3月24日の海外相場および市況 | 陳晁熙

3月25日(水)
【3月24日の海外相場および市況】
ny0324

*24日のNY外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による事実上の無制限の量的緩和導入を背景に円買い・ドル売りが優勢となった。111円15〜25銭。FRBによる金融緩和強化を受けドル売りが進んだ。投資家心理が改善し、ドル資金を求める動きが幾分緩和。円は一時110円60銭に上昇した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に対する2兆ドル規模の米経済対策への期待感から、NYダウが大幅反発し安全資産とされる円を売る動きが継続した。
IHSマークイットが発表した3月の米総合購買担当者指数(PMI)速報値は前月比9.1ポイント低下し40.5。下げ幅は統計が始まった09年10月以来最大となった。同月の英総合PMIは37.1と、前月の53から低下し、統計が開始された1998年以来で最低だった。サービス業が特に低迷した。ユーロ圏総合PMIも約20年前の統計開始以降で最も低い水準となった。
*24日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加金融緩和を受けた買いが続き、4営業日続伸した。1660.80ドル(+93.20)。FRBは23日、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債などの資産を「必要な量」買い入れる無制限の量的金融緩和を決定した。これを受けて、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て金は割安感から買いが入った。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でスイスの複数の金精錬所が生産を停止したとの報も支援材料になったようだ。
米国の新たな経済対策により、投資家の間で現金化を目的としたリスク資産の売却の動きが止まった。パラジウムと白金は急騰し、パラジウムの上昇率は2001年以来の大きさ。主産国の南アフリカが新型コロナウイルスの感染対策で、市民の外出を制限する方針を打ち出したことが材料視された。空路での移動規制や、貴金属製錬施設の操業停止が、市場の警戒感を強めたようだ。パラジウムは10.9%高の1906.46ドル、白金は8.4%高の696.57ドル。白金の上昇率は08年以来の大きさになる見込み。パラジウムは一時15%高まで上昇した。
NY白金は3日続伸。701.70ドル(+74.20)。
パラジウムも大幅高。1786.90ドル(+230.00)。
*24日のNY原油は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた米経済対策への期待感などから続伸した。24.01ドル(+0.65)。原油相場は、23日に米連邦準備制度理事会(FRB)が決めた事実上、無制限の量的緩和を好感した買いが継続。新型コロナの感染拡大を受けた2兆ドル規模の米経済対策が米議会で合意するとの期待から続伸した。NYダウは大幅反し、同様にリスク資産とされる原油も買われた。ただ、新型コロナの感染拡大による経済活動の縮小で、エネルギー需要が減少するとの見方から上値は限定的だった。産油国の協調減産体制が崩壊し、サウジアラビアとロシアが増産方針を示している。感染拡大のあおりで世界の燃料需要は少なくとも10%減退すると見込まれている。この日はインドが住民に3週間の外出禁止を指示した。北海ブレント原油は、27.15ドル(+0.12)。
*24日のシカゴトウモロコシは反発。347.25セント(+3.75)。数年ぶりの安値に沈んだ先週の動きから一転し、安値拾いの買いが入った。ただ、エタノールの利益率が低くなっていることがトウモロコシ需要を減らすとの懸念もあり、上げ幅は抑えられた。
シカゴ大豆は6日続伸。886.75セント(+2.75)。新型コロナウイルスの感染拡大がブラジルやアルゼンチンからの大豆輸出量を鈍らせるとの懸念もあるという。ブラジルの主要大豆産地であるマトグロッソ州のカナラナでは、穀物輸出の物流や、世界的な農産物の商品トレーダーの業務などを混乱に陥らせる可能性のある新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことを目的に、法令を発布した。また、アルゼンチンでは、主要な穀物出荷港であるティンブエス港が感染拡大を防ぐため閉鎖していたが、部分的に再開し始めた。
*24日のNYダウは、米議会による大型経済対策可決への期待から急反発した。2万0704.91ドル(+2112.98)。上げ幅は過去最大となり、終値での2万ドル台を3営業日ぶりに回復した。トランプ政権がまとめた新型コロナウイルスの感染拡大に対する経済対策第3弾の議会での可決が近づいているとの報道が、株価を押し上げた。法案は議会与野党の対立で採決が難航し、22、23日の両日、採決に進むための動議が上院で否決されていた。第3弾の規模は、当初の1兆ドル(約111兆円)に数千億ドルが上乗せされ、2兆ドル近くに達しているとされる。原油相場の上昇も好感された。一方で、新型コロナの世界的な感染拡大は続いており、米国でもニューヨーク州などで
急増している。
【25日の経済指標】
06:45 (NZ) 2月 貿易収支 -3.40億NZドル
18:30 (英) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 1.8%
18:30 (英) 2月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 1.6%
18:30 (英) 2月 小売物価指数(RPI) [前年同月比] 2.7%
18:30 (英) 2月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比] 0.7%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -8.4%
21:30 (米) 2月 耐久財受注 [前月比] -0.2% -0.8%
21:30 (米) 2月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比] 0.8% -0.2%
22:00 (米) 1月 住宅価格指数 [前月比] 0.6%

第243回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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