【トルコリラ円今週の予想(5月13日)】 | 陳晁熙

【トルコリラ円今週の予想(5月13日)】
*予想レンジ:4.60円~5.00円
*トルコリラ円は、景気持ち直し期待から保ち合いが続きそうだ。

トルコ中央銀行は4月25日の会合で、政策金利を予想通り50%に据え置くことを決めた。トルコ中銀は、3月に5.0%の利上げを実施したが、金融環境が大幅に引き締まったと指摘。「利上げ効果に時差を伴う点を考慮し、政策委員会は現状維持を決定した」と述べた。ただインフレリスクへの高い警戒感は維持し、物価情勢が「著しく持続的に」悪化すれば、追加利上げに動くと示唆した。また基調的な物価上昇率の下振れ傾向が定着するまでは、引き締め的な政策運営を続けると強調した。ただ、約1年におよぶ現在の利上げサイクルは終了した公算が大きいとの見方が出ている。

トルコ中央銀行は9日、四半期インフレ報告を公表し、2024年末の消費者物価指数(CPI)上昇率の中間値の予想を前回の36%から38%に引き上げた。カラハン総裁は金融引き締めスタンスを維持し、インフレの長期的な悪化を防ぐと表明。インフレ率は今月ピークに達し、その後ディスインフレ傾向が定着するとの見通しを示した。4月のCPI上昇率は前年同月比69.8%だった。

トルコ中銀は25年末のCPI上昇率予測を14%で据え置いた。26年末の予測は9%。カラハン中銀総裁は、インフレが大幅に悪化した場合は金融政策をさらに引き締めると改めて表明した。ただ市場では、1年近くにわたる積極的な引き締めサイクルが終了した可能性が高いと指摘している。


大手格付け会社S&Pは、トルコの格付けを「B」から「B+」に引き上げた。国際収支の均衡を進める中、金融・財政・所得政策の連携が改善していくと予想した。S&Pは、当局がインフレを抑制し、通貨リラの信認を回復して経常赤字を縮小させれば格付け引き上げを検討する可能性があると述べた。ただ、S&Pは「2028年までインフレ率が一桁に下がることはない」との見方も示した。格付けの見通しは「ポジティブ」に据え置いた。金融安定性や財政に対する圧力が強まった場合は見直す可能性があるとした。

今週はトルコの3月経常収支、3月小売売上高、4月財政収支が発表される。トルコの経済指標が良好な結果を示す場合、心理的な節目の5.0円突破を試すかもしれない。

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