「両建て」からスタートする売買 | 株式投資「虎の穴」

変わった発想で、売買を「両建てからスタートする」というものがあります。

 

まずは両建てし、上下どちらに動くかを見極めながらポジションをつくっていく、ということです。

 

「あっ、それいいかも!」と飛びつきたくなるかもしれませんが、私は注意喚起します。

だって、

  • とりあえずポジションを取る
  • グリグリといじくっていくことが前提
だからです。
 
売買で大切なのは、「やらない」という選択肢です。
 
いまひとつ自信がないから手を出さない──こういった手控えが足りないと、いわゆる「ポジポジ病」になるのです。どんどんポジションをつくり、それが残ってしまう……。
 
話がそれてしまいました。
本題の「両建てからスタート」というトレードスタイルに戻ります。
 
商品先物で限月間のサヤに注目し、例えば期先(遠い限月)を売り、期近(期限が近い限月)や期中を買い、といった両建てのポジション、つまりサヤ取りの仕掛けをする必然性のある状況で両建てし、そのあと片張りに移行していく──こんな入り方はシブいですね。
 
現在の商品先物は参加者が少なく偏っていて、為替がからむ国際商品が中心なので、個人投資家がすっかり離れてしまいましたが……これはこれで残念ですね。
 
株で考えてみます。
 
最初から「途中で片張りに移行する」ことを意識して、異銘柄のサヤ取り(ひとつを買い、ひとつをカラ売り)を仕掛けるなんて、“あり”ですね。
 
こうした難しい売買を積極的に手がけるべき、とは思いません。
シンプルなほうがベターです。
 
ただ、「なるほど、そんなやり方もあるんだ」と理解するだけで、いわゆる引き出しが増えます。
 
さて、そんな引き出しをもうひとつ。
 
「両建てからスタートする売買」というところから、私は「売買の出発点」という観点に目を向けました。それを、今日の動画のテーマにしたのです。
 
ぜひご覧ください。

 

 

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