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うねり取り・中源線建玉法

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新番組「うねり取り練習帖」オンデマンド配信中

古くから伝わるプロ相場師の技法「うねり取り」が注目されはじめましたが、意外と誤った解説が出回っています。

うねり取り」の名称を世間に広めた林投資研究所が、「うねり取りの基本」と「実践するプロの思考」を全24回の放送でわかりやすく説明する完全版!

『第1回 きほんの「き」 うねり取りとは…』 オンデマンド公開済み

こちらをクリックしてご覧ください(12分24秒の動画です)

2月4日放送のフォローアップ(1)
林 知之

プロの視点

常に先のことなどわからない状況で、自分なりの想定(予測)をもとにポジションを取る──落ち着いて考えれば、これが相場という行為です。

でも、その予測を「当てたい」「当たってほしい」と考えるのが人情。そして、苦しいときにこそ、ムリに「当てようとする」のが人間の心理です。

「では、自らの創造性を発揮するには、どんな方法があるのか? 2019年2月の「マーケット・スクランブル」では、相場の機微を取り上げて深い考察を行いました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第150回 うねり取り・中源線の手仕舞い ~個人投資家の武器をもっと使おう~

トレンドを捉えるプロの目

まずは、TOPIXのチャート(日足ローソク)をご覧ください。

2018年5月から約9カ月間あるので、「まあ、それなりに流れがわかる」と感じるかもしれませんが、ちまたで目にするチャートは意外と短期間です。例えば、3カ月間の値動きがギュ~ンギュ~ンとハデに映り、ごく目先のことを気にしてソワソワするだけだったりします。

ましてや、足の1本1本を見て「下ヒゲが長いから○○」とか「マドを空けたから○○」などと特別なサインを見つけようとするなんて、ついやってしまうことですが、ちょっとだけ厳しく判定したら「お遊び」の予測です。

そこで、不要な寄り道をなくすために、情報量を減らしてみます。
ローソク足は「1日で4つの価格」があるうえに、「さまざまな形が視覚を刺激する」ので、情報過多と考えます。終値だけならどうだろう……こう考えるのです。

終値を結んだ「折れ線チャート」です。
ローソク足に慣れていると、もの足りなく感じるかもしれませんが、スッキリとして、株価変動の流れ(トレンド)を認識しやすくなります。

日々の動きをドラマ仕立てで語ったり考えるとおもしろいのですが、やはり「お遊び」感覚になります。プロは、ローソク足を見るときも、下の図のようにザックリと捉えます。

「極端だ」「大ざっぱすぎる」と思うかもしれませんが、このように「トレンド」に目を向けるべきです。「緊張しながら決断・行動する……そんな自分自身のコントロールのために情報は簡素化するべき」というのが、プロの思考です。

予測と対応

「緊張しながら決断・行動する」と述べました。
「買いだろう」と思っていたのに翌日「いや、やっぱり売りかな?」などと揺れ動くのが、人間の心理です。ポジションを持った状態で値動きを追っていると、そのうち、自分がどう考えているのかさえ、わからなくなってしまうものです。

かなりビシッと、「自分の見通し」と「その後の動きに対するいろいろな対応策」を用意しておかなければなりません。少しでもユルいところがあると、必ず混乱します。

こう考えると、中源線の強弱判断と、それに付随した3分割の売買ルールは、とても明確で実用性が高いといえます。先ほどのチャート、TOPIXの終値折れ線を中源線にしてみます。赤い線が「買い線」(陽線)、黒い線が「売り線」(陰線)です。

この判断がすべて当たる、ということではありません。
でも、確固たる見通しがある、ポジション操作の具体策も決まっている、という部分が極めて重要なのです。

明確な作戦

トレードにおける見通しとポジション操作を、ふだんの生活に置き換えてみます。「電車に乗って、仕事の打ち合わせに出かける」という状況で考えてみましょう。

「電車は時間通りに来る」「問題なく目的地に着く」というのが理想で、現実的な見通しでも「若干遅れることはある」くらいの想定でしょう。だから、例えば10分とか15分ほど早めに出て、「現地で時間をつぶそう」と決めて行動します。

しかし、もっとわるい状況もあり得ます。
電車が動かないとか、駅に向かう途中で水をかけられてビショ濡れになるとか……。

すべてを想定して30分、あるいは1時間も早く出ることはないでしょうが、オトナとして想像できるトラブル、何かしらの対応策があるはずです。電車にかわる移動手段、相手に連絡する方法、時間をずらしてもらうお願いの言葉、等々です。

では、トレードで同じことをしているか──。
考えてみると、ユルい部分や足りないことが見つかるのではないでしょうか。生々しく“カネ”を思う浮かべるあまり、理想の展開しか頭の中にないとか・・・

「理想の結果」を想像するのは当然ですし、ポジションを取るうえで不可欠な要素です。ただ、わるい状況も想像しておくのが正解です。

相場は逃げない

相場は逃げない──「いつでもチャンスはある」という意味で、慌ててポジションを取ってしまう行動を戒める言葉です。

理想の展開にとらわれると、機会損失とも呼ばれる「取り損ない」の失敗を嫌がり、ちょっと軽率な行動に走ります。

「いい銘柄を見つけた!」とばかり急いで買って、「なんだ、もっと安いところがあった」なんてことは、まさに“相場あるある”ですし、「急激に上がって買うタイミングを完全に逸した」なんて、滅多に起こることではありません。日ごろから「相場は逃げない」とつぶやき、「これ、もうやるっきゃない状況?」と自問するくらいがいいのです。

そうしたプロセスを入れ、ひと呼吸おいた落ち着いた状態で「よし、買おう」と判断したのなら、その予想が当たるということではありませんが、「確固たる予測」「明確な作戦」が整い、「その後の対応」も用意できるので、質の高い行動につながります。

気をつけたいのは、「ちょっとビミョーだな」と感じられる状況です。

利益の可能性がある、見送って後悔したくない……こんな気持ちでポジションをつくると、その後の対応もユルくなります。期待通りの動きでも利食いのタイミングで迷うし、逆行したときはフリーズしてしまう可能性が大です。

「よし、これだ!」と思えるときだけ出動し、ちょっと気になる程度の状況では「わからない」「だから手を出さない」と捨て去るべきです。個人投資家、とくに兼業投資家なら、利益の取り損ないを恐れる理由なんてないのです。機会損失を嫌がらずに休むことこそ、個人投資家がもつ「最大の武器」と考えてください。

本番の売買は、リセット可能なテレビゲームとはちがいます。
「押す」ことだけでなく「引く」ことも同じように大切にする姿勢が、プロの視点、プロの思考に通じます。

※フォローアップ第2回、第3回は、「中源線シグナル配信」会員に限定なので、中源線の詳しいルールを持ち出しながら、もう少し具体的な事例を挙げたいと思います。

次回のフォローアップ(2)では、中源線を使いながら裁量を入れる第一歩について、大切な点を説明します。お楽しみに!


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1月28日放送のフォローアップ(1)
林 知之

2019年株式市場の展開は?

2018年は12月に下げが加速しましたが、12月25日にとりあえず陰の極を迎えたと認識できます。

では、もう買えるのか?

今後の展開と、個人投資家が考えておくべきことについて、中源線建玉法、FAI投資法、2つのアプローチで解説しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第149回 波乱の幕開け 2019年相場の戦い方 ~個人投資家ならではの戦略~

あくまでも個別の動き

下の図は、1月24日(木)株式市場の概況です。

TOPIXは前日比プラス、東証一部の個別銘柄は明らかに値上がりのほうが多いのに、なぜか日経平均の騰落に焦点を当てた解説が目立ちます。いくつものメディアが、「3日続落」といった表現を使っていました。TOPIXの上昇を取り上げても、「TOPIX上昇」というように、やはり日経平均がマイナスだったことを大切にしていたりします。

まずは日経平均──つい便利だから、そういったアプローチが多いから「ふつうだ」という具合に、なんとなく受け入れてしまうのが情報を受け取る投資家の傾向、誰にでも少なからずあるはずです。

また、少数派のデイトレーダーたちを除けば、実際にポジションを取る期間は意外に長いのに、“読みもの”として発信される「1日きざみの市況解説」に、つい耳を傾けてしまいます。これも、望ましいことではありません。

常に、個別銘柄の動きに目を向け、「トレンド」を意識するようにしたいものです。

12月25日底打ちの根拠

昨年末の12月25日大引け、中源線シグナル配信における「東証一部の陽線(買い線)銘柄数」は150銘柄まで激減していました。

過去にはもっと少ないことがあったのですが、この日、転換を伴わない手仕舞いシグナル(カラ売り玉の買い返済)が500銘柄を超えたのには驚きました。記録的な数字だったのです。下げてきた経緯を受け止める変動感覚とあわせて、「とりあえずコツンときたか」と感じざるを得ない状況でした。

図は、上部の黒い線が日経平均で、下部の赤い線が「東証一部の陽線(買い線)銘柄数」です。ある程度の相関関係があるのですが、中源線で分析した個別銘柄の陽線数のほうがブレる場面が多いことを確認できます。個々の銘柄を観察すれば当然、そのブレは相当に大きくなるのです。

また、2018年は陰線(売り線)銘柄のほうが多い時期が長かったこともわかります。長い下げ傾向から、年末にかけての大きな下げ……一般的な情報を助けにして日経平均を見ているだけではわからない大切なことが、この程度のざっくりした観察でも浮かび上がります。

上に示したのは、「中源線シグナル配信」のトップページです。上場全銘柄について中源線による分析を行っているので(林投資研究所が割り出した最適値を使用)、その日の変化、全体の傾きなどがわかります。

このトップページは、林投資研究所の「中源線研究会登録」に登録(無料)するだけで閲覧できます。ぜひご利用ください。
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決め打ち厳禁!

いずれにしても、相場の予測は難しいものです。予測を当てようとするのではなく、「真剣な予測をポジション操作の基準にする」という考え方が正解です。

ましてや、「ぜったいに上がる」といった決め打ちは避けなければなりません。

でも、“一点を当てる”発想って、なんだかワクワクするんですよね。
そんな心理に迎合したのが、前述したメディアの情報です。「底打ち宣言」とか「ここが最後の買い場」なんて言葉は、生身の人間にとても響くのです。

トレードでは、継続的にポジション操作を行いながら、自分自身もコントロールしていくことを求められます。トレンドの変化点に注目するのは当然ですが、それをズバリ当てる必要もありません。あくまでも「基準」として予測を立てます。

トレードは、株価水準の限界を言い当てて「安値を買う」ゲームではありません。現実的に考えれば、「上昇トレンドに乗って買いポジションを持つ」ことが最も大切で、スムーズな行動を実現するためにストレスフリーも優先させるのです。

難しい場面では「手控え」という選択肢があり、個人投資家、とくに兼業投資家の場合は、手を出さずに休むという道もあります。落ち着いて行動したいものです。

リバウンド崩れ

取り損ないを嫌うのが人間の心理です。
また、手を出す気などなかったのに、株価が上がってから「買っておけば……」なんて考えるのが“投資家あるある”です。そんな心のささくれが、次に大胆な行動を呼びます。キケンなスパイラルです。

12月25日が陰の極、と感じますが、「よし、目をつぶって買いだ!」ということではありません。そんなビックリの結果になるかもしれませんが、可能性は低いでしょう。逆に、個別の株価も株価指数も、あらためて安値を取りにいくかもしれませんが、「とりあえず、ここから売りを仕掛けるのは厳しい」という確率の問題です。

“一点を当てる”発想があると、1月にかけてのリバウンドを見てソワソワが抑えられなくなったりします。ガマンできずに買い、押したところでナンピン買い増し……多くの人が大ケガする典型的なパターンのひとつです。

実際に、そんな危うげな値運びを示唆する銘柄を、中源線チャートで見てみましょう。最初が6755富士通ゼネラル、2つめが9005東京急行電鉄です。

どちらも、安値から切り返して陽線(、買い線)になりましたが、たいした伸びをみせずに再び陰転(黒、売り線)しました。10月以降にガラガラと下げたあとなので、まだ整理が進んでいないと考えるべきです。それこそ「決め打ち」はいけませんし、私の感覚や予測を押しつける気はありませんが、次のような考えが根底にあって然るべきではないでしょうか。

・本格的な上向きには時間(日柄)が必要
・早く安く買うよりもストレスの少ない出動
・まだ値動きの荒い往来があるかもしれない

こんな見通しが、多くの銘柄に当てはまる可能性が高いと思います。
ただ、この機にグッと上昇するような銘柄もあるはずです。そんな雰囲気をかもし出す銘柄を、ひとつ紹介します。2726パルグループです。

陽転したあとも力強い動きをみせていますが、こういった銘柄がさらに上伸して「買っておけばよかった」と感じさせるケースは、可能性として少ないと認識するのが妥当でしょう。少なくとも、当てるのは至難の業です。

突っ込みゆるやか

値動きは予測不能、とはいえ、一定のパターンを想定し、それをもとに、その場の予測を立てるものです。一定のパターン、つまり「モデル」となる値動きを考えてみましょう。

上の図は、大きく下げたあとの底練りをイメージ化したものです。
チャートのタテ軸だけを考えると、セリング・クライマックスで最安値をつける、あるいは底練りの途中で最安値をつける、といった発想になりますが、いずれにしても、本格的な上昇は、十分な日柄を経てしこり玉の整理が進んだあとです。

市況変動の激しい製品・素材を主に扱う企業などでは、V字型の底をみせたりもしますが、多くの場合、図のように一定の時間をかけて底固めをしたあと、やっと次の上昇トレンドに向かうと私は考えます。

名づけて「突っ込みゆるやか」。

こんな展開をモデルとして考え、チャートのタテ方向よりも、ヨコ方向の時間を意識するようにしているため、今回のように、慎重な姿勢を提案したわけです。もし、私の懸念を吹き飛ばすような好転があったら、その時点で次の対応を考えればいいことです。わずかな可能性にかけるのは、お遊びのバクチです。

ただし、こうした慎重論を踏まえ、「あえて手を出す」という結論に達した場合は、利益を求める適正な方法論といえるのではないでしょうか。

月足でわかる大底パターン

前項で示した「整理の期間」は、さまざまなチャート観測法に取り入れられています。
この項では、中源線建玉法と並ぶ、林投資研究所提唱の手法「FAI投資法」(エフエーアイ、低位株を安全に買う投資手法)で大切にしている、低位株の安値圏の動きに焦点を当てて解説します。

これは月足なので、1本がひと月です。したがって、赤い四角で囲んだ「底練り」の部分だけで約6年半もあります。もちろん、この間にも上げ下げをみせていますが、低位株投資で狙うべきは本格的な上昇、ポイントとなるのは、底練りの末期から上昇に向かうトレンドの変わり目です。

「上げの直前が理想」
「早く買い過ぎるのはダメ」
「上がりはじめてからの押しも良い買い場」

安く買っただけでは、何年も持たされた結果、十分に上伸する前に、精神的に疲れて売ってしまうのが現実です。

このように、値動きの特性に合わせてムリなく考えるのが、林投資研究所の流儀です。

「FAI投資法」の詳しい説明は、こちらのWEBページでご覧ください。

まぜるなキケン!

今回、2つの手法を挙げて説明しました。
よくあるのが、「2つのいいところをミックスできないか」という質問です。

人間が持つ探究心や創造性を考えたら、決して否定できない発想ですが、「中源線建玉法」「FAI投資法」は、アプローチも異なれば、対象とする時間軸(期間)もちがいます。

残念ながら、「まぜるなキケン!」と言い切るしかありません。

株価の先行きが困難である以上、どんな予測法も限界は低いものです。対処法とひとつになってはじめて、「やり方」というステージに上がります。

そして、どのやり方にも一長一短があります。長所を生かすためには、気になる短所、表裏一体の欠点もそのまま受け入れるしかないのが道理です。とくに、「2つをまぜて、儲けの機会を増やそう」という発想を捨てずにいると、警告をならしたようなキケンな投資関連情報に、まんまとハマってしまうだけです。

ちなみに、上記のような安値保合を「中源線で取ろう」という発想がありますが、トレンドが出ない期間は、中源線でダマシが連続しやすいと考えられます。複雑な組み合わせはたいてい、混乱を招くだけです。

私は先行きについて楽観的で、今年はチャンスだと考えています。中源線ならば、ダマシの連続があっても1回ごとの損失はそれほど膨らむことなく、本当にマーケット全体が上向きになったときには、多くの銘柄が陽線(買い線)に変わっているでしょう。しかし、FAI投資法では、バッチリ確信できる形(型)が見えるまでジッと待つのです。

今回は、1月28日、2月4日と2週連続の放送なので、フォローアップは1回のみです。2月放送のフォローアップ第2回および第3回(「中源線シグナル配信」会員限定)で、1月放送内容の深い部分に触れることを考えています。


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