12月7日放送のフォローアップを、「週報」に掲載しました。
オレの銘柄どうなった?
~林知之の【リアルトレード】
日経平均は2万6千円に乗せたのに、オレの銘柄は上がらない……こんな声が聞かれるのが昨今の相場かもしれません。
“コロナショック”のあと、個別銘柄は実際にどんな動きをみせているのか。
中源線は、どんな感じで機能しているのか。
2020年12月7日の放送では、私が売買している8銘柄を取り上げ、少し気が早いのですが、2020年を振り返りました。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
【市況 トレンド うねり取り】オレの銘柄どうなった?
~林知之の【リアルトレード】
株価指数が堅調に推移しています。
リーマンショック以降に生まれた、金融緩和とマーケットへの政治介入、株高を土台に経済成長を図る構造は、コロナ禍でより強固になったと認識できます。
私は強気の見通しです。
しかし、個別銘柄について個人投資家が「取りやすい」と感じるような物色はみられず、「オレの銘柄だけ上がらない」なんて声も……いや、錯覚ではなさそうです。
安値圏で静かにしていた銘柄が、チラホラと動意づく変化もみられますが、実感を伴いにくい循環、という感じです。このように、株価指数は高いにもかかわらず、個別銘柄の多くは動きをみせていません。過熱しているわけではないから、目先も指数の水準でビクビクする必要はないと考えています。
さて、そんな見通しとは関係なく、相場の現状はストレスフルです。
中源線は、3月にかけての急落や、その後の戻りに見事に反応しました。とはいえ、それ以降の動きが気に入りません。中源線に限らず、数カ月単位の上げ下げを取ろうとする場合、適度に“うねり”をみせる銘柄がそれなりにないと困ります。
これも相場……儲からないまでも、被害が出ないように“かわす”行動が求められます。
3月中旬にかけての急落を軸に、今年の相場を振り返ってみましょう。
3月の安値圏で、「よし買うぞ!」なんて気持ちは生まれませんでした。
そんなドラマみたいな張り方を選択肢にもっていると、ちょっとした想定外の株価変動で大ケガをして、マーケットから退場を余儀なくされるでしょう。
でも、「これ以上は売りにくい……」と私は考えました。
だから、中源線を見ながらも、売り増しを見送ったり、裁量で買い戻したりしました。
また、急激な戻りで陽転する銘柄が出はじめたころから、荒い動きで中源線が機能しにくい状況を想定して株数を抑えることに決めました。
ただ、2~3カ月もしたら“通常運転”に戻れると期待していたのに、8カ月以上が経過した現在でも値動きがスッキリしない銘柄ばかりです。
あらためて述べますが、これも相場です。
苦しいときに行う相場の「シノギ」は、頑張って利益を上げることではなく、頑張らずに耐えて「取られない」ことを優先させる姿勢です。
ちなみに、中源線が敏感に反応して陰陽転換(売り→買い、買い→売り)するのは、強い攻めではありません。それまでのポジションを閉じる「守り」と、1単位だけの反対玉です。
この1単位は、「出発点を規定する」という中源線の核心部分です。
その後の増し玉が適正な攻めで、その際に裁量で数量を増やす行為が「攻め」といえます。
番組でも触れましたが、3月の急落とその後の急激な戻りでは、多くの投資家が振り回されたでしょう。
ポジションを持ちすぎた余裕のない状態で急落に遭遇すると、追いつめられた結果、安値圏で売りたたいてしまいます。取り返そうとドテン、カラ売りして持ち上げられたケースも多いはずです。
見出しにした「相場と正面から向き合う」の意味は、常に“がっぷり四つ”で相場に接することではありません。相場の難しさ、対応する人間の弱さを認めたうえで「最終的に勝つ方法」を考えることです。
その一環で、前2項で述べたようなシノギの発想が生まれます。
ちまたの投資関連情報のように、過去のコメントなど知らんぷりで、「3月以降、○○、○○といった銘柄が大きく上昇した」とか、「これから魅力的なのは○○と○○」なんて“おいしそう”なネタを並べたほうが、読者がワクワクしてくれるのでしょう。
でも、ウソを並べるようなものです。
前述したように、私は強気の見通しです。
株式市場は、これから楽しみだと思っています。
半面、ここ半年の株価は、結果として大きく上昇した銘柄はあるものの、現実に取れるチャンスはわずかだったと捉えています。3月にかけての急落、その後の戻りを振り返って、「取らぬ狸の皮算用」をしてはいけません。
さかのぼって「これを買っておけばよかった」とか「投げるんじゃなかった」というのは、未来につながらない結果論です。
中源線は急落にも急騰にも反応してくれましたが、その後の“ちゃぶつき”では、表裏一体の弱みが出て機能しない状況がつづきました。
万能の道具などありません。
でも、弱みを認めて設計すれば、非常に実用性の高いルールを構築することは可能です。
来週は、テーマ別の番組をお届けします。
タイトルは「大相場への序章? ~年末ラリーを牽引するのはどんな銘柄?」。
12月14日(月)夜8時公開です。お楽しみに!
2020年12月新刊
林投資研究所オリジナルのトレンド分析システム「中源線建玉法」をもとに毎月、同じ銘柄群(8銘柄)の値動きを継続して観測しますが、今週は特別企画、「年末恒例~オレの銘柄どうなった?」。
林知之が実際に手掛ける8銘柄の動きと、ここまでの対応を振り返ります。
実践論とセットの「超」相場解説!
番組視聴はこちら → YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」
【日経平均】27,000円が視野に入り、いよいよ年末ラリーへの期待が高まる相場。「天井はどこ?」とばかりに、投資家心理はピンポイントの一点を探ろうとするが、予想を当てることが相場で儲ける秘訣ではない!
中源線による全銘柄検証で、個別銘柄の強弱と相場全体のトレンドを見極める。
番組はこちら → YouTube動画
ポジションの仕掛け場、買い戦略ならば「どこで買うか」。
思い立ったら即行動とばかり、急いで買うケースは多いと思います。
じっくり待つのは、心理的に難しいようです。
でも、最初から「分割で買う」と考えていたら、けっこう冷静かつ計画的に行動できるはずです。
少なくとも、「逃したらマズい」なんて強迫観念による行動、直後に訪れる「慌てないほうがよかった」といった後悔は避けることができます。
分割こそ、プロの技法の第一歩──。
でも、ハードルが高いことではありません。
むしろ、一点狙いのほうが難しいでしょう。
ぜひ、最新の動画をご覧ください。
→ プロの技法の第一歩は「分割売買」だ(尺:5分)
株式市場は、初心者から百戦錬磨のプロまでハンディなしで戦う場です。
自らの大切な資産を市場に投じる個人投資家(兼業投資家)こそ、プロ以上の腕前を発揮するべき──では、どうすればいいのか?
「確実に勝つ方法」を考えた前回の動画の続編です。
今回は、実践可能な現実的考察を行いました。
3月にかけての下げ、いわゆる“コロナショック”のあと、多くの相場解説では「二番底の懸念」と投資家の不安を利用した弱気の記事ばかりでした。
しかし、二番底は到来しなかった……。
マーケット・スクランブル11月2本目の放送では、二番底を待つ姿勢が機能しない理由を明確にし、値動きの正しい捉え方を解説しました。
中源線チャートに加えて、FAI投資法で利用する月足の長期トレンド観察。
2つの手法の比較、という観点も必見の内容です。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
(第190回 今年の相場で儲からなかった投資家必見! ~二番底を検証する~)
11月9日の放送は、3月にかけての急落、いわゆる“コロナショック”のあと、しばらくの間、メディアが便利に使った「二番底」という言葉をテーマにお送りしました。
さんざん「二番底の懸念」と言いながら、それ以降は相場が下げそうもないとなったら「業績回復相場」などと言いだしました。まったくもう……というところですが、文句を言っても儲からないので、どう考えるとトクするのか──こんな建設的かつ生産的な考え方をしたいものです。
でも、考えるもとになるのは、外部から入ってくる情報です。
その情報にはキケンがいっぱい!
警戒すべき事柄を確認しておく必要があります。
誰もが、株価の将来に目を向けています。とくに“近未来”です。
それなのに、ちまたにある情報は“直近の過去”についてです。「今日は高かった」とか、「3日連騰している」といった内容です。「今日は買われそうだ」みたいな予想情報もありますが、海外市況を受けて買われそうだ、というように、特別な分析をしていない情報、つまり、わざわざ解説してもらう必要のない、誰が読んでも「そうだろうね」と納得する程度のものだったりします。
しかも、約3,700ある上場銘柄を細かく語る余裕はないので、とりあえず日経平均の騰落に触れ、個別銘柄や個別業種については、解説しやすくて読者が納得しそうなネタをかるく並べるだけです。当然、目を向ける方向も評価の基準も日替わりです。
「建設的かつ生産的」な世界とはほど遠くケチをつけまくりましたが、これが状況を整理するための第一段階です。
外部から入ってくる情報にはキケンがいっぱい──状況は整理できましたが、これだけでは、やはり文句を言うだけでおわってしまうかもしれません。
具体的にどんなキケンがあるか、警戒が足りないと自分がどういった行動を取ってしまうのかを考えてみます。
要するに、自分の中に各種の「チグハグ」が生まれることが問題だと思うのです。
外部の情報は過去を語っているだけなのに、「未来を考えている自分の欲求を満たしてくれた」と捉えたら、キケンな勘違いです。万人向けの読みものなのに、勝手な期待を込めて「自分の要求に応えてくれた」と考えるのも、キケンなチグハグを生みます。
情報をゲットするには労力が必要です。
その労力が満足感を生みます。“やった感”があるということです。
最も肝心な「考えること」「アウトプットすること」がないまま、一連の知的作業が完了したような気になってしまうのです。
ある銘柄の株価が500円だったとき、それを見て「買いだ」と思うか「売りだ」と思うか、あるいは「守備範囲外だ」とか「わからない」と手がけることを避けるのか……ここをガッツリと考えなければいけないのに、労力をかけてゲットした情報を並べるだけで、それ以上の作業に移れないのです。
外部からの情報が、とても客観的かつ常に観点が一定ですばらしいものだったとしても、自分の手による情報の取捨選択、評価、分析を行ったうえで結論を導き出すアウトプットのルーティーンがなかったら、行動の質はしれています。
ちなみにプロは、情報を処理するルーティーンを固めたうえで、外部からの情報をゲットします。だから、絞り込んだ必要最低限の情報を、いつもどおりに評価・分析するだけというシンプルな作業が実現します。
このような理想型に近づくための試行錯誤において、「理由を明確にした警戒」を怠らないようにしてください。落ち着いて進めて「ちゃんとやった」という成功体験を得るために、売買を少し控えめにしてください。今日買って来週儲けなくても、相場は逃げずに待ってくれています。
番組では、メディアが「二番底懸念」を安売りした経緯を“事件”と呼びました。
ふざけているようですが、私にとっては大きな事件でした。
株価が下げて二番底をつけたようだ──この状況を、冷静に考えてみてほしいのです。
「二番底をつけたようだ」ということは、「底を固めた」「これから上昇するだろう」というワクワクの状況です。私は相場を覚えた初期からずっと、ストレートにこう考えてきました。でも、コロナショック後に飛び交った二番底という言葉は、「また下がってしまう」「オソロシイ」「やめてほしい」という意味合いでした。
もちろん、時間的な差はあります。
買いポジションを抱えていたら、二番底に向かう下げを歓迎しないわけです。それに対して私が考える「二番底=明るい未来」は、二番底をつけた先のことです。
でも、二番底という言葉に恐怖を覚えるのは、「買いポジションを膨らませすぎている」からともいえます。心の余裕がゼロか、少しあるか、これだけで情報の評価はプラスマイナスどちらにもなり得ます。
メディアの言葉に左右されずに3月の安値に買い向かうべきだった、なんていうのは、無責任な結果論です。しかし、「二番底があるかもしれないね」「でも、ないかもしれないよ」と中立に構えていることができたら(それが可能なだけの余裕があったら)、3月、4月当時の見通しにかかわらず、行動の質は大きく落ち込まずにすんだはずです。
フォローアップ第2回は、2つの手法(やり方)を同時に考えるときの実践的な注意点を説明します。お楽しみに!
※番組フォローアップ(2)は、「中源線シグナル配信」(対象:全上場銘柄)の会員限定のブログに公開し、同時に会員限定でメール配信も行います。
※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。
米大統領選が日本の株式市場にどう影響するか──多くの投資関連情報は、誰にもわからないことを持ち出して話を広げますが、私たち投資家は「株式市場を眺めているだけの“観客”」ではありません。
11月2日の放送は月に一度、同じ銘柄を、同じ観点で考える「定点観測」です。
かるいトークですが、私も大橋ひろこさんも、実際にポジションを取っているプレーヤーです。番組を見ることで、雑多な情報で散らかりぎみの脳内を浄化してください。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」でご覧ください。
(第189回 ヒラリーだったらサプライズ ~米大統領選の結果は、日本の株式相場に影響しない~)
マーケットにおいて株や先物を売買するあなたは、紛れもなくプレーヤーです。
金融マーケットにプロ・アマの区別がない以上、あなたは、プロ野球選手、プロゴルファー、プロリーグに所属するサッカー選手たちと同じ立場です。しかし、観客の目を気にする必要が全くありません。この特別な立ち位置を認識し、「どんな情報に目を向けるべきか」を考えることが重要です。
金融マーケットのプレーヤーは表舞台に立っていないのに、“値動きを見る”観客目線の情報が存在します。新聞紙上やネット上に配信される、市況解説などの投資関連情報です。
株を売買するうえで、各種のデータをそろえて分析するなど、プレーヤーごとの創意工夫があるのですが、時間に制約のある個人投資家(本業をもつ兼業投資家)は、つい結論だけを求めてしまいます。究極は「どれを買えば儲かるの?」という疑問で、そんな気持ちに安っぽく応えてくれる情報を重宝がってしまうのです。
でも、「こう言ってるけど、ホントかね?」と、少しでもいいから自分で考えて情報の取捨選択を行う気持ちがあると、思考と行動の方向は大きく変わります。早い話が、うっかり“正解さがし”をする個人投資家に向けて無責任に「その場限りの読みもの」を提供している姿勢に、ちゃんと気づくことができるのです。
米大統領選に関して、「バイデン氏が大統領になったら株価は下がる」なんて論調だったと思うのですが、11月3日に米株が買われたら「バイデン氏の勝利を見込んで上昇」なんて解説がありました。
理屈に理屈を重ねれば正当化できるのでしょうが、私にはよくわかりません。
値動きを拾って“いかにも”という感じの解説が次々と流れてきますが、まともに読んでいると自分が流されてしまいそうです。
4年前の2016年11月、トランプ現大統領が選挙に勝った時のことを思い出します。
少なくとも日本国内で主流だったのは、「トランプ氏が大統領になったら暴落必至」という見通しでした。そして実際に「トランプ氏が優勢」との情報で11月9日は日経平均が約1,000円幅下げたのですが、夜間の海外市場で先物が大幅反発したあと翌11月10日には約1,000円幅の反発をみせたのです。
「予想に反して米大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏の政策に対する警戒感が和らぎ」なんて解説がありましたが、そのあとは強い上昇トレンドに移りました。
トランプ大統領誕生を懸念していたはずの各メディアは、舌の根も乾かぬうちに「トランプラリーがはじまった」とはしゃいだのです。
さて、過去の事例を持ち出したのは、私の強気論を押しつけるためではありません。「しばらく手放しで買いだ!」などと主張する根拠もありません。
リーマンショック以降、極端な金融緩和路線が継続しているうえに、政治が積極的に動いて「株高を背景とした経済成長」をもくろむ流れが強まっています。そこにコロナ騒動が起こり、金融緩和の姿勢はより強くなりました。
ざっくりまとめれば、こういった状況から株価の先行きに対して楽観的なのですが、うねり取りでは(中源線を使っても、使わなくても)数カ月単位の上げ下げを追いかけてポジションを動かします。
長年やっている低位株投資では、「バリュー株(割安に放置されている銘柄)が売られすぎ」といわれて久しい状況から、そろそろ本格的な出番ではないかと考えて準備を進めている状況です。いろいろな材料を並べて、「今日買う銘柄」とか「今週買う銘柄」を考えるよう仕向ける一般的な情報は、同じプレーヤーとして嫌いです。
選挙の開票をはさんでドラマチックな動きがあるようですが、超短期の特殊な売買を行うマーケット参加者にとって重要でも、ほとんどの個人投資家には無関係ではないでしょうか。
もちろん、経済大国であり日本と関係の深いアメリカの大統領が誰になるかは、日本の経済にとって重要ですが、短期的に“どんな銘柄が動くか”に影響する程度──ちょっと雑ですが、多くの個人投資家はこんなザックリとした認識で問題ない、というか、それくらいに各種の情報から距離を取るのが適切だと思います。
番組で紹介した定点観測の銘柄を1つ取り上げて、実践的な思考の事例を紹介します。
富士通ゼネラル(6755)は、3月に一番底、4月に二番底をつけて大きく上昇しています。上げ相場をけん引した主役として上昇がつづくか、あるいは「上がったら下がる」で下落トレンドになるか……穴があくほどチャートを眺めても、日経平均の水準や推移を分析しても、米大統領選の行方を考えても、当てることは至難の業でしょう。
うねり取りの原則に沿えば、「上がったから下がる」と考え、ここから数カ月間の下落を予測することができます。そこで、中源線のシグナルどおりカラ売りを仕掛け、仮に中源線が陽転したら買い戻して撤退──このように、裁量の売り仕掛けに「中源線を使ったストップロス」を加える方法だってありますね。
過去にも、似たような事例がありました。
プリマハム(2281)の中源線をご覧ください。
ざっくりいうと「8月中旬から高値保合」という状況ですが、9月にいちど中源線が陰転しています。プリマハムは以前に長いトレンドをみせたことがあるので、「ここから長く下げトレンドで、カラ売りしたらストレスフリーかも」という発想があっても当然です。
その後の放送で大橋さん自身がチラッと触れたので題材にしてしまいますが、彼女は実際に売りを仕掛けたあと9月後半の伸びを見て踏んだ(カラ売りの損切り)そうです。
その後は伸び悩んで再び3,000円近辺ですが、9月後半のように上抜けした場面で売り玉を放置すると大ケガのもとなので、トレードでは“負け確定”もやむなしというのが現実です。大橋さんほどの経験と実行力がなくても、「中源線が陽転したら撤退しよう」と決めて取り組めば、慣れないカラ売りでも決してコワいことはありません。
こうして、売り買いの現実を考えると、刹那的とか視野が狭いとか……マクロ経済とか通貨制度といった視点をもつ人たちからは“上から目線”の発言も出てきますが、こういった泥くさいことこそがプレーヤーにとって重要なのです。
少なくとも、投資家向けに発信される米大統領選関連のニュースは、「観客目線」のものばかりと疑問を感じてしまいます。
来週は、テーマ別の番組をお届けします。
タイトルは「今年の相場で儲からなかった投資家必見! ~二番底を検証する~」。
11月9日(月)夜8時公開です。お楽しみに!
※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。