漂う様子見気分 ~膠着する相場を抜け出すのはどんな銘柄?

4都府県に緊急事態宣言が発令され、大型連休を前に、やや膠着状態の株式市場。底固め、日柄調整というより、出口の見えないコロナ禍、心理的節目を超えられない株価指数を横目に、様子見気分が強まっているようです。

今週、中源線が陽転した銘柄をていねいにチェックすることで、今後の展開を考察します。

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調整からの切り返しでは「強い銘柄」に乗れ!

日経平均は、直近高値30,024円から28,508円まで1,500円超の調整。同じくTOPIXは、1,983ポイントから1,888ポイントまで95ポイント調整しました(終値ベース)。

3万円、2,000ポイントの上値が重く横ばいが続く中、今回の調整を予想した向きも多かったでしょう。

冷や水を浴びせられたかたちで慎重にならざるを得ないものの、この調整局面で下ブレの小さかった銘柄、上昇トレンドが崩れなかった銘柄に着目し、今後の展開を探ります。

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押し目狙いか、保合ブレイクか ~日柄調整後を狙う株

3万円の大台を目前に行ったり来たりの日経平均。TOPIXも、2000ポイントの節目を意識して冴えない展開が続いています。

しばらくは方向感のつかみにくい相場が続くのでしょうか……。

今年に入って、ほぼ一本調子に駆け上がった反動で、日柄調整、スピード調整と考えたいところですが、そろそろ天井との声もあります。

ここからの相場は、「上値追い」よりも「押し目からの切り返し」に注目したい。
ということで、目先押し目が整いつつある銘柄を検証しました。

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循環物色か、調整入りの前触れか ~玉石混交の相場を読み解く

日経平均は3万円、TOPIXは2000ポイントを目前にやや膠着状態が続く全体相場。

しかし個別を見ると、明確な調整局面に入った銘柄もあれば動意づいて上値を追うものもあり、それなりに循環しているようです。

強弱入り混じった難解な相場を読み解きます。

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日経平均3万円の攻防 ~日柄調整はいつまで続く?

日経平均3万円とTOPIX2000ポイント。
2月には前者が先行して大台を超えたが、押し目からの切り返しで、そろって節目を突破しそうな気配です。

日銀の政策転換が相場を後押しするかたちで、下値を固めて新値を更新すれば、いよいよ裾野を広げて相場全体が水準を上げる展開が見えてくる──こんな強気の目線で臨みますが、そろそろ上げ止まりの銘柄も……今週は買い2銘柄、売り1銘柄を紹介します。

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4月5日放送のフォローアップ
林 知之

損益を決するのはなにか?

株価指数は堅調、個別物色も徐々に範囲が広がってきました。

個人投資家全体としては、これまでの上げに意外と乗れていない、時間の経過とともに弱気論がますます活発化……私も当然に警戒の目を強めていますが、あえて買い目線を継続してマーケットを観察してみました。

銘柄固定の定点観測によって、相場を第三者の目で見てみる──毎月第1週「超」相場解説の大切なテーマです。

映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
押し目終了? 下値不安はもうないのか ~新年度相場の投資戦略~

資金稼働率とポジションサイズ

個別銘柄の物色は、かなり広範囲におよんでいます。
そんな状況下、あえて買い目線を継続──こんな前提で番組をお届けしました。

多くの人が「さらに上がる銘柄を当てる」というイメージをもつでしょうが、タイムマシンでもないかぎりムリです。この難題を軽減するのは、資金稼働率とポジションサイズの調整しかありません。

テニスでサーブを受ける相手方のプレーヤーは、ボールが左右どちらに来ても対応できるよう、体を左右に動かしながら待ちます。同じ状況を、相場にも当てはめて行動したいのです。

例えば「上がるかどうかピンとこない」銘柄でも、つい「逃したら悔しい」という感情だけで手をつけたりします。不安のほうが大きいのに「これはいける」という確信があるかのように、脳内のイメージをすり替えてしまう心理です。

「全体が下げる可能性もあるが、あえて買い目線」という状況では、個々のポジションサイズを抑える、資金稼働率を抑える、「やはりイケる!」となって買いポジションを積み増しても限度がある……こんなふうに対応するのが正解です。

多くの投資家は、資金稼働率が高すぎます。
番組で紹介している「中源線建玉法」では、「目いっぱい張ったときでも資金の半分未満しか稼働させない」のがルールです。

「資金稼働率50%が限度なんて、消極的すぎる」と考える向きは多いのですが、これくらいの基準が適正なのです。

仮に「ここは攻めだ!」とグイグイいくときでも、資金稼働率が一時的に60%~70%(現金ポジションが30%~40%)くらいが限界でしょう。「どちらにでも動ける」状態を維持するなら、余裕資金を大きくして資金稼働率は20%~30%、あるいはそれ以下にするべきです。

横河ブリッジは上昇するか

定点観測銘柄のひとつ、横河ブリッジHD(5911)は、私自身が売買している銘柄です。
ここ1年の動きを見ると、ムダな転換はないものの、少し値幅のある保合、しっかりとしたトレンドが発生しない動きがつづいています。


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2020年12月から現在まで買い線(赤)が継続していますが、現時点で少し評価損という状態です。
これについて「上がるんじゃないの?」なんて、かるいノリでポジショントークを披露してしまいましたが、「上がらないとタイヘン」という状況ではありません。

中源線のルールに従って全体の資金管理をしているうえに、ここしばらくは売りも買いもポジションサイズを抑えています。売り買いの転換時にルールどおり1単位(総量の3分の1)を建てても、動きがピンとこなければ損益を気にせずに切って、ポジションなしの状態にするなど、「逃したらイヤだ」なんて気持ちを増幅させる前に対応します。

予測を的中させる──プレーヤーとして切に望むことですが、「そんなことは実現しない」という前提で行動を決めないと、どこかで大ケガをしてしまいます。

「中源線建玉法」には、こうした実用的な考え方が最初から盛り込まれているのですが、そのツールを使う自分が同調してやらないと、一貫した行動を取ることができません。

保合が多い

現在の個別銘柄について、「保合が多い」とコメントしました。

保合、すなわち“どっちつかずの往来”のあとは、なにが起こるでしょうか。
実践的には、「どちらかに放れる」と考えます。

では、上下どちらに放れるのか──まさに、それがわかったら苦労はないのです。そこで、サーブを待つテニスプレーヤーのように構えておくのです。

「当てる」のではなく「初動に乗る」のがプレーヤーとして大切にすべき事柄です。これは次週、4月12日の放送テーマでもあるのですが、相場の核心といってもいいでしょう。

「中源線建玉法」には、こうした実践論を“からだで納得する”ための要素がすべて盛り込まれています。本格的に利用しないまでも、いちど私の本を読んでみてください。有益な発見があるはずです。

来週4月12日は、テーマ別の番組、「初動を逃すな! ~切り返しに素早く反応する技術~」というタイトルでお送りします。お楽しみに!


【プロが教える株式投資】中源線建玉法 基本と応用

2020年12月新刊

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中源線第一部(無料)
書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。
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下値を固めて急上昇か ~Ⅴ字切り返し銘柄を検証する

【Ⅴ字切り返し 日経平均 3万円 TOPIX 2000ポイント】

スピード調整とも受け取れる押し目から、Ⅴ字の切り返しを見せる株式相場。
はたして、下値不安はもうないのか──。

日経平均3万円、TOPIX2000ポイントの節目を、すんなりと回復できるのでしょうか。
立ち上がった個別銘柄の値動きをていねい分析しました。

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日銀政策転換の激震 ~踏ん張る銘柄、崩れる銘柄~

先週から今週にかけ、日経平均は3万円台を一時回復するも急落。

TOPIXや個別銘柄は踏ん張っている様子も見受けられましたが、連日の下落にやや崩れた感もあります。

ここからの戻りは、二極化して「まだら模様」になりそうな気配です。上昇トレンドがまだ崩れていない銘柄と、調整入りした銘柄の違いを探りました。

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