3月13日の海外相場および市況 | 陳晁熙

3月14日(木)
【3月13日の海外相場および市況】
ny0313

*13日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混迷の深まりを背景に様子見姿勢が強まり、111円台前半で小動きとなった。111円10〜20銭。1月米耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が前月比0.8%増と、6カ月ぶりの大幅な伸びを示した。世界経済の成長減速や中国との貿易戦争を巡って懸念があるものの、需要が底堅いことを示唆した。全体の耐久財受注は減少予想に反して増加し、3カ月連続で増加した。1月米卸売物価指数は前月比0.1%減と市場予想(0.1%増)を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)は当面利上げを休止するとの観測が広がり、ドル買いは強まらなかった。トランプ大統領が13日、相次いで墜落事故を起こしたボーイング製の新型旅客機の運航停止を命じ、ボーイング株が下落。これが米国株の重石になったこともドル円の圧迫要因となった。その後は、英国のEU離脱問題に関する議会の採決を待ちながら、円がやや強含んだ。

*英下院は13日、いかなる場合でも合意なき離脱を回避するという動議を可決した。これを受けて議会は14日、EU離脱を少なくとも6月末まで延期するかどうかを採決する。採決は、メイ首相が示したEUとの離脱合意案が下院で12日に否決されたことを受けて実施された。英議会は、3月29日にEUと合意なく離脱することを望まない、という政府が計画していた動議よりもさらに踏み込んだ内容の動議を可決した。可決された動議に法的強制力はなく、英国が最終的に合意なき離脱を回避できるかは不透明。

*13日のNY金は、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱やインフレの抑制を示す米経済指標を背景に買われ、続伸した。1309.30ドル(+11.20)。欧州連合(EU)からの離脱期限が29日に迫る中、英議会下院は前日、政府とEUがまとめた離脱修正案を再度否決。これに伴い、この日は「合意なき離脱」の是非を問う採決が予定されており、市場では混迷度合いの深まりを受けて安全資産である金買いが進行した。また、2月米卸売物価指数(PPI)は全体とコアがともに前月比0.1%上昇し、そろって市場予想(0.2%上昇)を下回った。前日発表の米消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ圧力の落ち着きが確認されたことで、利上げは当面見送られそうだとの観測も金利を生まない資産である金の支援要因となった。ただ、1月米耐久財受注が市場の減少予想に反して3カ月連続のプラスとなったため、1310ドル近辺の上値を抜けず、1300ドル台でのもみ合いが続いた。

NY白金は続伸。841.70ドル(+9.80)。
パラジウムは3日続伸。1506.70ドル(+16.70)。

*13日のNY原油は、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計などを受けて需給引き締まり期待が広がり、大幅続伸した。58.26ドル(+1.39)。2018年11月12日以来約4カ月ぶりの高値を付けた。EIAが発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比390万バレル減と、市場予想の270万バレル増に反して取り崩しとなった。ガソリン在庫も460万バレル減と、予想の250万バレル減を上回る取り崩しだった。米国内の需給不均衡に対する警戒感が後退したことから、原油買いが加速した。また、EIAが12日に発表した短期エネルギー見通しで、2019年の同国原油生産を前年比で日量135万バレル増の平均約1230万バレルと予想。生産の伸びを前回予想の145万バレル増から下方修正したことも支援材料。さらに、1月米耐久財受注額が前月比0.4%増と、市場予想の0.5%減を大きく上回ったことも、米景気とエネルギー需要見通しの面から好感された。

*13日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。366.50セント(+0.75)。米国の作付けの遅れをめぐる懸念が強材料。米穀物調査会社アレンデールの調査によると、2019年の米国のトウモロコシ作付面積は9147万5000エーカーとなる見通し。

シカゴ大豆は続伸。901.00セント(+4.00)。米穀物調査会社アレンデールの調査によると、2019年の米国の大豆作付面積は8426万3000エーカーとなる見通し。

*13日のNYダウは、堅調な米経済指標を好感して反発した。2万5702.89ドル(+148.23)。1月米耐久財受注額(季節調整後、半導体を除く)は前月比0.4%増と、市場予想の0.5%減を大幅に上回った。設備投資の先行指標となる航空機を除いた非国防資本財受注も0.8%増と強い内容となったため、米景気の底堅さを好感した買いが膨らんだ。一方、2月米卸売物価指数(PPI)は季節調整後で前月比0.1%上昇、コア指数も0.1%上昇と、それぞれ市場予想の0.2%上昇を下回った。引き続きインフレが抑制されていることが確認され、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ休止観測が広がり、一時221ドル上昇した。ただ、トランプ米大統領が、墜落事故が相次いで起きた米ボーイングの新型旅客機「737MAX8」の運航停止を命じると表明したことが重石となって、上げ幅を削った。


【14日の経済指標】
未定   (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目)
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)  
09:01   (英) 2月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数  -22  
11:00   (中) 2月 鉱工業生産 [前年同月比]  5.7%  5.5% 
11:00   (中) 2月 小売売上高 [前年同月比]  8.2%  8.2% 
16:00   (トルコ) 1月 鉱工業生産 [前月比]  -1.4%   
16:00   (独) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]  0.5%   
16:00   (独) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]  1.6%
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数  
21:30   (米) 前週分 失業保険継続受給者数 
21:30   (米) 2月 輸入物価指数 [前月比]  -0.5%  0.4% 
21:30   (米) 2月 輸出物価指数 [前月比]  -0.6%   
23:00   (米) 1月 新築住宅販売件数 [前月比]  3.7%   
23:00   (米) 1月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]  62.1万件   


第203回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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