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・リーダーシップと権力

空気が汚れているからといって、息をするなというのは無理難題だ。水が汚れているからといって、その水しかない時に、一切水分を取るなというのは無理難題だ。

日本政府を含む、多くの国々の政府はコロナウイルス対策として、そうした無理難題を経済、生活面では他に選択肢がないかのように押し付けている。医療の専門家に聞けば、汚れた空気や水が身体に悪いというのは当然だ。そんなことは専門家でなくても分かる。

日本では3密という新語ができたが、英語圏では Social Distancing(社会的距離)という言葉ができた。欧米では握手、ハグが挨拶として当たり前のことだったが、今は2メートルの距離を置くことが推奨されている。走っている人の後ろでは10メートルの距離を置けというので、前のランナーがどんなに遅くても、幅が狭い道では追い抜くことができない。

そして、そうした3密や社会的距離を守れない人は社会性がない。つまり、社会の一員としての資質に欠けるような扱いを受けることになる。しかし、2メートルの距離を置くことをよく考えれば、エスカレーターなら横を歩くどころか前の人と2、3段空けて乗る、エレベーターならば1人か2人しか乗れないことになる。タワマンの住人にとっては無理難題だ。

当初、日本を含む多くの国々の人々がそうした無理難題を受け入れたのは、「今だけ辛抱しろ」と、専門家の意見に従った政府が言ったからだ。しかし、数カ月たった今では、「今が数カ月」となったので、多くの専門家たちも長期戦だと言い出した。WHOなどは、コロナウイルスは絶滅しない共存を考えるしかないと、当初から一部の専門家たちが指摘していた通りのことを言い出している。

そうした一部の専門家が国の主流だったスウェーデンでは、当初から無理のない範囲でのコロナウイルス対策を採っている。そして、世界の他の国々も封鎖解除、自粛緩和という形で、これまで非難していたスウェーデン方式に移行を始めている。これでは、政府に従って破綻した事業、失業した個人は丸損だ。

経済面だけではない。封鎖しながら世界で最も死亡者の多い米国では、そうしたコロナ死と同数近くのコロナ関連死が予測されている。経済的困難や孤独に伴う、自殺、アルコール過剰摂取、薬物過剰摂取などだ。無理のしわ寄せがこうしたところに来ているのだ。

スウェーデンも死亡率は高いとされるが、「新型コロナ感染者は、新型コロナ感染で死亡しなくても、感染が確認されていれば、病名として記載されます。ですから、新型コロナで死亡した数だけカウントしていたり、検査されてないが新型コロナで死亡したであろう死者数がカウントされていない他の国に比べて、何割増しかになっている可能性があります。また、パーソナルナンバーで管理されているため、死亡者のカウントの漏れもありません」

また、「死亡者の多くは高齢者施設で感染し、入院することもなく、あるいは入院してもICU治療を受けることなく亡くなった方です。また、高齢者の死亡率については複雑な事情もあります。医療崩壊を防ぐために、従来からICU治療の適応を厳しく規定しているため、高齢者が重症化した場合には、ICU治療を受けることはできないという情け容赦ない現実があるのです」
参照:現地の日本人医師はこう例証する


世界の潮流に逆らったために、世界中から叩かれることになったスウェーデンは、どうして「自説」を貫くことができたのか? 上記の医師によれば、「エビデンスに支えられていること、強くブレないリーダーシップが存在すること、さらには情報の透明性、国全体としての協力体制があること、これがスウェーデンの強みなのではないでしょうか」などとしている。

これまであまりリーダーシップや権力について考えてこなかったが、スウェーデンがこの違いを明確にしてくれた。

リーダーシップは皆の総意をまとめる必要があるので、情報開示や合理性が欠かせない。一方、権力は情報を操作し、無理難題を強いることができるということだ。




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