2月12日の海外相場および市況 | 陳晁熙

2月13日(木)
【2月12日の海外相場および市況】
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*12日のNY外国為替市場では、新型肺炎の一段の広がりに対する警戒感が幾分後退し、ドル円は110円台前半に上昇した。110円05〜15銭。中国政府が12日に発表した最新の集計によると、同国内での新型コロナウイルスへの新たな感染者数が2日連続で減少。これを受け、市場では感染拡大ペースが鈍り始めたとの見方が台頭し、一時円売り・ドル買いが活発化した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院銀行委員会で2日目の議会証言に臨み、新型肺炎の影響が米経済に波及する可能性を改めて指摘した。しかし、中国人民銀行(中央銀行)が景気下支えに向け、政策金利である預金基準金利の引き下げなどを通じて一段と金融緩和を強化するのではないかとの観測も浮上しており、円を買い戻す動きは限定的だった。
*12日のNY金は、新型肺炎による経済への影響などを警戒した買い戻しが入り、小反発した。1571.60ドル(+1.50)。中国政府は新型コロナウイルスによる肺炎で、12日時点で、1113人が死亡し、4万4653人が感染したと発表した。ただ、新たに確認された感染者数が2日連続で減少したことから、市場では感染拡大がピークを迎えつつあるとの観測が台頭。この日は世界的に株価が上昇する中、リスク選好の動きが強まった。一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、上院銀行委員会で2日目の議会証言に臨み、新型肺炎の影響が中国のみならず、米経済に波及する可能性があると再び警告。金はこうした見解を手掛かりに買い戻され、小幅プラス圏に切り返した。金相場は、政策金利を据え置いた米連邦準備制度理事会(FRB)や低金利を維持する世界の中央銀行の政策にサポートされている。
NY白金は反落。967.30ドル(-6.20)。
パラジウムは3日続伸。2322.50ドル(+56.80)。
*12日のNY原油は、新型肺炎をめぐる過度の警戒感が後退する中で買われ、続伸した。51.17ドル(+1.23)。中国湖北省で新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人数が10日ぶりに2000人を割り込んだほか、中国本土で11日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数が1月30日以来の低水準となった。これを受けて、感染拡大ペースの鈍化が期待され、欧米株が全面高。株式と並んでリスク資産とされる原油にも買い戻しが入った。ただ、外国為替市場では対ユーロでドル高が進行し、ドル建て原油は割高感から上げ幅を削った。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比750万バレル増と、市場予想の300万バレル増を大きく上回る積み増しとなった。一方で、ディスティレート(留出油)は200万バレル減(同60万バレル減)、ガソリンは10万バレル減(同50万バレル増)と強弱まちまちの結果となったことから、相場の反応は限られた。製品需要の回復が、予想を大幅に上回った原油在庫を相殺した。北海ブレント原油は、55.79ドル(+1.78)。
*石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、新型肺炎の感染拡大を踏まえ、2020年の世界全体の石油需要予想を引き下げた。特に中国の需要は20年第3四半期(7〜9月期)までは弱いままと見込んだ。従来予想では世界需要を日量1億0098万バレルと見込んでいたが、1億0073万バレルに下方修正した。中国の需要は1329万バレルと見込んだ。19年は前年比35万バレル増加したが、20年は23万バレル増にとどまると予測した。1月のOPEC加盟国の産油量は前月比1.7%減の日量2885万9000バレルとなった。原油価格の下落を受け、全体で約50万バレル削減した格好だ。
*12日のシカゴトウモロコシは反発。383.00セント(+3.25)。新型コロナウイルスによる肺炎の流行が封じ込められるとの期待から上昇したコモディティー相場や米株式相場の上昇につれた。米エネルギー情報局(EIA)によると、トウモロコシを原料とするエタノール生産量は7日までの1週間で、日量103万3000バレルに減少した。一方、在庫は2436万バレルに増加した。
シカゴ大豆は続伸。892.50セント(+7.75)。新型コロナウイルスによる肺炎の流行が封じ込められるとの楽観的見方が広がったことを受けたコモディティー相場と米株式相場の上昇に追随した。
*12日のNYダウは、12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し過去最高値を更新した。2万9551ドル42セント(+275.08)。新型肺炎の拡大の勢いが落ち着きつつあるとの見方から投資家がリスク選好姿勢を強め、幅広い銘柄に買いが入った。中国当局が毎日公表する新型肺炎の新規の感染者数の増加幅は足元で縮小し始めた。中国を中心に世界経済の一段の下押し圧力になるとの見方は和らいだ。中国関連とされる化学のダウや建機のキャタピラーが上昇した。原油価格が持ち直し、石油株が上昇したことも指数を押し上げた。米大統領選の民主党候補指名争いの第2戦となったニューハンプシャー州予備選では、国民皆保険の導入を訴える左派のバーニー・サンダース上院議員が勝利した。ただ、中道派のピート・ブティジェッジ氏との差はわずかで、市場では国民皆保険の実現可能性が低下したと受け止められ、医療保険株が軒並み上昇した。
【13日の経済指標】
16:00  (トルコ) 12月 鉱工業生産 [前月比]  0.7%
16:00 (独) 1月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比] 1.7% 1.7%
22:30 (米) 1月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 2.3% 2.5%
22:30 (米) (米) 1月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 2.3% 2.2%
22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数 20.2万件
28:00 (墨) メキシコ中銀政策金利 7.25% 7.00%

第239回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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