ネガティブキャンペーンに注意
諸事情があり、1月の放送を中止してしまいました。失礼しました。
約2カ月ぶりで、やっと今年初の放送を行いましたが、その間の相場は不安定でした。でも、1月の値運びを見ると、「やはり市場は好転中ではないか」と感じます。
映像は、YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」でご覧ください。
年末年始の相場で見えた2023年の投資戦略
オレの銘柄だけ上がらない症候群
昨年は、メディアが投資家を脅すのに効果抜群の悪材料が目白押しでした。
ウクライナとロシアの戦争にはじまり、米国の利上げなど、色とりどり。最後は、日銀の政策について黒田総裁が「利上げではない」と説明したのに、一部の大手メディアは「利上げ」と報道していました。
でも、なんだか不安定です。
よく見れば大きく伸びた個別銘柄は少なくないのですが、わかりやすい循環物色ではありませんし、売買の成果は運の要素にも大きく左右された年だったと思います。
年末に再び雰囲気がわるくなり、でも年明け以降は、ご存じのように順調。米国のリセッションなど杞憂、世界的な株高基調があらためて強まっていくのではないでしょうか。
ところが、1月の相場は順調なようだが「オレの銘柄だけ上がらんぞ」という声も……相場あるあるです。どうしたって、期待のほうが大きくなってしまうのです。それを差し引いて、かるく深呼吸して、直近の過去を忘れて、近未来に残された「現実の可能性」に目を向けてください。
正常化がテーマ
新型コロナの扱いについて、感染症法上の2類扱いから5類にする、という議論が本格化しています。
でも、元医系技官の木村もりよさんが指摘するとおり、状況からして「ふつうの感染症」のようです。5類にする議論ではなく、特別扱いしないことを議論するのが正解ではないのでしょうか。つまり、「5類にすることさえ極端だ」という捉え方です。
おそらく、異常なほどこわがっている国民に対して、ゆっくりと対応していこうとしているようですが、いずれにしても「正常化」が今年のテーマでしょう。
放送でも触れましたが、自動車産業にも目を向けておきたいと考えています。
コロナ禍でサプライチェーンが混乱し、コロナ対策で需要と供給のバランスはさらに悪化しました。それが、徐々に正常化していく過程にあると思います。
米国の利上げも、そんな一時的かつ前例のないゆがみに対して機動的に行われたもので、金融引き締めの方向ではないはずです。
「なにかあったら、どうするんだ」とビクビクしている日本、政策が中途半端な日本でも、民間企業は着実に姿勢を変化させようとしています。
割安銘柄に目を向けたい
昨年は、ダラダラと換金売りを浴びていた銘柄が、年後半に下げ止まりました。
ダラダラ売られていたわけではなくても、安値で驚くほど動かない銘柄がありました。それらも直近で、少しだけ動きをみせています。「上がりたがっている」と感じさせる銘柄がちらほらとあり、注意深く見ているとワクワク感が生じます。
低位株投資を長年にわたって実践している私は、今年が大きな変わり目になるのではないかと楽しみにしています。そんな気持ちから昨年、個人投資家に最適な、じっくり資産形成するための手法「FAI投資法」を本格的に学ぶセミナーを実施しました。
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次項でご案内します。
あっ、私の強気論を展開しましたが、そうした意見に安易に乗るのではなく、自分のなかで消化し、「よしっ!」と確信を感じてからポジションを取るようにしてくださいね。これは、株式投資・トレードで最も大切な部分です。
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