メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想 | 陳晁熙

【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は軟調だった。冴えない経済指標を背景に売りが優勢となった。9月製造業PMIは49.1と前回の49を上回ったが、予想の49.3を下回った。 9月消費者信頼感指数は44.7と前回の43.6、予想の43を上回った。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1日、米国で先月16日から続いている工場従業員らの全面ストの影響で、メキシコのピックアップトラック工場が休止した。従業員約6000人に影響が出ているという。

休止したのはピックアップトラックの「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」を生産しているメキシコのシラオ工場(グアナファト州)。ストの影響で米国からの部品供給が滞り、生産を続けられなくなった。従業員には有給休暇を取らせるなどして対応している。GMは利幅の厚いピックアップトラックで収益の大半を稼ぎ出しており、同工場の休止が業績に及ぼす影響は大きいもよう。全米自動車労組(UAW)は1日、GMが前日夜に示した提案を拒否したと表明。協議を続ける方針を示した。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いで推移しそうだ。メキシコ銀は9月26日に開いた金融政策決定会合で2会合連続となる利下げを決めた。直近のインフレ率が目標の範囲内まで低下してきたことで、金利を引き下げて停滞する国内景気を刺激する狙いがある。メキシコ経済は2018年12月に就任した左派のロペスオブラドール大統領の下で民間の投資環境が混乱。緊縮策で公共事業も減っており、実質経済成長率は2019年4~6月期に前期比でゼロとなった。米国をはじめとする世界的な金融緩和の流れのなかで、市場ではメキシコ銀が年内に一段の利下げに動くとの予想も出ている。

9日に発表される消費者物価指数(CPI)が低下していれば、再利下げへの思惑を強めそうだ。メキシコのセアデ外務次官は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の批准手続きの進捗状況について説明を受けるため、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とワシントンで3日に会談したと明らかにした。セアデ氏はツイッターに「大幅な進展がある」と投稿。詳細には触れていない。メキシコ議会はUSMCAの批准手続きを既に終えているが、米議会はトランプ亜大統領にウクライナ疑惑に絡む弾劾問題もあって批准の見通しが立っていない。


【メキシコ経済指標】
9日水曜日
20:00メキシコ9月消費者物価指数前年比前回3.16%、予想3.2%

10日木曜日
24:00メキシコ中銀金融政​​策決定会合議事録

11日金曜日
20:00メキシコ鉱工業生産前年比前回-1.7%、予想-0.3%


peso1007

*予想レンジ:5.3円~5.80円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

ブログ一覧に戻る