東京金はレンジ相場が続きそう | 陳晁熙

【東京金はレンジ相場が続きそう】    
*先週のNY金は週前半は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて上昇したものの、週後半は、良好な米中両国の経済指標を受けて下落に転じ、心理的な節目である1300ドルを割り込んで引けた。3月米雇用統計では、景気動向を示す非農業部門就業者数が前月比19.6万人増加し、前月実績と予想を上回ったものの、物価上昇の目安として注目される平均時給の伸びが前年同月比で鈍化した。

3月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、金融政策の柔軟性を維持する必要性を示しながらも、年内の利上げ予想をゼロとし、利上げに対して忍耐強い姿勢を保つことが確認された。米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派的な政策を維持するとの見方が金相場をサポートした。しかし、新規失業保険申請件数が約49年半ぶりの少なさとなり、3月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ると、ドルが反発しドル建て金は割高感から売られた。

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さらに英国の欧州連合(EU)離脱が10月末まで延期されたことや中国の3月貿易統計で輸出が市場予想を大きく上回ったことも安全資産である金には重石となった。NY金は反発しても50日移動平均線の抵抗を受けて、週明けは100日移動平均線を下回った。金ETFも減少傾向にあり、金相場は調製安局面が続きそうだ。次の下値としては200日移動平均線のある1267ドルが意識されそうだ。

*CFTC建玉4月9日時点:ファンドの金買い越しは10万5364枚(前週比+1万0808枚)と増加した。総取組高は44万7539枚と前週比73695枚の増加。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル

*米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派姿勢を強めたことを反映して米長期金利は下落基調を強めた。しかし、好調な経済指標を受けて2.3%でサポートされて反発に転じている。一方、ドル指数は下落する金利とは関係なく高値水準で推移している。米中通商協議に解決の兆しが出てきたこと、これを反映してNYダウが上昇し、リスクオフからドル買いが継続している。

米国では1~3月期の企業決算が本格化する。先週末発表されたモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴ、ウォルト・ディズニーは好調だったが、週明け発表されたゴールドマン・サックスやシティグループは不調だった。調査会社リフィニティブによると、米主要企業500社の純利益は11四半期ぶりのマイナスとなる見通しで、予想通りとなれば株価を押し下げ、安全資産である金が買われる可能性もありそうだ。

ただ、米中通商協議への進展期待も強く、株価の下落は抑えられそうだ。ドル円は一時112円台に円安が進んだが、今後の日米通商協議では、「為替条項」も議論される可能性が高く、円安にも限界があろう。東京金は4600円台で推移しているが50日移動平均線の抵抗を受けて押し下げられている。一方、下値は100日移動平均線にサポートされており、決め手材料に欠ける中、レンジ相場が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4580~4680円。


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