持ち株が下がって「これはマズい」と感じながら、「でも、いつか戻る」とつぶやく……やせガマンですよね。
「それホント?」と突っ込んでダメ出しするしかないのですが、大切なのは『問題解決』です!
状況を詳しく考え、原因や心理状態を解き明かし、こうしたザンネンな状態に陥らない方法を考えました。
持ち株が下がって「これはマズい」と感じながら、「でも、いつか戻る」とつぶやく……やせガマンですよね。
「それホント?」と突っ込んでダメ出しするしかないのですが、大切なのは『問題解決』です!
状況を詳しく考え、原因や心理状態を解き明かし、こうしたザンネンな状態に陥らない方法を考えました。
多くの投資家が、指し値注文を利用して“売買値を有利に使用”とします。
たしかに、ザラ場のブレ幅などを考えると、コツコツと指し値をするのが有利だと感じられますが、私はハッキリ「指し値否定派」です。
5月9日の放送「5月は売り(Sell in May)を盲信していいのか」のフォローアップを公開しました。
※どなたでも、無料登録だけで閲覧できます。
株式市場では、地合いのわるい状況が継続しています。
でも、考えてみると、ラクに儲かる時期はかなり限定的です。必死に考え、丁寧に対応しているつもりでも、意外とあっさり手の内が悪化……息苦しい状態に陥ります。
そうならないための、売買の「計画」について考えてみます。
映像は、YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」でご覧ください。
5月は売り(Sell in May)を盲信していいのか
番組で紹介している中源線とは異なる手法ですが、低位株を選別して分散投資していく「FAI投資法」(エフエーアイ)の本格的な講座を設定しました。
日本の株式市場には、割安な銘柄が多数あります。
東証プライム市場で、解散価値ともいわれる一株当たり純資産を割り込んでいる銘柄が、約半数もあるのです。
でも、「割安な銘柄を買えば儲かる」なんてカンタンなものではありません。
値動きとファンダメンタルデータを、幅広く観察する必要があります。
といって、そんな大量のデータをどうやって見るのか……範囲を絞って、実践的かつ実用的に分析するのが、「FAI投資法」です。
銘柄を入れ替えていく楽しみもあるので、個人投資家が飽きずに継続できる──こんな点も、本当に実用的だと自慢できます。
今回の講座は、2022年7月スタートで計6回(月に1回)、12月までつづけることで、真の実行力を身につけてもらうことが私たちのゴールです。
番組フォローアップブログの本題に入ります。
売買は「計画」で実行する、ということなんですが、消費者金融のテレビCMに「ご利用は計画的に」ってセリフがあり、「計画的な人は利用しないぞ」なんてツッコミがありましたね。
相場・トレードにも、同じような疑問があるでしょう。
相手(株価変動)が予測不能の動きをみせるのに、どうやって「計画」を立てるのか・・・
でも、相手の動きがわからないからこそ、「計画」が必要なのです。
例えば山登りは、いつ急変するかわからない山の天候、大自然が相手です。
だからこそ、「期待どおり順調に歩いていく」計画を軸にしながらも、あらゆる困難に対応できるようオプションの計画を用意するでしょう。山小屋への避難、ルート変更、緊急通報、ケガや体調不良への対処、断念して下山する計画、等々。
NHKは、大きな地震があると、番組を変更して災害情報を流しつづけます。
でも、慌てて対処するのではなく、そうした対応がマニュアル化されているはずです。
映像が混乱したり、音声が途切れたりするのはご愛嬌……。
私たち個人投資家は、命の次に大切なカネを動かしています。
機関投資家とちがい、自分自身の大切な資産です。
(機関投資家が無責任、という意味ではありません。念のため)
山登りと同様に、期待どおり楽しく進行する前提は決して手放さないものの、どんな状況にも対応できる計画、事前のそなえが必要です。「これが有望」といった銘柄情報だけでは、パーフェクトな天気しか考えずに山登りをするようなものです。
株価変動に、一定のトレンドを見出すことができます。
でも、そのトレンドが突然に崩れたり、方向を変えたり……山の天候よりも予測が難しいかもしれません。いきおい、常に「一歩遅れ」の対応を余儀なくされます。
カッコよく予測し、ポジションをつくって待ち伏せ──他人に先んじることが重要と、こうした行動を取るのが自然です。でも、その予測に固執すると、変化に対する一歩遅れの対応ができなくなってしまいます。
トレードは、3つの要素で成り立っています。
まずは「予測」です。これがないと、ポジションを取ることができません。
でも、刻一刻と状況が変わるので、それに応じて予測も変化します。
だから、「予測」と「ポジション操作」がセットです。
でも、この2つだけでは足りません。
当たり前のように起こる不測の事態へのそなえとして、「資金管理」が不可欠です。
山登りで、ギリギリの時間を計算しないのと同じです。
でも、モタモタと歩くことを前提にはしません。
最大の効率を目指しつつ、大幅な遅れも想定しなければなりません。
資金管理では、予測が当たったときにしっかり儲けることを考えます。資金効率と呼ばれる発想です。同時に、「もう、ありえない!」と腹を立てるほどトホホな状況が連続しても大丈夫なように、安全を確保する発想が必要なのです。
前項で、「トレードの3要素」を示しました。
どうしても、「1.予測」に気持ちが傾きます。
だから、表面的な銘柄情報が、商業的に“ウケる”のです。
いっそ、「予測の的中を放棄してしまおうか」と思いきって考えてみてください。
実は、それほど極端なことではなく、実際に「中源線建玉法」の考え方がそのとおりなのです。
スッと動いた、「これは上がるか」と素早くポジションを取りますが、3分割の1単位、予定数量の3分の1だけです。
しかも、予定数量の3単位(3分の3)までポジションを取っても、売買資金(口座に入れてある現金)の半分以下にしろ、という規定があります。
トレードの3要素が、理論どおり、バランスよく連携していることがわかります。
したがって、「予測が非常に重要」という一般的な発想と比較したら、ハッキリと「当てることを放棄している」と表現できるのです。
お笑い芸人の上島竜平さん(ダチョウ倶楽部)が死亡したとのニュースが流れました。
ショックです。
報道では「自殺とみられる」とのことです。
どんな悩みがあったのか……他人がいくら考えても、絶対にわからないことでしょう。
ただ、自殺だとしたら、とにかく自分ひとりでは持ちきれないものを抱え込んでしまったということです。ものごとを真面目に考える人ほど、そんな傾向はありますよね。
それほど追いつめられなくても、抱えるものが増えるとキツくなります。
相場・トレードでは、デリケートな判断が求められます。
そもそも、「結果を出さなくては」というプレッシャーがあります。
だから、中源線の「満玉でも資金の半分以下」という規定は、決して大げさではないのです。
とことん削り落としておかないと、動けなくなるのです。
相場・トレードの狙いは、「利益」にほかなりません。
それ自体が、それなりに重たいのです。
むやみに足し算せず、引き算を上手に使うのが、実践的な「計画」をつくる最大のポイントでしょう。
次回放送は本日(5月12日)の夕刻、テーマ別の番組をお届けします。
タイトルは「日本株 見直し買いはいつか 買うべき時に買うための展望と戦略」。
株価指数の水準や変動を見ると、日本株は悲観的にしか映りません。
でも、きちんと個別銘柄を見ると、ちがう発想が浮かび上がります。
番組をお楽しみに!
2020年12月新刊
安く買って高く売る──算数としては正解です。
でも、「安く買う」という言葉で素直に考えると、儲けるための適切な行動やイメージにつながらず、逆に誤った方向にいきやすいと思うのです。
では正解はなに?
詳しい解説とともに、売買をスムーズにする“魔法の言葉”を紹介します。
持ち株が上がった。
頑張って持続した。
そして、十分に上がった。
「よし、天井だろう」と買いポジションを利食うと同時にドテン、カラ売り!
カッコいいですね。
でも、そんな行動は「愚の骨頂」だというのです。
ダメ出しする理由と、正しい売買をわかりやすく解説しました。
マーケットの競争で勝つには、独自の「スタイル」が不可欠です。
自分の得意分野を前面に出した、独自の取り組み方を構築するべきです。
そんな観点を忘れて雑多な情報に振り回される……あるあるですね。
今日は金曜日、YouTube動画「虎の穴」。
『投資スタイルを確立する』という発想に目を向け、さらには、スタイル確立のプロセスを深く考えてみました。
株価の上昇時に株を持っていない、あまり買っていない──こんな状態を指して「持たざるリスク」と表現することがあります。
そんなリスクがあるの?
それ、ホントにリスクなの?
私たちプレーヤーにとって、なにが真実なのか……
銘柄選定、株価予測、マーケット分析……必死に取り組んでも、株価はとことん裏切ってくれます。
利益を取りにいけば、「えっ」と驚く金額の損失が生まれることもあります。
株価の先行きは読めなくても、結果(損益)を自らコントロールする方法はあります。
動いた値幅をすべて取ろうとするな!
動きはじめ(アタマ)とトレンドの最後(シッポ)なんて他人にくれてやり、わかりやすい「身」の部分だけをスマートに取ろうということです。
でも、わざわざ捨てることもありませんよね。
「アタマとシッポはくれてやれ」という戒めの言葉から、いろいろなケースを想像し、実行可能な売買テクニックや、適切な考え方をさぐってみました。