新刊の内容公開(4)「相場の確率」ほか

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本日は、第1章から抜粋した内容、「相場の確率」ほかを公開します。
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相場の確率

「予測は当たらないということが前提」と述べた。すると、「FAIクラブが選定した銘柄のほとんどが目標の2倍以上になった」ことに当然、疑問が生じるであろう。このことについて説明する。

「将来の株価を予測することが困難」である以上、予測を単なる行動のきっかけとして、ポジションおよび資金の管理と、それを行う司令塔である自らの精神のコントロールが相場の決め手となる。

だから、一般にいわれるような確率(勝率)は問題ではない。

もちろん、予測の確率が高いほうがいいに決まっているが、そこに注力すれば相場の現実を無視した机上の空論となり、実用に耐えない理論しか生まれないのである。
ところが、狭い範囲に絞って徹底したうえで、現実的なことをきちんと考えていくと、結果として確率が上がるのだ。

FAIクラブがバブル崩壊の暴落を回避したのも、倒産銘柄を避けて効率よく低位株を選定できたのも、そうした正しいアプローチを守り続けたからだ。

いくら特別な状況だったとはいえ、FAIクラブはバブル崩壊後の12年間を休むことが実行できたのだ。ちまたに見られる「いま、どの銘柄を買って保有するのがいちばん有利か。それを当てよう」というものとは全くちがう。

どんな投資法でも同じだが、一貫性があって徹底していることで、他者と差をつけることが可能になるのである。

最高で24銘柄

FAI投資法は、銘柄を分散する投資法である。最初に、資金に合わせた銘柄数と株数を計画しておく必要がある。

29項目のルール(本則)には入れていないが、銘柄数は最高で24銘柄としている。ひとりで管理する限界が24銘柄ということである。もちろん、24銘柄といっても、決して「いつも24銘柄持つ」ということではない。また、「対象銘柄を24銘柄に固定する」ことでもない。

場帳でうねりを見て個々の銘柄を売買しながら、「同時に保有する最高銘柄数が24」という意味である。

FAIクラブでは、まずは候補銘柄を見つけて「注意銘柄」とする。その注意銘柄をウォッチしながら、「そろそろ買ってもいいのでは」と思われるものを「買い銘柄」に昇格させる。

買い銘柄=売買の対象だから、すべての買い銘柄について場帳をつけるのが原則だが、保有は24銘柄を限度とするわけである(選定銘柄は林投資研究所発行の『研究部会報』に掲載している)。

人にもよるが、現実には20銘柄以内がやりやすいようだ。ただし、3銘柄とか5銘柄に限定するのはおすすめしない。いいかげんに選定しているわけではなく、すべての銘柄を真剣勝負で選定しているのだが、現実の売買では分散して売買したほうが明らかにやりやすい。

FAIクラブで選定している銘柄は、

  1. 下げきって
  2. 買い安心

なのであるが、低位に甘んじている銘柄だけに、人気がつくまで時間がかかることがあり、それを当てようとすることにムリがあるからだ。

(新刊『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術』1章「基本」より)

林 知之 著
A5判並製/208ページ
1,600円+税(1,728円)
発行:マイルストーンズ/発売:丸善出版

  • 序章 概要
    過半数を億トレーダーに導いた化け物
  • 1章 基本
    月足観測をもとにした現物投資の王道
  • 2章 規定
    実践者の感覚を重視した29のルール
  • 3章 実践
    初心者でもマネできるバスケット投資術
  • 4章 実績
    低位株選別投資の実力を徹底検証

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林輝太郎「戦後の60年」単行本WEB公開、第2回

相場師たちのホンネを引き出した、珠玉のインタビュー集
『億トレIII』~プロ投資家のアタマの中~

本文をそのままWEB公開中。

連載第2回は、林輝太郎がヤミ屋のかたわら、米兵になりすましてPXに潜入したエピソードなど。内容は→「幻冬舎ゴールドオンライン」WEBページにて!

この本には、林輝太郎のほか、若林栄四氏、夕凪氏、ついてる仙人氏、山田良政氏、照沼佳夫氏、秋山知哉氏、高山剛氏、平田和生氏、新井乃武喜氏(プロギャンブラーのぶき)のインタビューが収録されています。

新刊の内容を公開(3)

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本日は、第1章から抜粋した内容を、このブログで公開します。
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低位株投資の有利さ

FAI投資法は「低位株」から大きく上伸する銘柄を発掘し、じっくりと上昇を狙う売買法である。

低位株とは、もともと価格帯でいうと400円よりも下にある銘柄であり()、上昇するときのパフォーマンスが非常によい。しかし、それなりの理由(悪材料、不人気材料)があって低位に甘んじているわけで、やみくもに投資すれば、長期にわたる安値低迷の不安、最悪は倒産の恐怖まである。

対象銘柄は、世間で注目されていない地味な銘柄である(だから低位にいる)。これら数多くの銘柄について資料を用意するのはかなりの労力で、低位株投資を根気よく続けるのはやさしいことではない。

しかし、低位株投資には数々の欠点を上回る魅力がある。前述した「投資効率(パフォーマンス)のよさ」と「下値不安が少ない」ことである。低位株は“下げきった”銘柄であり、株価は会社の実質的価値(解散価値)に近い。ソニーやトヨタなど日本を代表する優良銘柄とちがって大衆の人気がついていないのである。それだけに、ひとたび上昇に向かうと、大きく上がっていくのだ。

実際、FAIクラブ発足以来、選んだ銘柄はほぼ、選定時の2倍という目標を達成している。倒産銘柄を選定することもなかった。

発足後すぐにバブルの時期を迎えたことは幸運だったが、バブル真っ盛りの88年に買い銘柄の選定をストップし、90年からの下げを見事に予見したことで、銘柄選定ノウハウの確かさを証明した。

※低位株の基準の変更について
上場株の売買数量が100株に統一される中、多くの企業が株式併合を行って価格帯が大幅に上昇したため、FAIクラブの基準を変更した。
(詳しくは、148ページ「20.低位株の新基準」を参照)

月足チャートの重要性

次の章で詳しく解説する29項目のルールは、完全に数式化されたものではない。したがって、ルールを理解し、かつFAI投資法に慣れた複数の投資家が議論することが、独善的でない銘柄選びに欠かせない作業となる。FAIクラブのミーティング(銘柄選定委員会)は毎月開催しているが、過去に選んだ銘柄が独善性を排除した客観的なものであることを証明している。

「下げきっていて、大きく上昇しそうな銘柄」を探して選ぶ。このためには、長期の月足の型(姿)を重要視する。

月足の姿を見るには慣れが必要だ。FAIクラブでは、東証一部に上場する企業から銀行・ガス・電力を除いた全銘柄を対象とするが、実際に低位にあるものは、おおよそ3分の1である()。

月足チャートを整備して毎月描き足す労力はバカにならない。

こういった地味な作業の積み重ねがチャートへの慣れにつながり、実践に不可欠な“変動感覚”を養うことになる。いわゆる「下げきった」とか「下げ止まった」感じを、からだで覚えていくわけだ。

※対象銘柄
バブルの天井近くでは、「1,000円未満の銘柄が消える」といわれていた。実際、ほんとうにそうなりそうだと感じるほどの大相場であった。このような数十年に一度の上昇相場は例外であり、通常は下落していく銘柄と上昇していく銘柄がほぼ同じ数で、FAIの対象とする低位株は市場の3分の1を維持すると考えられる。

(新刊『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術』1章「基本」より)

林 知之 著
A5判並製/208ページ
1,600円+税(1,728円)
発行:マイルストーンズ/発売:丸善出版

  • 序章 概要
    過半数を億トレーダーに導いた化け物
  • 1章 基本
    月足観測をもとにした現物投資の王道
  • 2章 規定
    実践者の感覚を重視した29のルール
  • 3章 実践
    初心者でもマネできるバスケット投資術
  • 4章 実績
    低位株選別投資の実力を徹底検証

林輝太郎のインタビューを公開(新刊『億トレIII』より)

「借り物の知恵」ではなく、自分で見つけ、自分の手で積み上げた何かを土台にするべき──そう思っても、トレードの具体策は断片的なものになりがちです。

だから、真面目な実践者や成功者の内面に触れながら、そのときの素直な感覚を大切にすることが必要だと思うのです。

そんな思いから、多くのトレーダーをインタビューし続け、林投資研究所の機関誌『研究部会報』に掲載していますが、抜粋して単行本にまとめています。

  

以上3冊のうち、最新刊『億トレIII』~プロ投資家のアタマの中~の第1章、林輝太郎が語った「戦後の60年」は、幻冬舎ゴールドオンラインのWEBページにて、連載形式で無料公開中です。

連載の第1回は、終戦を迎えて士官学校から自宅に戻った林輝太郎が、生き延びるために行動してヤミ屋になった経緯です。
(毎週木曜日に更新、8月9日まで全11回です)

→ 連載第1回
相場師「林輝太郎」に聞く~相場の世界に入ったきっかけ

新刊の内容を公開(2)

現在「予約受付中」の新刊です。

とてもかるいノリのタイトルですが、中身は地味で丁寧、林投資研究所が30年以上も続けている低位株投資の手法「FAI投資法」の教科書として、実践的な説明を全力で盛り込みました。

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本日は、序章から抜粋した内容を、このブログで公開します。
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◎7億円を手にした男

ある男が、1,000万円の資金を5年で7億円にした。高いレバレッジを効かせた短期売買ではなく、地味な現物株投資を実践した結果だ。

この男は、大阪のとある団体で資金運用の方法を学んだ。それまで20年近くも株式投資をして全く成果が上がらなかったのだが、新しく学んだ投資手法で60銘柄ほどを手がけた結果、1銘柄も損をせず、地道な現物投資の繰り返しだけで驚異的な数字を達成したのである。

この投資手法は、1958年~60年ごろ、あるユダヤ人とその団体に所属する数人が、日本の株式市場を3年がかりで徹底的に分析して開発したのが始まりといわれるが、このあたりのことはハッキリしないし、そんな“衣”はどうでもいい。団体に所属する大勢の人が、実際に株式投資で大きな成果を上げた、というところが重要なのである。

記録では、16年間に売買した138人中、資産1億円を達成した人が71人(51.45%)、その中で10億円を達成した人が11人(7.97%)。当初の資金には個人差があったが、最低は100万円、多い人でも2,000万円程度だったというから、驚異的な数字である。

売買したメンバーのうち、1億円達成者71名以外は途中で脱落した。2名が亡くなったので、実際の脱落者は65人である。1億円達成の数字は驚くべきものだが、脱落者も非常に多いわけだ。

この手法こそ、本書で解説する「FAI投資法」なのである。ではFAI投資法とは、それほどつらく苦しいものなのだろうか。
否! 売買のルール、とくに「銘柄選定のルール」が確立されており、誰でもカンタンに実行できる投資手法である。

個人的な売買能力(技能)は、それほど要求されない。といっても、最後は個人の対応力で成否が決まるのだが、やさしい売買法を実践するうちに、自然に個人的な能力が身につく、ムダのない筋道が最初から示されているという特徴がある。

では、その団体で65人が脱落した理由は、いったいなにか。

脱落の原因は、ふたつに分かれる。ひとつは精神的なものである。
売買を続けるうちに、資金が着実に増えていく。高度な売買技術が身についた実感がないのに資金の増え方が急激だったせいだろうか、ノイローゼになる人が多かったという。

この話を聞いて「自分は大丈夫だ」と考える人が多い。だが、実際に億単位のカネを持ったことを想像してもらいたい。年齢が高いほど、また守るべきものが多い人ほど、順調に増える投資資金が根拠のない不安を生み、次第に増幅していくものだ。

さて、脱落のもうひとつの原因は、売買そのものである。
きちんとした売買を実行すれば、自分の意思に関係なく売買を手控えざるを得ないときがある。相場が相手である以上、当然のことだ。

実際にFAIクラブ(後述)でも、1989年から2000年まで買い銘柄を選定しなかった。この時は「大きな下げ相場だ」と判断し、それが見事に当たったのだが、相場環境によっては注目すべき銘柄が絶対的に少なくなることがある。そういうときに、物足りなさから余計な売買に手を出して自滅していった、ということである。

売買の頻度が高い方法は──そもそも「方法」として適正なのか、という疑問はあるが─攻めすぎて、いつか“ドボン”する。出動のチャンスを絞る手堅い方法は、その真の価値を理解する前に守備範囲を逸脱して迷走する……。この業界の、構造のようなものだ。

・カネを儲ける前に、カネを持てる器量をつくる
・自分の決めたことを徹底的に継続して守る

陳腐な精神論に聞こえるかもしれないが、大切なことである。

◎倍化する銘柄を選定する投資法

FAI投資法は、低位株を対象とする。ただ単に値の安い銘柄を対象とするのではなく、選んだ銘柄がまずは2倍になることを目標とする手法である。この場合の「手法」とは、売買法というより、銘柄選別法といったほうが正確である(もちろん、売買法もきちんとルールによって確立されている)。

東証一部銘柄から銀行、ガス、電力を除いた全銘柄を、価格帯によって3つに分ける(高いほうから値がさ株、中位株、低位株)。この低位株から、ラクに2倍になりそうな銘柄を選定して売買するのだ。

低位株の有利さは、1)下げにくい、2)上昇したときの効率がよい、3)心理的に買いやすい、ことである。一方で、数多くの銘柄の中で安値に放置されている理由があるわけで、倒産する銘柄は低位株から出るものだ。倒産しないまでも、安値の保合が長引けば気持ちを持続できないし、そもそも投資効率がわるい。この欠点を補って長所だけを引き出すのが、FAI投資法で規定された29項目のルールである。

選定メンバー(後述)全員が規定の月足チャートとファンダメンタルの資料(データスリップという)を使い、系統立ってまとめられたルールによって銘柄を絞っていく。多くの人間が同じ物差し(基準)をもって議論することで、相場で最大の敵である「独善性」を廃し、間違いのない答えを導き出す。そして、実践を通じて正しい感覚を蓄積することが、将来への道をつくっていくのだ。

ちなみに、将来の高値は予測不能、かつ予測者の努力が及ばない。だから、投資関連情報の「目標株価」なんて、無責任でバカバカしい限りだが、安全性確保のために「ラクに倍化するものを選ぶ」ことは、実践者として当然だ。「最低でも2倍」という銘柄選定基準を明確にする意味で便宜的に「目標」と定め、本書でもそう表現する。

(新刊『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術』序章「概要」より)

林 知之 著
A5判並製/208ページ
1,600円+税(1,728円)
発行:マイルストーンズ/発売:丸善出版

  • 序章 概要
    過半数を億トレーダーに導いた化け物
  • 1章 基本
    月足観測をもとにした現物投資の王道
  • 2章 規定
    実践者の感覚を重視した29のルール
  • 3章 実践
    初心者でもマネできるバスケット投資術
  • 4章 実績
    低位株選別投資の実力を徹底検証

新刊の内容を公開

新刊を宣伝するだけでなく、本の内容を確認してもらおうと思います。

本日は、「はじめに」(まえがき)を丸ごと掲載します。

新刊『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術』
はじめに
「制約」が「自由」を生み出す

多くの個人投資家の行動は自由すぎる。それが、株式投資で儲からない根本的な要因のひとつだ。

上がる理由を見つけては銘柄を仕込むのだが、インターネットの情報だったり、友人が手がけている銘柄だったり、配当利回りに目をつけた買いだったり、値動きを見ての短期狙いだったり……。

自由に行動した結果、コントロールが効かなくて塩漬けをつくる。少ない残り資金でヤリクリするが、どうしたって息苦しい。常識的なオトナ、立派な社会人が、こんな状況にあるのだ。

一方で、プロ投資家たちは、行動をコントロールしている。その差を生む大きな要因に、行動の「制約」がある。与えられた自由をそのままにしたら、だらしなくなるのは必然。塩漬け投資家は、そんな残念な落とし穴にはまっているだけなのだ。

自由に、いろいろな銘柄を手がけたい─そんな趣味的な気持ちを満足させながらも、プロと同じ売買を展開する方法が、この本で紹介する低位株の選別投資である。

株式市場に秘密はない

「人の行く裏に道あり花の山」──利益のためには他人が選ばない道を進め、という意味の相場格言だが、こんな言葉を持ち出して「わかりますよね?」と幕を引いては、いささか不器量であろう。

株価が高いときは皆と一緒に買いたくなり、安いときは皆と同様に不安になるものだ。人気銘柄が動意づけば、どうしたって気になる。「大衆の逆をやらないと儲からない」と考えるが、大衆の一人にすぎない自分が、どうやって真逆の感覚をもてばいいのか……格言に頼っても正解にはたどり着かない。

だが、論理的に「制約」を設ければ、思考はラクになる。

まずは、日替わり的な銘柄情報を、まともに評価しないことである。あまり好きな言葉ではないが、一般投資家を「勝ち組」と「負け組」に分けた場合、負け組の共通点は“情報弱者”であることだ。

情報の発信者は、自らが不利になることは避ける。競争社会では必然的に、受信者が不利になる。

安直に「儲けたい」と切に願う投資家ほど考えない、つまり、自ら情報をつくり出さないから、受け身の姿勢の情報弱者だ。だから賢い情報屋は、次のような論理で行動する。

 彼らをターゲットに、誰にも明日の価格すらわからないという事実には触れず、あたかも知っている、相当な確率で当てることができると錯覚させるような情報を発信すれば、「ここに秘密の答えがありそうだ」と反応してくれる。

 投資家が、いったん受け身の姿勢になると、“お化粧”だけで売る情報の表面的な面白さにはまり、常に新しい情報を心待ちするようになる。そして、どれが表の道で、どれが裏の道だかを考えることさえ難しくなってしまうのだ。

狙いを定めると精度が上がる

投資情報の構造を理解して、「儲かりそう」なだけの情報や、秘密めいた情報が気にならなくなると、株式市場の状況を冷静に観察することができる。

「上がるだろう」「下がるだろう」……専門家と称される人たちが語るが、それほど当たってはいない。「自分だけが儲かればいい」と考えて自由に競争する場で、真剣に買いだと考えている参加者と、確信をもって売りだと決断した参加者がいて“価格がついている”のだから、そもそも当てようと躍起になるのが間違っている。

その状況下でプロたちは、守備範囲を絞ることで迷いを絶ちきり、コントロールされた売買を実現している。得意な戦法だけに絞り、その戦法が機能するであろう特定の場面に狙いを定めるのだ。

考えてみれば、私たちが仕事や趣味で培った常識的なことなのだが、“おいしい”においの情報に目を向けたとたん、忘れてしまうのだ。やはり、ガイド役となる真実の情報が必要なのである。

本書で紹介するFAI投資法は、低位株に的を絞った選別投資法だ。「いろいろ銘柄を買って持つ」という、ごく一般的な投資法ながら、きわめて実践的な29項目のルールが常に正しい方向に導いてくれる。

40年以上前から林投資研究所が提唱している、長期トレンドを基準とした現物投資の王道、実績に裏付けられた運用哲学をベースに体系化された真の投資理論にぜひ触れてみてほしい。

2018年6月
林投資研究所代表
林 知之

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カチッとした線を引くな!

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

ミソ汁ぶっかけごはんは、
「ごはんにミソ汁をかける」のか「ミソ汁にごはんを入れる」のか・・・

先号で、「『カチッと線を引く』部分は必要」と述べました。

でも、数字で説明できるカネの世界なのに、これだけ激しい値動きがある……、数字で片づかないことばかりだということです。

現在、予約受付中の最新刊では、詳しく解説していますが、俗にいう「3段上げ」「3段下げ」は、どうやっても数式で定義することができません。

仏の顔も三度、二度あることは三度ある、三日坊主、かけつけ三杯・・・

「3」という数字は、語呂がいいのかすわりがいいのか、便利に使われています。

「三人寄れば文殊の知恵」といいますが、4人いるとダメ、ということではありません。

でも、そんな定義が不可能な部分にも、「カチッとした線を引く」べきなのです。

新刊の到着をお楽しみに!
(6月15日、書店よりも約2週間早く発送予定です)

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カチッと線を引け!

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

投資家のオフ会、投資クラブ、勉強会……集まることに大きな意義があるはずですが、カネのことで集まったのにカネでトラブるのが“あるある”です。

FAIクラブは1984年の発足、すでに30年以上も継続しています。

最新刊で詳しく説明していますが、クラブで手がけている「FAI投資法」のルールは29項目あります。

ただし、会のルールはいたってシンプル。

・売買は個人で行う
・知り得た個人情報を口外しない
・エンピツ1本さえ貸し借りしない

同じ手法を研究・実践するという、しっかりした軸がありますし、林投資研究所が主宰しているので安定性が生まれるはずですが、そのうえで不要なトラブルを避けるべくルールを定めているのです。

よく、無料の株式セミナーで知り合った人と意気投合し、「先日も深い議論を交わした」と聞くこともありますが、「妙な投資案件に誘われた」なんて話が圧倒的多数です。

誘った人がアブナイ集団の一員だったり、その人自身もだまされていたり……積極的に運用しようとしているので、引っかかりやすいのです。

「たった10円でも、借りたことを忘れるな。できれば借りるな」
「おごるときはケチケチせずに出せ」
両親から教わったことを思い出します。

カネの哲学は人それぞれでしょうが、売買の具体的な判断も含めて「カチッと線を引く」部分は必要です。

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