ドル円相場、今週の見通し | 陳晁熙

【ドル円相場、今週の見通し】
*今週のドル円相場は、堅調に推移しそうだ。3月も最終週を迎え、企業のレパトリ(資金の本国回帰)もほぼ終了し、円高要因が一つ減っている。年度末から新年度に向けてのドル買い需要を受けて円安基調が強まりそうだ。

財務省によると、本邦機関投資家は3月14日の週に外国の中長期債をおよそ2兆2800億円買い越したという。この間、ドルは15日の114円台前半から、17日の111円割れまでおよそ3.0%下落したが、下落過程では公的年金などによるドル買い・円売りが入っている模様とのこと。今後もドルの下落局面では、実需のドル買いが入る可能性が高いだろう。

また、先週は米連邦準備制度理事会(FRB)高官による再三の早期利上げ発言が出されており、4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが意識される。1日に発表される3月の米雇用統計において、非農業部門就業者数、失業率の改善は元より、平均時給の改善が見られれば、インフレ期待の高まりと共に、4月利上げへの思惑を高めるだろう。28日時点での予想は、非農業部門就業者数+21.0万人(前回+24.2万人)、失業率4.9%(前回4.9%)、平均時給+0.3%(前回-0.1%)。

ドル円の弱材料としては、やはり突然のテロ事件であるが、先週のベルギーでの事件でも一時的な急落を見ただけで、ドル円相場の上昇基調を変えるには至らなかった。押し目買い基調は継続するだろう。今週注目されるその他の経済指標は、28日の米2月個人所得、米2月個人消費支出、 米2月コアPCEデフレーター、29日の米3月消費者信頼感指数、30日の本邦2月鉱工業生産、米3月ADP雇用統計、1日の3月日銀短観、中国3月製造業PMI、米3月ISM製造業景況指数など。

予想レンジ:112.00円~114.50円


*テクニカル:ボリンジャーバンドの中心線の上側で推移し、RSI(14日)も50%を上回っているが、ボリンジャーバンド自体がまだ横ばいなのでレンジ相場が続きそうだ。上値抵抗線:113円72銭(+1σ)、114円44銭(+2σ)、115円(心理的節目)。下値支持線:112円99銭(中心線)、112円27銭(-1σ)、111円55銭(-2σ)、110円65銭(3月17日安値、年初来安値)。

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*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの円買いは5万3346枚(前週比+7857枚)と買い越し幅は増加。総取組高は14万6421枚と前週比6337枚の増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

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