値動きは連続しない~トレンドは仮説(2) | 株式投資「虎の穴」

 

 

11月10日のブログ ↑ のつづきです。

さて、こんなツッコミ(チャートの否定)を入れる私も、前述したとおり、バリバリのチャート肯定派です。
では、チャートをどのように捉え、どのように使うのか──。

チャートを見てパターン分析をして近未来を予測するのですが、その読みを盲信しないというのがポイントです。「こうなるはずだ」なんて決め打ちする発想をゼロにして、単に『とりあえずの想定を決める』ためのツールと位置づけるのです。

自分なりの“確信”があって出動するのですが、決してまとめ買いをせずに「ためし玉」からスタートします。
「あれっ、ちがうかな」と違和感を覚えたら、サッと切って仕切り直しをします。
何度でも入り直す覚悟が、最初からあります。

この「ためし玉」を含めて、とにかく分割で丁寧にポジションを積み増します。

そもそも、未来を考えるのが相場なのに、チャートはしょせん過去のデータです。
それほど力を入れて「当てよう」とするのが、おかしいのです。

だから、いろいろな付加情報を見える化したローソク足でも、情報満載のマニアックな見方を避けるのが基本です。

「ケイ線屋、足を引き引き、足を出し」という言葉があります。
「足を引く」は「罫線を描く」、「足を出す」は「預けた資金以上の損を出す」ことです。

チャートを盲信、過信してポジションを取り、大損するトホホな状態を、「足」という単語で表現して戒めているのです。

おっと、チャート否定派の指摘に、まだビシッと答えていませんでした。
「連続しないものを、連続するかのごとく図にするのはダメ」という理屈です。

もちろん、これも承知のうえで、チャートを重要視します。
だって、株価が上下するのは事実ですし、底を打った翌日に天井とか、天井をつけた3日後に最安値……なんて極端なことがない以上、安値から高値、その高値から再び安値までは、必ず「一定の期間」を要します。

一定の期間で上げていく、または下げていくのですから、そこに値動きの「トレンド」(傾向)を見出すことができます。

そして、そのトレンドに乗るべくポジションを取るよう努めるのです。

チャートを盲信しない、予測は当てるものではなく「とりあえずの想定」と述べました。
不完全なものですが、それを不完全なものと認識して、実際に予測が裏切られたときの対応を用意しておきます。

チャートは、ポジションを取るために必要な観点である「トレンド」を見出すために必須のツールなのです。

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