東京白金は下げ止まりから値固め局面か | 陳晁熙

【東京白金は下げ止まりから値固め局面か】
プラチナの国際調査機関であるワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)は7日、2019年は供給過剰が一段と深刻になるとの見通しを発表した。2019年の需要見通しは前年比5%増の241トン。自動車用は3%減で18年より減少幅は縮む。需要の3割を占める宝飾品需要は中国市場の不振が続き1%減となるが、投資需要は堅調のようだ。

上場投資信託(ETF)などが17トンと大幅に増え、自動車や宝飾品用減少の大半を補う見込み。対して供給量は5%増の262トンの見込み。鉱山供給は201トンと6%増加予想。また、パラジウムやロジウムなど他の触媒用貴金属の相場上昇に伴い、自動車スクラップからの回収が増える見込み。実需の伸び悩みと大幅な供給増加により全体では3年連続の供給過剰になる見通しで、供給過剰幅は21トンと前回見通しから7トン拡大するという。

東京白金は、2月18日の安値2790円から3月1日の高値3127円まで、10営業日で12%も上昇した。これは最大の生産国である南アフリカで10日~14日に発生した大停電の影響が懸念されたことに加え、同じ白金族であるパラジウムが5000円の大台に乗せたことや為替の円安が追い風になった。それ以上に強材料になったのは、南アフリカ鉱山労働組合連合(AMCU)が15の金鉱山と白金鉱山でストライキを計画していることが伝わったことだろう。

しかし、鉱山会社が裁判所に対し、ストライキを阻止してほしいと訴えると、南アフリカの労働裁判所はAMCUに対し、計画しているストライキの実行を裁判所として中止させるかどうかの判決を下すまでは、2月28日に行う予定だったストライキを3月7日まで延期するように命じた。スティルウォーターのCEO(最高経営責任者)は、「7日間のストライキが発生しても十分な在庫があるため、ビジネスには影響しない。より長い期間のストライキでも余裕がある」と述べた。ストライキ実行への疑問と在庫報道が出て、3月以降の白金は利益確定売りに下落に転じた。ただ、NY白金の800ドル割れは、パラジウムや金に対する割安感もあって売りにくく、ショートカバーが出やすい。白金相場は下げ止まりから、値固め局面に移行しそうだ。

*CFTC建玉3月5日時点:ファンドの白金買い越しは2万1463枚(前週比+5718枚)と増加した。総取組高は7万7483枚と前週比2123枚の減少。

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*東京白金予想レンジ:2800~3000円


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