【トレード】マーケットとの向き合い方 | しがないディーラー

ちょっと時間が空いたのと、思うところがあったので、香港に向かう飛行機を待つチャンギ空港でこれを書いています。


マーケットでの稼ぎ方って一つじゃない。
金商法上のリスクカテゴリーとしては、「株」「為替」「金利」「商品」がある(仮想通貨がどれにあたるかはまだよく分からない。資金決済法上では対応が進んでいるけれど)。

「株」だけでも様々ある。
中長期の運用。投信などのようなロングオンリー、ヘッジファンドに多いロングショート、CTAが際だって大きいけれど派生商品を活用したり…。
日本はグローバル・マクロだけはかなり少ないけれど。それはまだグローバルな視野でマーケットを捉えられる運用者が育つ環境が足りないからだと思う。

国内株に限ったとしても、
ファンダメンタルズに着目して運用するもよし(中長期・投資)、短期的な値動きを取りにいくもよし(短期・投機)。
自分自身、90年代からそれなりに様々なアプローチをやらせてもらってきた。

ディーラーに短期が多いのは、会社側が色々と制約をかけていたことが大きい。
期末またいじゃダメ、半期末で閉じなきゃダメ、毎月末閉じなきゃダメ、オーバーナイト禁止…なんてところもあったぐらいだから。それでは短期しかやりようがなくなる。
ファンダメンタルズに着目して、その企業の成長や変化を取りにいきたくても、運用に対する制約がそれを許してくれないのだから。

そういう制約を出来る限り取っ払ってきた。
派生商品においても同じ。
運用者を縛りつける非合理的な制約を取り除き、根本的な部分から管理体制を再構築して今がある。

だから短期でも中長期でも派生商品でも好きにすればいい。
自分がやりたいと思うやり方。
自分に合っていると思うやり方。
それを見つけて成長してくれればいい。
運用者としての可能性を広げていってくれればいい。

ただうまくいかないから、他のやり方をすれば簡単に稼げるようになるという「逃げ」ではきっとうまくいかない。
なぜうまくいかなかったのか、そこをしっかりと見つめて理解したうえで、より向いているやり方を模索するならばいいのだけれど。

うまくいかないには理由がある。それも自分の中に。
同じ商品、同じ様なアプローチでうまくいっている人がいるのだから、その理由は自分の何かが間違っているか、足りていないのか。

マーケットは人間の弱さを丸裸にする。
どんなに笑顔を振りまこうが、行儀よくしようが、気に入ってくれたらやさしくしてくれるわけじゃない。
人間相手の仕事とマーケット相手の仕事の決定的な違いだ。
とても営業とか向かないだろうなぁというお行儀の悪いヤツがマーケットでは強かったりする。

ディーラーとしてダメだったからといって、全部が否定されるわけじゃない。
でもこの世界に挑戦し、成功したいなら、とにかく自分とマーケットに全力で向き合って欲しい。
悔いや未練を残さないように。

人生は選択の連続だ。
トレードも選択の連続という意味では同じ。
見るべきものを見て、徹底的に考えて、決断する。

ただマーケットと自分の人生でちょっと違うことがある。人生は、その決断を後悔にしないように自分が必死に頑張ることで、なんとか出来る可能性もある。
トレードではポジションとったらあとは見守るしか出来ないからね(株主としてあれこれ言うっていう手段はあるけど)。

どの道を選ぶかは自分次第。
選んだ以上は、全力でね。

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