【JPX金は8700円を軸にレンジが続きそう】 | 陳晁熙

【JPX金は8700円を軸にレンジが続きそう】
24日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派発言や、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けた弱気売りなどが広がり、一時1950ドル台に下落した。終値は1964.60ドルだが、電子取引では再び押されて1958ドル台で推移している。

FRBのウォラー理事は24日、インフレが政策目標の2%に向けてはっきり低下するとの証拠がなければ、6月のFOMCでの利上げ停止を支持しないと明言。また、前回のFOMC議事要旨からは、今後の追加利上げを巡る参加者の意見が割れていたことが分かった。結果、CMEのフェドウオッチでは、6月と7月のFOMC会合での利上げ停止観測がやや後退し、利上げ確率が高まっている。

一方、米連邦政府の債務上限を巡る交渉が難航しており、格付け大手フィッチ・レーティングスが米国の格付けを「AAA」の「ネガティブ・ウオッチ」としたことは、安全資産である金のサポート要因。

だが、米債務上限問題が解決するとの楽観的な観測も根強い。29日が米メモリアルデーで休日となるため、今週中に合意に至る可能性はありそうだ。その場合、NY金は目先の下値の節目となっている1950ドルを割り込むかもしれない。また、債務上限問題が解決されれば、外国為替市場では、ドル高・円安が進行する可能性が高いだろう。

そのため、JPX金は上昇トレンドは維持されるものの、8700円を軸にしてレンジ相場が続きそうだ。

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