11月4日の海外相場および市況 | 陳晁熙

11月5日(火)
【11月4日の海外相場および市況】
ny1104

*週明け4日のNY外国為替市場では、新規材料難の中、前週末からのリスクオンモードが継続し、ドル円は108円台半ばに上昇した。108円53〜63銭。1日発表の10月米雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門就業者数の伸びが予想ほど鈍化せず、労働市場の底堅さを示す内容と受け止められた。また同日、米中両国が貿易問題をめぐり閣僚級の電話会談を実施。ロス商務長官やクドロー国家経済会議(NEC)委員長ら米政府高官が、「第1段階」合意文書への署名の場となる首脳会談開催に向けた調整が進んでいるとの見方を示した。NYダウが軒並み史上最高値を更新する中、ドル買いが強まり、安全通貨である円は下落した。

*1日に発表された10月米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月から12万8000人増加し、市場予想の8万9000人増を上回った。 8・9月分の雇用者数も計9万5000人上方改定され、個人消費が引き続き景気の下支えとなる可能性を示唆した。
失業率は3.6%と、約50年ぶりの低水準となった前月の3.5%から悪化。ただ、労働力人口の増加を反映している可能性がある。 時間当たり平均賃金は0.2%(6セント)増加。9月は横ばいだった。10月の前年同月比は3.0%増だった。

*週明け4日のNY金は、リスク選好の流れの中で株高が進行する中、安全資産に対する需要も根強く、方向感のない取引となった。1511.10ドル(-0.30)とほぼ横ばい。10月米雇用統計では、景気動向を示す非農業部門就業者数が市場予想を上回る伸びを示し、景気の先行き不安はひとまず後退。また、米中貿易協議をめぐっては、習近平中国国家主席とトランプ米大統領が継続的に連絡を取り合っているとする中国外務省報道官の発言が報道され、首脳会談が月内にも実現しそうだとの楽観的な見方が広がった。これを受けてNYダウが史上最高値を更新し、安全資産である金は押し下げられた。しかし、世界的に製造業関連の指標が悪化しており、各国の主要中央銀行が緩和的な金融政策を維持する中で、金の下値も堅く、安値からが買い戻された。

NY白金は5日ぶりに反落。938.70ドル(-15.30)。
パラジウムも安い。1752.80ドル(-31.50)。


*週明け4日のNY原油は、米中貿易戦争を背景としたエネルギー需要の先行き懸念が和らぐ中、続伸した。56.54ドル(+0.34)。予想より堅調な伸びを示した米雇用統計に加え、米中両国が今月中に「第1段階」の貿易合意に達することへの期待から、原油需要の見通しが改善された。中国外務省報道官は4日、習近平中国国家主席とトランプ米大統領が「さまざまな手段」を通じて継続的に連絡を取り合っていると述べた。また、週末1日に発表された米中の経済指標が堅調だったことから、世界的な景気減速でエネルギー需要が低迷するとの警戒感が後退した。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国で構成されるOPECプラスの会合を12月に控えて、協調減産拡大への根強い期待も相場を押し上げた。イランのザンギャネ石油相は減産の拡大で合意することを期待していると発言した。さらに、NYダウが史上最高値を更新する中、株と並んでリスク資産とされる原油が買われ、相場は一時57.43ドルまで上昇した。北海ブレント原油は、62.13ドル(+0.44)。


*週明け4日のシカゴトウモロコシは続落。383.25セント(-6.00)。米コーンベルトでは今週、散発的な小雨の後で乾燥天候になると予想されており、収穫の後れを取り戻すとの見方が嫌気された。米国産トウモロコシの週間輸出検証高は27万5575トンと予想を下回り、今年度はこれまでのところ前年同期比62%減となっている。

シカゴ大豆は続伸。925.75セント(+1.50)。米中貿易協議の進展に対する期待が再び高まった。原油高を背景に大豆油が上昇したことも支援要因。今週の米国産地では散発的な小雨が米農産地帯で見込まれているが、その後の好天で収穫の遅れを取り戻すとみられる。

*週明け4日のNYダウは、米中貿易協議の進展への期待が広がる中、続伸した。2万7462.11ドル(+114.75)。7月15日に付けた史上最高値(2万7359.16ドル)を約3カ月半ぶりに更新して終了した。トランプ大統領は1日、米中貿易協議「第1段階」の合意文書に署名するための首脳会談候補地の一つとして、中西部アイオワ州を検討していると記者団に述べた。南米チリでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)開催中止で危ぶまれた署名の実現が近いとの見方から、化学大手ダウなど中国関連銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入った。また、ロス米商務長官は3日、安全保障上の懸念を理由に米国企業から中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)への製品輸出を禁じた制裁の緩和を近く判断すると表明。中国外務省報道官が4日、習近平中国国家主席とトランプ大統領が「さまざまな手段」を通じて継続的に連絡を取り合っていると語ったことも両国の摩擦緩和への期待につながった。


【5日の経済指標】
10:45   (中) 10月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)  51.3  
12:30   (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表  0.75%  
18:30   (英) 10月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)  49.5 
19:00   (欧) 9月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  -0.5% 
19:00   (欧) 9月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  -0.8%
22:30   (米) 9月 貿易収支  -549億ドル 
23:45   (米) 10月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 
23:45   (米) 10月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 
24:00   (米) 10月 ISM非製造業景況指数(総合)  52.6 

第230回
『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*マーケットスクランブル出演
https://www.mkt-s.com/past_video/


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