分割こそがトレードの技術 | 株式投資「虎の穴」

予測の的中率を上げずに利益を増やすには、見込み違いの損を小さく抑えると同時に、思惑通りだったときの利益を伸ばす必要があります。

 

「損小利大」と呼ばれる、“結果のコントロール”です。

これを可能にする必須の要素が、「数量の調整」です。

といっても、未来を事前に知ることはできないので、分割のポジション操作を行うことで、「ダメなときは数量が少ないうちに損切りを決断できる」「流れに乗れたときは数量が多くなっている」状態をつくり出します。

計算上、“結果をコントロール”する試みですが、分割によってメンタル面もラクになり、実行がより確実になるのです。

「確信」があるときだけ出動するのですが、いきなり予定の数量を建てず、少しずつ増やすようにします。

日柄の間隔は戦略次第ですが、5回の等分割の場合、2回目のあとで「これは見込み違いかな」と判断した場合、数量は予定の4割かつ時期が早いので損失額は抑えられ、精神的にも損切りの実行が容易です。

「中源線建玉法」は、売買を機械的に判断しますが、わかりやすく受け入れやすい、実用性の高い3回の等分割がルール化されているのです。



左の図は、「N字」によって陽転、3分割のうちの1単位を買いましたが、直後に逆行したことで「下向きトレンドがつづいていた」と判断を覆した様子です。
そして、1単位を投げると同時に、2単位を売り建てます。中源線で「再転換」と呼ぶルールですが、こんな機敏かつ臨機応変な対応が、利用者の感覚と一致します。

右の図では、やはり「N字」によって陽転しましたが、その後の経過から「この転換はホンモノのようだ」と判断しています(この条件もルール化されています)。
こうして「転換の確度は高い」と判断したあと、やはり分割で1単位ずつ増やしていきます。

値運びを落ち着いて観察すると同時に、「損小利大」を実現する工夫が盛り込まれているのです。
 

 

 

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