キブンはきょうもlimitup(07/23)
コジマくん

“東京ゴールドスポット100”をつまみにハイボールというハナシ

夏です。生ビールです。枝豆です。
 仕事帰りに軽く一杯どうよ、なんてハナシがあっという間にまとまる季節になりました。その軽く一杯ですが、最近は立ち飲みのお店が流行っているようです。上野のガード下、秋葉原、日本橋界隈・・・。結構そこら中にあります。そしてそういうお店がことごとく混んでいたりしますね。ちょっとびっくりするくらい。

 実態を知らないと、そういう店こそサラリーマン、いやさ、おっさん連中のオアシスだなんて思っちゃいますよね。ところがどっこい。結構きゃぴ系のおねいちゃんも飲んでいたりします。しかも健康診断で尿酸値の異常を指摘されたおっさんみたいにホッピーをごくごくと。「ナカおかわり~」とか叫んだりして。
 
 ナマでのどを潤したら次はどうするか。もちろんホッピーでもオッケーです。オッケーですが、ここはひとつハイボールでいきましょう。
なんで?
それはプリン体も糖質もゼロだからです。かてて加えてカロリーだってビールの半分。おっさん連中はヘルスコンシャスなんですねえ。

 さてハイボールといえばウイスキーの炭酸割りです。そのハイボールがまたジョッキで350円なんてお値段で出てくる。店によっては“メガハイ”なんていって、お砂場用のバケツみたいなのが600円とかね。お安いですねえ。価格破壊です。CPIを下げています。政府は緩やかなインフレを目指すと言っているこの時節にですよ。
 ひょっとして反政府主義者のお店なのか。なわきゃねっつーんです。

 それにしても、おっさんは、なぜここにきてハイボールなのか。理由は健康とお値段だけではありません。仔細に観察していると、テレビコマーシャルにいいようにのせられたおっさんの内心が透けて見えてきます。
「ところでさ、ウイスキー作ってもらうなら井川遥と菅野美穂どっちがいい?」
 たぶん日本中の飲み屋で交わされている会話です。いい年して、「いいカンジでしょう」もないわけです。

 東京商品取引所はゴールデンウィーク明けの5月7日から、金取引の新商品を始めました。その名も“東京ゴールドスポット100”――。
「なげーよ」という声に押されて最近では「TGS」とか「ゴールド100」とか、呼ばれているとかいないとか。ちなみに本名は「金限日取引」です。

 なんのこっちゃ。

 だから愛称を募集して“東京ゴールドスポット100(TGS100)”にしたんだけど、まあ、いいや。でも長い。

 ハナシの進行上、いわゆるTGSを軽く紹介しておきますと、「金取引のFX版」みたいなことをいわれています。ほら、先物取引だと限月があるからいつか納会になっちゃいますよね。しかしTGSは毎日ロールオーバーするから納会が来ません。ということは、負けが込んでも資金さえあればずっと、ずーっとほったらかしにできるんです。
ね、FXに似てるでしょ。ただしスワップポイントがつかない。その点が違いですね。

 ちなみに取引単位は100グラム。証拠金は普通の金先物取引(取引単位は1キロ)の10分の1ですから、平成27年7月現在、8400円くらい(取引会社によって若干の違いあり)となっています。米ドル/円だったら5万円くらいですから、ざっと5分の1ってところでしょうか。

 もうひとつ付け加えるとすれば、100グラムの金地金を買ったり売ったりってこともできるんです。1キロ買うと450万円とかになっちゃうけど、100グラムならってヒトはいるはずです。

 そのTGSがちょっと人気です。
 取引開始以来およそ3カ月。1日あたりの出来高は5月、6月が1.1万枚くらい。7月に入ってからは2万枚を超える日がぽろぽろと出てきました。
 金そのものの人気もあります。しかし取扱い業者さんも頑張っていて、手数料をお安くしているんですね。
 しかしお安いだけでは不足です。ウイスキーハイボールのように、もうひとつふたつ訴えかけるものがなくては投資家のココロをワシづかみにはできません。

 そんなことを考えつつ飲んでみようかなと、立ち飲み屋さんに入ったわけです。

「えと、冷やしトマトと、角のメガハイボールで」

 しばし熟考。なにかが見えてきた気がします。瞼の裏で光ったもの。ちょっと待ってね。いま答えがわかりかけてきた。

「おにいさん、メガハイおかわり」

 見えてきた。どんどん見えてきた。
 うん、わかった。やっぱり、ハイボール作ってもらうなら菅野美穂だわ。

スペシャルスピンオフ企画 「雇用統計ってなに?教えて陳さん」 

2015年6月5日(金)に生配信されたスペシャルスピンオフセミナーとなります。

FX・株式・デリバティブ・商品先物 etc…マーケットを「越境」した“なんでもあり”の大人気番組!!
その「マーケット・スクランブル」とサンワード貿易初の動画コーナー「おしえて陳さん」がコラボレーション!!

今回は、当日発表される重要度(高)の経済指標「米雇用統計」を解説していきます。
「そもそも米雇用統計ってナニ?なぜマーケット関係者の注目を集めるの?」など、いまさら聞けない基礎知識から「最近の発表の振り返り分析、今後の相場展望を見据えた実践的アドバイス」まで幅広く解説してます。
取り上げるマーケットもFX・株式・デリバティブ・商品先物などなど、多角的に分析していきます。


キブンはきょうもlimitup(06/05)
コジマくん

豊作予想とエルニーニョとよこしまなキモチというハナシ

告白します。
わたくしは罪深い人間です。今年もまた、よこしまな願いを唱えてしまいそうです。主よ。憐れな子羊をお救いください。

今年も天候相場の季節がやってまいりました。
本来ならば、胸は高鳴るばかりです。しかし近年は天候相場の声を聞いても胸は高まりまでに至らず、動悸程度のドキドキ感で終わってしまうことが常態化しています。
そこには少なからず農産物取引の殿堂・東京穀物商品取引所の落日が影を落としているのでしょう。

軽く今年の相場を振り返っておきます。
米国の穀倉地帯では4月からトウモロコシの作付が始まりました。例年ならば、この頃から発芽だ開花だ乾燥だとはやされて、シカゴ・ボード・オブ・トレード(CBOT)のトウモロコシ価格には天候リスクを見込んだプレミアムが上乗せされる流れです。
ところがどっこい。今年は“例年”とは違う様相を呈しています。シカゴ相場は3月末の3.98ドル(ブッシェルあたり)から5月末には3.48ドルまで50セントも下げました。理由は順調過ぎるくらい順調な作付です。当然の結果として豊作予想につながります。ここらへんはUSDA(米農務省)の作付進捗率(主要18州平均5月24日段階で92%。過去5年平均は88%)を見れば明らかですね。

ちなみにこの間、東商取市場のトウモロコシ先限は、3月12日に2万7,520円だったものが、5月13日には2万3,700円まで約3,800円下げています。もちろんシカゴ安を反映した結果ですが、海上運賃の下落も加味されています。米国産のトウモロコシはメキシコ湾から船に乗せられて、どんぶらこ、はるばる日本までやって来るのですね。
とはいえ、その後はさすがに売られ過ぎの印象が勝ったのか、5月13日を境に1,300円ほどの反発を見せています。なお、この1,300円の反発のいくぶんかは米ドルに対する円安効果が含まれています。
ここまでが6月アタマにかけての値動きダイジェストです。

さて、ここからです。売るのか、買うのか。
過去5年の平均を上回る作付進捗率なんてことをインプットされると、これはもう俄然、売りでしょうと、そう答えたい。いや、答えるでしょう、フツーに、平常心で、虚心坦懐に考えて。

そうは言っても天候相場の天候相場たるゆえんは、6月初旬段階ではまだ「作付期」が終わっただけで、これから「生育期」⇒「授粉期」⇒「成熟期」⇒「収穫期」と、人知を超えた長い長い戦いがあるからなのです。授粉期に雨が降り続くかも知れないし、生育期には干ばつが起きるかも知れないわけです。しかも一昨年の豊作に続き、昨年はトウモロコシも大豆も“史上最高の豊作”となった事実があります。

つまり作付進捗率が昨年を上回ってるってことは、“史上最高の豊作”記録を2年続けて塗り替えるってことがあり得るのかという、そういった極めて自然なギモンにつながります。“史上最高の豊作”はそんなに簡単に達成できるものなのかと、そこら辺を、声を大にして問いたいわけです。

いいでしょう。仮に百歩譲って今年が“史上最高の豊作”の上書きではなく、“史上最高には届かなくてもフツ―に豊作”でも良しとしましょう。それでも3年連続豊作って過去に遡ってどうなのよ?

そうした中で5月にはオーストラリアが5年ぶりにエルニーニョ現象の発生を宣言しています。エルニーニョといえば海面の水温が局所的に上昇して世界各地に超常現象じゃなくて異常気象をもたらすアレですね。日本の気象庁も4月に出したエルニーニョの終息宣言を5月中旬に撤回。やっぱ秋口まで続くかもと言い直したわけです(ここら辺は『エルニーニョ監視速報No.272』でググってください)。
そういえば今年は日本で火山が爆発したり、インドで熱波が発生したりと思い当たるフシがフシブシにあるわけで、それがいつ何時アメリカの穀倉地帯に飛び火しないとも限りません。飛び火するんじゃないかな。飛び火するでしょう。
断定的な判断の供与はしないけど。

ということはやっぱり買い?
なんて葛藤の結果、脳裏に去来するのは「人の行く裏に道あり花の山」なんて格言だったりします。

そして実りの秋。
なんだかんだ、すったもんだの挙句、やっぱりフツーに“史上最高の豊作”の記録更新は収穫の時を待つばかり。

こうなりゃ最後の神頼み。

お願いします。

ゴジラをアメリカの穀倉地帯でひと暴れさせちゃってください。できればアイオワかオハイオかミシガンかイリノイあたりなら最高です。もし内陸がムリなら、10月以降にメキシコ湾でも結構です。アーメン。

キブンはきょうもlimitup(04/20)
コジマくん

アクアマリンで救われるアベノミクスと日本経済というハナシ

「信じるものは救われる」なんて言葉があります。

 ホントはいけないことだとわかっています。わかっているのだけれど、どうしても他人の会話に聞き耳を立ててしまう場面があります。
例えば、居酒屋の隣のテーブルです。プロ野球の話とか、ゴールデンウィークの話とか、最近買ったクルマの話とか、そんなのはどうでもいいわけです。
しかし、どうしても耳を奪われてしまうキーワードみたいなものが誰にもあるはずです。

「オレさ、買ったんだよ、パワーストーン。それ以来、調子アゲアゲでよ」

 な、なにぃーとココロの中で叫びつつ、つい声の主を見ちゃうでしょ?

 こっちは会社の同僚と、この前行ったゴルフのハナシをしているわけです。別に今じゃなくてもぜんぜん支障がないハナシ。そうしたさ中に「パワーストーン」と来たらダマッてらんないね。

 それも歳の頃でいえば30代半ばか40歳くらいの、スーツを着てるけどリーマンじゃないな、だって茶髪に白髪が混じってるもんのニイちゃんだかおっさんは、おそらく5コか10コくらい年下の後輩にとくとくと説明してるんだもの。ちょっと崩れた系の後輩くんはテキトーに「ハァ」とか「ハイ」とか相槌を挟みながら聴いている……そういう状況なわけです。机には汗をかいた生ビールのジョッキが、ご丁寧にも4つに折った黄色のおしぼりに乗っかっています。

 さて、それによると、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所が世界には散らばっているのだそうです。

「エジプトのピラミッドはそれこそ有名だけれども、ロンドン郊外のストーンヘンジも、イースター島のモアイ像も。な、わかるか? 」

 なにがだよ!

 コーハイが「ハイ」とか返しているから、コッチがココロの中で突っ込んでやるわけですね。

「パワースポットと呼ばれるところには石があるんだよ! 日本だって有名無名の神社で石を奉ってるだろ」

 ほう。そうきましたか。

 つまり石には潜在的に無限のパワーが秘められている。ところが誰に対してもパワーを発揮してくれるなんて、そんな都合のよい石はまずない。だから自分に合った石を見つけなければならない。

 ほうほう。

「お前、誕生日何月? オレ3月。で、知ってるだろうけど海好きじゃん、オレ。だからアクアマリンを選んだんだよ」

 なるほどぉ。

 しかし、必ずしも誕生石がいいというわけでもないのだと。自分に合った石はヒラメキや直感(同じじゃん)で相性を判断する場合もあるし、そうしたほうがいいというわけですね。

 なお言うと、本当に幸運をもたらしてくれるパワーストーンでも、最初はただ単なる石でしかない。ゆえに「浄化」しなけりゃならないし、さらに「チューネン(たぶん注念でしょう)」も不可欠だと。そうした手間とヒマをかけて獲得したアクアマリンがこれなんだと、黒シャツをはだけてペンダントを取り出します。

 頭イテーと思って聞いてたら、コーハイくん、いつの間にやら真剣に「だから○○先輩、最近羽振りイイんすね」って。おいおい。もうちょっと冷静になった方がイイぞ。

 日本銀行はあまたの経済指標を連綿と分析し続けているのですが、それを毎月1回「金融経済月報」にまとめて公表しています。ちなみに2015年4月号の冒頭は「わが国の景気は、緩やかな回復基調を続けている」という書き出し。

 まじすか?

新橋のSL広場だったら違う意見にお目にかかる可能性は十分あります。タクシーの運転手さんや、主婦の皆さんや、中小企業の経営者さんに聞いても意見百出ってことではないでしょうかね。まあ天下の日銀がそう言うのだから、ここはそういうことにしておきましょう。

なにが言いたいかというと、同じ日本に住んでいても、当たり前のことながら個人レベルでは経済効果はまちまちで、それはあたかもパワーストーンと同じだ、と。あれ。それでいいのか?

日銀の景況分析の背景にはいわゆる“アベノミクス”が大きく絡んでいます。第一の矢「大胆な金融政策」と第二の矢「機動的な財政政策」は明らかに効いたんでしょうね。第二次安倍内閣が成立した平成24年12月に比べると、円安になって株高になって。うっしっしな企業がたくさん出てきて、だから昨年は15年ぶりの賃上げ率なんてことにもなったわけです。そしてそれはさらに株価を上昇させ、投資家を儲けさせ、消費を伸ばしと、なんかいいカンジの循環が起きているのかな。

次なる第三の矢「成長戦略」は遅行性です。いつ効果を発揮するのか、あるいはすでに発揮しているのか、いないのか、そこらへんは意見の分かれるところです。しかしここはアベノミクスを信じてみることろかもしれません。そしていつの日か「うん、緩やかに回復しているわ」と言ってみたい。

実はですね、安倍首相の閣僚はアクアマリンを身につけていて……。

キブンはきょうもlimitup(03/01)
コジマくん

格差社会と継承問題、もうひとつおまけにケンシロウというおハナシ

 テレビをつければ大塚家具。新聞を開けば大塚家具。
 キャッチコピーのようですが、ここしばらくそういう状態が続いています。

 今が旬な父と娘の間で繰り広げられる骨肉のバトル。記者さんも編集さんも短期間で視聴者・読者の興味が霧消することはわかっているはずです。でもカメラを回さなければならないし書かなきゃならない。そんなカンジでしょうか。まあ日本に限らずメディアっていうのはそういう性向があるのかも知れません。

 ハナシとしては事業継承問題のこじれですよね。
 事業継承は、コトと次第によっては美談として受け止められます。たとえば江戸時代から続くそば屋、うなぎ屋、和菓子屋、天麩羅屋なんてカンジでしょうか。浅草の、人形町のどこどこの店は十代ものれんを守り続けてきた、頑固一徹の職人技が受け継がれている老舗中の老舗です、とかね。じゃあ、今度のお母さんの誕生日には家族で食べに行ってみようかってことになりますよね。
 しかしコトが大企業のお家騒動となると、一般人の興味は俄然、別の方向に向いてしまうわけです。老舗のうなぎ屋は性善説で受け止められるけれど、社員が千数百人いる高級家具店、しかも会員制なんて聞かされると一般人のココロはばっさばっさと波打つに違いありません。やーね。

 同じことは政治家さんの世襲問題にも当てはまりそうです。
 一家において父親母親の背を見て育つって美しい感じがしますよね。黙々とうなぎを焼き続けた父親、秘伝のたれを小さな柄杓でかき混ぜる母親。思春期には反発することがあっても、結局、暖簾の重みに気づく時が来る。金髪の息子がある日、突然髪をばっさりと切る。「親父、いや師匠、自分にうなぎを教えてください」とかね。
それを聞いた父親はかつての自分を思い出しながら、一子相伝のかば焼きを伝える日が来たことを自覚するも「ばか野郎! 串うち3年、焼き8年って言って、そんな簡単なもんじゃねーんだ」と言ってみたり。東芝日曜劇場みたい。
 でもって多分お姉ちゃんがいて、こっそりと電柱の陰からナミダ流しながら覗いてんの。それじゃあちょっと方角違いですかね。まあいいや。

 ところが父親の立派な姿を見て政治家を目指すと、時として非難を受けることがあります。近代の代表民主政治は血統ではなく人民の選挙によって選ばれた政治家が政治を担うべきだなんて言われちゃうと、あからさまに否定はしにくいわけでして。「政治とカネの問題」でもあったりするから、一般人のココロはやはり波打つのでしょうか。

 そんな中で、「『持てる者』はより豊かに、『持たざる者』はより貧しくなる」とおっしゃっている方がいます。いま大流行のフランスの経済学者さんです。これって、結構、みなさん皮膚感覚で理解しているのだろうと思います。だから、うなぎ屋さんは美しいけれど、大企業のエリート子息とか財閥に連なる政治家は、大多数の人間には別次元でとらえられてしまうのではないかという説はいかが?

 そうした中で株価が急上昇しています。ちなみに件の家具会社は、お家騒動の渦中にもストップ高を演じたり。まあ、そういうミクロなハナシはおいておいてです。
 2015年2月末の日経平均株価は1万8,856円。アベノミクス前の2012年11月末は9,446円。にゃんとまあ、足かけ3年で2倍です。ということはどういうことか。株関連の投資をしているヒトビトは、こっそり、げへげへとヨロコビにうち震えていると、そんな構図です。

 さて、ここいら辺も問題視されています。言葉にすると「財産の成長率は労働によって得られる賃金の成長率を上回る」状態の出現で、『持てる者』と『持たざる者』、この場合はすなわち株式投資をしているヒトビトとそうでないヒトビトの「格差」が拡大しちゃったんじゃないかと。
 もちろん「それでいいじゃん」って意見もあるはずです。知恵使って、リスクとってそれによって得られた果実を非難されるいわれなんてまるでないもの。程度の差はあれ、おカネ持ち目指して株式なりなんなりの投資をしているわけで。
 このことに関して、かの経済学者さんは、おカネ持ちは非難されるべきではないが、格差の拡大によって教育の機会が阻まれることがあってはいけないとの意見を表明しています。子どもが親の所得によって教育を受けられなければ、それが次なる格差を生み出し、悪循環の連鎖を生じさせるからだそうです。資本主義とか民主主義体制を維持するには平等な社会の創出が不可欠との立場だと、勝手に理解しちゃいましょう。根底には人類「愛」みたいなものがあるのかなあ。

 一子相伝といえば北斗神拳。北斗神拳といえばケンシロウ。つまりケンシロウは、立場的には2000年続くエリートの家柄にあって、その継承者なわけです。継承に際してはさまざまな「掟」があるわけですが、北斗神拳の究極の到達点は「愛」だったりします。うーむ。『北斗の拳』ってフランス語になってたっけ。

週末だけのグローバル投資(02/21)
安間 伸

米国株が史上最高値を更新しています。

ドルベースで行ったり来たりだった日本株も上値突破の気配。

出遅れを取り返すように上昇を始めました。

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今回の株価上昇は、面白いほど日米の違いを表しています。

相対チャートを見てもわかりますが、日本はTOPIX30など超大型株が主導。

特にメガバンクの上昇は驚くほどでした。

中小型株や新興市場は相対的に下がっています。
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51180171.html

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もちろん、株価が循環する中でそういった局面はあるでしょう。

しかし日銀や年金による買いが効いているのだと思います。

「ETFを買うのだから平等」と言っても、それは上場企業だけのこと。

TOPIXやJPX400に含まれない上場企業や、非上場一般企業には関係ありません。

他の投資家もそれを知っていますから大型株を狙って買うのです。

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公的資金に株を買ってもらえるのであれば、株価は高く維持されます。

M&Aにも増資にも圧倒的に有利です。

私ならこの「補助金」を利用してM&Aをやりまくります。

鬼畜と呼ばれても良いのなら、公的資金が買い切ったところで大規模増資をして自社株を高値で売り抜けます。

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公的資金による株の買い支えは、上場大企業への補助金です。

政府を介して「庶民や中小企業」から「上場大企業」に所得移転が行われているのです。

それは決して悪いことばかりではありません。

時代によっては国策で大企業を育てなければならないこともあります。

しかし

「異次元緩和は国民や中小企業から取った利益を大企業に与えている」

「政府による過度の介入は市場メカニズムを阻害する」

という認識のもとに、整合的な政策を打つことが必要です。

利益が国民に回るようにしないと、国や大企業だけが肥え太る「悪代官と悪徳商人の国」となってしまいます。

*****************************************

韓国はそれが極端に進んだ国です。

庶民の犠牲のもとに一部の大企業が栄える構造になっています。

中小企業が育たず、民間技術や積み重ねがありません。

だから通貨安で輸出を促進するしかない悪循環です。

世界的大企業を誇っても、庶民の生活は厳しいものです。

「中間層の崩壊」と「社会の北朝鮮化」

韓国はいろんな意味で日本の先を行っています。

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それに対し、米国株の上昇はハイテクの多いNASDAQや中小型が主導。

公益などは弱く、官に対して民間の活力が高いことがわかります。

もちろん大型株にはエネルギーや資源が含まれ、今は調子が悪いこともわかります。

新興国が冴えないので、グローバル企業の収益がドル高で削られることもわかります。

しかし低インフレ下で雇用や賃金が増えているということは、健全な経済成長に違いありません。

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日本にも、元気な企業はあります。

しかし今は民間にサービスするより、国からカネをもらう仕事の方が儲かったりします。

そのような状態が続くと、公的な仕事を取って来る人が出世して会社もそちらを重視します。

主な収益源が補助金となれば、人々は市場に向き合うことを止めてしまいます。

国への依存とその自己強化作用は、地方衰退の原因ともなっています。

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かたや民間の活力を最大限に引き出し、資本主義の王道を突っ走る米国。

かたや市場への介入を強め、韓国化そして北朝鮮化する日本。

同じような株価上昇に見えても、内容が全く違うことは注意しておいてください。

長期的な株価に差が出るのは当然です。

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気になるチャート20150220 「異様に強い日本株」ふたたび
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週末だけのグローバル投資(02/14)
安間 伸

米国株が史上最高値を更新しました。

NASDAQ指数などは、2000年のITバブルを越える高値だそうです。

リスクオンが加速し、市場は正常化へと向かっています。

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米国景気の「おこぼれ」で、日本株も上がっています。

しかし同じ通貨、たとえばドルベースで見てみると米国株がはるかに良いことがわかるでしょう。

米国は堅調なEPSの伸びを背景に、健全な上昇が続いています。

日本もそうですが、どちらかというと米株と円安頼み。

経済成長にともなう「インフレ」「株価上昇」を作り出そうと「邪道の政策」を強化しています。

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元気な企業を見ていると、その差がいっそうはっきりします。

次世代を牽引する企業は圧倒的に米国優位。

日本は一部を除いて国内消費や貯蓄の奪い合い。

「勝者総取り」は仕方ないのですが、収益が円安以外では広がらないのです。

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落ち込むことはありません。

米国が異常なだけで、他の先進国だって似たり寄ったりです。

ただ日本の場合は一部を除いて「労働強化」で米国を追いかけているのに対し、欧州はそれなりに労働時間や報酬が守られています。

つまり日本は「人々が限界までやって」このありさまなのです。

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日本の場合、ある戦法が通用しなくなってもそれを自分で変えることはできません。

同じ方法を続け、失敗し、カネや命を失います。

しかしそれを主導した人が責任を取ることはありません。

実務と責任は下の者が背負い、上の者は安泰かむしろ失敗によって出世します。

そしてまた同じ失敗が繰り返されます。

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政治で、ビジネスで、スポーツで、そんな風景が目につくようになってきました。

現場の人々が「もう限界だ」と言っているのに、「それはお前の努力不足」「代わりはいくらでもいるんだよ」と脅して解決させます。

下が順々に潰れて行って、上は問題に気づかない。

部下に丸投げしてうまく行けば功績は横取り。

失敗すれば罪をかぶせてクビ。

旧日本軍の頃から変わらない、日本の病理です。

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このまま行けば「日本がソ連型の崩壊をする」と書きました。

ただしそれは最悪のシナリオではありません。

最悪は、現場の人々が妙に頑張ってしまって今のシステムが存続すること。

貧すれば鈍するを繰り返し、北朝鮮型の国になることです。

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良い悪い、好き嫌いはさておき、北朝鮮は非常にまじめです。

中国・ロシア・米国・日本・韓国を相手に、いつもまじめに瀬戸際外交をしています。

まじめに勉強して核開発をやってます。

まじめにロケットを飛ばします。

まじめにサッカーをやり、荒っぽくても反則は意外と少ないです。

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「これまで多くの犠牲を払ったので、今さら変えられない」という事情もあるでしょう。

うまく行かなければ責任者一族を粛清し、失敗を繰り返し、さらに貧しくなります。

ダメなシステムをやりくりしながら存続させる能力は、たいしたものだと思います。

しかし国民にとってはたまったものではありません。

ダメなシステムを誰かが破壊してくれるまで多くの人が死に、長い間苦しまなければならないからです。

*****************************************

北朝鮮は今でも、ダメだと否定された共産主義を守っています。

日本は今でも、自分の手足を喰いながら「日本型社会主義」を守っています。

破綻したシステムを自分で修正することもできず、国民の犠牲の上に国が存続しています。

方向性はともかく、良く似ています。

*****************************************

それもそのはず、北朝鮮は軍国日本の生き残りなのです。

日本が全体主義化したときの思考回路と社会システムを、共産主義と共に守っています。

したがって日本の行き着く先が、「ソ連型」や「中国型」より「北朝鮮型」に近くなるのも不思議ではありません。

海洋国家と半島国家の違いはあっても、似ている部分が意外と多いのです。

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日本の政策決定者は、日本型社会主義が破綻していることに気付いているでしょうか。

それとも気付かぬふりをして、自分の任期だけはと逃げ切るつもりでしょうか。

自分の手足を食べる政策は、長くは続きません。

追い風が止めば状況は加速度的に悪化するでしょう。

破綻にはまだ早いとわかっていながらも、日本国債金利が上がると冷や汗が流れます。

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気になるチャート20150213 リスクオン加速中
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週末だけのグローバル投資(02/07)
安間 伸

今週は日本国債の入札が不調に終わり、国債や株が売られる場面がありました。

またギリシャの債務問題が再燃し、ユーロ圏を揺るがせています。

両者に共通する点は何でしょうか。

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ECBは「ギリシャ国債をECBオペから外す」と表明し、ユーロや株が売られました。

しかし次の日には「ギリシャ中央銀行が最大600億ドルの緊急資金を国内銀行に供与することを認める」と救済の道を示しました。

前の日に売ったユーロや株を、慌てて買い戻した人もいるでしょう。

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弊社では、それぞれのタイミングで一部会員さんに「ギリシャを巡る混乱はただのノイズ」と書き送っています。

ギリシャはユーロから離脱せず、改革するフリをしながら援助を受けたい。

それを知っているユーロ諸国は、飴と鞭を使ってちゃんとやらせたい。

政治パフォーマンスに振り回されると、大きな流れを見失います。

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一方の日本。

国債入札が不調ということは、機関投資家が日本国債を買いたがらないことを示しています。

これはいつか来るかもしれない「日本破綻の悪夢シナリオ」です。

海外勢がどれぐらい敏感に反応するかと思いましたが、その晩はほとんど反応はありませんでした。

今回の反応としてはそんなものかと思います。

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ギリシャの問題点は、公務員の待遇が良すぎることです。

その既得権が強すぎて、国の債務が減りません。

他国に「何とかしろ」と言われても、それを削減しようとする政治家は当選できないのです。

だから国内では既得権を守りつつ、海外の支援を受けようとしています。

それを見透かされているので、他国から厳しい要求が来ているのです。

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そして日本も、ギリシャのことを笑ってはいられません。

あるデータによると地方公務員給与は民間の1.5倍になるそうです。

(これには異論があるかもしれませんが、年金・残業代・ボーナスなども含めてそういうことにしておいてください)

デフレが続くうちに民間給与が減り続け、そのような格差にまで広がったのでしょう。

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公務員の処遇が悪いと、良い人材が集まりません。

また給料が安いと不正を働いたり、外国に買収されやすくなります。

だからある程度高い給料と社会的地位を与えることは当然です。

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しかし公務員報酬が仮に民間の1.5倍として、それが続くと由々しき事態を招きます。

「公務員の方が安定していて給料も高いのだから、民間で働くやつは馬鹿」

という意識が社会に定着するからです。

消費増税をして公務員給与を引き上げたのでは、その格差をますます加速させることになります。

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それが行き着く極端な例は共産主義国家です。

資本主義を取り入れた「中国型」。

官僚組織の硬直で崩壊した「ソ連型」。

究極のガラパゴス「北朝鮮型」。

形態はそれぞれですが、富と権力が政府に集中することは共通です。

変化を嫌う組織が力を持ち過ぎるとイノベーションは起こりません。

いずれ経済は行き詰まり、国民の不満を抑えるためにさらに抑圧し、さらに貧しくなる負のスパイラルに嵌ります。

そして破綻するまで、自分でシステムを変えることはできないのです。

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こういった社会では、働く目的の第一は「政府内の序列向上」になります。

いくら稼いでも国に奪われるのなら、奪える立場になったほうが勝ちです。

「カネを稼ぐ能力」を身につけるより、「それを奪える立場」を強化した方が安全・確実・高利回りなのです。

だから優秀な学生ほど公務員を目指し、起業家になったりはしません。

国債金利が16%のときに、わざわざリスクを取って期待収益率8%の株に投資しないのと同じことです。

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「国債金利が16%」とは、たとえ話ではありません。

1980年代の米国で実際にあったことです。

安全な国債がそれほど高利回りなのですから、民間に投資をする意味がありません。

すると民間企業にカネが回らず、資金繰りに困って倒産したり、株が叩き売られたりしました。

国債金利の上昇によって民間に回るはずの資金が奪われてしまう現象を「クラウディングアウト」と呼びます。

かつてのアメリカのように、日本もいずれクラウディングアウトで苦しむ可能性は大です。

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そして「人材のクラウディングアウト」は、すでに日本で起こっている気がします。

就職先として公務員の人気が上がり、それが低年齢化しているからです。

おそらく「親世代の苦労」そして「子供への希望」を反映しているのでしょう。

「優秀な人材は民間にはいない国」を目指しているのだとしたら、米国との差が開くのは当然かもしれません。

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週末だけのグローバル投資(01/31)
安間 伸

米国株が急落しました。

経済成長はスローダウンしている程度ですが、世界的なデフレが拡大しつつあります。

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米国2014年10-12月期GDPが発表され、成長率は+2.6%と予想に届かずもまずまずのペース。

個人消費やシカゴPMIは予想を上回っています。

ただGDP価格指数やPCEコアは低下し、世界のデフレが米国に忍び寄っていることを感じさせます。

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最近の市場では「好調な米国 vs 不調な他国」の構図の中で後者がやや優勢になっていました。

円は対ドル・対ユーロでやや円安傾向も、対その他通貨では円高。

コモディティ価格はサブプライムショック時並みに下落。

米国株も下落。

米国最優先のFOMCで、珍しく「国際情勢に対する懸念」が言及されたほどです。

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しかしその中で、日本株は異様な強さを見せていました。

米国株が下がっても円高になっても日本株は下がらず、むしろ上げました。

今週半ばから決算発表が始まってからは「材料出尽しの売り」が増え、素直に動くようになりました。

「官製相場」ではこのように、他市場との連動が急に薄れたり復活することがあります。

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日本株は日銀や年金が買うため、短期需給としては買い有利に見えます。

一部には、日銀の追加緩和もささやかれています。

しかし日本の政策決定者の視点が、本筋からズレているような気がしてなりません。

好調な経済活動の結果として起こるべき「株価上昇」「物価上昇」が、目的化してしまっているのです。

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「株価上昇」は、一株あたり利益が上昇した結果として起こるべきです。

経済が活性化し、企業収益が増え、雇用が増え、消費が増え、それがまた企業収益を増やします。

アメリカの株価上昇はそのメカニズムで上がっており、王道です。

日本は日銀や年金の買い支えに頼っている部分が強く、王道から少し外れています。

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デフレ脱却もしかり。

物価を上げるだけで経済が好転するわけではありません。

円安によるインフレは消費者にとって「悪いインフレ(コストプッシュインフレ)」であり、可処分所得を減らしてしまいます。

投資家や輸出企業が先に利益を得て、それが内需に回り、賃上げにつながらないと意味がないのです。

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異次元緩和は正しい政策です。

デフレが続く中ではマネーが回らないので、預金にペナルティをかけて投資や消費に回してもらうのです。

「通貨価値を下げ、資産価値を上げる」ここまでは米国と同じです。

しかし消費増税をしたおかげですべて台無しになりました。

消費することに対しさらに大きなペナルティをかけているので、カネが回るわけありません。

楽市楽座の逆をやって、経済を低迷させているのです。

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さらに気になるのは、政策という「手段」が「目的」になっているのではないかということ。

つまり

– 通貨価値を下げてインフレにする

– 買い支えで株価を上げる

を懸命にやるうちに、「日本経済を立て直す」という本来の目的が忘れられているのではないかということです。

このままでは「通貨価値が下がっただけ」「借金が増えただけ」の結果に終わる可能性は大です。

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今の日本は、政府がカネを吸い上げてばら撒けば経済は活性化すると考えているようです。

民間が元気であればそれは短期的に可能です。

しかし民間の富を吸い上げて、政府とそれに連なる人々に分け与えるシステムは長続きしません。

政府部分がどんどん大きくなり、それを支える民間部門がやせ細って行きます。

税収は減り、さらに増税し、「税金を食べる人」も「食べられる人」もやる気を無くします。

最後には旧ソ連型の破綻をきたしてしまうのです。

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ときおり異様な強さを見せる日本株。

政府部門が肥大化し、市場メカニズムを失いつつあるかのようです。

投資家としてはその「現実」に対応するしかありません。

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しかしそれでも、この政策が永久に続くとは思わない方が良いでしょう。

今の政策には「収益を生まない企業が借金をして自社株買いを続ける」ような危うさがあります。

特に米国好景気の追い風を失ったときは注意です。

(続く)

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週末だけのグローバル投資(01/24)
安間 伸

ついに欧州も量的緩和(QE)に踏み切りました。

2016年9月まで1兆1千億ユーロ(約150兆円)の資産購入。

米国がQEを終了し、日本が異次元緩和を続ける中ですから、かなり市場が「読みやすく」なります。

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これは金融政策的として、極めて正しいです。

デフレに陥りそうなときは、「通貨価値を下げて、資産価値を上げる」戦略を取ること。

これによってカネが回り、時間を稼ぐことができます。

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これはあくまでも、時間稼ぎに過ぎません。

その間に新しい産業を生み出したり、生産性を上げる必要があります。

それに失敗すると「通貨価値が下がっただけ」「借金が増えただけ」の結果になります。

ドイツは域内から利益を上げることができるので、ユーロが高くても心配ありません。

問題はギリシャ他ユーロ圏の国々が、新しい産業を生み出したり生産性を上げることができるかです。

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日本も同じように異次元緩和をしています。

しかし消費税引き上げという超絶デフレ政策を取ってしまったため、台無しになりました。

「通貨価値が下がっただけ」「借金が増えただけ」の結果に終わる可能性は大です。

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日本や欧州の緩和マネーは、いずれ米国に流れ込むでしょう。

米国株や米ドルを押し上げ、それが米国内の消費を生み、世界からモノを買ってくれます。

世界中に大きな恩恵があるのです。

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しかしその前に、世界に広がるデフレ圧力と戦わなければなりません。

コモディティの中には、サブプライムショック後よりも価格が安いものがあります。

米国だけで、需要不足を補えるのか。

まだら模様の世界経済の中で、何を買って何を売るのか。

難しい局面でこそ、戦略の正しさが問われます。

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