何がミスなの? | 林知之


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売れば二上がり、買や三下がり、切ってしまえば本調子
「二上がり」「三下がり」「本調子」。三味線のチューニング、つまり3本の糸をどんな音階にするかという設定に引っかけて、相場の現実を表現しています。
売ると上がるし、買ったら下がる、玉を切ってしまえば調子が良くなる……。

前回のブログで「ミスの精度を上げる」という発想を紹介しました。見込み違いは避けられないから、その際の損失を抑えようと。

結果的に損になれば、「それはミスだ」と考えるわけですが、そもそもミスと呼ぶべきかどうか……以前のブログで、「相場のミスは、“対応”が足りないこと、居過ごし、フリーズ、先送り」だと述べました。

相場ですから、当てたいと考えるのが人情ですが、現実はご承知の通り。
2016年の米大統領選では「トランプ氏が当選したら大暴落」と言っていたのに、当選が確実視されて日本の株が売られたと思いきや、多くの銘柄が翌日から上げ歩調を強めました。

暴落説を前面に出していたメディアは、恥ずかしげもなく「トランプラリーが始まった」と書き立て、各種の情報に依存していた向きは大慌て・・・

行動スタイルは人それぞれですが、相当な率で見込み違いが発生するのが必然。

当たって当たり前 → そのポジションで利を伸ばす
曲がって当たり前 → ケガを最小限に抑える

電車が1、2分遅れただけで車掌が「申し訳ありません」と言い、ゴルフコンペ当日が雨だと幹事が謝り……こんな社会において、相場の読みなんて自分だけのことなのに、さらに過敏になります。

ネット上で誰かの過ちを集中攻撃する文化が流行し、世の中全体がさらに神経質になっていると感じます。

予測の当たり外れを「勝ち」「負け」と二分して悲愴感を漂わせる必要はないと考え、資金量、ポジションサイズ、手法といった“枠組み”に神経をつかったうえで、実行の場は意図的にお気楽なイメージにしたいものです。

(後記)
明日から秋の連休です。よい週末をお過ごしください。


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