9月6日の海外相場および市況 | 陳晁熙

9月9日(月)
【9月6日の海外相場および市況】
ny0906


*週末6日のNY外国為替市場のドル円は、8月米雇用統計で米就業者数の伸びの鈍化を受けて円買い・ドル売りがやや優勢となり、106円台後半で推移した。106円86~96銭。8月米雇用統計によると、景気変動を示す非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比13万人増と、伸びは2カ月連続で鈍化。市場予想の15万8000人増を下回った。9月の米利下げ観測を正当化するとの見方もドルの下押し要因となった。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は6日、スイスのチューリヒで行われた討論会で、米中貿易摩擦などのリスクを念頭に「景気拡大の持続へ適切に行動する」と明言。17、18両日に開く金融政策会合で追加利下げに踏み切る可能性を示唆した。

CFTC建玉9月3日時点:ファンドのドル売り・円買いは2万7682枚(前週比-5925枚)と減少。総取組高は15万7788枚と前週比74枚の減少。

*週末6日のNY金は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による景気や金融政策に関する発言に注目が集まる中、続落した。1515.50ドル(-10.00)。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、金融機関から強制的に資金を預かる預金準備率の引き下げを発表。米国との貿易摩擦激化に伴う経済の失速に歯止めをかけるため、実質的な金融緩和で景気下支えを図る姿勢を示した。また、貿易協議再開への期待も根強く、金はジリ安で推移した。しかし、8月米雇用統計を発表すると、相場は一転して上昇。景気動向を示す非農業部門就業者数が市場予想を下回る13万人増にとどまり、金買いを後押しした。ただ、スイスで行われた討論会でのパウエルFRB議長の発言が伝わると、再びマイナス圏に転落。同議長は、今月17、18日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを示唆した一方、米国の景気後退を予想していないとし、将来の景気後退時に利下げできる余地が少なくなっているなどの見解を述べた。
CFTC建玉9月3日時点:ファンドの金買い越しは30万0547枚(前週比+3709枚)と増加。総取組高は63万4358枚と前週比1825枚の減少。

白金は続落。958.50ドル(-5.20)。
パラジウムも安い。1544.70ドル(-16.40)。
CFTC建玉9月3日時点:ファンドの白金買い越しは3万3159枚(前週比+1万0172枚)と増加。総取組高は8万8697枚と前週比1万300枚の増加。

*週末6日のNY原油は、ドル安・ユーロ高に伴う割安感などを受けて次第に買いが優勢となり、3日続伸した。56.52ドル(+0.22)。米中両政府は5日、10月上旬にワシントンで閣僚級貿易協議を再開することで合意。これを受けて前日の原油相場は一時買いが先行した。ただ、両国が摩擦緩和に向けて妥協点を見いだせるかは依然不透明であるとの見方が強まり、売りが先行。8月米雇用統計もさえない内容だったことも、エネルギー需要の先行き懸念を強めた。ただ、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て原油に割安感が生じたことから次第に買いが優勢となった。また、NYダウが続伸に転じると、株と並んでリスク資産とされる原油も買われやすくなった。北海ブレント原油は、61.54ドル(+0.59)。

CFTC建玉9月3日時点:ファンドの原油買い越しは38万4157枚(前週比-7493枚)と減少。総取組高208万2415枚と前週比7万9408枚の増加。

*週末6日のシカゴトウモロコシは反落。355.50セント(-3.25)。米国の温暖な天気予報が生産見通しを押し上げたほか、週間輸出成約高が市場予想を下回ったことで、大半の限月が約定最安値を付けた。

CFTC建玉9月3日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは2万1012枚(前週比-1万7932枚)と減少。総取組高は157万1335枚と前週比6万8337枚の減少。

シカゴ大豆は続落。857.75セント(-3.75)。トウモロコシ相場安や良好な天候見通しを背景に値を消した。米中西部の一部で来週、成育に好ましい降雨が予想されており、降霜の兆候も見られない。予想よりも堅調な週間輸出統計が支援材料となった。米農務省によると、米国産大豆の週間輸出成約高(8月29日までの1週間)は85万7900トン(旧穀と新穀の合計)と、市場予想を上回った。

CFTC建玉9月3日時点:ファンドの大豆売り越しは2万4984枚(前週比-4983枚)と減少。総取組高は64万2132枚と前週比2114枚の減少。

*週末6日のNYダウは、世界的な金融緩和への期待感を支えに3日続伸した。2万6797.46ドル(+69.31)。中国人民銀行(中央銀行)は6日、金融機関から強制的に資金を預かる預金準備率を16日付で0.5%引き下げると発表。米中貿易摩擦による国内経済の失速懸念を受け、実質的な金融緩和で景気下支えする姿勢が投資家に好感された。8月米雇用統計は、景気動向を示す非農業部門就業者数は前月比13万人増と2カ月連続で伸びが鈍化し、市場予想(15万8000人増)を下回る軟調な結果となった。ただ、平均時給が市場予想よりも伸びたほか、労働参加率が上昇するなど堅調な部分もあった。市場では、雇用統計の結果は良い面と悪い面が混ざり合っており、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げの必要性を否定するものではないと受け止められた。市場が注目していたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が出席した討論会では、同議長は米中貿易摩擦などのリスクを念頭に「景気拡大の持続へ適切に行動する」と表明し、必要なら追加利下げに踏み切る考えを示し、17、18両日の金融政策会合での利下げ方針が確認されたとして、市場に安心感が広がった。


【9日の経済指標】
07:45   (NZ) 4-6月期 四半期製造業売上高 [前期比]  1.0%  ― 
08:50   (日) 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [前期比]  0.4%  0.3% 
08:50   (日) 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [年率換算]  1.8%  1.3% 
08:50   (日) 7月 国際収支・経常収支(季調前)  1兆2112億円   
08:50   (日) 7月 国際収支・経常収支(季調済)  1兆9419億円   
08:50   (日) 7月 国際収支・貿易収支  7593億円   
14:00   (日) 8月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI  41.2   
14:00   (日) 8月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI  44.3 
15:00   (独) 7月 貿易収支  166億ユーロ
15:00   (独) 7月 経常収支  206億ユーロ   
17:30   (英) 7月 月次国内総生産(GDP) [前月比]  0.0%
17:30   (英) 7月 鉱工業生産指数 [前年同月比]  -0.6%  
17:30   (英) 7月 製造業生産指数 [前月比]  -0.2% 
17:30   (英) 7月 商品貿易収支  -70.09億ポンド   
17:30   (英) 7月 貿易収支  17.79億ポンド   
20:00   (墨) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  0.38%  -0.02% 
28:00   (米) 7月 消費者信用残高 [前月比]  146.0億ドル 


第224回
『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*マーケットスクランブル出演
https://www.mkt-s.com/past_video/


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