週末だけのグローバル投資(01/17)
安間 伸

スイス国立銀行が対ユーロ上限を撤廃し、スイスフランは対ドルで一時4割近く上昇しました。

これは今の市場にどのような影響を与えるでしょうか?

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「ボラティリティ(変動率)の低い商品が急に大きく動いた場合、大きな損失が発生して信用問題に発展することがある」

これが結論です。

これによるファンドやFX業者の破綻、そこから広がる信報収縮をしばらく警戒しなくてはなりません。

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たとえば人民元の場合、米ドルに連動するので低い変動制を持っています。

人民元を買って米ドルを売るだけで、ほぼリスクなしで金利差が手に入るのです。

自己資本の何倍ものレバレッジをかけて「人民元買い/米ドル売り」をやれば、毎日が給料日のようになります。

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あまり高いレバレジをかけると、ほんのちょっとした動きで破綻してしまいます。

20倍のレバレッジをかけていれば5%の動きで破綻。

50倍なら2%の動きで破綻です。

しかし変動が低い通貨であれば、リスクがあることを忘れてしまいます。

そこでついレバレッジを高くしてしまい、わずかな動きで破綻するのです。

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第148号 人民元切り下げと巨額損失 ターゲット・リデンプション・フォワード
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サブプライム商品もそうです。

「確実に返済され」「高利回り」「格付けはAAA」という触れ込みで金融機関が大量に買い込みました。

しかし中身は低所得者向けの貸し付けであり、「確実に返済され」は長続きしません。

返済自体が怪しくなれば、低いボラティリティではいられません。

なぜか安全と思われていたサブプライム商品は下落し、レバレッジをかけて買っていた投資家たちは吹き飛んでしまいました。

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今回のスイスフランの場合、対ドルで一時4割ほど上昇したそうです。

するとわずか2.5倍のレバレッジで有り金をすっかり失くすことになります。

2倍程度で安全にやっていた人も、おそらく証拠金不足で強制ロスカットされたでしょう。

1千万円でレバ10倍でやっていた人が4割損をしたとしたら4千万円。1千万円を無くした上に3千万円の借金が残ります。

本当に恐ろしいことです。

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FXのほとんどは相対取引なので、価格は業者の「言い値」です。

大きな混乱の中では、信じられない価格でロスカットさせられることもあります。

約定したはずの取引を無効にされることもあります。

普段であればありえない経験をした人もいるでしょう。

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しかし本当に恐ろしいのはここからです。

大損した人が、それを払えなかったとします。

するとFX業者や証券会社がその損を被ります。

そんなお客が大勢いれば、業者は潰れてしまうかもしれません。

となると今度は、儲かったはずの人が利益をもらえなくなる可能性が出て来ます。

ある顧客の信用リスクが、業者を仲介して別の顧客に波及してしまうのです。

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信用収縮とは、このような状況が波及して自己増殖的に現金回収圧力が高まる現象です。

すると売りが売りを呼び、サブプライムショックのような大暴落になります。

崖の上からほんの小さな石ころを落としただけで、下は大惨事になる可能性があるのです。

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実際のところ、この動きが信用収縮につながるかどうかはわかりません。

しかし「好調な米国 vs 信用収縮の新興国」の微妙な綱引きの中で、バランスを崩す可能性がある石が放り込まれたことは確かです。

破綻したファンドや金融業者はいないか?

おかしな動きをしている市場はないか?

しっかりと耳をそば立てて、信用収縮の足音を聞き取りましょう。

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気になるチャート20150116 スイスフランショックの影響は?
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キブンはきょうもlimitup(12/29)
コジマくん

シメのラーメンを食べながら、来し方を考えるというおハナシ

中華のマーク

2014年も残すところもあとわずかとなりました。それなのに、まだまだ本格的にお正月を迎える態勢は整っていないなんてヒトも大勢いるはずです。
大掃除もしなきゃいけないし、年賀状も書かなきゃだし、床屋さんにも行かなきゃなのに誘われると飲みに行っちゃうんだなあ、これが。

忘年会は日本人にとって重大なイベントです。会社カンケーっていうんですか、お仕事でお世話になったみなさまと誘いあって、まったくもってどうでもいいハナシを繰り広げるのが習わしです。

あっちでもこっちでも、鍋をつついたり、焼き鳥の串を並べたり。最近ではサザエやホタテを目の前で焼くなんていうのも流行っているようです。
生ビールから始まってホッピー、レモンハイ、日本酒に移行して、調子が出てくるとアベノミクスを語るヒト、プロ野球を語るヒトいろいろなわけです。しかし外交問題に飛び火しそうになると、躍起になって日本エレキテル連合や乃木坂のハナシを振るヒトが出てきます。
無難は平和の象徴。まあ、それはそれで日本のサラリーマン的には空気を読んでいることになるのかも知れません。そして、みなさん今年はありがとう、来年もよろしくでシメると、もはや年末キブンまんまんです。

さて、そんなこんなで地元の駅に辿り着きます。ここで本当のシメに向かうヒトは少なくないはずです。あれですね、ラーメン。地元のラーメン。安堵感があるのでしょうか、酔眼朦朧のおっさんが、よしゃあいいのにビールの中瓶を手酌しながら炭水化物を摂取します。お通しは定番のメンマですかね、ここはやっぱり。

そんなときです。酔っ払っているのだけれど、ふと我に返る瞬間が訪れます。はて、一体全体、自分にとって2014年はどんな年だったのか。それはラーメンのどんぶりに描かれた中華マークが目に飛び込んできた刹那の出来事かも知れません。

中華のマーク。正式にはなんという呼称か知らないけれど、ぐるぐる回ってぐるぐる戻る。ああ、そこらあたりに中国四千年の奥深さを感じさせられるわけです。どんぶりのフチをぐるっと取り囲む中華マークには始まりも終わりもありません。輪廻転生。永劫回帰。上がった相場は必ず下がる。醤油ラーメンを食べながら来し方を振り返る、そんな新小岩駅前ラーメンだったりします。

一年を振り返るのに必要なのは、やっぱりケイ線です。いまはスマホで、ハクション大魔王よりも簡単に呼び出せる便利な世の中になりました。
金かゴムかドル円か、はたまた株かオプションか。相場の数だけ思い出が去来します。快哉を叫んだ日も、悔し涙で枕を濡らした日もありました。それがひとたびケイ線を眺めれば、瞼の裏にまざまざと蘇ってくるのです。

目先の米ドルは120円くらいで動いています。しかしそれはホントに目先のハナシ。QE3の終結宣言、突然の黒田バズーカ2以降のストーリーに過ぎません。1月末から8月中旬まではずーっと101円と103円くらいの間で動いていました。行ったり来たり。1円ちょっとで買って、3円ちょっと手前で売る。そんな日もありました。げへへ。

それからです。あの夏の日を境に移動平均線の位置関係が決まりました。短期と中期と長期線が教科書通りの並びで伸びていく様はビューティフルの一語に尽きます。ところがグランビルさんに感謝の言葉が素直に言えない自分も同居しているわけです。ぐすん。

日本人はトレンドフォローで大きくとれない。そんな言葉は講演会で数限りなく聞きました。本でも雑誌でも読みました。わかってます。しかし、だとしたら自分はあまりにも典型的な日本人ではないか。平和な日本に生まれたことを感謝しつつスマホのケイ線を閉じましょう。そして、そっと割り箸を置きましょう。

新年からは脱日本人の相場を目指す。そう言えば、そんな新年の抱負を何度となく胸に刻んだことか。イヤなキオクが酔ったアタマの中を駆け巡ります。あーあ。未来永劫、相場は上達しないかも知れません。

週末だけのグローバル投資(12/27)
安間 伸

さて、日本市場は来週29日(月)と、30日(火)半日で終わります。

次に開くのは1月5日(月)。

ほぼ1週間の休みとなるわけです。

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「今年は十分儲かったし無理することはない。ポジションを落として休もう」

こう考える人が多くなるのは自然なことです。

日本の投資商品しかやらない人であれば、それで良いと思います。

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実は弊社では、「暮れと正月が休み」という感覚がありません。

むしろその前のクリスマス期間の方が「休暇で閑散」というイメージがあります。

なぜなら欧米市場では1月1日しか休みではないので、普通の休日と変わらないのです。

海外市場を見ながらグローバル投資を行っていると、それが当たり前になってしまいます。

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したがって「長い休みに入るからポジションを閉じる」という感覚もありません。

1日しか休みがないのに、そのために売り買いしたらコストがかかってしまいます。

そもそも1週間の休みで安心して眠れなくなるような戦略を取ることはありません。

短期と割り切った取引以外はすべて持ち越しです。

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しかしこの感覚は、世間や家族との間にズレを生むこともあります。

12月31日の夜から1月1日の未明に画面とにらめっこをして、いきなり取引する可能性もあります。

戦略を変更するときは1月2日に顧客向けに緊急メールを出す可能性もあります。

弊社はずっとそれでやってきたので、「そういうものだ」と思っていただくしかありません。

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今年の年末年始ポジションはおそらく現状のままになると思います。

これは賭けではありません。戦略に基づいた投資行動です。

たとえ1日2日遅れても致命的ではありません。

だからポジションを閉じなくても良いのです。

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今年もパフォーマンスは好調でした。

今回の年越しポジションも大きなお年玉になりますように。

それでは、良いお年を。

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気になるチャート20141226 年末年始は売りか買いか
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週末だけのグローバル投資(12/20)
安間 伸

原油急落でロシアの株と通貨が暴落しました。

新興国が連鎖的に破綻し、信用収縮が広がるのではないかと懸念されました。

しかし今週半ばから株は下げ止まり、急反発しています。

これは底打ちなのでしょうか。

それとも再下落前のダマシなのでしょうか。

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ロシア危機と聞いたとき、1998年のロシア危機を思い出した人も多いと思います。

当時と今は共通点も多く、似たようなプロセスを辿っています。

しかし全く同じわけではありません。

ここに「底打ちかダマシか」を見分けるポイントがあります。

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原油安がもたらすインパクトについて、先週末の忘年会セミナーや今月の会員レポートで解説しました。

先進国と新興国。

資源国と工業国。

それらの収支を一覧にし、どうして先進国が有利なのか整理しました。

これまでの投資戦略が正しかったことは、良好なパフォーマンスにも示されています。

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しかし経済原則と市場の動きには違いがあります。

ロシアだけで済んだ場合と、他の新興国が連鎖的に危機に陥った場合では全く違います。

それが98年とどう違うのか、それが最大のヒントです。

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「この上げがどこまで続くのか」

私の答えは、はっきりしています。

しかしここで書くと楽しみが減るので、しばらく推移を見守るとしましょう。

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現時点での見通しについては、会員サイトのメールや会員用動画で配信しています。

先週のセミナーを含む過去3回分のセミナー動画を見ることもできます。

個別銘柄会員さん、ポートフォリオ会員さんには、具体的な銘柄やタイミングを提示しています。

判断に迷っている方は参考にしてください。

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気になるチャート20141219 信用収縮懸念はひとまず後退。米国だけで支え切ったようなもの
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週末だけのグローバル投資(12/13)
安間 伸

原油の急落が止まりません。

リスクオフの波が広がり、いよいよ米国株も下がり始めました。

原油が下がると世界的に株が下がるという現象が起こっています。

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しかしこれは不思議な話です。

原油急落は確かに純輸出国にとっては良くない話ですが、消費国にとっては良い話。

年間で何兆円ものカネが浮きます。

原材料費が安くなり、利益率が上がります。

さらに浮いたカネが消費に回り、企業収益をもっと押し上げます。

特に日本にとっては、円安デメリットを相殺する神風のようなものです。

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かたや原油安に苦しむ資源国のロシア・ベネズエラ・イラン。

これらの顔ぶれをみると、米国が意図的に原油安を仕掛けているという説にも説得力があります。

サウジも協力しているのでしょう。

原油安がどこで終わるかについては、そのあたりもヒントになりそうです。

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今日の忘年会セミナー、および今月の会員レポートでは、原油など資源価格下落がもたらす「結果」について考察しています。

先進国と新興国。

資源国と工業国。

それらの収支を一覧にし、どうして先進国が有利なのか整理します。

また、これまでの投資戦略が正しかったことを確認します。

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米国の意図はさておき、資源価格下落の「根源的な原因」は何でしょう?

ひとつには、米国以外の景気がパワーに欠けることです。

もうひとつは、コモディティブームの過剰投資が祟っていることです。

どちらも簡単に終わるものではありません。

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資源価格の下落は、先進国経済を大きな助けとなるでしょう。

新興国が苦しむ中、先進国の株価は上がり続けます。

新興国の連鎖破綻で信用収縮が起こっても、先進国株の調整は一時的です。

むしろそれを「肥やし」としてバブル的な上昇を続けるのではないかと思います。

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この道はいつか来た道。

ああ、そうだよ。

新興国の危機が見えてる。

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気になるチャート20141212 ようやく米株も調整か
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キブンはきょうもlimitup(12/08)
コジマくん

自分探しに鎌倉へ、アベノミクスはどうなのよというおハナシ

師走です。年末ジャンボが発売になり、紅白の出場者が発表され、流行語大賞が決まり、そろそろ本格的に1年の反省をしなければならない季節の到来です。
しかし、そんな悠長なことを言っていられない円安の訪れだったりもします。10月末からFRBによるQE3の終結宣言、意表を突いた黒田バズーカ2、国内経済指標の不調とアメリカの好調なんていうのが立て続けに起こって、12月5日にはついに1ドル=121円半ばまで円安が亢進。2007年7月以来の水準になっちゃったという流れです。

円安がいいのか円高がいいのか、うっしっしなのかぐっすんなのか、そこらへんは悲喜コモゴモでしょう。

そうした中、私はひとり、自分を見つめなおすために小旅行に出かけたの的な、ね。

降り立った駅は長谷だったりします。江ノ電の。鎌倉で乗り換えて。
本格的な冬の訪れを風で感じながら、コートの襟を立てて、古寺の参道に歩みを進める。そして境内にひっそりたたずむ寒椿を愛でながら、そう、自分を見つめなおす。と、密かにそんな予定を組んだ週末だったわけです。

ところが、そんな予定は木っ端微塵に砕け散ります。
来週に衆院解散総選挙を控えた週末の長谷は、ガイジンさんでごったがえしています。ひと目でそれとわかるガイジンさん、言葉を聞いてそうとわかるガイジンさん。とにかくガイジンさんの海で、長谷駅から古寺に向かう歩道は真っすぐに進むこともままならない状況です。

衆院選の争点はアベノミクスの信任が得られるか否かと、そういうハナシもあります。断固として違うって言っているヒトビトもいるけれど、それについては円安と円高とどっちがいいかと同じですから言及しないでおきます。
仮にアベノミクスが正解か否かを、乱暴ながらも一点集中方式で答えれば、円安誘導→ガイジンさんの群れ→観光客獲得成功――の図式はできているかも知れません。言ってましたよね、外国人旅行者3千万人獲得って。

駅から参道へと続く道路の両脇にはさまざまな店舗が軒を連ねています。そして、おみやげもの屋さんも、食堂も、歩きながら持って食べる用の(ちいさい声で)ジャンクフード屋さんも大賑わいです。お店のヒトたちは忙しそうに立ち働いて。忙しそうではあるのだけれど、目が笑っている。このヒトたちはきっとアベノミクスの信奉者なんだろうなって、信じて疑いません。

しかしガイジンさんを子細に観察すると、ひと目でわかるタイプのガイジンさんたちは大概デジタルの一眼レフカメラ、いわゆるデジイチを首から下げて歩いています。それもキヤノンだったり、ニコンだったり、オリンパスだったり、たまにソニーだったり。圧倒的に日本のメーカーなわけですが、これも円安の効果なのでしょうか。だとすれば、カメラメーカーのヒトたちはきっとアベノミクスの信奉者でしょう。

そうじゃないタイプのガイジンさんはスマートフォンで写真を撮っています。初めて見たのですが、長い金属の棒の先にスマホをくっつけて「自撮り」って言うのでしょうか、あれです。スマホは見ただけでは判別不能ですが、その多くは中国とか韓国製またはiPhoneがアジア市場を席巻しているようですから、日本のスマホメーカーさんは、ひょっとしたらアベノミクスに対する感謝は薄いかも知れません。

さて、お寺さんです。
なにしろすごいヒトだかり。入口には自動券売機が並んでいます。これだけのヒトから、ひとりアタマ300円を徴収するのですから、いったいいくらになるのだろうと余計なことを考えてしまします。どう見ても100人や200人って数ではありません。千人なら30万円。その倍なら60万円。土曜日と日曜日に60万円ずつ入ると、1年間ならその100倍。ちょっと待てよ。祝日を入れると……。平日は仮に100人として。

自分を見つめなおしに来たのに、煩悩にとらわれています。いずれにせよお寺さんはアベノミクスの信奉者でしょう。

境内ではガイジンさんたちが外国語のパンフを見ながら、あっちウロウロこっちウロウロ。その中で、ひと組のガイジンさんがパンフと弁財天を照らし合わせるようにして指さしています。そして日本人の見よう見まねですね。手を合わせて、礼をして真剣なまなざしで拝む格好。しゃべっているのは英語です。おっ。ひと言だけわかった。
「ビッグマネー、プリーズ」

参道は帰りもヒトであふれています。きょうは自分を見つめなおし損ねた気がするけれど、弁財天はガイジンさんを通して何かを伝えてくれたのかも知れません。
アベノミクスは……。わっかんね。

週末だけのグローバル投資(12/6)
安間 伸

ここのところ、弊社のパフォーマンスは絶好調です。
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しかしこれは偶然ではありません。

すでに先の展開が「見えて」いるので、あとは受け入れる損失を決めてその範囲にリスクを抑えるだけでよいのです。

こうなると、何度かクリアしたゲームを繰り返すような「作業」となります。

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生意気なことを書いてしまいましたが、私も「神」ではありません。

普段はまったく先が読めないことの方が多いです。

しかし現在は97-98年のアジア危機・ロシア危機前に似ています。

そのときを知っており、かつグローバル投資でデリバティブを使う人間には有利な局面というだけです。

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日本株が上がって、喜んでいる人も多いでしょう。

しかし実際に日本円は円安程度にしか上がっておらず、米国株の方がずっと良いのです。

弊社は何年も前からそう言って、米国株投資を推奨してきました。

日本株を買っても買わなくても、必ず「ドル買い/円売り」をして円安に備えておくこと。

それも理由があってのことです。

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1ドル120円を超えてきましたが、これは円安ではありません。

70円台の超円高から、ようやくサブプライムショック前に戻っただけです。

140円ぐらいになったら円安と言っていいかもしれません。

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これ以上の円安には耐えられない。日本は終わりだと言う人がいます。

確かに日本はヤバいです。

しかしもっとヤバい国が山ほどあります。

日本国債が格下げされましたが、それよりも格付けの高い国が先に「飛ぶ」でしょう。

これも以前に見た光景です。

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新興国は危険な信号を発しています。

コモディティ下落で資源国が厳しい。

そして資源のない工業国も、日本と製品が競合している国は厳しいです。

上がり続ける米国株の後ろで、時限爆弾がカチカチと時を刻んでいる感じです。

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こんなとき、どうポートフォリオを組めばよいのか。

いつまで馬鹿ロングを続け、何を見て撤収すれば良いのか。

来週のセミナーではそのあたりの話をします。

興味のある方はセミナーにいらっしゃるか、会員サイトのレポートあるいは動画をご覧ください。

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ワイルドインベスターズ忘年会セミナー2014「安倍首相 vs 消費増税派」12月13日(土)
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週末だけのグローバル投資(11/29)
安間 伸

OPEC総会で減産の提案が否決され、原油価格が大きく下落しました。

日本の消費税引き上げといい、新興国の苦境といい、まるで同じシーンを見ているかのようです。

そう、97-98年のアジア危機・ロシア危機です。

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原油価格の下落は「産油国から非産油国への所得移転」ですので、特に先進国に対して有利です。

特に米国はガソリン代が下がると浮いた分を消費に回す人も多く、景気はいっそう堅固な足取りとなるでしょう。

原材料費が下がれば企業収益が上がり、家計も楽になります。

もちろん原発を止めて火力発電の比率が上がっている日本も恩恵を受けます。

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一方で収入を石油に頼っている国々は厳しくなります。

収入が足りないので増産し、それがまた価格を下げる負のスパイラルです。

原油だけでなく、コモディティ価格に頼っている国はすべて苦しいです。

新興国による金融緩和は、先進国ほど効果を生みません。

むしろ資金流出を招くこともあります。

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一方、日本は消費税を引き上げてしまいました。

せっかく異次元緩和で消費と投資を奨励したのに、消費増税でそれ以上のペナルティを課してしまいました。

10月になって引き上げから半年経っても、世帯家計調査支出は前年比で-4%と冷え込んだままです。

今の「消費恐慌」は、消費税を5%以下に引き下げなければ回復しないでしょう。

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日本の消費冷え込みは、日本だけの問題では済みません。

新興国からの原材料や製品の輸入が減り、彼らの所得を減らします。

中には海外資産を叩き売り現金化する人もいますので、彼らから見ると資金流出が起こります。

日本が風邪を引けば、肺炎になったり死亡する新興国も実はあるのです。

ひょっとするとコモディティ価格下落の原因になっているのかもしれません。

因果関係を証明するのは困難ですが、全く無関係とも言い切れないのです。

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世界経済は米国を中心に動いていますが、実は日本にもかなりの影響力があります。

米国は太陽。

日本は月。

両者の力は大きく違うものの、日本が世界に与える影響を無視してはいけないのです。

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私のようなベテランにはすべてがつながり、繰り返しているように見えます。

日本は消費増税で借金が増えるばかり。

新興国はそのサイクルに合わせて潤ったり破綻したり。

そしてどこかでバブルが発生し、崩壊してゆく・・・。

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誰かの過ちを止めることはできません。

しかしせっかく与えられたボーナスステージを見逃す手はありません。

適切なリスクを取って、引き続きガッツリ稼ぎます。

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気になるチャート20141128 原油下落は米国上昇を長期化させる
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週末だけのグローバル投資(11/22)
安間 伸

今回の選挙は「アベノミクスの是非を問う選挙だ」と安倍首相は言います。

それがすべてだとは思いませんが、確かに重要な判断材料ではあるでしょう。

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アベノミクスのうち、異次元緩和は大成功だったと私は考えます。

日本をデフレから脱却させ、輸出競争力を復活させる必要があったからです。

財政出動については、思ったよりも渋かったなという印象があります。

成長戦略については、そもそも政府に期待すべきものではありません。

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みんな忘れてしまっていますが、アベノミクス前は1ドル70円台の円高で日本の輸出産業が死にかけていました。

今日はシャープやルネサス、明日はソニーかパナかと言われたのです。

しかし異次元緩和によって緩やかなインフレ期待が生まれ、円高解消で輸出産業が大復活しました。

景気に関係なく給料をもらえる人やよほど忘れやすい人でない限り、異次元緩和前に戻りたいと思う人はいないでしょう。

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なぜ異次元緩和は「年2%程度のインフレを目指す」のでしょうか?

現金を持っていても年間2%目減りするので、人々はそのカネを今使おうとします。

別の言い方をすると「預金にインフレ税をかけ、投資や消費をしてもらう」のです。

それによって資金が動きだし、産業を活性化させ、企業収益が増え、それがまた人々の給料になり、一部が預金となって戻ってきます。

これは弊社メルマガなどを読んでいる方なら良くご存じと思います。

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しかしせっかくの異次元緩和も、その後の消費増税で台無しになりました。

異次元緩和は「預金に年2%のインフレ税をかけ、投資や消費をしてもらう」政策です。

かたや消費税は「消費者に8%に税金をかけ、消費者を罰する」政策です。

お互いが矛盾している上に、どちらが強いか明らかでしょう。

こんな政策をすれば人々は本当に必要なもの以外は買わなくなります。

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「異次元緩和と消費税」

この矛盾した政策は、両方やらないよりもひどい結果になります。

まず異次元緩和は、借金をして資産を持っている富裕層や企業に利益を与えます。

本来はそこから企業収益が上向き、給料が上がり、中間層や貧困層に恩恵が行くはずでした。

しかしその前に消費税を上げて、「消費を罰する」政策を強化してしまいました。

そうやって民間から巻き上げられた資金は、政府関連事業・公務員・貧困層にばらまかれることになります。

民間に恩恵が行き渡る前にさっさと消費税を上げ、公務員給与を引き上げたことに怒っている人々は多いです。

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これを階層ごとにまとめてみましょう。

大企業は「異次元緩和で大きくプラス」「輸出企業は円安で、政府関連企業はばら撒きでさらにプラス」

富裕層は「異次元緩和で大きくプラス」「消費増税は消費を控えることで小さなマイナス」

中小企業は「異次元緩和で小さなプラス」「輸出関連は恩恵あり。内需系は消費増税で売り上げ減」

中間層は「異次元緩和で小さなプラス」「公務員・大企業勤務なら安泰。中小企業は潜在的失職の危機」

貧困層は「異次元緩和による恩恵なし」「政府によるばら撒きがふえてややプラス」

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つまり「異次元緩和」に「消費増税」を加えると、「中小企業や中間層を破壊し、貧困層に突き落す」政策になるのです。

さらに進むと民間人は国に逆らえなくなり、全体主義国家になります。

その結果ますます産業は衰退し、先進国から脱落して行くのです。

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今はアメリカの景気が良いので、「消費税の破壊的な性質」が顕在化していません。

しかしアメリカ経済が悪化した時、あるいは異次元緩和を縮小した時、日本のデフレが死んでいなかったことが明らかになるでしょう。

その頃には中小企業や中間層はボロボロになっており、ショックへの耐久性はほとんどなくなっているはずです。

その時に何が起こるのか、今から心配でなりません。

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消費増税という「超絶デフレ政策」は、異次元緩和を何発ぶっ放してもカバーできるものではありません。

消費税が存在する限り、デフレやスタグフレーションが繰り返し国民生活を破壊するでしょう。

日本の失われた20年は、消費税が原因ではないかと考える人もいるほどです。

「少子化だからデフレが当たり前」ではなく「デフレにするから若者に職がなく子供が育てられない」のです。

因果関係を逆にして失政を認めないのであれば、問題はますます深刻化します。

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中小企業や中間層を破壊し、先進国から脱落させる「異次元緩和 + 消費税引き上げ」。

ひょっとすると消費税をやめて物品税を復活させるだけで、アベノミクスは必要なかったのかもしれません。

しかし残念ながら

「2四半期連続マイナス成長(リセッション)は消費税引き上げのせいではない。天候が悪かったから」

などいう言い訳をしているうちは、正しい政策を考えてくれることはなさそうです。

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週末だけのグローバル投資(11/15)
安間 伸

なぜ解散するのか、私にはわかりません。

ひょっとして安倍首相は、経済や外交でまだ評価されていると思っているのでしょうか。

アベノミクスは消費増税で台無し。

外交では尖閣や小笠原諸島を中国に譲り、北京で握手。

期待が強かった支持者の不満も溜まっており、自民党の過半数割れもあると考えます。

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よくわからない選挙戦になりそうです。

安倍首相は週明けに外遊から帰り、7-9月GDP1次速報を見て衆議院解散に踏み切る話が有力となっています。

それを好感して日本株には外国人らしき買いが先物に入っています。

異次元緩和に2匹目のどじょうがいたのですから、安倍さんが勝つ選挙にも2匹目がいると思っているのかもしれません。

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安倍首相は「消費税再引き上げを1年半延期」を掲げて選挙戦を戦うそうです。

しかしすでに8%への引き上げで死んでしまった日本経済が、再引き上げを1年半延期したところで復活するわけではありません。

しかもこれまで「景気を見ながら」とストップをかけることが可能だったのが、景気条項を無くして時期が来たら問答無用で引き上げる話まであります。

開始時期を遅らせてやるから、日本経済にとどめを刺す消費税再引き上げに賛成しろと言っているわけです。

消費税そのものが不況を招いていると考えている人々にとって、「まさかそれで感謝しろってのか?」と不思議に思う問いかけです。

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一方これまで「消費税をすぐ上げろ。でなきゃアベノミクスは失敗とみなす」と突き上げていた野党が、一転して再引き上げ延期に賛成しました。

ポリシーや整合性がないのは昔からですが、これで選挙の争点は失われます。

みんな賛成なら法案作って延期すれば済む話です。

解散も選挙も必要ありません。

議員の任期を4年にリセットし、自民党の議席を公明党・共産党・民族派諸党などに振り分けるだけの選挙。

ひょっとすると自民の過半数割れもありえます。

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安倍首相は、かつてのコアな支持者たちから失望され始めています。

中国漁船の小笠原侵略を「赤サンゴ密漁」とすりかえ、「中国と共同で対処する」と施政権を放棄してしまいました。

尖閣で毎日領海侵犯されても、わざわざ相手の領有権主張を尊重する文書を作って習近平と握手します。

同時期にオバマ大統領は「太平洋の半分を中国に分けることに同意する」と言ってしまいました。

日本のマスコミが中国サイドに立っていることを差し引いても、中国にしてみれば「尖閣を譲り、第二列島線まで出ることをオバマと安倍は認めた」のです。

すぐに沖ノ鳥島や南鳥島にも大量の密漁船が「進駐」するでしょう。

ナチスドイツに媚びてズデーテン地方を譲り、さらなる侵略を招いたチェンバレン並みの大失態です。

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安倍首相はかつての支持者たちの失望に気付いていないかもしれません。

死んだ日本経済を蹴り続けるような消費税再引き上げに誰が同意するのか。

日本の領土も守らない政府を誰が支持するのか。

そもそも、そんな政府に税金を納める意味があるのか。

確かに「他に代わりにいるのか?」と聞かれたら答えに窮します。

しかしもっと良い選択肢ができた場合、安倍首相を支持していた票はそちらに逃げるでしょう。

それに乗じて危険なポピュリストが台頭する危険もあります。

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一方、省庁にも自民党内にも消費税引き上げを悲願とする強力なグループがあります。

彼らは陰に陽に「安倍叩き」「安倍おろし」を激化させるはずです。

たとえば消費税再引き上げのために追加緩和に踏み切った日銀総裁は、メンツを潰されました。

彼らを敵に回すなら、消費税を「引き下げる」ぐらいしないと国民は味方になってくれません。

中途半端に「延期」と言い出したことで、周囲が敵ばかりになってしまったのです。

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このままだと、安倍首相が衆議院を解散しても権力を強めるとは限りません。

今は好感している株式市場も、「増税派の横槍」や「安倍政権弱体化」で乱高下する可能性は大です。

そもそも、誰が何のために解散するのか?

国民にとって何の得があるのか?

その答えは知らされぬまま選挙戦に突入しそうです。

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