10月8日の海外相場および市況 | 陳晁熙

10月9日(水)
【10月8日の海外相場および市況】
ny1009

*8日のNY外国為替市場では、米中貿易協議の先行きに警戒感が広がる中、107円台前半に下落した。107円04〜14銭。米商務省は7日、中国の少数民族ウイグル族らに対する弾圧の制裁として、監視カメラ大手など28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表。これに続き、米国務省は、少数民族ウイグル族の弾圧に責任のある中国政府当局者や共産党員に対するビザ(査証)制限を打ち出した。10日からワシントンで開催される米中閣僚級貿易協議が難航するとの懸念が広がり、安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが優勢となった。ブルームバーグ通信が8日、公務員年金基金などを通じた中国市場への投資についてトランプ米政権が規制の検討を進めていると報道したことも嫌気された。9月米卸売物価指数(PPI)が季節調整後で前月比0.3%低下と、市場予想の0.1%上昇に反して低下。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が強まったことも、円買いを後押しし、一時106円83銭まで下落した。

*8日のNY金は、米中貿易摩擦激化への懸念が再燃する中、「質への逃避」の金買いが先行したものの、利益確定の売りに押され、ほぼ横ばいとなった。1503.90ドル(-0.50)。米商務省は7日、中国の少数民族ウイグル族らに対する弾圧の制裁として、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)や新疆ウイグル自治区当局など28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表。米中閣僚級の貿易協議の再開を10日に控え、中国が米国の措置に対して反発する可能性があり、両国の交渉が難航するとの懸念が台頭した。このためNYダウが急落し、安全資産である金が買われ、一時1514.30ドルまで上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感も金の支援要因。英政府関係筋によると、ドイツのメルケル首相は電話会談でジョンソン英首相に対し、EU離脱案の代替策をめぐり合意できる公算が「圧倒的に小さい」と述べた。ただ、買い一巡後は利益確定の売りに押され、上げ幅を一掃した。

NY白金は続伸。890.10ドル(+1.80)。
パラジウムも高い。1650.70ドル(+4.40)。

*8日のNY原油は、米中貿易協議の進展期待が薄れる中、小幅続落した。52.63ドル(-0.12)。米商務省は7日、中国の少数民族ウイグル族らに対する弾圧の制裁として、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)や新疆ウイグル自治区当局など28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表。米中閣僚級の貿易協議の再開を10日に控え、中国が米国の措置に対して反発する可能性があり、両国の交渉が難航するとの懸念が台頭した。このためNYダウが急落し、同じリスク資産である原油にも売りが強まった。ブルームバーグ通信が8日、公務員年金基金などを通じた中国市場への投資についてトランプ米政権が規制の検討を進めていると報道したことも嫌気された。9月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったほか、米原油在庫が4週連続で増加したとの市場調査も売りに拍車をかけ、一時51.81ドルの安値を付けた。ただ、イラクやエクアドルで反政府デモが続く中、原油供給混乱への警戒感もあって、安値からは引き戻した。エクアドルのエネルギー省は、歳出削減措置に反対する市民らの抗議行動の影響で、産油量が日量5万9450バレル減少する可能性があるとの見通しを明らかにした。北海ブレント原油は、58.24ドル(-0.11)

*8日のシカゴトウモロコシは大幅続伸。395.75セント(+8.75)。8週間超ぶりの高値を付けた。米中西部の降雪予報を受け、被害を受けるとの懸念が生じた。気象学者によると、サウスダコタやノースダコタ、ミネソタの各州に最大1フィートの降雪をもたらす可能性があるほか、収穫の遅れに拍車を掛ける恐れがある。米農務省が7日午後発表した6日時点の収穫進捗率は、15%にとどまった。この時期の5年平均は27%。

シカゴ大豆は反発。920.50セント(+5.25)。2カ月半ぶり高値を付けた。米中西部の北部と西部で予想される吹雪により、被害を受けるとの懸念が強まった。

*8日のNYダウは、米中貿易摩擦激化への懸念から大幅続落した。2万6164.04ドル(-313.98)。米商務省は7日、中国がイスラム教少数民族ウイグル族らを弾圧しているとして、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)や新疆ウイグル自治区当局など28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表した。これを受けて中国外務省は「内政干渉」と反発。10日にワシントンで始まる両国の閣僚級貿易協議への影響が懸念され、ダウは売りが広がった。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は8日、米中貿易摩擦を受けて「世界経済は同時減速している」と警告した上で、来週公表する最新見通しで今年の世界成長率が3.2%から下方修正されると明言。世界景気の先行きへの警戒感も株価を下押しした。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がコロラド州での講演で追加利下げに含みを持たせたほか、保有資産の再拡大に踏み切る考えを表明したことは株価には好材料視されたが、米国務省が少数民族の弾圧に責任のある中国政府当局者や共産党員の米国査証(ビザ)発給を制限すると発表したため、ダウは再び下落に転じた。


【9日の経済指標】
08:30   (豪) 10月 ウエストパック消費者信頼感指数  98.2   
20:00   (墨) 9月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  -0.02%   
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  
23:00   (米) 8月 卸売在庫 [前月比]  0.2% 
23:00   (米) 8月 卸売売上高 [前月比]  0.3%
23:30   (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言 
27:00   (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨


第227回
『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*マーケットスクランブル出演
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