注目通貨:豪ドル | 陳晁熙

【注目通貨:豪ドル】
*先週の豪ドル円は、対ドルでも下落し、対円でも円高の影響を受けて大幅安となった。円買い主導で豪ドル円が軟化し、豪ドル米ドルを圧迫した。5日に開催された豪州準備銀行(RBA、豪中銀)理事会で、政策金利は2.0%に据え置かれた。金利引き下げがなかったことで、豪ドルが反発する場面もあったが一時的だった。

声明文では、世界的な景気に対する不透明感が指摘されたが、「最近の金融市場のセンチメントは改善している」とし、前回3月の声明文よりも前向きな表現となった。

ここ最近の豪ドルの上昇に関しては、コモディティ価格の回復や他国の金融政策の動向が背景にあるとし、「現在進行中の豪州経済の調整が複雑(complicate)になる可能性がある」とした。

*今週の豪ドル円は持ち直す可能性がありそうだ。3月の声明文で豪州準備銀行(RBA、豪中銀)は、「豪ドル相場は景気見通しの変化に適応している」と言及しており、豪ドル相場に対する認識が変化しているようだ。以前は、豪ドル高に対して神経質なくらい通貨高を牽制していたが、今回は「豪ドルの上昇は、現在進行中の豪州経済の調整が複雑になる可能性がある」としている。

これは、豪ドル高は、豪州経済が資源国から内需中心の経済へ転換する移行期にあってはマイナスだが、コモディティ価格の下げが止まりつつあることや、米国の追加利上げ見通しの後退からすれば、豪ドル高はある程度止むを得ないことを示唆しているのだろう。

このため、豪ドルの上値余地は拡大したと言えそうだ。なお、豪州政府は8日公表した最新のコモディティー(商品)四半期報告で、今年の鉄鉱石平均価格見通しをトン当たり=45ドルと、昨年12月の予想(40.4ドル)から11%引き上げた。コモディティ市場の最悪期は脱しつつあるのかもしれない。

予想レンジ:79.00円~83.00円


*テクニカル:*ボリンジャーバンドの-2σラインを割り込んで下落基調が強まった。RSI(14日)はまだ37%台で推移しており、さらに下落する可能性はある。上値抵抗線:83円11銭(-1σ)、83円75銭(4月7日高値)、84円57銭(中心線)、86円02銭(+1σ)、86円71銭(3月31日高値)、87円48銭(+2σ)。下値支持線:80円(心理的節目)、77円57銭(2月11日安値、年初来安値)。

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