で極端な結果を均(なら)す

理想型をガッツリと考えることは、戦略を固める意味でも、ポジティブな姿勢をつくる意味でも重要です。一方で、現実を考えてネガティブになる、起こり得る危険に備えておくことも不可欠です。

「想定外だった」なんてつまらない言葉を発することのないよう、実践的な準備をして臨むべきなのです。

情報を自分自身でつくり出す

機関投資家のように、大量の情報を素早く入手するのは不可能です。そんな土俵で勝負する必要はありません。といって、受け身の姿勢で情報弱者になる、情報屋の思惑通りに反応することは避けなければなりません。利益を取る側でなく、「上手な人のために価格を動かす側」に入ってしまうからです。

ただし、つらい作業をずっと続けるなんて非現実的です。

だから、今回示したようなヒントを使って、突破口をつくるのです。
小さい穴を自分の手で少しだけ大きくする──これだけで十分です。自信がつきますし、ちょっとした疑問を自らの手で解決する快感をエネルギーに、楽しい作業をしていく“新しい自分”を発見できます。限定的に行えば、楽しさを維持できます。

私がイメージする言葉をそのまま使ったので、「自分でつくり出す」という部分がピンとこないかもしれませんが、「自分で判断する」という当たり前のことを放棄しないでください、ということです。

もっとわかりやすくいえば、自分でできることまで他人任せにして「楽しみを捨てるな」ということです。

せっかく楽しいことがあるのに、それを捨ててしまうのが多くのオトナです。

「どれを買えばいいの?」
「いくらで買うの?」
「いくらまで上がるの?」
「どのシステムが儲かる?」
「勝率は何%なの?」

株式市場は、最低限のルールだけ守れば好きなように行動できる場です。他人に気をつかうこともなく、気分のまま自由に動き回ることができるのです。

もっと自由に妄想してください。
といっても、「実現可能な妄想」です。
その妄想を、自らの手で具体的な売り買いの方法に落とし込むのです。

コツさえつかめば、「どれを買えばいいの?」なんてコドモみたいな言葉とはサヨナラです。

ちなみに、林投資研究所では、中源線を使って自立の道を歩むための材料を整えています。「どれを買えばいいの?」という質問には「当てろということですか? 私が知りたい」と答えます。多くのプロがホンネを言えば、そんな答えしかないのです。

しかし、一部のヘンな人を除けば、アマチュアをバカにするプロはいません。
自分で考えている人、自分で考えようとしている人を相手にしたとき、たとえその人の経験が浅くても、言っていることが筋ちがいでも、一緒に相場を考える同志として正面から向き合います。自発的な姿勢があれば、リスペクトすべき実践者なのです。

これで、2018年4月放送のフォローアップは終了です。次回の放送は5月7日(月)の夜。最後に触れた「値幅取り」を題材に、プロに近づく思考法をテーマにお送りする予定です。
お楽しみに!


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4月2日放送のフォローアップ(3)

4月2日の放送内容について、フォローアップ第3回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 『個別銘柄の魅力を探る』  4月7日掲載

フォローアップ(2) 『シナリオと現実の差で行動を決める』  4月14日掲載

フォローアップ(3) 『情報弱者にならないために』  本日掲載

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初心者9割論

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

声をかけられてホイホイついていくようではカモになるだけ、でも人を疑いすぎたら友だちはゼロ・・・
どの程度、心がよごれているといいのでしょうか(笑)。

どんな分野にも初心者がいますが、経験するほどに上手になり、ベテランになっていきます。
しかし相場の世界では、上達の前に脱落する人が多いのです。

数年したら、ちゃんとした経験者になる……でも実際は、初めて数年後に7~8割の人が消えています。
あきらめるか、大損して強制退場か・・・

業界の友人から、次のように言われました。

「個人投資家の場合は結局、常に9割が初心者なんだ」
「ホンネを発信するということは、たった1割が相手なんだよ」

私は最近、実践者の害にしかならない情報を「商業的ウソ」と表現していますが、「9割の大多数をターゲットにしている」点で、マーケティング的には正しいということでしょうか……。

友人からは、次のようにも言われました。
「でも、ウソをつきたくないよね」

9割のうちの1割分がホンネの世界に来てくれれば、ウソなんかつかなくてもターゲットは2倍になります。
可能性はいくらでもあると思うのです。

週末に情報収集をする投資家は多いかもしれませんが、逆に情報収集の動きを止めて、情報発信者の意図を考える時間にしてみるのは、いかがでしょうか。

(後記)
週末、関東・甲信は30度近くまで気温が上がるようです。
はやくも熱中症に警戒?
よい週末をお過ごしください。


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4月2日放送のフォローアップ(2)
林 知之

シナリオと現実の差で行動を決める

売買の対象を考えたとき、個別銘柄の活発な動きは大きな魅力です。でも、業績の変化その他で極端な動きをすることもあるし、それを均(なら)そうとして組み合わせを考えるとハードルが高い……。

しかし、プレーヤーとして積極的に考え、プロと同等に、計画的かつ戦略的な銘柄選びを行う突破口は意外とカンタンに見つけることができます。

2018年4月2日のマーケット・スクランブルでは、受け身の姿勢の「情報弱者」ではなく自ら行動するための思考と、銘柄選別の具体的な方法を紹介しました。

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トレードその1「理想型を考える」

買うと下がり、売ると上がる・・・これが相場の現実です。

買った直後に上がり出す、利食い売りすれば目先の天井をつけるから、下げたところで買い直しを狙える、カラ売りを仕掛ければスルスルッと下げ波動に入る……こんなことが続くことはあり得ない、どころか、少しでもあったら警戒すべきです。「調子こいて痛い目に遭うのではないか」と。

この現実を踏まえて、実用的な戦略を用意するのがトレードです。
「資金管理」といった地味なテーマが大切ですし、「ポジション操作」を丁寧に考えることも不可欠です。

とはいえ、「予測法」の部分では、ピタリと当たる理想型のイメージが根底になければなりません。

『こうきて、こうなって、ビシッと利食い!』というヤツですね。

「こうなるんだ!」という“理想的な展開”を想定してポジションを取らないと、そのあとの判断ができないからです。

トレードその2「中間結果の評価」

さて、理想的な展開を想像しながらポジションをつくり始めても、現実の値運びが、自分の想定と完全に一致することは期待できません。いわゆる、予測の「当たり外れ」が生じるのです。

しかし、ここに大きなポイントがあります。

当たり外れは、ルールや審判によって判定されるものではありません。トレードでは、スタートもフィニッシュも決められていないからです。

「想定通り」「少しちがう」「これは見込み違いだ」と、自らの基準で判定します。ポジションについて“次の一手”を決めるためです。

ポジションをつくり始めたあと、一定の期間が経過したところで、自らの基準で“とりあえず”の判定をします。そして、「このまま続けるか、作戦を変更するか」と考えるのです。

この図の、下半分が重要です。

・「中間結果」を見て自分で判定する
・自由に対応する

こんなサイクルが、何回も続くのがトレードの現実です。

自分で決める「ワンラウンド」

さて、前項で述べた「サイクル」がいつまで続くのか──それを決めるのも、自分自身です。

この部分も、すごく重要なポイントです。

「上がる」「下がる」、「当たる」「曲がる」と、上下の変動を気にするのが当然ですが、途中経過を見て対応するというサイクル、最終的に手仕舞いして終了するまでのサイクルをコントロールするのは、自分自身の行動だけです。

「サイクル」について、スポーツで考えてみましょう。
ゴルフは18ホールで1ラウンド、ボーリングならば10フレームで1ゲーム、マラソンは42.195キロメートルなどと、明確な「区切り」が存在します。

でもトレードは、それすらも自分で決めるのです。

遅くまで飲んで終電を逃したら、「タクシーで帰る」とか「駅の近くに泊まる」といった対応を思いつくでしょうが、時間軸を思いきり長くして「朝になれば、また電車が動くよね」というのもアリ! これがトレードの現実です。

ちなみに、計画的、戦略的に「朝を待つ」のではなく、なんとなく先送りしてしまった結果が、多くの人が抱えている塩漬け株です。自分自身の“ワンラウンド”を決められずにいるわけなので、塩漬けを始末できない自分を容認せず、猛省しなければならないのです。何日も、ボーッと駅に座っているのと同じ状態ですから……。

中源線は、値動きによって機械的判断を下します。
ドタバタと売買する場面が生じたり、自分の相場観と食い違っていたりと、ある意味、複雑な部分もあるのですが、「居過ごして塩漬けができる」とか「放置して損が極端に膨らむ」といった悲劇はありません。自動的に、戦略的な「区切り」が生まれるのです。

その区切りを、中源線チャートを見ながら考えてみましょう。

赤が買い線(買いポジションを3分割で増減、黒が売り線(売りポジションを3分割で増減)です。

「1」の上げはガッツリと取れました。判定は「◎」です。

次の「2」の陰線は、順調に下げて「よし!」と感じたのですが、途中から切り返し、あらためて高値を探りにいってしまいました。だから判定は「×」、ダマシという結果でした。

同様に「3」の陽転も、ガッカリするようなダマシで判定は「×」、しかも、そのあとで再び陰転したのですから、実践者の心理としては「ここで、また売るの~?」と混乱して当然です。

ところが、その陰転が見事な結果を生み出しました。
以前の水準である6,000円前後まで暴落し、3月30日の上げで陽転、売りポジションを利食い手仕舞いという結果になったのです。

人間が勝手に抱く「期待」と比較したら、「意外な展開」という言葉も出ると思うのですが、落ち着いて考えたら「これこそが相場だ!」ということです。

当たりを求めるな

自由に考えて自分で決めなければいけない「対応」を、自分自身の手で適正にコントロールするために、「理想」とする予測を基準にします。
必然的に、「当てたい!」と思うのですが、当てようとすると混乱します。

さて、この部分が、今回のテーマである「最適な分散投資」の答えにつながります。

林投資研究所では、上場全銘柄の中源線シグナルを毎日更新するサービス「中源線シグナル配信」を行っています。その中で、東証一部に限定して、パフォーマンスが良好かつ安定している銘柄を「ユニバース」として選定し、約1年間のチャートまで表示できるようにしています。

「ユニバース」のチャートを見て、分散投資のバスケットをつくるための銘柄選びが可能なのですが、人間ですから「直近の1年で当たっているもの」という観点に偏ります。ある意味、当たり前ですが、これが「当てたい!」という心理、トレードの流れを壊してしまう思考なのです。

トレードで「理想」を定義するのは、当たり外れの波があることを前提に「対応」をコントロールするためです。それなのに、期待と異なる「ハズレ」はない、という前提にすり替わってしまうのです。

もし、同じような銘柄、例えば業種や業態が似ている銘柄を組み合わせると、当たり外れの波が同じになる可能性が高まります。連敗するケースが同時に発生して「もう、やってらんねぇ!」という状態になる危険性がある、ということです。

だから、安定を求めて行う分散投資で第一に考えるのは、「動きが異なる銘柄の組み合わせ」なのです。

以下に、3銘柄の中源線チャートを示します。
4331テイクアンドギブ・ニーズ、7205日野自動車、8609岡三証券G、これら3銘柄は、いずれも直近の1年間“いい感じ”で中源線が機能していますが、波動をよく見ると、全くちがうことがわかります。

なんとなくの感覚で「当たっている」ものを選ぶだけだと、常に「当たってくれ~」と願うばかりになりかねません。戦略的に銘柄を組み合わせ、落ち着いて見直しながら必要に応じて入れ替えを考えていくのが、私たちプレーヤーの役割です。

そのために、選ぶポイントを独自に設定するのは、トレードの実践で「予測」「中間の結果」「対応」という戦略的かつ計画的な行動と、全く同じなのです。

次回のフォローアップ(3)では、あらためて実際の中源線チャートを見ながら、利益を取る「理想型」のイメージをおさらいしつつ、自立したプレーヤーとして堂々と行動していく秘訣を紹介します。
お楽しみに!


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休んで見直し

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脱・応援団の技術(4)
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お掃除ロボ「ルンバ」を買おうと思ったのですが、わが家はルンバが活動できるほどキレイではありませんでした……。

持ち株を放置して「上がってくれ~」という応援団状態からの脱し方、最終号です。

「手法」の見直し、あるいは、手法の中にある一要素「予測法」の見直しです。

「見直し? 当然やってるよ」と言い返されそうですが、ちょっと聞いてください。

多くの人が、意外と落ち着かない状況で見直しを行っています。

・ポジションがある状態で考える
現在のポジションが気になるだけでなく、直近の結果が影響します。
本当にプレーンな思考ができるでしょうか?

ポジションゼロが理想ですが、少ないほうが落ち着いて考えられます。
わるいポジションがたくさんある状態だと、ヘタに考えないほうがいいかも。

・頭の中だけで考えている
問題点や気づきを紙に列記してみるだけで、「アウトプットのための整理」が実行されますし、書いたものを俯瞰(ふかん)する、あらためてインプットして考える、といった流れが生まれて、思考のクオリティが高まります。

トレードは、誰にもジャマされない個人的な活動ですが、それはマーケット参加者全員が平等にもつ条件です。

自分の側に、ジャマなものをつくり出す要因があるので、「今日か、明日か、いや来週か……」などとデリケートな部分が多いのがトレードですから、可能な部分はとことん丁寧に取り組むべきです。

今日は金曜日、週末に情報を集めたり考えたりする余裕があります。
そのときの思考を、どうやったら高められるか、紙一重で勝敗が分かれるトレードで少しでもプラスの方向にいくにはどうするべきか──波に乗ればガバッと利益が出るとはいえ、元の行動は小さく繊細です。

たまには、チマチマとした工夫をしてみてください。


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資金量はちょうどいいの?

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脱・応援団の技術(3)
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日本人の苗字は約30万種ですが、世界でいちばん多いのは米国で150万種。
移民が多いために元の数が多いうえに、みんながテキトーなことを言って誤ったつづりを伝えてきたことで、数が膨れあがったという話です。

持ち株を放置して「上がってくれ~」という応援団状態からの脱し方、その3です。

「上がってくれ~」応援団は、引くに引けない状態に陥っているはずです。

資金稼働率が高すぎることが原因ですが、そもそも資金量が大きすぎる場合が考えられます。

儲かることが前提なので設定が大きくなり、思った以上のストレスで損切りや必要な対応ができなくなる……。

技術その(3)は、単純に「資金量を見直す」ことです。

逆に、資金量が少なすぎる場合も問題です。
300円の株を100株だけ買って投資金額は3万円……その状態で「株を売買している」「運用を勉強している」なんて思ってしまったら、かなりの勘違いだと思います。

あるいは、FXや仮想通貨で「10万円を1億円にしよう」とか。
勝てないバクチに踏み切るわるいクセがつくだけです。

一定のストレスは必要です。
「大切な資産を動かしている」という意識が不可欠です。
ただし、ちょっと大きすぎるケースが意外とあるのです。

常識的な人が慎重に考えた結果、ちょっとやりすぎてしまうのが、“相場あるある”なのです。


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4月2日放送のフォローアップ(1)
林 知之

銘柄も売り買いも関係ない!

売買の対象を考えたとき、個別銘柄の活発な動きは大きな魅力です。でも、業績の変化その他で極端な動きをすることもあるし、それを均(なら)そうとして組み合わせを考えるとハードルが高い……。

しかし、プレーヤーとして積極的に考え、プロと同等に、計画的かつ戦略的な銘柄選びを行う突破口は意外とカンタンに見つけることができます。

2018年4月2日のマーケット・スクランブルでは、受け身の姿勢の「情報弱者」ではなく自ら行動するための思考と、銘柄選別の具体的な方法を紹介しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第130回 「最適な分散投資」の秘密 ~中源線のバスケット運用でトレードの秘訣に迫る~

大切にしている部分を捨てちゃう

番組の冒頭で、次のようなアイデアを示しました。

「どの銘柄か」「売りか買いか」・・・誰もが重視していること、最も大切にしていることを捨ててしまえ! 「そんなの関係ない!」と考えることで、「オトナの投資家として自由になれる」と。

いきなり、このフォローアップを読む人は「なんのこっちゃ?」と思うでしょう。

命の次に大切といわれるカネをリスクにさらすのが、相場という行為です。そこで誰もが、「予測を当てたい」と考えます。当たり前のことなのに、それを捨てろと言われても納得できないでしょう。

金融工学では、例えば、下げて300円で這(は)いつくばっている状況でも、その銘柄が急騰した状況でも、「上げ下げの確率は同じ」と考えます。私たちが「強い」とか「下げそうだ」などと評価するのは、具体的な売買行動を決めるために必要な価値判断なのです。

ところが、その思考はいわば自分勝手、極めて個人的なもので問題を複雑にしているから、それを捨て去って「まっさらな状態になってみよう」という極端な提案です。

では、捨てるとどうなるか──。
まず、当てるための特別な情報が不要になります。
どこに当たる情報があるか、どの先生の意見が当たりそうか……そんな“情報集め”をするのが情報弱者、情報屋の思うツボだ──こう考えてみることで、マーケットの真理、相場の核心を発見してみたいのです。

アタマからっぽで考えてみよう

子どもは、いろいろなものに対してピュアです。
オトナは汚れている……この表現は不適切かもしれませんが、「経験」「こだわり」「狙い」がある以上、完全にピュアな心でものごとを考えられません。

あくまでも「仮」の状態でいいので、「相場=カネ儲け」という感覚を外し、スポーツとトレードを比較しながら、ゲーム(競争)の特徴や勝ち負けを考えてみましょう。

つい、周囲にあるゲーム(競争)と同じように考えてしまいますが、スタートもフィニッシュも自分で決めるのがトレードの特徴です。スタイルに制約がないのも、ほかのゲームと比べたときの大きな相違点です。

好きにできる、自由に行動できる……つまり、トレードにおける最大のポイントは「対応」であり、「無限の選択肢」があるのです。

対応する? しない?

「無限の選択肢がある」のですが、その環境が難しさを生んでいます。

特に個人投資家は、売買の資金量やタイミングについてなにも制約を受けないので、方向性が定まりません。そして、「どの銘柄がいいの?」「いくらで買えばいいの?」「いくらまで上がるの?」なんて、結局はどんな専門家でもわからない“答え”を他人に求めてしまうことで、逆に不自由な状態に陥るケースが多いのです。

提案した「そんなの関係ない!」は、本来の自由を取り戻すための第一歩です。

素材やヒントは外部から入手すればいいのですが、「ラーメンが食いたいかカツ丼が食いたいか」くらい自分で考えてみましょう。いや、そもそも「メシを食いたいか、食いたくないか」を考えずに「教えてください」と言ってしまうオトナが多いのです。

でも、安心してください!
それが、ある意味、自然な態度です。悲観する必要はありません。
むしろ、「そんなオトナが多い」「ちょっと頑張ると、すぐ上位1割に入れる」と喜ぶべきことなのです。

買ったあと、上がっても下がっても、あなたのポジションは、あなた自身が手を出すまでジッと待っています。オトナとして、自由に「対応」を考えてください。

次項で、自由闊達(かったつ)に行動するトレードの事例を示します。

対応の事例をチェック!

さて、中源線のチャートを2銘柄、示します。

赤が買い線(買いポジションを3分割で増減、黒が売り線(売りポジションを3分割で増減)です。

2531宝HDは、2017年9月にかけての下げを取ったあと、2018年1月にかけての大きな上げを取りました。ちょっとウハウハですね。

でも、2月にガクンと下げて陰転したところで「よし、こんどは下げで利益だ!」と思ったら、中途半端に戻って再び陽転。その陽転もダマシで連敗しました。しかし、最後の下げで勝ちパターンに乗ることができたのです。

「2月の陰転では逆張りで買って短期で利食いできた」とか、「そのあとの中途半端な戻りでドテン買う必要はなかった」なんて、オトナらしくない結果論です。

あとから見れば、最後の陽転が間違いだった(2月の陰転は正しかった)と観察するのは問題ありません。どう評価して先々に反映させるかが課題ですが、事実を受け止めることは必須です。

でも、その場で「もしかしたら」なんて迷いながら変則的なことをすると、痛い目に遭うものです。例えば、2月に切り返して陽転したのに無視して売りポジションを維持し、そのままグングンと上昇したら……次の「対応」ができないままフリーズしてしまう可能性が大なのです。

2281プリマハムは、番組でも何度か取り上げている銘柄です。
チャートの中央、2017年9月まで、1年超も買い線が続いて倍化したという珍しいケースだったからです。

そんな経緯があれば、9月末の陰転で「こんどは、ダラダラと長い下げが続くか?」と期待します。そういった価値判断こそが、私たち実践者のツボですから。

でも現実の結果は……ダマシの3連発のあと、高値を探る買い線で少しばかりの利益を取ったあと800円超で陰転。この最後の陰転で、やっとトレンドに乗ったのです。

3連敗のあたりでは、「これから面白そうだ」と期待して話題にする中源線実践者が多かったのですが、次第に静かになり、話題に上らなくなってから「当たり」という、“相場あるある”の皮肉な展開となりました。

「当てよう」としても難しくなるだけ、一定の「対応」をし続けるしかないという現実は、オトナとして最低限、受け入れるしかないことなのです。

銘柄選定を考える突破口

今回のテーマは、「最適な分散投資」です。

マーケットにおける非情な現実を受け入れ、「売るのか売らないのか」「買うのか買わないのか」と常に対応を迫られていると、考える余裕を失ってしまうことがあります。本業があってトレードに割ける時間が限られていたら、オトナの義務をつい放棄してしまうことも仕方がないといえます。

しかし、突破口はあります。

ちょっとだけ難しいことに挑戦して克服する、その過程を楽しむ、達成感に浸って快感を得るためのヒントはいろいろとあるものです。そのひとつを、次の第2回で明らかにします。

ラクに考えて作業を楽しむんだ! テレビゲームで新しいステージ攻略を楽しむのと同じだよ──そんなイメージをもってください。

次回のフォローアップ(2)では、他人に頼らずに自分のポートフォリオを構築する秘訣、納得の理論を紹介します。お楽しみに!


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途中でやめる

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脱・応援団の技術(2)
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日本の橋には、橋の名前を記した表札のような板が設置されていますが、漢字表記は入り口側(道路起点、日本橋に近いほう)、ひらがなが出口側と決まっているそうです。
徳島県だけは県庁が基準との情報がありますが、確認していません。

持ち株を放置して「上がってくれ~」という応援団状態からの脱し方、その2です。

『途中でやめることを厭(いと)わないこと』
これに尽きます。

休みを取って子どもと川遊び。
ところが、前日の雨で増水していてキケン・・・事前の想定通りに子どもを遊ばせたくありませんよね。

近くで楽しめる場所を探すなど、せっかくの休日を充実させるべく工夫する……例えば、こんなふうに「対応」するのがオトナです。

「今日は川遊びって決めたんだからゼッタイに川なの!」
子どもがこう言ったら、オトナがたしなめなければならないのです。

さて、オトナとしての姿勢を株の売買に反映させると、『絶対に上がると思って買うけど、ダメそうだったら投げる』という当然の覚悟につながります。

意地になってしまわないために、特定の銘柄にだけ力を入れないとか、分割で仕込んで撤退しやすい状態を維持するとか、そんな単純なことが、技能、トレード技術の源です。


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