【5月12日海外市況】 | 陳晁熙

【5月12日海外市況】
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*12日のNY外国為替市場では、景気先行き不透明感の強まりを受け、安全資産とされる円を買い戻す動きが活発化した。一時127円54銭と、約2週間ぶりの安値水準に急落した。128円25~35銭。4月米卸売物価指数(PPI)は前年同月比11.0%上昇し、前日発表の消費者物価指数(CPI)に続いて、米連邦準備制度理事会(FRB)が喫緊の課題とするインフレの高止まりを示す内容だった。この結果、FRBによる積極的な金融引き締めのほか、ウクライナ紛争、中国での新型コロナウイルス再流行など、世界経済にとって悪材料が重なることへの警戒感が強まり、安全通貨として円が買われた。


*12日のNYダウは、急速な米金融引き締めによる景気悪化への懸念が根強い中、6営業日続落した。3万1730.30ドル(-103.81)。6営業日続落は1月21日以来となる。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために積極的な金融引き締めを続けるとの見方から、この日も売りが優勢となった。下げ幅は一時600ドル超に達した。ただ、ここ最近の大幅安を受けて値頃感も意識されたため、終盤に通信株や消費財株などを中心に買い戻され、下げ幅を縮めた。4月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇と、市場予想と並んだ。エネルギーと食品を除いたコア指数は0.4%上昇で、市場予想(0.6%上昇)を下回った。前月からは伸びが大きく鈍化したものの、依然高水準。インフレをめぐる投資家の懸念を払拭するには至らなかった。


*12日のNY金は対ユーロでのドル高が重しとなり、反落した。1824.60ドル(-29.10)。外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締め方針などを背景に、対ユーロでドル高が進行し、ドル建て金の割高感につながり、金が売られた。4月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%増と市場予想と一致。コア指数は市場予想を下回ったが、金相場の反応は限定的だった。

金ETFは、1060.82トン(-5.80)。

NY白金は3日ぶり反落。931.40ドル(-58.40)。対ユーロでのドル高が貴金属相場全体を圧迫した。
パラジウムは大幅続落。1860.60ドル(-147.30)。相場は一時8%超下落し、1月以来の低水準となる場面もあった。


*12日のNY原油は、供給不安を背景とした買いが根強く続伸した。106.13ドル(+0.42)。欧州連合(EU)によるロシアへの経済制裁の一環でロシア産の石油の輸入を停止するとの方針が前週に示され、実施に向けて調整が続けられていると伝わった。これを受けて、供給混乱への警戒感が高まった。一方、米国での金融引き締めや、中国の一部地域で実施される新型コロナウイルス拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)で、景気減速懸念が強まっており、原油の重しとなった。石油輸出国機構(OPEC)はロシアによるウクライナの軍事侵攻を理由に2022年の世界石油需要見通しを下方修正した。


*12日のシカゴトウモロコシは3日続伸。791.50セント(+3.00)。小麦相場の急伸を眺めた買いが波及した。米農務省がこの日発表した需給報告で、米国産硬質赤色冬小麦の生産高予測を下方修正した。米農務省は今年の米トウモロコシ生産高が4.3%減の144億6000万ブッシェルになると予測。

シカゴ大豆は3日続伸。1613.75セント(+7.00)。米供給量が限られるとの観測が相場上昇の背景。米農務省はこの日発表した需給報告で、今年の米国産大豆は2年連続で記録的な豊作になるものの、需要急増で供給の逼迫が続くとの見通しを示した。


【13日】
16:00 (トルコ) 3月 鉱工業生産 [前月比] 4.4%
18:00 (欧) 3月 鉱工業生産 [前年同月比] 2.0% 0.5%
21:30 (米) 4月 輸入物価指数 [前月比] 2.6% 0.6%
21:30 (米) 4月 輸出物価指数 [前月比] 4.5% 0.7%
23:00 (米) 5月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値 65.2 63.6


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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