【南アフリカランド円今週の予想(4月5日)】 | 陳晁熙

【南アフリカランド円今週の予想(4月5日)】
*予想レンジ:7.20円~7.80円
*南アランド円は堅調に推移しそうだ。
「実質金利」=「名目金利(政策金利)」-「物価上昇率(インフレ率)」
南アフリカランド:政策金利3.5%-物価上昇率2.9%=実質金利+0.6%。

先週は、2月消費者物価指数(CPI)が年率2.9%に低下し、南アフリカ中銀(SARB、南ア中銀)のインフレターゲット下限3で3.0%を下回ったことで、SARBによる利上げ観測の後退が強まった。しかし、ラマポーザ大統領による「ワクチン接種計画の第1段階が3カ月以内に終了する」との発言や、南ア2月貿易収支が290億ランドの黒字(予想221億ランド黒字、前回118億ランド黒字)に拡大したこと、南ア3月製造業PMIが57.4と予想の52.3を上回ったことが好感され、昨年1月24日以来、約1年2ヵ月ぶりの高値となる7.575円まで急伸した。2020-21年度の会計年度税収が1.25兆ランドに上ったことが、財政赤字に苦しむ南アには好材料となった。

南アフリカでの新型コロナ感染者数は減少傾向にある。パンデミック(世界的大流行)開始以降、同国では感染者155万1964人、死者5万2987人が報告されている。
足元では、平均で1日933人の新規感染者が報告されているが、平均人数のピークだった1月11日の5%に減少している。

ただ、感染第3波も警戒されている。イースター休暇は現行のロックダウン水準(レベル1)が保たれたが、水準の引き上げも予想されている。ラマポーザ政権が再びロックダウンを再開すれば、南アランドの重石になろう。

さらに、国営電力会社エスコムの停電も懸念されている。エスコムの停電は、これまでステージ1~4まで行われているが、史上最大規模であるステージ6の停電の可能性も懸念されている。ステージ6の停電だが、大都市で4時間おきに停電が発生し、1日平均10時間の停電となるようだ。南半球ではこれから冬を迎えるため、停電が起きやすい季節に入る。停電は、南アフリカGDPを直撃するため、実際に停電となれば南アランドは急落に転じよう。なお、昨年3月にはステージ4の停電が実施され、蔵庫の肉などが腐り、飲食業は大打撃を被った。なお、ラマポーザ大統領は、エスコムを回復させることを全力で取り組むと約束する声明を発表している。

また、米景気の力強い回復を受けて米長期金利が1.8%を超えてドル高となった場合、ドル建ての金やプラチナ、パラジウム等の価格が下落するため生産国である南アフリカにはネガティブ要因となるので、米金利の動向には注意しておきたい。


【南アフリカ経済指標】
4月8日木曜日
20:00南アフリカ2月製造業生産前年比前回-3.4%、予想-0.3%

4月9日金曜日
15:00南アフリカ3月外貨準備高[Net]前回515.8億USD、予想510.0億USD

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