12月4日の海外相場および市況 | 陳晁熙

12月5日(水)
【12月4日の海外相場および市況】
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*4日のNY外国為替市場では、米中通商摩擦の行方やNYダウの大幅下落に警戒感が広がり、安全資産である円が買われ、ドル円は112円台後半に下落した。112円73~83銭。トランプ米大統領と習近平中国国家主席は1日の直接会談で、貿易戦争の「一時休戦」で合意したが、今後の通商協議は極めて難航するのではないかとの懸念が台頭した。トランプ大統領が4日「私はタリフマン(関税の男)だ」とツイートし、貿易摩擦の解消に向けた中国との交渉が決裂すれば、対中関税を拡大することを改めて示唆したことから、米株が大幅下落し、債券買いが活発化して長期金利が低下したため、ドル売りが強まった。さらに、債券市場ではイールドカーブ(利回り曲線)のフラット化が進行。米景気減速の兆候を示している恐れがあるとの警戒感が浮上したことも、ドル売り要因となった。市場では「米景気の減速を織り込み始めたのではないか」との見方が広まった。

*4日のNY金は、市場のリスク回避姿勢が強まる中、安全資産としての金買いが優勢となり、続伸した。1246.60ドル(+7.00)。7月12日以来約4カ月半ぶりの高値を更新した。トランプ米大統領と習近平中国国家主席は週末の首脳会談で貿易戦争の「一時休戦」で合意したものの、今後の通商協議は難航するのではないかとの懸念が浮上。トランプ米大統領がこの日「私はタリフマン(関税の男)だ」とツイートし、貿易摩擦の解消に向けた中国との交渉が決裂すれば、対中関税を拡大することを改めて示唆したことから、リスク回避姿勢が強まり、米株価が下げ幅を拡大する中、安全資産とされる金には「質への逃避」買いが入った。市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が18、19の両日開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で示唆するとみられる来年の金利動向の行方に注目している。

NY白金は反落。804.20ドル(-6.50)

*4日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産を巡って続伸した。53.25ドル。(+0.30)。OPECは6日にウィーンで定例総会を開くが、OPEC加盟・非加盟国は少なくとも日量130万バレル規模の減産合意を目指しているもよう。減産合意に向けた動きを受け、一時54.55ドルまで上昇した。ただ、OPEC非加盟のロシアが大幅減産には抵抗しているとみられ、協調減産の合意を取り付ける調整が難航するとの懸念も強く、上げ幅は縮小した。OPECの盟主サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は4日、OPECと非加盟国が協調減産するかどうか述べるのは時期尚早だと発言。また、カタールが来年1月にOPECから脱退することを表明しているほか、産油量が低迷するイランの政府高官も「増産してきた国が率先して減産すべきだ」と主張しているとの報も流れており、OPEC内で足並みの乱れが浮き彫りとなっている。米中通商交渉の行方に警戒感が広がる中、NYダウも下落が強まり、同じリスク資産である原油相場の重石となった。

*4日のシカゴトウモロコシは続伸。384.75セント(+2.75)。先週末の米中首脳会談で、中国が米国産農産物の輸入拡大を約束したことから、新たな需要への期待で買いが入った。

シカゴ大豆は続伸。911.75セント(+6.00)。先週末の米中首脳会談を受け、中国が米国産大豆の輸入を近く再開するとの期待で買われた。ただ、ブラジル産大豆の豊作期待に上値を抑えられた。調査会社セレレスは4日、2018〜19年度のブラジル産大豆生産量が1億2300万〜1億3000万トンと、過去最高を記録する可能性があるとの予想を明らかにした。

*4日のNYダウは、米中貿易摩擦の行方や米景気の減速に警戒感が広がる中、大幅反落した。2万5027.07ドル(-799.36)。米中貿易戦争が「一時休戦」となった安心感から前日は大幅高となったが、この日は反動の利益確定売りが優勢となった。トランプ米大統領が「私はタリフマン(関税の男)だ」などとツイートし、貿易摩擦解消の向けた対中協議が不調に終われば、追加関税も辞さない構えを改めて示したことも、重石となった。午後に入ると、前週末に3%を割り込んだ米10年債利回りが一段と低下。債券市場が将来の景気減速を織り込み始めた兆候とされるイールドカーブ(利回り曲線)のフラット化が進む中、米経済の先行きに警戒感が広がったことから幅広い銘柄で売りが加速し、ダウは一時、818ドルまで下げ幅を拡大した。


【5日の経済指標】
09:30   (豪) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比]  0.9%   
09:30   (豪) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比]  3.4%   
10:45   (中) 11月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)  50.8  50.8 
17:55   (独) 11月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  53.3   
18:00   (欧) 11月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  53.1   
18:30   (英) 11月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)  52.2   
19:00   (欧) 10月 小売売上高 [前月比]  0.0%   
19:00   (欧) 10月 小売売上高 [前年同月比]  0.8%   
21:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  5.5%   
22:15   (米) 11月 ADP雇用統計 [前月比]  22.7万人  20.5万人 
22:30   (米) 7-9月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 [前期比]  2.2%  2.4% 
23:45   (米) 11月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  54.4  
23:45   (米) 11月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)  54.4  
24:00   (加) カナダ銀行 政策金利  1.75%  1.75% 
24:00   (米) 11月 ISM非製造業景況指数(総合)  60.3  59.3 
24:15   (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 
28:00   (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック) 

第191回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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