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☆魅力を失った日本市場
国連貿易開発会議(UNCTAD)各国のGDPに対する海外勢による累積の投資額(出資や設備投資、融資などの合算)の割合は、2021年時点で日本は5.2%と、北朝鮮の5.9%を下回り、200カ国・地域中197位だった。
日本政策投資銀行の調べでは、日本企業による2022年度計画の国内の設備投資水準は02年度比で8割増にとどまるのに対し、海外は2.4倍に増えている。
一方で、QUICK・ファクトセットが売上高の9割以上を自国市場が占める上場企業の割合(全上場ベース)を調べたところ、米国は全体の6割、欧州は5割に対し、日本は7割に上った。国内市場が低迷すれば、これら企業の成長期待も下がりやすい。
参照:日本市場の魅力、世界197位 官民で投資・成長の循環を
日本経済は1997年度から事実上成長を止めているのだから、魅力がないのも頷ける。そして、このことは国家安全保障上でも大きな問題なのだ。
例えば、ウクライナ戦争で、米国などはロシアの官民資産を凍結した。しかし、一方で、ロシア国内にあった外国の資産はほとんどがそのまま残されたので、事実上、ロシアが没収した。このあたりの差し引きの損得はどうなるのか?
中国は、ウクライナ戦争後に顕著に米国債投資の残高を減らし、金保有を増やしているが、これは有事の際の凍結を恐れるからだ。とはいえ、アップル、テスラをはじめ、米企業は膨大な金額の対中投資を行っているので、これはいわば「担保」だ。担保を失うことを鑑みれば、簡単には中国相手の有事は起こせない。
一方、アフガニスタンでは、凍結したアフガニスタンの資産を911テロの被害者救済に充てるとした。ここでは米企業はほとんど投資していないので、失うものなく没収できた。
日本は世界中に膨大な金額の投資を行っている。それを世界最大の債権国だとして誇っている。一方で、対日投資は北朝鮮を下回り、200カ国・地域中197位だった。ちなみに、198位以下は、ネパール、イラン、イラクとなっている。現状では、日本は外貨準備をはじめ世界中に担保を差し入れている状態なのに、預かっている担保はごくわずかだ。その意味では、日本相手の有事をためらう国はほとんどないことになる。
日本経済は1997年度から事実上成長を止めた。これは日本が世界経済から取り残されて貧しくなったために、投資する魅力が低くなったことを意味している。
日本の魅力を高めるには、成長を止めた要因を逆転させることだ。少子高齢化の逆転は無理だろうが、消費税の撤廃はやる気だけの問題なのだ。
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