注目通貨:ポンド円 | 陳晁熙

【注目通貨:ポンド円】
*今週のポンド円は、ドル円の上昇基調を受けて堅調に推移しそうだ。

今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合と大きなイベントが2つ続けて開催されるため、ポンドもそれに左右される展開になるだろう。

FOMCでは利上げの先送りが予想されているが、日銀は追加緩和に踏み切る可能性がある。ただ、原油の上昇を受けた世界的な株高傾向は今週も引き続くと見られ、ポンドも堅調に推移しそうだ。

27日は、今年1-3月期の英国内総生産(GDP)の発表が予定されている。予想は前期比で+0.4%(前回は+0.6%)、前年比で+2.0%(前回は+2.1%)。予想通りであれば、やや減速となるがポンドが売り込まれるほどの弱材料にはならないだろう。

世界的に景気減速懸念が強まっているなか、英国の景気も伸び悩んでいるが、先進国の中では米国に次いで順調。2016年のGDP成長率は内需が好調で、2.0%を超える成長が見込まれる。GDPの6割を占める個人消費は低インフレの影響で、昨年に続き拡大するだろう。政府が昨年打ち出した法人税率の引き下げ効果で、民間投資も拡大しそうだ。

一方、6月の欧州連合(EU)に残留か離脱かという“BREXIT”に関する国民投票は、大きな不安要因。しかし、先週、オバマ米大統領が、英国はEUに留まる方が望ましいとの発言もあり、世論調査も残留に傾く可能性がある。

なお、イングランド銀行(BOE、英中銀)のカーニー総裁は、英財務相が報告書で示したEU離脱が英国経済に恒久的な打撃を与えるとの見解に同調した。同総裁は、EU離脱により英国の経常赤字、不動産市場、金融市場の流動性に対する圧力が高まり、EU全体にもマイナスの影響が及ぶ可能性があるとし、成長見通しの悪化とインフレ加速を同時に配慮せざるを得ない可能性があると述べた。経済界からはEU残留を望む声が強く、投票日が近づくにつれて積極的な残留キャンペーンが行われるだろう。

*テクニカル:50日移動平均線を上抜いた。10日移動平均線も50日移動平均線に接近しており、この強地合いを維持できれば、10日移動平均線と50日移動平均線がゴールデンクロスする可能性が高い。上値抵抗線の165円をブレイクすれば底入れとなる可能性が高いだろう。

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*予想レンジ:158.00円~163.00円


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